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2017.09.29

住宅街にひっそりと佇む、焼き菓子 粉糖kotoさん

明石博之
明石博之
センター長

 
代表の明石です。ずっと気になっていたお店に、やっと行くことができました。私は、化学調味料とか保存料が苦手で、世に言うアトピーの傾向があります。食べ物には人一倍気をつけて生きている人間ですから、食材の安全にこだわっているお店や商品が日常的に気になります。
 
今回、移住者に向けて発信するパンフレットを刷新するにあたり、カルチャーのある店のひとつとして「焼き菓子 粉糖koto」さんを紹介させて頂くことになり、こちらに取材にうかがいました。実は、この取材がはじめての来店ではなく、ひとりこっそりとお菓子を買いに来たことがあるんですが、そのときはさらりとフツーのお客さんとして来てしまいました。
 

 
どれだけ原材料にこだわっているかと言いますと、保存料は一切使用しておらず、北海道産小麦粉、きび砂糖、国産バター、丹波黒豆きなこ、西表島産黒糖、徳島県産和三盆、富山県氷見産はとむぎ、有性卵、イタリア産海塩などを使う徹底ぶりです。私の苦手な膨張剤も、やさしいものを使っております。
 
安全とか安心など言わなくても、お菓子としてかなり美味しいものですから、純粋に粉糖kotoさんが好きな方が多いのですね。最初は、何気ないお話をしていたものの、このこだわりの根元がどこから来ているのか、それを聞きたくてウズウズしていました。ズバリお聞きしたところ、「松本のクラフトフェアに出店したかったから…」という意外な答えが返ってきました。
 

 
その話の前に、まず、粉糖kotoさんの歴史から。まず最初にお店をオープンしたのは、なんと、まちのタマル場のすぐ近く、まちなかの小さな店舗ではじめたそうです。それから、もう少し広い場所を求めて、今度はロードサイドの目立つところへ。氷見市内から雨晴海岸を通過して、トンネルをくぐる前のあたり。以前はもっと幅広く料理をするようなお店をしていたそうです。今でもその建物は健在で、別の方がカフェを経営されています。で、それから、今の場所に移転されたそうです。
 
もともと、食材にはこだわりがあったそうですが、当たり前のように良い素材を選んでいたそうです。その理由は、いい材料を使うと美味しくなるから。とても説得力がありますね。あえて、安全とか安心とかというアピールはしなかったようです。ところが、先ほどの松本のクラフトフェアに遊びに行ったとき、転機が訪れました。その場の雰囲気がとても良くて、「私たちもここへ出店したい」と思ったそうです。色々調べてみたところ、ここへ出店するには厳しい審査があり、オリジナル性やインパクト、こだわりといったアピール力がないと審査をパスできないそうなのです。そこで、安心安全の素材にこだわっていることを徹底してアピールしたら、無事に審査を通過、晴れてクラフトフェアに出店できることになったそうです。
 

 
これがキッカケとなり、以前から当たり前のようにこだわっていた材料の事をあえて全面に出すようにしたそうです。そこのところがグッと来ました。ストーリーが素敵すぎです。ちなみに、翌年のクラフトフェアに、同じようなアピールをしたところ審査に落ちてしまったそうです。人気があるイベントなので、審査は本当に厳しいようですよ。
 

 
店内にはカフェスペースもあり。ゆったりくつろぐこともできます。アイスコーヒーも美味しかったです。仕事柄?私はついお店の内装も気になってしまうのですが、粉糖kotoさんの店内はなんとも可愛らしくオシャレです。昔の店で使っていた家具や廃材を一部利用したそうですが、それがまた使い込まれた古さの演出につながっていて、とっても素敵です。ショーケース、テーブルやイス、看板、置物などがお店の世界感を作り上げていて、落ち着きのある空間になっています。
 

 
焼き菓子 粉糖koto
address:富山県氷見市諏訪野4-21
tel:0766-72-0134
open:10:30~18:00 火曜定休

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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