休日、氷見人はどこへ ~山の幸編~

春です。もう春です。
朝夜はまだ肌寒くて暖房器具の欠かせない氷見市でも、日差しや草花の彩度はすっかり春色です。

みらいエンジンスタッフの岸本です。

先日、ふるさとワーキングホリデーに来ている学生さんと話していて、こんなことを聞かれました。

「氷見の方々は、お休みの日はどこにおでかけしているんですか?」

素朴な質問に筆者は「えーと……」と言ったきり、答えることが出来ませんでした。
なぜなら筆者は何度か記事の中でも書かせていただいているとおり、アニメとゲームをこよなく愛するオタクなので、休日は家に引きこもってアニメゲーム三昧という不健康極まりない生活を送っている生き物なのです。
氷見には海もあるし山もある。
しかし画面の中の世界に夢中になり、引きこもっているオタク、それが私です。

次にもしまたワーホリの学生さんに同じ事を聞かれた時の為、大正解100点満点の模範解答をいくつか用意しておこうと決意し、我が家のアクティブマン・母に「オタク以外の氷見人は休日何してるの?」と聞いてみたところ、
「今度の週末、山菜採りに行く」とのお言葉が!
流石、我が家のアクティブ代表。
そんなわけで!
そろそろタケノコが出てくる季節なので、と母の知人にお声がけいただきまして、市内のとある山へお邪魔しました。

春といえど山の中はまだまだ寒かったです。

竹林の中を進んでいくと…

ちょこんと顔を出したタケノコを発見!
地面の中の根っこ部分を断ち切るようにして鍬を入れ、掘り起こします。

掘り起こしたタケノコは、昆布と一緒に味噌煮にしました。

筆者にとってタケノコといえばこの味噌煮が定番中の定番ですが、これが富山県の郷土料理だということを県外に出て初めて知りました。
誰しも一度くらいは経験があるのではないでしょうか。
全国共通だと思っていた食や言葉やルールが、地元特有のものだと気付く瞬間。
思い出しますね……東京に出て間もない頃、おぼろ昆布のおにぎりが郷土料理だと知らなくて、都内のコンビニで探し回った時のことを……
離れてみて初めて気付く地元の良さや癖はたくさんありますが、これもそのひとつですね。

さて、タケノコをゲットした後は、山菜!
美味しそうなわらびを発見しました。

煮物にしてもいいし酢の物もいいし、とヨダレを垂らしながら悩んだ結果、昆布〆(こぶじめ)にしました。
富山県民はなんでも昆布〆にします。
お魚だけでなく、豆腐も、ローストビーフも、なんでも昆布〆。
わらびを昆布〆にすると、ほどよく昆布の香りと塩気がわらびにしみこんで、お酒がすすみまくるので大変危険な美味しさです。

うっかりしていたら見過ごしてしまいそうなこちらは山三つ葉。

おひたしにしました。
素材の味がしっかりしているので、さっと茹でて、鰹節と醤油を少しかけただけでじゅうぶん。
キュッキュと音が鳴りそうな歯ごたえと、三つ葉特有の爽やかな風味。
もう、口の中が一気に春です。春が広がります。

そういえば、東京に住んでいた頃は、春に山菜を買って食べるという事を全くしていなかった気がします。
食に対してあまり興味を持っていなかったから?それとも高価に感じていたから?
考えてみたら、意外な答えに辿りつきました。
我が家では、山菜は山で摘んで入手するものだったので、スーパーで買うって事を思いつきもしなかったんです。
春になると母が「○○さんの山で山菜採ってきた」と言って、袋にいっぱいの山菜を調理していました。
その記憶しかなかったんです。まさに「山の恵み」ですね。
それは今でも変わっていなくて、こうしてタケノコが地面から顔を出し始めると、タケノコ堀りのお誘いをいただいたり、御裾分けでご近所さんから貰ったり。
土が付いたまま新聞紙に包まれたタケノコや山菜を受け取るたびに、あぁそうだ氷見ってそういうところだった、我が地元って、そういう場所だったと気付かされます。
そうして調理されて食卓に並んだ時に、腹を満たしてくれるのは、食材の味や量だけではなく、おすそ分けしてくれた人の笑顔だったり、山で摘み取った時の土の匂いや風の涼しさといった思い出だったりします。
それは画面の中には無いものなので、オタク、時々は二次元世界をお休みして、三次元世界での休日の過ごし方を広げてみようと決めました。

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