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2019.01.29

好きをカタチにする!「小さな仕事づくり塾」第2講レポート

西田 芽以
西田 芽以
移住相談員

こんにちは!見習い相談員の西田です。
自分の好きなこと×社会にいいことで“小さな仕事”をつくるために必要な様々なことを学ぶ起業塾「小さな仕事づくり塾」、氷見では今年度で3回目の開催となります。福岡県津屋崎で対話によるまちづくりを実践されている山口さんを講師にお迎えし、受講者の皆さんと一緒に「氷見で小さな仕事を始めるには?」を考えます。

全3回講座で構成される本塾、第1講「好きなこと×社会にいいことでまちを元気にしよう」は昨年12月11日に、そして第2講「好きなことをカタチにしてみよう」が1月15日に氷見市役所で開講されました!今回は第2講の様子をお伝えします。

今年度の受講者は13名、第2講は2人欠席で11名での開講となりました。
第1講では、受講者それぞれの本塾へ参加した思いや夢を自己紹介と共に共有し、更に津屋崎で行われているたくさんの小さな仕事の事例を教わりました。第2講からは、受講者の夢や好きなことを「そういうのを待ってました!」と社会が笑顔になるカタチに変化させ、実現可能な小さな仕事へ育てていきます。

前回から1ヶ月空いての開講、受講者同士も会うのが1ヶ月ぶりの方が多く、少し緊張している様子…。緊張をほぐして笑顔で対話できるように、まずは3〜4人のグループに分かれて「この1ヶ月なにしてた?」と軽く世間話タイム。3~4人って、みんなの顔を見渡せて喋りやすいですよね。さっきまで静かだった会場が、楽しげな声で満たされました。

場が温まったら、全員で円になって「今なにを感じてる?」を一人一言ずつ話しました。聞いていると「“好き”を明確なカタチにしたい」「趣味の範囲から脱却して小さな仕事に繋げたい」という声がありました。趣味と仕事の違い、自分の好きなコトをどこまで変形させて社会に受け入れられるカタチにするか、が第2講でのキーポイント。受講者も、どんな仕事が生まれるのかワクワクしている様子でした。

第1講でも行っていましたが、最初に少人数→全員と段階を踏んで自分の気持ちを話すと、すんなりと話し合いの場へ気持ちが入り込めていいですね。この工程を山口さんは「チェックインする」と言っていました。受講者のリラックスした顔に、今回も良い対話が生まれそうな予感がしました。

チェックインが終わったら、次は前回の振り返り。3~4人のグループに分かれて前回学んだこと、感じたことを思い出しながら、大事なことは机に敷いた紙にメモしていきました。なんせ前回の講座は1ヶ月前、最初は「何があったっけ…」と悩みながらも、話す中で「そういえばそんなこと教えてもらった!」「その話だとこんな話にも繋がってたね」と徐々に学んだことを思い出しているようでした。その様子を見ていると、みなさんグループの方々の話を丁寧に聞き、相手が話終わったタイミングで自分の意見を話しており、第1講で学んだ大切なことのひとつ“対話”を体が覚えているようでした。

各グループで出た話を全員で共有しながら、講師の山口さんが前回より更に踏み込んだお話をしてくださいました。例えば、普通の起業だと最初の1年半ほどは利益が出にくく、借金も必要になり運営も大変。だからこそ小さな起業ではスモールスタートで初期の借金を極力つくらない事、アイデアを発明してコストがかからない“ストーリー”や“コト”を商品にする事がとても重要なんです、といったお話。発明のためには自分が興味のない分野に触れる事が重要で、そのためには新聞を読む事も効果的だ、といったお話などなど。そうした小さく起業するために大切な事を具体的にまとめられたプリントも頂きました。これはずっと大切に待っていたい!

小休止を挟んで、また全員で円になりました。ここからが第2講の本番、受講者から募ったいくつかのプロジェクトをモデルケースに、グループワークによって最初のアイデアを小さな仕事へと展開させます。モデルケースとするプロジェクトを募るため、「私はこれを今すぐにでも実現したいんだ!」という受講者に、その思いにプロジェクト名をつけてプレゼンしてもらいました。出てきたプロジェクト名はこちら!

