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2024.05.04

氷見の4月はたけのこ物語

たけぞえ あゆみ
たけぞえ あゆみ
考えるパン koppe

こんにちは!考えるパンKOPPEのたけぞえあゆみです

4月の氷見は、たけのこの季節です

特に西田(さいだ)地区のたけのこは有名で、この時期だけの直売店やたけのこ料理のお店も軒を連ねます。

そういえば、筆者の初めてのたけのこ掘りは、小学生の頃。氷見市がご出身の友人家族に連れて行ってもらいました。

今となっては氷見のどの辺りだったかわかりませんが、氷見の4月は、やっぱりたけのこなのですね。

今日は学童の皆さんと一緒に、たけのこ掘り体験にやってきました。

たけのこの頭がちょこんと出ているのを探して、注意深く山を降りて行きます。

竹皮は周りの枯れ草と同じ色をしているので、なかなか見つかりません。

あちこちで「あった!」の声が聞こえて焦ります。

さっきも見たけれど……同じ場所をもう一回探していると、やった!発見!

坂道のでこぼこの一つの凸は、たけのこでした。

シャベルと鎌と、たけのこ掘り用の鍬をお借りして、よいしょ!

採れました〜!

この日はふたつの収穫です。皮ごと茹でていただきましたよ。

日本最古の物語文学『竹取物語』の竹取の翁は、「のやまにまじりてたけをとりつつ よろづのことにつかひ」ながら生活をしていました。

竹が「よろづ」、たくさんのことに利用されていたことがわかります。

そして「もとひかるたけ」から生まれたかぐや姫は、あっという間に大人になっていきましたね。

たけのこは、1週間もすれば固い竹に成長してしまう、それほど育ちの早いものなのだそうです。

だからたけのこを掘って、適度に手入れをして、長年にわたって人の手で、里山の竹林は守られているのです。

さて、こちらはお隣さんにいただいたたけのこです。

方々からいただいては何かお返しし、今年6本目のたけのこです。

今日は娘もいるので、一緒に皮を剥きました。

たくさん皮が剥けます。何かに使えないだろうか……。

「この皮かわいいよね。かぐや姫とか着ていそうだよね。たくさん重ねたら、平安時代じゃない?」

大河ドラマ『光る君へ』のお姫さまたちが大好きな娘には、十二単にも見えるようです。

お鍋に入りきらなかったので粗方の皮を剥いてから、お米と一緒に30分ほど茹でます。

たけのこは掘ったその日に茹でて、水につけて冷蔵庫で保存します。

そのまま冷凍することもできるそうですよ。

茹で上がり〜(湯気で真っ白です)

今日は茹でたたけのこから、たけのこご飯と、女良地区の灰付きわかめとたけのこの煮物を作りました。

美味しい春のご馳走です。

さて、たけのこの皮がどうなったかというと……

平安時代のお人形になりました!

氷見のお楽しみはまだまだ続きます。

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