氷見に暮らす私たちと、
氷見に移住するあなたが、
一緒につくる、まちの未来。
2018.10.09

移住者夫妻によるエスニック料理店『まんがい家』オープン!

藤田智彦
藤田智彦
移住相談員
こんにちは、スタッフの藤田です!
氷見には特徴的な地名がたくさんありますが、そのひとつに「熊無(くまなし)」というところがあります。
昔から熊が出ないからなのか、それとも出ませんようにとの願掛けなのか、そのあたりは地元の方にお話を聞いてみるとして(調べが足りずすみません……)氷見のなかでももっとも標高が高い地域のひとつです。
熊無を抜けるともう石川県の羽咋市で、能登半島横断の主要道路であるため車の往来は多く、国道沿いには以前に紹介したジビエ料理の食堂のほか、お休み処となるドライブインなどもあり、ドライバーたちの休息の場となっています。
 
さて、今回ご紹介するのはそんな通りにお店をオープンさせた移住者さんご夫妻です!
氷見の中でも最奥の地域でご夫妻がオープンさせたのは「タイ・マレーシア料理店 まんがい家」というお店。
立地も驚きですが、本格的なエスニックのお店というのは氷見ではかなり珍しい…! 大阪で6年お店を経営していたということでお味への期待も高まります。
昨年みらいエンジンにご相談があり、物件探しをお手伝いさせていただいたご縁から、引っ越し・開店準備の報を聞きながら今か今かと待ちわびていたお店がついにオープンということで、さっそくお店にうかがってきました。
 
お店の場所が最初少しわかりにくいかと思いますので、ガイドを含めてお店の魅力をご紹介します!
 
氷見市街地から向かうにはまず氷見IC方面へ。氷見以外からお越しの場合は能越道から氷見ICで降りて石川側へと進みます。
こちらが国道415号。お店は道沿いですので、しばらくはのどかな景色を眺めながらひたすら石川県境方面へと車を走らせます。
途中は目印という目印も少なくお伝えしづらいのですが、熊無に入って十柱神社というお宮の立派な鳥居が右手に見えたらもう少しです…!
 
神社からもう少し登ったところがカーブになっており、その左手側にお店があります。曲がり角なので氷見市街地方面から来るとお店が死角になるので注意!
 

 

右手側には国重要無形民俗文化財に指定されている藤箕の「伝承の館」という看板がついた建物がみえますが、こちらの向かいがお目当てのお店です!
 

 

さて到着。
 

 

ぱっとみた感じは普通の民家……数ヶ月前まで本当にただの民家だったので当たり前ですね。お店の前には看板があり、駐車場は手前側と奥に5,6台分、十分なスペースがあります。
お店の入口・玄関は道路とは反対側です。
 
いざ、入店!
 


 
 

客席スペースはこんな感じ!
ご主人が3ヶ月かけてセルフリノベーションした店内は味があってあたたかい雰囲気!
柱にはタイ・マレーシア現地の写真やアイテムが飾られ、BGMも相まってなんともアジアンな香り。
 

 

席につくと手書きのメニューと「まんがい家通信」なるものがお出迎え。
こちらの新聞は第1号とあるように更新されていくようです。楽しみですね。
 
メニューは大きく4種類。
「ごはん/カレー/麺/ホットサンド」で、それぞれ週替りとなります。次回予告も書かれているため、次の週も足を運びたくなる……なんとも商売上手です。
メインの他にはドリンクがつくのですが、飲み物ももちろんタイ・マレーシアのものを選べます。ココナッツジュースやテタレーという紅茶など、せっかくなのであわせて注文してみたいところ。
 
さあどれにしようかとメニューをみるも、見覚えのないタイトルの料理ばかりでなにがなにやら……しかし心配ご無用! 困った顔をしていれば奥様がやさしく説明してくださいます。
一応メニューにも説明文はついているのですが、やはり耳できいた方がわかりやすいですね。大阪時代のメニュー写真もありますのでそちらも参考になるかと思います。
 
私はこの日カレーをチョイス!
ゲーン・ガリー(イエローカレー)とテタレーのセットを注文です。
 

 

