氷見に暮らす私たちと、
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2023.11.01

氷見の自然と気候

富山県は、日本列島の真ん中あたり、本州の中央北部に位置しています。その中で、富山湾に面した北西の端っこ、能登半島の付け根にあたる場所にあるのが氷見市です。
氷見の自然は、何といっても、富山湾越しに立山連峰が見える、この世界に誇れる美しい風景が自慢です。3,000メートル級の高峰から水深1,000メートル以上の深い海底谷「藍がめ(あいがめ)」へと落ちくぼむ、その特殊な地形が天然の生簀(いけす)を形成しています。湾にはブリや白エビ、ホタルイカを始めとする500種以上の海の生き物たちが棲んでいます。
また、氷見の背後に迫っている山々の谷筋には、独自の文化を育んできた豊かな里山集落があり、海までを見渡せる地形は、美しい棚田の風景を作り出しています。このような自然が豊かな山間部と、商店街や漁港などがある市街地では、四季の移ろい方が多少異なります。ここでは、移住を考えている皆さんが気になることのひとつ、「氷見の自然と気候」についてお話ししていきたいと思います。

氷見の気候について

氷見市は北陸地方にあります。あまり北陸地方に親しみがない方にとって、「北陸地方」のもつイメージは「寒い」とか「豪雪」といった印象を持っているかもしれません。しかし、山間部を除けば、雪は比較的少なめ、です。氷見にある山の標高は、さほど高くなく、また海風が上空の大気をほどよく動かしてくれるので、近年、豪雪になることはあまりありません。とはいえ、海が近いため、年間を通じた湿度は高めで、降水量も全国平均と比較して、多い傾向にあります。

気象庁データ:各月の平均気温(統計期間:1981年~2010年)。 東京より少しだけ涼しい。

 

気象庁データ:各月の平均降水量(統計期間:1981年~2010年)。 降水量は多い。

 

住んでみて感じる氷見の気候

北陸だから夏は涼しい、というわけでもなく、夏場の暑さは東京と大して変わりません。真夏の最高気温は軽く30℃を超えます。しかし、車社会のため、出勤や買い物などでの移動の際に駅のホームで炎天下に晒される、などといったシチュエーションは減るため、日常生活において暑さのストレスを受ける機会は少なくなるはずです。
ただし、自然の多い環境で、農作業等の屋外活動を始めてみようという方は、しっかりと暑さ対策をしましょう。水分補給はもちろん、日よけカバーのある帽子や長袖を用意するなど、熱中症・日焼け対策もぬかりなく。蚊もそれなりにいます。

一方の冬ですが、日本海側の気候帯に属する氷見は、曇天が多く、雨・雪もよく降ります。そのため、太平洋側の地域のようにカラカラに乾燥する、というようなことはまれで、冬に悩まされがちなお肌や喉の乾燥への心配は、少し和らぐかもしれません。
とはいえ、やはり真冬になると冷え込みが厳しくなり、とりわけ家の中が驚くほど寒くなるので(築年の経った日本家屋などでは特に)、事前の対策は必須です。多湿で日照量もぐっと減るので、洗濯物が乾きにくくなるというのも悩みの種。乾燥機を使ったり、縁側空間を活用したり。地元の方に、生活の知恵を借りるのも一手です。
例えば、サンルームに除湿機を持ち込んで、扇風機で空気をかき混ぜながら洗濯物を乾かす、といった方法もあります。その他にも、家電すら使わずに乾かす知恵をお持ちの方だって、氷見にはいるのかもしれません。移住先では、初めての土地の自然・気候に戸惑いながらも、その付き合い方への学びを、日々深めていくことになるだろうと思います。先人の知恵に触れたり、自分で経験を重ねたりしながら、暮らしをより豊かなものにしていけると良いですね。

雪はどれくらい降る?

豪雪になるのは稀ですが、もちろん雪はそれなりに降ります。どれくらいかと言いますと、例えば朝に降って10センチくらい積もった雪も、天気が良ければその日の夕方にはすっかり消えていて、中心市街地ではあまり根雪(積雪が積み重なり、固まって残る雪のこと)になりません。山間部でも根雪として1メートルを超えることは、まずありません。
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氷見の降雪と積雪の深さ(※1)の推移(1月23日21時~1月25日18時)
出典:「平成28年1月23日から25日の大雪に関する富山県気象速報」(富山地方気象台/対象地域・富山県)

 

※1:降雪と積雪の深さについて。「積雪」とは、除雪したり踏み固めたりすることなく、自然に積もっていった雪のこと。その自然に積もった雪の深さを地面から測ったものが、「積雪の深さ」です。一方で、「降雪」とは、一定時間内に積もった雪の深さのことで、例えば1時間前と後の「積雪の深さ」の差を求めることで、その1時間に降り積もった「降雪の深さ」を算出することができます。</div caption>

住んでみて感じる氷見の雪事情

繰り返しになりますが、商店街などの市街地では、例年、大した積雪は見られません。12月から3月上旬までは、日本海側特有の曇天が続き雪の降る日はありますが、降雪後、1日で地面が見えるくらいまで溶けるのが普通です。
ただし、雪質はベタ雪で重くて固いため、外出の際には、ゴム長靴や、最低でも防水ブーツを用意しておきましょう。早朝などにはアイスバーンになっている恐れもあるので、特に注意が必要です。
また、年に一度くらいは、町中でも吹雪いてホワイトアウト(※2)となる場合もあるので、もし運転中に視界が奪われたら、スピードを緩めるなり、安全を確認しながら路肩に停車するなりしましょう。無理は禁物です。
県境近くの山間部まで行けば、積雪量はかなりのものです。除雪は重労働ですが、移住してきた数年間は、新しい体験に心躍る方も少なくないはずです。冬の運動不足を解消するスポーツだと思えば、雪かきも楽しいものです。出勤前の時間になると、地域で一斉に雪かきをはじめるので、ご近所の方と仲良くなるチャンスでもあります。雪かき大先輩である氷見の皆さんのカラダの使い方や、どんな道具を使っているのか、などもチェックしてみましょう。

※2:ホワイトアウトとは、[英語: whiteout]は、雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となること、その現象(参考:ウィキペディア)。

 

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