氷見に暮らす私たちと、
氷見に移住するあなたが、
一緒につくる、まちの未来。
2019.07.30

【ひみ暮らしインタビューVol.6】林知成さん

岸本乃梨子
岸本乃梨子
移住相談員

氷見に移住されたみなさんにインタビューし、リアルな声をお伝えする【ひみ暮らしインタビュー】。
シリーズ6回目は、市観光課の職員を経て、現在、オフィス884を運営されている林知成さんからお話を聞きました。
実は、ワタクシ岸本にとって前職で非常にお世話になった方です。
お会いするのは久々です。
毎週水曜日に、朝日山公園休憩施設にいらっしゃると聞いたので、足を運んでみました!

何度か来た事がある休憩施設。
見晴らしが良く、市街地の喧騒からも遠く静かで、海岸から吹きあがってくる冷たい海風が気持ちの良い場所です。

朝日山公演休憩施設は、「使うこと」「考えること」「作ること」が一体となった公園づくりの拠点となる施設で、朝日山公園を活用した市民提案型のイベントの企画や各種サークル活動の場や発表会などにもご利用していただけるよう受付しております。
(市HPより抜粋)

さっそく中に入ってみると、ものすごく涼しくて過ごしやすい!
空調の冷たさではなく、肌なじみのいい自然の風がたっぷりと入ってきます。

そんな快適空間でお仕事されているのが林さんです。この休憩施設を毎週水曜日にレンタルして、イベントや作業スペースとして使用していらっしゃいます。
林さんは、大阪府摂津市出身、奥様が高岡市の方で、富山県への移住を考えた時に氷見市を気に入ってくださったそうです。

――氷見市のどういったところを気に入ってくださったんでしょうか?

「妻の実家が高岡市なので、移住を考える前から氷見市には遊びに来ていました。
海があって、山もあって、自然があって食事が美味しい。ちょっと美味しいもの食べたいねという時に来るのは大体氷見でした」

――やはり、自然と食の良さのイメージが強いのですね。
では、実際に住まわれてみてどうですか?

「高岡市周辺で探した時に、印象が良かったので氷見市にしました。とにかく人がものすごく温かくて、人間関係が濃い。知らない人でも道ですれ違ったら挨拶をしてくれたり、ご近所の方がすごく気にかけてくださる。人のご縁や温かさというものをすごく感じています。例えば、仲良くなった方が山を持っていて、山菜採りをさせてもらったり」

――そういえば春になると市内の至る所からそういった話が聞こえてきますね。
誰々さんの山に行って山菜採ってきたので、と我が家もよく山盛りの山菜をいただいたり、お惣菜や別の何かでお返ししたりと、そういったご近所づきあいが日常的にありますね。

「もともとロードバイクが趣味だったので、海沿いを走ったり、山を攻めたり、氷見に来てから新たに釣りも始めたりと、ここでの生活を満喫しています」

――めちゃめちゃ楽しんで満喫してますね。(笑)

――お仕事も個人事務所を経営されていて、悠々自適でのびのびやっていらっしゃるという印象ですが、具体的にはどういった事をされているんですか?

「デザイン事務所、一級建築事務所、ひとり出版社、PCトラブルサポートのお仕事をしています。初めはホームペ―ジ制作、イベントのチラシや名刺等の印刷物デザインの仕事から始めました」

――なるほど。どれもこれも興味深いですが、中でも、ひとり出版社(『田舎暮らし社』)が気になります。

「最近、全国的に一人出版社という小規模の出版社の形態は増えてきていて、注目度も高まっている。それぞれにその人の個性が出ていて面白いんです。」

――初めて知りました……それって、自費出版とはどう違うんですか?

「自費出版とは違いますね。自費出版は、自分が書きたいものを書いて本の形にするもの。ひとり出版社は、気に入った著者に執筆を依頼したり、出版物を企画して、作家に書いてもらいます」

――企画、編集、印刷の手配、すべてひとりでやるという事ですね。
林さんがそれを仕事にしようと思ったきっかけって何なんですか?

「元々、本や読書が好きで、仕事で本の表紙作り、文章のしごとをやっていて、本を作ることの面白みを感じたんです。店を構えるわけではなく、移動書店のような形でやっていけたらと思っています」

――移動書店……と聞いてぱっと思いつくのは氷見市図書館が行っている移動図書館のような感じでしょうか……?

「そうです、まさにあんな感じですね」

――好きなこと、興味のあることを着実に自分の仕事にしているバイタリティや行動力が凄すぎると感じるのですが、氷見で個人事業を展開していくにあたり、不安などはなかったのでしょうか?

「不安が全く無いといったら嘘になりますが、とにかく人脈づくりを大事にしています」

――人脈づくり。やはり基本をしっかり守ることが仕事に繋がっていく、と。

「例えば、ホームページ作成のお仕事を受けているときに、PCの不調を見てほしいという話があって。そこからPCのトラブルサポートも始めました」

――そうやって、仕事が新たな仕事を生んでいくのですね。
最後に、移住を考えている方にとって、移住先での仕事や就職口の有無も大切なポイントだと思うのですが、氷見市へ移住を考えている方へのアドバイスをお願いします。

「仕事が見つかってから、自分がやりたいことが見つかってからではなく、まずは行動することが大事。氷見なら大丈夫!人の温かさがあり、実現できます。今後は、都会で働いている人に、田舎での仕事の展開の仕方を紹介していくことを考えています」

得意なことや好きなことを仕事にすることを実現させて、氷見という場所での暮らしを満喫している林さんを見ていると、言葉の一つ一つにも説得力や重みを感じますね。
そして、地域と、地域住民をとても大切にされている林さんだからこそ、同様に地域から愛されているのだなと感じました。

 

Office884

■884Design ― 富山県のデザイン事務所
ホームページ作成、チラシ・名刺等の印刷物デザイン、ライティング業務など
■ハヤシ建築設計事務所 ― 一級建築士事務所
意匠設計、建築確認申請、耐震診断など
■田舎暮らし社 ― 地方のひとり出版社
印刷物の企画、編集、制作
■氷見パソコンサポート ― パソコン関係のお悩み解決
PCトラブルサポート、出張パソコン教室など

Mail :th@office884.com

 

 

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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