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2023.08.01

ひみぐらし・今日は娘とどこ行こう?ーお買いもの編ー

桑折 純子
桑折 純子
移住相談員

こんにちは。桑折純子です。
太陽の日差しも強くなり、暑くなってきました。梅雨明け(※)ももうすぐでしょうか。先日の夕方、思いついて娘と海岸へ行ってみました。変な雲だねと話しながら海へ向かうと虹と遭遇。浜辺の宝物探しをしながら、束の間の夕暮れの時間を楽しみました。

(※この記事は梅雨明け前に書いたものです。今年の富山県の梅雨明けは7月21日。平年に比べ2日早い発表でした。)

この写真の中には生き物が隠れています。見つけられるでしょうか?

さて、今回は娘のお買いもの体験についてリポートさせていただきます。みなさんは初めてのおつかいのことを覚えていますでしょうか。お店でお金を払って商品を購入する、その実体験を子どものペースで行うことができるお店・取り組みをされている「氷見の移動おやつ屋さん にじのみなと」(https://www.instagram.com/niji_no_minato/)さんをご紹介したいと思います。

キャッチコピーは「カラダにやさしいおやつと ワクワクな時間を お届けします」

行われているのはいずみゆかりさん。旦那さんは、子どもの居場所づくり事業として市内で「さんさん広場」や自然農での野菜づくりに取り組む「むすびの会」を運営されているいずみまことさんです。
お店自体は2年前から。「さんさん広場」の活動時間での買い物・店員さん体験から始まり、現在は市内の学童への出張出店、また県内の、子どもだけで買い物ができるお店が近隣に無い地域での出張販売、その他、子育てサークルや地域のイベントなどに出店されているとのことです。キャッチコピーは「カラダにやさしいおやつと ワクワクな時間を お届けします」。小さい子・食物アレルギーをもつ子など、どなたも安心してお買い物が楽しめるよう、“ カラダと地球にやさしい ” おやつを集めた駄菓子屋さんです。

「食べることは生きること」「食べたもので身体はできる」

いずみさんは、東日本大震災をきっかけに、食や生き方について深く考えるようなり、娘さんが産まれ子育てを通して、よりその思いが深まったとのことです。子どもたちは駄菓子屋さんが大好きですが、化学調味料や着色料などが気になり、あまり食べてほしくないという気持ちが正直としてある中、自然食品のお店でアルバイトをされた際に、安心して食べられるおやつがたくさんあることを知り、「そんなおやつの駄菓子屋さんがあったら…。自分でやっちゃおう!」と始められたとのことです。

月に一度の市内の複合スーパー施設「HAPPY TOWN」店内での出店日に、娘と共に伺わせていただきました。この日のお店の店長は、いずみさんの娘さんとそのお友達、ほのかちゃんとこひろちゃんです。お店でのお仕事全般、お客さんへの対応、買い物でのお金のやりとり、商品の受け渡しをいずみさんが見守る中、子どもたちの手で行いました。


娘のおこづかいの金額は300円。用意された小さなカゴを持ち、お買いものをしました。
「これと、これと、これと…」娘の算数の教科書を思い出します。ちょうど一学期の授業で学んだところです。
ぴったり300円となるよう、好きなおやつ選びを何度か繰り返し、ようやく購入へ。
1000円札で払うには?おつりは??
電卓でも計算をして、店員さんもお客さんも一緒に考えました。


また今回は「おかしルーレット」もありました。1回100円でルーレットが2回まわせます。出た数を足して、その数に応じたお菓子を選ぶというものです。ルーレットも手作りです。ゲームごとに鐘の音が響きます。


約2時間の開店時間の後、片付けをして閉店です。また来月も行われるとのこと。
いずみさんより「どんな子どもでも安心して、ゆっくりと楽しくお買いものを楽しみ、笑顔になって帰ってもらえたらうれしいです。一般のスーパーには販売していない物が多いので、食や環境・自分の身体などについて、考えるきっかけとなり、視野が広がってくれることを願っています。子どもたちとの一期一会を大切に、いろんな大人がいて、考え方・生き方も自由なんだよということを伝えられたらいいなぁ」という、お店への想いを後日聞かせていただきました。
「今後は障害があり、一人で買い物をするのが難しい子どもたちにも自分で選んでお買い物をする楽しさを体験してもらえたら。放課後等デイサービスなどへも出張できたらと考えています。」とのことです。もしかしたら、近い未来にみなさんの暮らす街への出店もあるかもしれません。


スーパーの隣で行われる、子ども同士でのお買いもの。
レジでのやり取りはなるべく時間がかからない様に努め、隣に一緒にいる子どもにもその時間感覚を強要してしまいがちですが、子どもの成長に応じたやり取りができるお店に、いつもの歩調を少し緩めつつ、訪ねてみてはいかがでしょうか。

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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