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一緒につくる、まちの未来。
2020.02.21

都心でのんびり氷見トーク!『Little HIMI vol.3』レポート

岸本乃梨子
岸本乃梨子
移住相談員

今年の冬は例年より暖かく、快晴の日が氷見でも続いています。
見習い相談員の岸本です。

さて、今回お伝えするのは、そんな氷見の様子を東京で語るイベント『Little HIMI』第3回の様子です。
氷見市への移住促進を図る交流の場として企画したこちらのイベントは、今回で3回目になります。
このイベント自体は移住を検討している方だけを対象としたものではなく、氷見・富山をキーワードとした敷居の低い交流会となっています。
「氷見や富山が少し気になる」「移住に興味があるけど、不安もある」
そんな方に、氷見市へ移住された方のリアルな体験談をお届けしたり、氷見に纏わる食事を味わっていただきながら気軽に会話をして氷見や移住の事を知って欲しい。そんな想いで企画しています。

今回のゲストは、
1.魚の皮加工職人でお馴染み野口さん
2.当サイトでも空気感のある写真と文章が好評な写真家北条さん
3.テイクアウト専門のカレー店を営む『ひみつカレー』仲さん
この三名が、氷見の魅力についてたっぷりと話を聞かせてくださいました!

2月8日土曜日、東京都は神田にあるレンタルスペースが今回のLittle HIMIの会場です。
来場いただいたお客様は全部で8名。20代から50代までの男女で、出身も様々です。

一人目のゲストトークは魚の革加工職人、野口さんによる『氷見での暮らし』紹介です。

野口さんは高知出身で、大学時代に革の加工をしながら魚の皮の加工品と偶然に出会い、氷見市在住の革職人釣賀さんとの出会いもあって氷 見市に移住してこられました。
当サイトでも、魚や釣りに関する記事を多数書いてくださっています。本当に釣りも魚もお好きなんですね。

魚の皮加工を生業している氷見での暮らしについて「海や魚がすごく身近にある場所で、好きなものに触れながら、好きな仕事をしているこの日々が本当に楽しい」と仰っていました。
トーク中には、海が生活の中にあることや、新鮮な魚、特に高級魚を自分で釣って食べられるという豊かな食生活の魅力について語っていらっしゃいました。

こちらは各テーブルに見本として配られた、製品に仕立て上げる前の『素材』の状態の魚の皮です。

実際に手に取ってみるととても軽いのにしっかりとした加工が施されているためか、すごく丈夫そうな質感でした。
魚の皮というワードから連想するような匂いも全く無く、そして革製品特有の匂いも無い。
しかしおそらく、一匹の魚から得られる皮の量がこの一枚なら、財布など一つの製品を完成させるまでに加工する皮の量はどれほどなのでしょうか。
考えてみただけで少し気が遠くなってしまって、同時に、野口さんの仕事への情熱も伝わってきました。

野口さんの発表が終わると、会場の空気が少し柔らかくなりました。
お客様はお一人参加の方が多く、みなさん最初は緊張された面持ちでしたが、一人目のゲストトークが終わる頃には、すっかり場の空気に馴染んでいらっしゃいました。

そして、二人目のゲストトーク、写真家の北条さんの発表です。

富山県内から海外生活を経て氷見へ移住された北条さん。
市内で個展を開いた時の事を振り返り「自分のような市外から来た人間にも、快く個展を開かせてくれた」と語り、氷見に住む人達の温かさに触れた経験を話してくださいました。

その経験から、氷見を「挑戦しやすい街」だと語る北条さん。
確かに、筆者自身が氷見の友人や知人に「市内でこんな事をやってみたいんだよなぁ」と、まだはっきりとした輪郭も出来上がっていないぼんやりとした夢を語った時も、「いいじゃない、やってみたら」と言われる事ばかりでした。
挑戦する人の背中を押してくれる街。我が地元ながらそういった場所は貴重かもしれないと感じました。
「こんなことがやりたい!」と自分一人の目標や夢が、気が付いたら色んな人のご縁や協力や応援で少しずつ達成に繋がっていく。お話しの最後に、北条さんは氷見を「ひとりではないと気付かされる街」と締め括られました。

