ワクワクの行動計画を!「小さな仕事づくり塾」第3講レポート

こんにちは!見習い相談員の西田です。

自分の好きなこと×社会にいいことで“小さな仕事”をつくるために必要な様々なことを学ぶ起業塾「小さな仕事づくり塾」、氷見では今年度で3回目の開催となります。福岡県津屋崎で対話によるまちづくりを実践されている山口さんを講師にお迎えし、受講者の皆さんと一緒に「氷見で小さな仕事を始めるには?」を考えます。

全3回講座で構成される本塾、第1講「好きなこと×社会にいいことでまちを元気にしよう」は昨年12月11日に、そして第2講「好きなことをカタチにしてみよう」は1月15日に、そして最終第3講「平凡な行動計画からワクワクの行動計画へ」が2月12日行われました。泣いても笑っても今回でラスト!氷見でどんなワクワクの小さな仕事が生まれたのか、ご覧ください!

1ヶ月ぶりの開講、前回同様にまずは“チェックイン”から始まりました。今感じている気持ちを受講生1人ずつに喋ってもらうと、「最初と比べて自分のやりたいことが見つかってきた」「本当に小さなしごとを始められるか、まだまだ不安」など様々なコメントが。第3講ともなると考えを積み重ねた分、感じ方にも違いが見られますね。

第2講では実際に事業計画を立てる“小さな仕事のタネ”を参加者から募集し、4つに絞りました。今回、残念ながらそのうちの1つは主体者が欠席となったため、次の3つを実現するためにグループワークを進めました。

【からあげきっさてん】
【ワタワタしない、わた(綿)のある暮らし】
【氷見のアートなお土産やさん】

前回の講座終わりに山口さんから「誰を泣いて喜ばせるか/そのためにどんなサービスを提供するかを各グループで考えてきてください」と宿題を出されていました。
宿題の成果とそれ以外でも進んだことをお聞きすると、【からあげきっさてん】は「グループメンバーと一緒に唐揚げを作って食べました!」と思わずヨダレが出るお答えが返ってきました。実際にやってみて、唐揚げよりも人が集まる場所を作りたいんだと気づいたそうです。どんな小さな一歩も始めることで新しい気づきが生まれますね。

【ワタワタしない、わた(綿)のある暮らし】は、綿にこだわらずに手仕事という枠組みで考えようかな、定期的に何人かで集まって作りたいものを作るイベントを続けて仕事に結びつかせようかな、と考え方を三回転三回ひねりさせようと頑張りつつもお悩み中な印象でした。

【氷見のアートなお土産やさん】も同様、なんとなくイメージはあるものの、発想のキッカケに出会えずにグルグルと悩んでいるよう。

悶々と悩んでいる皆さんに、山口さんが「ロールレタリングをしましょう!」と言われました。ロールレタリング、皆さんご存知ですか?簡単にいうと、「相手と役割を交換して手紙を書く」ことだそうです。親子だったら、親は子供になりきって親である自分に、子供は親になりきって子供である自分に向けて手紙を書く、といった具合です。今回は、各グループで考えている小さな仕事のサービスを受けた人になりきって、「心がどう動いたか、何が嬉しかったか」を綴ったお礼の手紙を書きました。それぞれの小さな仕事のタネを提案した人は自分で自分に手紙を書くという、ちょっと照れるワークですね。

「みなさん想像するのは得意でしょうから、A4の紙いっぱいになるまで書きましょう!2枚目にいってもいいですよ」と山口さんのおっしゃった通り、受講生みなさん書き出すと止まらない。私も実際に書いたんですが、書いてる途中で情景が浮かび上がって次から次に妄想を広げてしまいました。今まで話に出ていなかったサービス内容を勝手に書き出したり、イベントを捏造したり。自分にとってワクワクする世界を詰め込んだ手紙となりました。

手紙がかけたら、1人ずつ声に出して発表しました。書いた手紙を自分で読むって結構恥ずかしいですね。例えば、【からあげきっさてん】ではこのようなお手紙が書かれました。

「先日のお食事会に参加させていただきました。市内にはあまり知人もいなくて子供のことを話せる人もいないので、年齢や出身地の違うたくさんの人達と出会えて情報交換もできて嬉しかったです。子供にも新しいお友達ができたようで、大変充実した良い一日になりました。ありがとうございました。」

未来の【からあげきっさてん】は唐揚げや喫茶店よりも、人との繋がりが重要となっているようです。お店やイベントを通して仲間が出来る場づくりが【からあげきっさてん】の中に隠れていた潜在的な欲求だったようです。このようにロールレタリングの手紙を読み取ることで、自分の中では言語化していない欲求を引っ張り出すことができるんです。確かに、今までのどんな説明よりも【からあげきっさてん】が稼働している様子が素直にイメージできました。

