こんにちは!みらいエンジンスタッフ(地域おこし協力隊)の下野です。
今回は【あおのおうち】DIYプロジェクトのご紹介をさせていただきます。
【あおのおうち】DIYプロジェクトとは・・氷見市阿尾地区にある被災空き家をリノベーション。オーナーさんが昨年空き家を購入し、シェアハウスにする予定で着々と改装工事が進んでいたそうですが、今回の能登半島地震で被災し大きな被害を受けてしまいました。有志の方々を集い協力していただいて、古民家リノベーション活動をしていくプロジェクトです。今回は第3回目と第4回目のイベントです。1回目は9名、第2回目は6名、3回目は8名、4回目は4名の有志の方に集まっていただきました。
第1回目の様子はこちらから
第2回目の様子はこちらから
シェアハウス開業する予定で活動をし、皆様にご協力をいただいて進めてまいりましたが、開業に向けた状況が変わってしまいシェアハウスとして運営することが困難となりました。現段階でのシェアハウス開業は諦めることとし、一棟貸しの賃貸住宅として活用していくことになりました。引き続き、わたくし下野が入居します。DIYプロジェクトは今後も継続していきますので、あたたかく見守っていただけたら幸いです。【あおシェアハウス】から【あおのおうち】に名称を変更しました。
阿尾の海
あおのおうちがある阿尾地区は、前田慶次が一時城主を務めたと言われている阿尾城跡が海沿いにあります。真ん中に見えている崖の上に阿尾城跡があり、タイミングが良ければ海越しの立山連峰がみえます。阿尾は道の駅ひみ番屋街からもほどちかい、昔ながらの民宿が立ち並ぶ風情あるエリアです。
エアコンの撤去
それでは今回も、安全第一で作業をしていきます。元々備え付けられていたエアコンが地震の揺れによって取れかけていました。古かったのでこちらのエアコンは撤去です。取り外すには電気工事士の資格はいりませんが、コンセントの工事などは電気工事士の資格が必要になりますのでご注意を!(オーナーの布施さんは資格を持っていらっしゃいます)
脱衣所の床と壁剥がし
脱衣所の床と壁を全部剥がしました。余分な柱等を取り除いたら、脱衣所スペースの空間が広がりました。歪みを直し、断熱材など入れて、湯冷めのしないあたたかいお風呂場にしていきたいですね。
初参加者さん
今回、初めての参加者さんがお二人も来てくれました!うちひとりはなんと・・・地域の方が何かお手伝いできることはないかと飛び入り参加で来ていただけました。共同作業をしていくうちに自然と会話が弾みます。普段、お互いに接点のない人同士だけれど作業を通じて新しい交流が生まれ、輪が広がっていくって素晴らしいことだなと思います。
庭の木を伐採
おそらく、かつては立派な庭園があったんだろうと想像できる広い庭があります。ですが長年放置された木はどんどん伸びていってしまい、荒れ放題。家の周りをぐるっと囲むように木があるので、建物が見えにくくなっていました。そこで、チェーンソーを扱える氷見市地域おこし協力隊員が伐倒!!
木が道路側に倒れないように、ロープでみんなで「おおきなかぶ」のように引っ張っています。
アフター
大きな木が数本なくなっただけで全く違う景色になりました。すっきりとして、あおのおうちが見えやすくなりましたね。空き家を放置していくと、景観が悪化したり、枝がお隣さんまで伸びてしまったりと、どうしても問題が色々と出てきてしまいます。。空き家はあるけれど、どうしたらいいかわからないなどがあれば、お気軽にみらいエンジンへ相談にきてくださいね。
うんとこしょ、どっこいしょ
木を切ったあとの根っこ部分を抜くのに、ロープを使ってひっぱったら取れると考えたのでしょう。子供たちだけで自ら考えて行動して工夫していました。問題解決に向けて話し合って、実行してみて、できなかったらほかの方法を考えて。言葉で教えずとも、大人たちが動いているところを見せるのは一番いいお手本になるかなと思います。
棚をきれいにしてくれました
倉庫から出てきた、まだ使えそうな棚。手持無沙汰の子供たちに、おしごとです。「これきれいにふいてほしいな~」というと「いいよー!!やる!」とやる気満々で、拭いてくれました。頼りになります。(笑)
庭の花で生け花
お手伝いに飽きたら、庭の花を摘んで倉庫からでてきた器に生けて楽しんでしました。子供たちなりに色々と考えながら一生懸命飾っていました。
お楽しみのランチタイム
今回は参加者さんが料理が得意とのことで作って持ってきてくれました。その方も移住者で氷見へきて数か月。参加してもらえるだけでうれしいのに、まさか美味しいご飯が食べれるなんて!この日は寒かったのであたたかいものをということで、ビーフシチューとバターチキンカレーとパンを用意してくれました。ありがとうございました。
石膏ボードをテーブルにしちゃう(笑)
作業も楽しいですが、合間の休憩時間がとても好きな時間です。会話がはずんじゃっておしゃべりが止まらなくなっちゃいそう・・・だけどあともう少し残った作業をします。 石膏ボードをテーブルにしちゃうなんて、おうちが完成したら笑い話になりますね。
続いて、第4弾が3月22日に開催されました。今回は大学生ボランティアの方が2名、協力隊2名の有志の方に集まっていただきました!
古いくぎを引っこ抜く
脱衣所の床材の古いくぎを引っこ抜きます。まずトンカチで釘の頭を出してから、バールでグイっと抜きます。てこの原理で抜くので意外と女性の力でできますよ。
タイル貼り
海外ボランティアの経験がある大学生が二人来てくれました。「タイル貼りがしたい!」とのリクエストがあったのでお願いしました。地震でひび割れてしまった箇所のタイルをはがし、接着面をなだらかにして下準備。カラフルなタイルはオーナーの知り合いの方から譲っていただいたタイルです。思い入れのあるタイルにになりました。
基礎を直すのに大苦戦
脱衣所の床は経年劣化により歪みが生じていました。そのため、基礎を直す必要があったので女子4人でああでもないこうでもないと考えながらいろいろな方法を試してみました。時間はかかってしまいましたが、基礎が完成したときの達成感は計り知れません。
お昼休憩
天気も良くぽかぽかしていたのでこの日は外でランチタイムです。今回は氷見にある呑多喰(どんたく)さんのお弁当を予約しておきました。おいしいお弁当をありがとうございました。居酒屋さんの看板ですが、現在はランチ営業のみ。過去の記事で紹介されています。
あおのおうちは単なる住まいだけでなく、地域コミュニティの場としても担っていく拠点になる予定です。シェアハウスとしての形態ではなくなりましたが、目的や思いは変わらずに続いていきます。この片付けプロジェクトのコンセプトは「みんなでたのしく」がテーマです。今後も無理せずたのしくやっていきたいと思います。次回、第5回目のイベントは4月19日に決定しました。ついにおうちの傾きを直してもらう工事がはじまります。今後も乞うご期待です。今回もお手伝いしてくださった皆様、本当にありがとうございました。