◉からあげきっさてん
◉氷見のアートなお土産やさん
◉ワタワタしない、わた(綿)のある暮らし
◉手をかしてほしい人とかしたい人を繋げるサービス、シェアーズ
○変なダンス講師
○都会と田舎の交差点
○アキない作り

プレゼンを聞いていると、どれも未来をみてみたいプロジェクト!ですが流石に全部は多いので、今回は氷見市内でやりたいという案(◉の4つ)に絞りました。この4つのプロジェクトをモデルケースとして、ワクワクして、社会に良くて、誰かが笑顔になれる小さな仕事を受講者みんなで考えます。今回は4つに絞りましたが、最初の発想を3回転3回ひねりさせて小さな仕事にしていくという工程を体験することは、今後他のプロジェクトでもきっと役立ちます。モデルケースの4つ以外のプロジェクトもぜひ実現して欲しいと願います。

さて、ここからはプロジェクト主+2~3人の4グループに分かれて、それぞれのプロジェクトを練っていきます。ここで大切なのは、変化を恐れずにアイデアを三回転三回捻りさせること。結果的には、最初思い描いていたカタチとほとんど違うプロジェクトになるかもしれません。それでもいいんです。プロジェクト主もまだ気づいていない“本当に大切なこと”はなんなのか、このプロジェクトの真髄はなんなのかを対話の中から見つけて、それを社会に良いことへと変形させていく作業となります。じゃあ具体的にどう考えていけばいいの?というところで、以下の2つを山口さんから課題として出されました。

①誰を泣いて喜ばせるか
このプロジェクトは誰のためにやるのか、「〇〇さんに喜んで欲しい!」など具体的であればあるほど◎。具体的な人が思い浮かべば、プロジェクト内容も具体性をもち、人に説明しやすくなります。そうすることで応援してくれる人やお客さんとなる人を増やせるようになるのです。

②そのためにどんなサービスを提供するか
泣いて喜ばせたい人のためにどんなサービスがあればいいのか。よくある職業区分から選ぶのではなく、相手を思い浮かべて考えることで、今までにない仕事を発明できそうですね。

この日はここで時間切れ、この2つをグループそれぞれで考えてA4用紙にまとめる、という宿題が出されました。
いよいよ次回の第3講で、今年度の「小さな仕事づくり塾」は終了となります。最後、どのようなプロジェクトが氷見で生まれるのか、どうぞお楽しみに!

と言いつつも第二講、もう少し続きます!ここからは特別講座「起業のための資金調達方法とクラウドファンディング」の時間です。

最近見聞きする機会が多い“クラウドファンディング”。小さな仕事を始めるための資金調達の方法のひとつとして、クロスオーバーワークス合同会社の代表である木田さんにクラウドファンディング について教えていただきました。木田さんは県内初のクラウドファンディング コンサルタントとして活動されており、これまで起案支援した全てのプロジェクトが資金調達に成功しているという、確かな実績の持ち主です。
「Beer Café ブルーミン」さんが起業の際に行い、達成目標金額302%もの支援金が集まったクラウドファンディングも、実はこの木田さんがコンサルタントしていました。とにかく、富山でクラウドファンディングするなら木田アニキに聞け!というぐらい頼り甲斐のある方です。

講座では、「そもそもクラウドファンディングってなんなの?」というところから、支援金の集め方、目標金額の定め方やプロジェクト名の名付け方といった具体的な手法まで、実際のプロジェクトを参考にしながら解りやすく説明いただきました。

受講者もメモをとったり、スライドを写真に収めたりと興味津々な様子。

たった30分程の時間で、クラウドファンディングへの理解がググッと深まりました。受講者の中にも、「クラウドファンディングやってみようかしら」と思った方もいたのではないでしょうか。小さな起業を始める時の手助けとなる学びになっていれば嬉しい限りです。

それではまた第3講でお会いしましょう!

【小さなしごとづくり塾in氷見】——————————

《第3講  平凡な行動計画からワクワクの行動計画へ》
2月12日(火)18:30~21:00
・行動計画を三回転三ひねりしてみよう
・小さな一歩を踏み出そう

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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