今回ご紹介するのは氷見市加納にある店舗物件です。
直近まで営業していただけあって、すぐにでも利用できる状態なのがうれしいこちらの物件は、過去にはお酒の量販店としても利用されており、仕切りがなく店内広々・バックヤード充実というのが特徴です。
中の様子がこちら。入ってすぐに目に入ってくるのは木材のあたたかみが感じられるオシャレなスペース。元「お酒の量販店」と聞いて思い浮かべる店内からすると…なんだかオシャレな雰囲気?
味わいのあるレジカウンターも素敵
実はこちらのお店、当初は量販を中心に行っていましたが、途中で別のお店としてリニューアルしています。惜しまれながら閉店するまでは、店主おすすめのお酒を提案するコンセプトを打ち出したお店として営業していました。先程の写真のスペースは、角打ちを行えるようにリノベーションした際に設置されたもので、シンクも設置されています。飲食店として活用したい方にはうれしいポイントですね。
こちらのお店の営業時には、ライター・藤田も足を運んでおり、上記のリノベーション前後を知っています。
オーナーさんの思いにも触れてきたことから、閉店自体も寂しく思ったものですが、物件のその後についても気になっていたところ、物件紹介記事のオファーをいただきました。
素敵な思いの詰まった場所が、次の時代に繋がるように…今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
さて、物件をじっくり見ていく前に、こちらのお店がある加納という地域についてご紹介。
加納は氷見市中心市街地に位置し、氷見バイパス(国道160号)が通る生活利便性の高い地域です。
四車線の国道沿いには全国チェーンのお店が並ぶ他、生活を支えるスーパーやショッピングセンターが複数あり、市役所や病院、文化施設もすぐ近くに立地しています。
今回ご紹介する物件もそんな商業施設が並ぶエリアの一角にあります。ショッピングセンター、家電量販店、ホテル、ホームセンター等が一箇所に集中しているため、日々たくさんの市民が集まるエリアです。
お店の前にある広々とした駐車場は通りを挟んだショッピングセンターのもので、お店の駐車場として利用する際には賃貸交渉をする必要がありますので、そこは注意です(元のお店が営業していた際にも借りていたとのこと)。
そこまで広い駐車場は必要ないという場合は、店舗横側にも入口があるため、そちらを塞いでいる倉庫を解体し店の正面として利用することで、敷地内に駐車場を用意することもできそうです。こちらは後ほど改めてご紹介させていただきます。
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ物件をみていきましょう。
お店に入ると正面には冒頭の写真にもあったカウンター。
こちらの味わいがあるカウンターも冒頭にご紹介したリノベーションの際につくられたもの。リノベーションは一部DIYで行われており、オーナーとしても愛着があるのだとか。
「もし活用できるのであれば、今後も使っていってほしい」とのお言葉もあり、出店を考える方にはぜひご検討いただきたいポイントです。
カウンターの右手側はもともとお酒をはじめたくさんの商品が並んでいたエリア。
いくつか冷蔵ケース等の設備がありますが、今回の売却はこうした設備を含むとのこと。冷蔵ケースが必要な業態を考えていた方にはもってこいです。(※逆に必要ないという方の場合はご相談ということになるかと思います)
その他、オーナーにおすすめポイントをうかがった際に挙げていただいたこちらの棚。
照明つきの大きな棚は商品陳列だけでなくディスプレイにも使えそうですね。
店舗部分の反対側、店舗入って左手側は、冒頭お伝えした角打ちスペースです。
木材のあたたかみが感じられる特設スペースにはカウンターがあり、シンクが設置されています。
ちょっとした飲食の提供のほか、ワークショップにも活用できそうなこちらの空間。あなたならどう使いますか?
本格的な飲食店として利用する場合にはさすがにそのままは使えませんが、シンクがあることを生かした改装を考えることでコストを抑えることができるかもしれません。
レジカウンター同様、こちらのスペースもオーナー思い入れのポイント。業態によってそのまま使うということは難しいかもしれませんが、活用できそうであればご検討ください。
そしてその奥には、出入り口として使える扉が。
こちらも冒頭お伝えしたもので、現在は空間的に塞がれていますが、こちらを利用することで敷地内に駐車場を設けられます。
言葉ではわかりづらいので写真でみてみましょう。
現在の店舗正面はこちらで、先程の扉は建物の左側、現在はすぐとなりに倉庫が建っています。
近づいてみるとこんな感じ。
倉庫側の接道部からみるとこう。
倉庫がなくなれば出入り口として使える他、手前に十分なスペースがあるため、車を少しなら停められそうです。
来客数が多そうならお隣の駐車場を借りることにはなりますが、道から直接店舗玄関にアクセスできるようになるため、位置変更を検討するのは良さそうです。
さてさて、今一度店内に戻りまして…
今度はバックヤードを見ていきます。
建物右奥側は事務所につながっており、トイレなどの水回りの他、事務スペースが。
隣接した建物奥側のスペースは在庫をたっぷり収納できる倉庫。
たくさんの商品が置けるのはもちろん、最奥はシャッターになっているため、物品の搬入にはとても便利!
新たに設置しようと考えるとコストがかかるものなので、これも活用できればかなりお得感があります。
倉庫につながるシャッターを外観から
最後に、オーナーさんから聞いた営業時の話をご紹介します。
オーナーはもともとは商店街で酒屋を営んでおり、この場所に移ってきたのはおよそ25年前。当初は直営でお酒の販売をしていましたが、10年経った頃、グループ店としての酒類専門量販店へと転換します。
そしてそれから10年後に、ここまでご覧いただいたようなコンセプチュアルな販売店へと生まれ変わりました。
「10年ごとに、進むべき道を考えて決めてきた」というオーナー。
量販の時代に限界を感じ、これからは自分が本当に好きなものを売っていきたいと、お店のスタイルを一新。それにあわせてリノベーションを行いました。
人口減少などが大きな課題となる地方都市において、自分たちはどのような商いをするのか。
長年の経営の中で、それまでの経験を活かしながら時代の流れに沿った方向転換を続け、その終着点がこの姿でした。
「自分の好きなワインを売りたかった」
そう語ったオーナーさんの表情からは、ひとつの仕事をやりきった達成感が伝わってきました。
いかがでしたでしょうか。
こちらの物件のポイントを改めてまとめてみると、
・中心市街地の商業エリア/国道すぐ横で立地◎
・広々とした店舗スペース
・オシャレなリノベーション物件
・角打ちスペース
・大量の物品を置けるスペース&搬入用シャッター
このようなところでしょうか。
様々なポイントがありますが、これらをすべてをそのまま活かせればかなりお得な物件といえるでしょう。
ただ、すべてをそのまま活かせなくても、ある程度現状を活かして利用できるという方には十分魅力的なのではないでしょうか。
最終的には改装費用も含めての判断となるかと思いますので、この記事をみて活用のイメージが湧いたという方がいらっしゃいましたら、まずはご相談くださいませ。
当センターまでご連絡いただきましたら、オーナーにお取次ぎさせていただきます!