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2025.12.15

地元の木でグリーンウッドワークを

たけぞえ あゆみ
たけぞえ あゆみ
考えるパン koppe

みなさまこんにちは。考えるパン KOPPEのたけぞえあゆみです。

いよいよ師走となりました。お天気の悪い日は、家の中でもできる手仕事があるとうれしいですよね。

今回は(一社)ひみ里山杉活性化協議会主催の「生木で作るカトラリー:グリーンウッドワーク体験会」をレポートします。

会場の久目地区交流館の一室には、前日に切られたばかりの柿の木と栗の木の切り株が、どーんと置かれていました。苔が生えてかっこいい木々です。今日はなんとこの切り株から、なんとお皿を作りましょうというワークショップです。

講師の林篤宏さんは、利賀村でグリーンウッドワーカーとして活動されています。グリーンウッドワークとは、生木を使った木工です。岐阜県で指導者養成講座を受講し、林業をやりながら普及活動を行っておられるそうです。

グリーンウッドワークは、手道具だけで作っていくのが醍醐味とのこと。今日はたくさんの道具を携えて、一から教えてくださいます。

先生の作品です。スプーンやバターナイフは枝の部分を使って作られるそうですが、さすがの繊細さです。どうしたらこんな風に作れるのでしょうか?

さっそく切り株を切ります。栗の木は切りやすく、繊維に沿って割れてくれるのですが、柿の木は固いのだそうです。

私は斧を使うこともほとんど初めて。ずっしりとしていますね。この斧で2cmくらいのお皿の材を取っていきます。しかし、狙った場所に刃を下ろすのも一苦労です。その上からハンマーで割れ目を深めていきます。初めてのことばかりです。

取れました!栗の木の年輪がミルフィーユみたいで美味しそうに見えます。これがお皿になるんですね。切ったばかりの気からは水がにじみ出ていました。

どんなお皿にしたいのかを鉛筆で描き、載せる部分を丸のみで掘っていきます。写真には映りませんでしたが、金槌で丸のみの持ち手を叩いて、刃を進めていきます。トントントンと軽やかな音が部屋に響きます。

丸のみで彫った部分がすこし黒くなっています。栗の木にはタンニンが含まれているそうで、鉄が当たった部分が黒くなるそうです、時間が経つとそれも味になるとのこと。彫ったばかりの木は、つやつやとしています。

木をノコギリや斧でカットし、作りたいお皿の形に近づけていきます。ノコギリはまっすぐに、斧はカーブを作ることができます。

とはいえ斧はずっしりと重く、思い通りに使いこなせるまではなかなかいきませんでした。それでも、はじめの頃よりは慣れてきているような気もします。

ここまでで3時間。お昼休憩も早々に切り上げ、みなさん夢中で成形していきます。

さらにナイフで形を整えていきます。このナイフワークは刃の状態がものを言うそうで、林さんがしっかりと研いだナイフを貸してくださいました。

斧で傷ついたお皿を削って、きれいなの木を表面に出して行くのですが、これもなかなか難しい。

皮に近い部分は軽くて柔らかく、するりと切れるのですがささくれ立ちやすく、芯に近い部分は固くて思い通りに切れないのですが、切ったところにつやが出ます。

今はみずみずしい木も時間がたつと水分が抜け、硬くなってナイフでは切れなくなります。もし次の日も作業しようと思うときは、ジップロックに入れて水分が抜けないようにするそうです。

試行錯誤を繰り返しながら、1時間半ほどの仕上げ作業ののち、

みなさんの作品が揃いました!どのお皿も素敵です。

黄色いのは柿の木で、茶色いのは栗の木。この時点ではずっしりと重いですが、徐々に水分が抜けて、かなり軽くなるそうです。変わっていく様子も楽しみですね。

翌日、シュトーレンを乗せてみました。一日経っただけですが、彫った部分が乾いて馴染んでいます。シュトーレンと同じく、どんな風に変わって行くのかも、グリーンウッドワークの楽しみです。

(一社)ひみ里山杉活性化協議会では、地元の人が地元の山に親しみ、手入れしていけるように様々な講習会を行っています。今回のワークショプは森林環境税を活用して開催されました。3月には熊をテーマにした講習会を予定しているそうです。

 

(一社)ひみ里山杉活性化協議会ホームページ

https://himisatoyamasugi.studio.site

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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