はじめまして!3月11日~20日の間「氷見市IJU応援センターみらいエンジン」でのワーキングホリデーに参加させていただく木下祐里(きのした ゆり)と申します。
埼玉県に住んでおり、現在は都内の大学でメディア社会学を専攻しています。
高校時代はハンドボール部に所属しており、「送球ボーイズ」という氷見市が舞台となったハンドボールの漫画で氷見の存在を知りました。
地方の暮らしを経験してみたい、普段出会えないような方々と交流したいという気持ちからワーキングホリデーに参加させていただきました。
普段は実家で家族と暮らしている私が、初めての一人旅、初めての富山に初めての長期滞在…
初めてだらけの私ですが、そんな初めての視点だからこそ伝えることができる氷見の魅力を沢山お伝えしていければと思います!
約8時間夜行バスに揺られ、朝、氷見に到着した私は、今回のワーキングホリデーの受け入れ先であるみらいエンジンの藤田さんに町を案内してもらいました。そんな時に見つけてしまったのです!
氷見(ヒミ)と、車(カー)で「ヒミカ」
見てください、この丸っこくてかわいらしいフォルム、水色と白のおしゃれなデザイン!!どうやら氷見の海と立山連峰の氷を表現されているみたいです。
さらに、皆さん気付きましたか?よく見ると、あの有名なブリまでもデザインされています。
ヒミカは写真のような小型電気自動車ですが、埼玉に住んでいた私は今まで見たことがなく、とても新鮮で興味が湧きました。
しかもこのヒミカ、12月1日~3月10日まで冬季休業をしていたのですが、なんと私が行った日から再開していました!きっとこれは運命だと思い、乗ってみることにしました♪
私は「氷見市観光協会」へ借りに行きました。JR氷見駅を入ってすぐ左側にあります。
普通自動車免許を持っていれば誰でも運転できます。
手続きをいくつか済ませるとすぐヒミカに案内してもらえます。
それではついに!ヒミカドライブ出発~!今回ワーホリをともにする末武さんが助手席に座ってくれます♪
基本的に動作は普通の車と変わりません。しかし、私はいつも駐車をバックモニター任せで行っていたため、駐車だけ手間取ってしまいました^^;
このようにスマートフォンを挟むスタンドもあり携帯でナビをするときに大活躍です。さらに、見切れてしまっていますがUSBポート搭載されているため、充電も気にせずに使用できます。(USBケーブルの貸し出しも事務局で行っているそうです。)
時速は20㎞で、ゆったりと海辺の風にあたりながらドライブを楽しむことができます。
最初に向かったのは「氷見市海浜植物園」です。
氷見駅から海辺を7分ほど走ると近代的で芸術的な建物が見えてきました。
子どもも大人も一緒に遊べる、学べる、憩えるような空間を目指して2020年にリニューアルが行われました。
中に入ってみて納得!木を基調とした子供が遊べるスペースはもちろん、リカレント研究室と呼ばれる部屋もあります。リカレントとは「循環や開発」といった意味があるそうで、社会人になってからも教育を受け続けていくリカレント教育という意味で使われることが多いそうです。
様々なイベントも行われており、私たちは定期開催講座のフラワーアレンジメント教室を体験してきました。
定期開催講座なだけあって、部屋に入るとベテランそうな先輩方がずらり…。先生に教えてもらいながらできた作品がこちら!
ミスカンサスという葉で輪を作ったのですが、それを花びらのようにかけたのがポイント!私達はよくお店で売られているようなフラワーアレンジメントを想像していたのですが、和室に置けるような本格的な仕上がりに。今回教えてくださった仕切喜久子先生は、
「お店に売っているのは『商品』で、これは『作品』。自分にしか作ることのできない世の中で1つの作品作りを楽しむことが大切。」
踏み出したことのない分野に「なるほど~。」と感嘆する私達。
私たちの作品を「結構いいわね♪」と写真を撮ってくださっていて、嬉しくて空に飛んでしまいそう~~~。
そんな空にいるような気分になれるカフェがこの植物園にあるんです!
4階に地元の食材を用いたガレットやパスタのカフェレストラン「seaside café ソラトキ」は、全面ガラス張りのパノラマビューを楽しみながら「ソラ」にいるようなひと「トキ」を過ごすことができます。
私がいただいたのは「さつま芋のクリームブリュレ」。さつまいも本来のうまみを存分に生かした生地と表面パリパリのブリュレがマッチして、食べたことのない甘すぎないブリュレは絶品でした。
植物園を楽しんだところで次は比美乃江公園に移動します。今回の移動もほとんど海沿いを走るためとても気持ち良いです。
移動している途中、通りがかる町の人々が笑顔でよくこっちを見てくれることがありました。ヒミカに乗っているだけで町の人々を笑顔にできるのならもうずっと乗っていたい!
