こんにちは!みらいエンジンンスタッフ(地域おこし協力隊)の下野です。いよいよ新米の季節がやってきましたね。みなさんはもう食べられましたか?今回は氷見のお米ができるまでの様子をお届けします。
お米の収穫をする農家さん
今年の春頃、知り合いから農家さんを手伝ってほしいと声掛けがあり同居人がお手伝いをすることに。私も微力ですがお手伝いさせていただきました。
氷見に五十谷(いかだに)という地区があります。この地区は昭和52年に大規模な地滑りが起き、残念ながら今は人が住めない場所となってしまいました。その地区にある広大な田んぼを、たった一人で管理されているお米農家さんのお手伝いへいきました。
富山ブランド米「富富富」の種まき
今年は富山のブランド米、「富富富」(ふふふ)を作ることしたそうです。こまきちゃんという可愛い名前の機械で、水をかけながら種と土をまきます。途中、うまく水が出ないというトラブルになりながらも、種まきを何日もかけてパレットにまくことができました。
芽が出たパレットに新聞紙をかけます
発芽したての苗は繊細な赤ちゃん。強い光は必要ないので新聞紙をふんわりとかけていきます。まるでお布団のようです。子供達が手伝ってくれました。苗づくりの良し悪しがお米の良し悪しに直結するのでとても重要な作業です。
ぐんぐん成長
フサフサのやわらかい絨毯のような苗が出来上がりました。田植えまで水やりなどやハウスの温度管理をしながら成長を待ちます。
田植えまでの準備
苗も成長するけど雑草もたくさん成長して生えてきます。お米に虫がついてしまったり、養分を取られてお米の成長を妨げてしまうので、畦(あぜ)の草刈りをします。草刈りをしてもすぐ生えてくるので大変な作業です。米作りの半分以上は草刈りに時間を取られているといっても過言ではないようです。
田植え
代掻き(土をかき混ぜて平らにならす)を終えたらようやく田植えです。山にある田んぼなので傾斜が多くあり、トラクターで代掻きをするのも苦労が絶えません。能登半島地震の影響で地面が崩れていて通常よりもスムーズに進まなかったり、機械トラブルに何度も見舞われたりしながらも、田植えがなんとか間に合ったようです。農家さんも一安心していました。
稲穂がたわわに実るにつれて、お米を狙うイノシシも増えました。電気柵を講じましたが柵を乗り越えてしまい、1反分がダメになってしまいました。田んぼの1反は約300坪。とれるお米の量は平均して530キロでかなりの損害です。そんなトラブルに見舞われながらも無事に金色の稲穂がつきました。
コンバインという機械でどんどん刈り取っていきます。
待ちに待った新米
作業を始めてから半年経ち、待ちに待った新米ができあがりました。1年分のお米を買ったのは、初めてです。30キロの米袋をふたつ、合計60キロ買いました。
精米へ
晴れの日を狙って家の近くにある精米所にきました。精米をするのもはじめて。ちょっとどきどきします。
玄米を投入
お金を入れたら投入口が開き、6キロの玄米をザザーッと入れました。
白さボタンを選択
今回は標準コースで白米にしましたが、8ぶや5ぶなど選ぶことができるので次から色んなお米を味わいたいなと思います。
玄米から白米へ
思わずおお~!!と声に出して喜んじゃいました。コイン精米って操作は意外と簡単なんですね。
ほかほかの氷見産お米
私はお米が大好きなので、お米が買えない時代が来るなんて想像もしていませんでしたしショックでした。幸い、富山県には多くのお米農家さんがいておいしいお米を食べることができますが、後継者不足で農家さんは減少していっています。
お米が出来上がっていく様子を初めて知り、改めて農家さんへの感謝の気持ちとお米のありがたさを感じました。この秋はぜひ氷見で新米を味わいにきてみてはいかがでしょうか。