みらいエンジンスタッフの岸本です。
酷暑の盛りを過ぎて、富山平野にも涼しい風が吹き始めました。
8月下旬になると県民はみんな富山県産の呉羽(くれは)梨にそわそわし始めます。
私も毎朝、呉羽梨を食べています。
富山県呉羽町の梨の直売所まで、氷見からは車で約40分ほど。
「呉羽に行ってきたので」とご近所さんや友人からおすそ分けをいただいたりします。
そしてみょうがも旬ですよね。
茗荷は、6月から10月過ぎまで、初夏から秋にかけての間が旬で、それぞれの収穫時期に合わせて「夏茗荷」「秋茗荷」と呼ばれています。
いま採取できるのは秋茗荷になるのでしょうか。
市内のスーパーはもちろん、野菜の直売所にも大きな袋にたっぷり入って「この量でこの価格?!」という安さで購入する事が出来ます。
そんな茗荷、氷見市民はお店で買うだけではなく、山や畑へ摘みに行く事が多いんです。
春に山菜採りでお世話になった知人にお誘いいただいて、山へ茗荷採りに行ってきました。
(山菜採りの様子はこちらから→「春の使者を探しに山へ」)
空気が澄んでいる、涼しい、人がいない、……最高です。
知人の茗荷採取姿を撮ろうとしたら恥ずかしがってNGでした。
ワァワァ賑やかに話していてもたっぷりとソーシャルディスタンスがあります。
見上げると、栗の実がなっていました。もうすぐ秋ですね。
これは山椒の実。
天日干しをして、ミルに入れます。挽きたての山椒の風味や香りは格別です。
視線を地面に戻し、茗荷を探します。
日が当たりにくい茂みの中を覗いてみると、地面からピョコピョコと生えています。
根元を摘まんでポキッと折って採取。
たくさん収穫しました。
みなさん、茗荷ってどう食べてますか?
素麺の薬味、天ぷらなどが主流でしょうか?
我が家では、甘酢漬けにして白米に混ぜたりします。
シャキシャキした歯ごたえと涼感のある独特の風味が癖になりますよね。
しっかりと夏の終わりを味わっていると実感できます。
春の山菜採りの記事の中でも書きましたが、食材を山や土から直接自分で手で採取すると、今自分がどの季節を生きていいるのか、カレンダー上だけでなく五感全てで実感しますね。
夏の暑い季節には体をクールダウンさせる茗荷や梨、冬の冷える季節には体を温める根菜が旬になる。
自然のサイクルの中に自分がいるのだと実感しますし、大地の恵みをいただいて身体が作られていくのだと改めて知ることが出来ます。
誰かが採取して綺麗にパッケージをして値札の付いた状態をスーパーやお店で選んで買っていた頃には気付かなかった事かもしれません。
本もお金も紙の形から急速にデジタル化が進んで行く中、食材でさえ端末の画面の中から選んでインターネットで買う方も多いのではないでしょうか。
デジタルデトックスと言う言葉が生まれるほど、日々はデジタルで溢れています。
文明の利器や生活に合わせた利便性もそれはそれとして、時々は自分の手で食材を採取すると大切な何かに気付かされるものだなと、そう感じました。
氷見で脱デジタル生活してみませんか。