その他、趣味である銅版画が発想の元となった【氷見のアートなお土産やさん】では、「先日のイベントは目の見えない私もとても楽しめました。銅版画の繊細な凹凸を指先で触って、宇宙を感じました。」と書かれた手紙も。性別や年齢、障害関係なくアートを通じて一緒に宇宙を感じる、【氷見のアートなお土産やさん】という名前からは想像もつかない“宇宙を感じる”という発想に、受講生も運営スタッフも思わず「おぉ!」と声を上げてしまいました。

ロールレタリングを通じて気づいた顕在的な欲求、本質、全く違う角度からのアイデアを活かして、次は小さな仕事を実際に始めるための“小さな一歩”となる事業計画を考えてもらいます!

・泣いて喜ばせたい人は誰か?
・プロジェクト名
・なぜそれをやりたいか?
・3年後のイメージ
・小さな一歩をいつ、どこで、何をする?

上記の項目を机いっぱいに広げた模造紙にまとめてもらいました。最初に考えていたアイデアを三回転三回ひねりさせて、発明の発想を忘れずに、これまでの対話を思い出して…どのグループも悩みながらも思いを言い合い、少しずつ模造紙が埋まっていきました。

事業計画が立ったら、いよいよみんなの前でプレゼンテーションです!「プレゼンテーションは聞いている人へのプレゼント」と山口さんからプレゼンテーションで大切な心がけを教えてもらい、各グループの代表者が順番に発表しました。

トップバッターは【ワタワタしない、わた(綿)のある暮らし】改め、【ハハハの会】。プロジェクト名の由来は「みんなでハハハと笑いながら手作りを楽しむ、家以外の居場所が欲しいお母さん(ハハ)のための場所にしたい」という思いがあるそうです。3年後の目標ではみんなで作った手作り品を販売した売上でハハハっと笑いながらハワイへ行くこと、だとか!なんとも楽しそうなプロジェクトですね。詳しくは画像をご覧ください。

お次は【氷見のアートなお土産やさん】改め、【心の宇宙旅行】。ロールレタリングから出てきたキーワード「宇宙を感じる」を中心に事業計画を立てました。小さな一歩は8月、眺めのよい朝日山公園での展示会!今から楽しみです。

【からあげきっさてん】は【ルルルプロジェクト】へと名前を改めました。小さな一歩だけでなく、実際にお店を持つ場所の候補まで出てきました!一番最初のアイデアから一気に具体性を帯びましたね。

それぞれの発表を聞きながら山口さんからは「チラシの制作代も決して自分のお財布から出さないように。その辺りの費用も含めてイベント代を考えてね」「イベントなら参加者とたくさんお話をしたり、参加者同士がワイワイと楽しめる空間づくりをしてね。それが輝く名簿づくりに繋がります」「値段のバリエーションを作るのも一つの方法だね」などなど、更に一歩踏み込んだアドバイスを頂きました。

3ヶ月前、第1講では「私はこれが好きだから仕事にしたい」「何かしたいけど具体的に何も思いつかない」と言っていた受講者の皆さんから、このような具体的でワクワクするプロジェクトが生まれ、運営スタッフも嬉しい気持ちでいっぱいです。

最後に山口さんは、「今発表した小さな一歩は必ず実行してくださいね」とおっしゃいました。小さな一歩を実施する日が近づくと不安になると思います。お客さんも1人しか来ないかもしれません。それでも、仲間に背中を押してもらいながら勇気を出して実行に移さなければなりません。どんなに小さな一歩でも、やるのとやらないのとでは天と地の差があるのです。そんなことを受講生一人一人の目を見ながら、力強くお話しいただき、今年度の「小さな仕事づくり塾」は閉講となりました。

閉講後の打ち上げでは、山口さん、スタッフ、受講生のみなさんが入り混じりながら、今回生まれたプロジェクトについて語り合い、これから待っているワクワクの未来を思い浮かべながら解散しました。

今年度の「小さな仕事づくり塾」で生まれた3つのプロジェクト、今後もみらいエンジンは可能な限りサポートしていきます。どうぞワクワクの未来をお楽しみに!

投稿者: 西田 芽以

1991 年、奈良県大和高田市生まれ。富山大学芸術文化学部及び同大学院で木工・デザインを学ぶ。大学在学中に「モノづくりと同時に、コトづくりもしていきたい」と考え、卒業後はまちづくりに携わる。現在は、みらいエンジンのDIY担当として活動する傍ら、個人的に氷見の美味しいものを探索・満喫中。

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