移住して以来、日毎に氷見愛が強くなっていっている北条さん。
最近では、氷見の魅力を発信するYoutubeチャンネル『Himigraph Channel』も開設され、ご自身の肩書も写真家からHimigrapher(ヒミグラファー)へと進化されていました。
そして、撮られる写真からも「氷見の良さを伝えたい!」という気持ちをバシバシ感じます。
筆者が市の観光のお仕事に携わらせて頂いた時にも、氷見へ写真を撮りに来る方が非常に多いと感じていましたが、北条さんの写真には、風景だけでなく、そこに暮らす人々の体温や息遣いまで込められているような気がします。それはやはり、住んでみて肌で感じたものが、ファインダー越しに切り取る一瞬の中に現れているからなのでしょうね。

さて、ここまで男性二人の発表が続きましたが、三人目、ラストを飾るのは、氷見で大人気のテイクアウト専門カレー店『ひみつカレー』の店主、仲さんです。

関西出身の仲さんらしい軽快な喋りで、会場は更に笑顔と笑い声で溢れていきます。
氷見に移住されてから、テイクアウト専門のカレー店を始められた仲さん。
現在はお店を運営しながら、イベント出店、スパイス講座、そして県内に二店舗目をオープンさせるなど、幅広く活躍しています。

しかし、氷見に移住したばかりの頃は、思うようにいかないことや、なかなか希望通りの仕事に出会えなかった事もあったとか。

そこからお店を始めようと思い立った経緯などを、包み隠さずストレートな言葉で伝えて下さるので、聞いてるこちら側としても、移住した時のリアルな日常の想像が頭に浮かびます。

市内外のイベントや普段の生活の中で、周りの人に支えられたり助けられたりすることが多かったそうで、氷見の人々の優しさについても語っていらっしゃいました。

仲さんのお話が終わり、スパイスの香りが漂ってきそうな内容にお腹の虫が騒ぎ始めたところで、ランチタイムに突入です。
今回のメニューは、お話を終えたばかりの仲さん特性の「ひみつカレー Little Himi特別版」!

一皿で二つの味を楽しめる、なんとも贅沢な仕上がりでした。
画像手前は、氷見産のにぼしを使った煮干しカレー。隠し味的なものかと思いきや、具としても小さな煮干しが入っていました。
真ん中に盛られたお米も氷見産。パクチーで飾られた白い山を越えると、これまた氷見の名物、氷見牛を柔らかく煮込んだ氷見牛カレー。
お肉がしっかりとした形で残っていたのでそれなりの歯ごたえを想像しながら頬張ると、びっくりするくらいの柔らかさで口の中で溶けていきました。

そしておやつに、市内の豆腐店「さがのや」さんのマフィン。
温かいお飲み物に、氷見のハトムギ茶をご用意いたしました。

途中、席替えをしながら、2つの島に分かれてテーブルトークに花が咲きます。
年齢も出身地も、移住を考える理由や背景も様々。
それぞれの経験や想いを交えながら、すっかり打ち解けたご様子で、どの参加者さんにも笑顔が溢れておりました。

交流会は最後まで大盛り上がりのうちに閉会の時間を迎え、お帰りの際には、ますます氷見への興味が湧いた!」という嬉しいお声もたくさんいただきました。
リアルな移住者さんの声や実体験や生活の様子を聞くことで、なんとなく想像していたものがより具体的にイメージできたのではないでしょうか。
お話を聞かせて下さったお三方からも「氷見は人の輪の広がりが濃く、あたたかい」というところが共通していましたが、テーブルトークでもたびたびそのキーワードが飛び出していました。
今後もこうした企画を続けて、人の輪を広げつつ、氷見の人のあたたかさや魅力をお伝えしていきたいと思います。

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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