そんな優しさに沁みていると、比美乃江公園のシンボルと言える展望台が見えてきました。
インスタ映えする~~!!!女子大生の血が騒ぎます。
海沿いに広く芝生が広がっており、散歩するもよし、ピクニックするもよし、インスタ映えするもよし、様々な用途に使えます。
このように海沿いに芝生が続いています。すごく広いので密になる心配もなさそうです。
さて、そこから徒歩圏内で行くことができる「彦右衛門」というカフェに向かいます。このカフェは大正時代に建てられた土蔵造りの古民家を改装していて外装からとても魅力的なのです。
中に入ると趣深く開放的な和室にびっくり!!
案内されたのは一つの部屋にこたつという贅沢空間。襖を開ければ縁側も見えます。一句詠めそう。
私はクリーム大福ぜんざいの抹茶を注文しました。
同じくワーホリ生の末武さんと、このヒミカ旅に同行してくださった地域おこし協力隊の藤田さんのセレクトはこちら。
他にも食べたいものがありすぎて、何回でも通いたいと思うお店でした。店主の方々も和の空間にとても合う穏やかで優しい笑顔に癒されました。
と、和の空間にリラックスしているとヒミカの返却時間が刻々と迫ってきます。
最高速度20㎞のヒミカをアクセル全開で次のお店に向かいます。
次に訪れたのは、「焼肉・しゃぶしゃぶ氷見牛 牛屋 本店」の隣にあるテイクアウト専門店「精肉 牛屋」です。
私がなぜこのお店を選んだのかというと…
ヒミカを借りる際に、乗車後WEBアンケートを答えることを約束すると500円分のつまみ食いクーポンがもらえます。
(すみません、後から撮影したので3枚あるはずのクーポンが1枚になっています。)
14個の対象店舗のうちの1つがこのお店です。お店によって対象商品があるのですが、このお店では1つのクーポン券で2つの氷見牛コロッケと交換することができます。この氷見牛コロッケは1個100円ととてもお手頃な金額なのですが、このつまみ食いクーポンを3枚全て利用すると、500円で氷見牛コロッケを6個ゲットすることができるので1個分お得な計算になります。
外はカリカリ、中はホックホク。氷見牛のうまみが凝縮されていて、こりゃ1人で6個食べられちゃうな?6個食べてもスタバより安いな…と心の中で普段の食生活を反省するのでした。
ヒミカドライブの締めくくりは氷見を一望できる朝日山公園で締めます。
ヒミカで山を登るとアトラクションのようなスリルさもあり、面白かったです。(私の運転スキルの問題かもしれない)
あんなにかわいいヒミカが坂を登れるか心配していたのをよそに、傾斜のある坂をグングン進んでいきます。あっという間に到着しました!!!
ここからの景色は綺麗なことはもちろん氷見の魅力が存分に詰まっている景色なのです。富山湾の大海原、天気が良いときには立山連峰はもちろん、海側を見れば古き良き商店街の昔の情景が残りつつ、少し山側に入ると国道の周りに商業施設が立ち並ぶ利便性にも長けた街なのです。もっと山側に入るといくつもの山が縦に走っており、その間の谷では里山集落が形成されています。
山以外は平坦な道が多く自転車などでも移動しやすく暮らしやすいのも氷見の特徴です。この写真は朝の朝日山公園からの風景。今でも十分絶景なのですが、海の向こう側に立山連峰が見えればさらに明媚な風景が待っていると思うと立山連峰を見るまでは帰りたくない。晴れていても見えないなんてなんてレアな山なの~!!!
そんなこと言っているうちに日が沈んでしまいます。氷見出身、藤子不二雄Ⓐ先生作品のキャラクターが氷見駅の周りを中心に街の至る所にいるのがとってもかわいい!ヒミカと記念撮影をして氷見駅に返却へ向かいます。
「五臓六腑元気に帰ってこられたか~~~??」
担当の方が元気に迎えてくれました。優しい声と夕日があまりにも温かくて笑顔がこぼれます。点検などをして無事返却完了です。3時間でしたがとても充実した時間になりました。
今回ヒミカに乗ってみて車では感じることのできない心地よい風や、景色の鮮明さで氷見の魅力をより強く感じることができました。
私が訪れたところ以外にも氷見には素敵な場所が沢山あります。
氷見でしか乗れないヒミカに乗って、魅力満載の氷見の自然を感じてみてはいかがでしょうか。きっと怪物くんも街の皆さんも歓迎してくれますよ!
〈ヒミカの基本情報〉
【貸出時間】
9:00~17:00(最終貸出受付14:00)
※雨天中止の場合あり
【貸出料金】
3時間2000円(最長3時間まで)
【貸出場所】
・一般社団法人 氷見市観光協会(JR氷見駅)
・氷見漁港場外市場 ひみ番屋街(JR氷見駅から徒歩23分)