こんにちは、氷見市地域おこし協力隊の藤田です!
私は氷見市に移住してもうすぐ3年が経ちますが、暮らしている中で感じる氷見の魅力の一つに「新しいことに挑戦しやすい環境である」ということがあります。
それは人口が少ない街だからこそ、人1人が持つ影響力が都会に比べて大きいこと。家賃などが安いので生活にかかるコストが低く、お金ではなくやりたいことをベースに暮らしていけること。移住や創業の支援が手厚いことなどなど多くの理由があります。
そして、またひとつ「挑戦」を身近なものにしてくれそうな取り組みが始まったので、今回はそのイベントの様子をみなさまにお伝えしていきます!
(左:ゲスト 住吉さん 右:氷見市地域おこし協力隊 河原さん)
「ひみんぐる」は鎌倉発祥の「カマコン」という街の活性化イベントを参考にしたものであり、一言で言うと挑戦する人をみんなで応援するイベント。
流れとしては、まず「新しいことに挑戦したい」「地域を盛り上げたい」という思いを持つプレゼンターが、応援してほしい課題や新たに立ち上げるプロジェクトについてプレゼンテーションをします。
そのプレゼンテーションを聞いた後、参加者は応援するプロジェクトを決め、グループに分かれてブレインストーミングに参加、短時間にたくさんのアイデアを出すことでプレゼンターを応援します。そこでプロジェクトの「次の一歩」が決まり、関わってくれるメンバーを改めて募る。というものになっています。
そして今回プレゼンターとして参加してくれたのは上の写真の3名。それぞれの熱い思いを聞き、参加者みんなでアイデアを出し合い、応援していきます!
まず1人目のプレゼンターは富山大学に通う学生の森くん。
彼は、高校生が進路選択の前に「自分らしさ」を見つけ、伸ばしていくための居場所づくりを行なっている団体の一員です。
これまでは居場所づくりのための空き家リノベや、高校生たちが主体となって開催したマルシェなどを行なってきました。
実は今回のイベントで会場として使っているところがまさに、高校生とリノベを行った空き家なのです。
今後はここをカフェとして整備して行くほか、塾事業も展開して行く予定だそう。
そして、今回森くんが出したテーマは「高校生の世界を広げるイベントって何?」でした。
卒業後の進路が自分の思い描いていたものと違った。というミスマッチを減らすためにも、高校生のうちに自分の世界を広げることができれば素晴らしいですよね。
高校生を経験している人は多いでしょうし、自分ごととして考えやすいテーマです。ここからどんなアイデアが飛び出して行くのか気になりますね …!
2人目のプレゼンターは澤井さん。テーマは「プログラミングを広げるためにできること」。
澤井さんは現在市内の商店街で幼稚園〜高校生までを対象にした学習塾を開いており、近年はプログラミング教室にも力を入れていますが、まだまだ親御さんへの認知が広がっていないとのこと。
プレゼンでは現在取り組んでいるプログラミング教室の様子やこれからの需要、ご自身の経験談などたくさんお話しいただきました。そして何よりも澤井さんの子どもたちへの愛情が感じられ、心が温まります。
ちなみに、私もこの日に初めて知ったのですが、プログラミング教育が初めて行われたのは氷見市なのだとか。そういう意味でも今後氷見がプログラミングのまちになっていけば面白くなりそうです。
以前、澤井さんと共にプログラミング教室を開講している社谷内さんという方を取材させていただいたので、こちらの記事も合わせて読んでみて下さい!
ー人材の地産地消を目指すー
3人目のプレゼンターは高校生の桶谷さんで、テーマは「LGBTQについて、もっと多くの方に知ってもらうには」です。
桶谷さんは学校で行われた探究の授業でも自ら進んでLGBTQについて学び、理解を深めてきました。
性的マイノリティである当人だけでなく、その家族や友人の視点も交えた内容になっており、少し遠く感じていたLGBTQというものが一気に身近なものになってきます。
プレゼンの次はグループに分かれてブレインストーミング!
私は桶谷さんのグループに参加させていただき、他の参加者さんとともに思いついたアイデアをどんどん出してきました!
LGBTQ月間を作る、カミングアウトを受けた人たちでお茶会、高校生の女性用スラックスファッションショー(制服ショー)、LGBTQバーなどなど、面白い意見がたくさん!
参加者の様々な視点でアイデアが飛び出し、それらがミングルして行く。私の脳みそもミングルぐるぐる。。。とても濃密な時間になりました!
そして、ブレインストーミング後は各班のよかった意見を発表。
森くんチームは「高校生社長のような高校生〇〇を作る」
澤井さんチームは「プログラミング学校を作る」
桶谷さんチームは「LGBTQのドキュメンタリーを自作する」というものに。
私が入ったグループ以外も大変盛り上がっていて、プレゼンターのみなさんも良いヒントを得られた様子でした。最後に、参加者が今後も協力したいプロジェクトを選択して本イベントは終了!
私は今回応援する側として参加しましたが、アイデアを出し合う中で、「いいね!」「面白そう!」といったポジティブな言葉が飛び交うと、自分も応援されているかのような気持ちになって、元気が湧いてきました。
今後も「ひみんぐる」は続いて行くとのことでしたので、この記事を見てくださったみなさんも、ぜひ氷見で新しい挑戦をしてみませんか?