きました! いただきます!
口に入れるとレモングラスの爽やかな香りもあって、気分はあっというまに南国モード。しかしながら食べていると後からじわじわ辛さがこみ上げてきて、汗がとまりません! 代謝の悪いワタクシですが、一気に毒素が抜けていく心地です。
 

 

汗を拭き拭き食べ終えると、食後のテタレー。
マレーシアの紅茶なのですが、練乳が加えられておりとっても甘いです。
その甘さがカレーの後だとちょうどいい。よく考えられています。
 
ちなみに他のメニューはどんな感じかというと、
 

 
 

こんな感じです。
上がご飯コースのナシ・レマ、下が麺コースのセンレック・ナムヘーン・ムーです。
同席していたお客さんに撮らせていただきました…笑
ちなみに写真のナシ・レマは、通常お肉が入るところを、お客様のオーダーによりお肉抜き仕様でつくっていただいていました。細かな気配りも素敵です。
それぞれ名前をみてもパッと味が想像できないので、余計に味が気になりますね。
ぜひとも次回チャレンジしたい。
 
最後に、オーナーの浅岡夫妻にお話を聞きました。
 

 

高岡市出身の浅岡克勝さんがタイと出会ったのはサラリーマン時代のこと。アパレル会社に勤務していたときに赴任したことがきっかけだったといいます。
食べることが大好きでかつ凝り性だった克勝さんは、現地の料理を食べるだけでなく自宅でその料理を再現しタイ料理を覚えていきました。
その後、日本に戻り大阪で会社員としての生活を続けていましたが、ある日近所でお店をやるのにぴったりの物件を発見。
突然、奥様の和美さんに「店をはじめようと思う」と切り出して、とんとん拍子に物件を契約。まんがい家をオープンさせます。
本格的なエスニック料理店がまだ少なかった当時、浅岡さんが目指したのは大阪にタイ料理のカルチャーを発信・浸透させること。
そしてその目標は6年の月日の間に叶えられ、地域に愛される料理店になっていきました。
どのくらい地域に愛されていたかは、店内に飾られている写真を見ればよくわかります。
 

 

そこに写っているのは、前のお店の常連さんたちの姿。みなさん、いい笑顔です。
そしてなんと、熊無でのオープン初日には、大阪時代のお客さんが突然ふらりと現れたのだといいます。
「氷見でお店をはじめることはハガキで伝えていたけれど、まさか大阪から開店祝いのためにわざわざ大阪から来てくれるとは……泣きそうになりましたね」と克勝さん。なんとも感動的なエピソードです。
 
高齢になったご両親の心配もあり、富山に戻ることにした浅岡さん夫妻。
せっかくであれば環境のいいところで古民家をみつけ、DIYで理想のお店をつくりたいと高岡周辺でお店兼住まいとなる物件を探していたところ、みらいエンジンにご相談をいただきました。
最終的には自らで熊無の物件を見つけリノベーションをスタート。手づくりで今のお店をつくり上げました。
「大阪にはタイ料理のカルチャーを広めることができた。今度の目標は氷見にタイ・マレーシア料理のカルチャーを広めていくこと」と浅岡さんはやさしくも力強く宣言します。
氷見にまた新しいカルチャーが生まれる予感……みらいエンジンとしても全力で応援いたします!
 
さて、ここまでご紹介してきた「まんがい家」。しかしその魅力を十分に知っていただくにはお店に行っていただくしかありません!
少し時間のあるランチタイムに、ドライブがてら訪ねてみてください。
ゆるく居心地のいい空間と個性的な料理、そしてなによりあたたかな人柄がにじみ出る浅岡さんご夫妻の人柄に、癖になること間違いなしです!
 
タイ・マレーシア食堂&カフェ
営業時間 10:00~18:00
休日 火曜・水曜
電話番号 090-7589-5932
住所 〒935-0251 氷見市熊無1182

お問い合わせ

氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
氷見市IJU応援センター・みらいエンジン

メール/電話の場合

mailinfo@himi-iju.net tel0766-54-0445

現地の場合

pin富山県氷見市中央町9-1

timeOPEN:9:30 - 18:30※水・木曜日定休

parking「まちなか駐車場」をご利用ください