こんにちは! 考えるパンKOPPEのたけぞえあゆみです。
『氷見古材ノットワーク』による初めての「古材販売会」が、7月19日(土)、20日(日)に旧松屋会館で行われました。
『氷見古材ノットワーク』は、「能登」と「結び目=ノット」を掛けた団体名です。能登半島地震により解体を余儀無くされた建物から、廃棄物となるはずだった床板や建具、構造材を救出し、次の使い手へとつなぐ活動をしています。
これまで私たちは、地元の建設会社さま、東京科学大学、東京都立大学、富山大学、明治大学、ボランティアの皆さまにご協力をいただきながら、古材レスキューに応じてくださるお家を見学、レスキュー、倉庫に運んで釘抜きし、保管してきました。その中では実測という、家の形をこのまちの歴史として記録に残す活動も行っています。
また大きな梁などは、ウェブ上で情報を公開できるように、スキャンして3Dデータで保存しています。スマートフォンのカメラを使って凸凹や大きさも正確なデータが残せる、画期的な方法です。
おかげさまでたくさんの古材をレスキューさせていただき、この度初めての古材販売会を実施することになりました。
とはいえレスキューした古材はとってもたくさん。この日は東京科学大学・東京都立大学のみなさんが、古材を整理し、値付けして販売会の準備をしてくれました。
冷房もない中で頑張ってくれて、こんなにきれいな売り場になりました。
重い建具も仕切りを作り、見やすいように整えてくれています。
美しい細工が施された障子も、芸術品のようにディスプレイ。新品のように美しいです。
古材の板を使って、こんな箱を作るのもいいですね。漆が塗られた材もあるので、組み合わせも楽しめます。
気になる価格は、かわいい図にまとめてわかりやすく表示しています。
エントランスには、「古材ノットワーク」のこれまでの活動もまとめています。ぜひご覧ください。
らんまも目を見張るように細かく、美しく彫られています。このような古材たちが、解体でなくなってしまうのは忍びないです。その家では役目を終えた古材たちが、次の使い手の方の新たな場所で、活躍してくれることを願ってやみません。
販売会当日は、地元建設業社さんにご協力いただき、並行してレスキュー活動をしながら、おかげさまでたくさんの方にご来店、ご購入いただくことができました。ありがとうございました。
次回販売会は、8月16(土)、17日(日)です。今後も定期的に行う予定です。皆様どうぞお越しくださいませ。
氷見古材ノットワークHP