新しいカルチャーの予感!「ちくちくnui部 ダーニングクラブ」

こんにちは、見習い相談員の西田です。
先日、氷見で新しい部活「ちくちくnui部 ダーニングクラブ」がスタートしました!

 

みなさん、ダーニングという言葉はご存知ですか?”darning”は英語で「穴をかがること」・「かがり物」という意味。ヨーロッパで古くから伝えられている、衣類の修繕方法のひとつです。他の修繕方法と違うのは、とにかく可愛いこと!衣類にあいた穴を目立たないように修繕する方法とは逆に、あえて目立つような色の糸を使い、衣類の新しい模様となるように繕うことができます。履きすぎて空いてしまったお気に入りの靴下の穴、遊びに夢中でできた子供服の破れ、そうした穴の思い出ごと可愛いアクセントにしてしまいましょう!

 

 

主催者(部長)は、昨年度末にタマル場で開催した「小さな仕事づくり塾」に参加されていた谷畑さんです。「小さな仕事づくり塾」では“繕う場”への夢を語っておられました。「ちくちくnui部 ダーニングクラブ」の他にも、氷見で開催されているマルシェへ「CorTe」という名前で手作り布小物のお店を出店されていらっしゃいます。

 

「ちくちくnui部 ダーニングクラブ」の記念すべき第1回目は、タマル場で開催されました。タマル場の渋い机の上に並べられたカラフル&様々な種類の糸たち。渋めな空間のタマル場が、一気に女子空間に様変わりしていました!

 

この日の参加者は私を含めて4人。そのうちのお1人は谷畑さんと同じく「小さな仕事づくり塾」参加者で、先日タマル場で開催された「考えるときyotte」の主催者でもある竹添さんのお母さま!竹添さんご自身も小さなお子さんを連れて様子を見に来られ、「小さな仕事づくり塾」で生まれた繋がりが続いていることが感じられてなんだか嬉しい気持ちになりました。

 

 

参加者同士で軽く自己紹介した後、主催者の谷畑さんからダーニングについてご説明していただきつつも、「実際にやった方がわかりやすいので初めましょう!」ということで早速チクチクスタートです。

 

今回は参加者の皆さんがそれぞれダーニングしたい衣類を持参しました。穴の空いたジーパンや虫食い穴が空いたセーター、漂白剤で変色してしまった子供服など、修繕が必要になるほど着続けた思い出深い衣類たちです。
私も穴の空いたズボンを持参して参加させていただきました。いつも決まってズボンの右膝部分がパックリと破れるんですよ。でも長く履いて体に馴染んだズボン、まだまだ履きたい…ということで可愛く繕いたいと思います。

 

ダーニングに必要なものは針と糸、そして“ダーニングマッシュルーム”。本記事最初の写真の中央に写っている、木でできたキノコのことです。上部が平たく広かっており、そこに修繕したい衣服の穴をピンっと当てて動かないようにゴムで留めて使用します。ちなみにキノコの柄の部分はクルクルっと外れて、中に針などを収納できるそうです。優れ物の便利キノコ。ダーニングマッシュルームがなければ丸くてツルツルしたもの、例えば大きめのガチャ玉やこけしなどで代用できるそうです。

 

 

修繕穴をダーニングマッシュルームに固定できたら、糸を選びます。あまり目立たないようにジーパンと同じ青系でまとめる人、服のアクセントとなるように青いセーターにピンクの糸を選ぶ人、これだけでも個性が見えてきますね。

 

糸が決まったら、まずはダーニングする穴の周りを縁取るように縫います。次に、穴の上へ縦糸を張っていきます。隙間が出来ないように針を何往復もさせ、穴全体に縦糸がかかるまでチクチクします。

 

 

ひたすらチクチク。穴が大きいと大変です。

 

 

穴全体に縦糸がかかったら、次は横糸。縦糸を一本おきに拾いながら縫っていきます。縦糸の上、下、上、下…と“縫う”というよりも“編む”感覚に近いかも。全体に縦糸・横糸がかかったらほぼ完成!あとは衣類の裏側で糸の処理をすれば終了です。難しいステッチなどは必要なく、普段お裁縫をしない私でも楽しく作業できました。

 

 

ダーニングの形は四角、長方形、丸、様々な形に仕上げることができるそうです。むしろ穴がなくても、刺繍のような感覚でダーニングするのもok!ここの穴を塞いで、全体のバランス的にココにもダーニングしよう、もう少し色味が欲しいからココにも…とやり始めるとキリがありません。

 

初めてのダーニングでしたが、やり始めるとあっという間に時間が経っていて驚きました。谷畑さんやダーニング経験者の参加者がおっしゃるには「夢中になると気づいたら朝になっていることもあるよ!」とのこと。今回の部活も気づくと参加者みんな、無言でチクチク…。はたから見たらちょっと怖い集団かもしれません。単純な作業のはずなのに、ついつい集中してしまう不思議な魅力がありました。

 

 

チクチクしていると、これまた「小さな仕事づくり塾」の参加者だったイタリアンキッチン・オリーブのご主人、梶さんがタマル場に遊びにいらっしゃいました。真剣にチクチクする女性陣の邪魔はできないと、後方で見守っていたみらいエンジン男性スタッフらの方に加わり談笑。普段はスタッフだけの静かな空間が、一気に賑やかになりました。0~60代が集まったこの瞬間、“氷見に暮らす人が自然に集まり、楽しい語らいがはじまる「場」をつくろう”というタマル場への当初の思いが体現されたように思え、ついついニンマリとしてしまいました。これからもこうした時間が増えていって、幅広い世代が交流できる場所になればいいなぁ。

 

 

チクチクに集中したり、参加者の方々とお話しているとあっという間の2時間でした。私は不器用っぷりを発揮してイビツなダーニングが出来上がりました。いいんです、少しぐらい歪んでいる方が愛嬌があって可愛いんです。他の参加者の方は、小さな虫食い穴がたくさん空いたセーターに、色とりどりの丸い小さなダーニングをいくつも縫い付けていました。水玉ダーニング、可愛い…。ダーニングリベンジするために、手持ちの衣類に穴が開くのが待ち遠しくなりました。

 

「モノは大事にしましょう」なんて言葉は小さい頃から言われていましたが、今回のイベントを通して「モノを大事にしたくなる」という気持ちになりました。身の回りで買い物をする場所も手に入るモノも限られているローカルな地だからこそ、“繕う”という生き方があっているように思えます。
氷見に生まれた新しいカルチャー、今後の動向にもぜひご注目ください。

投稿者: 西田 芽以

1991 年、奈良県大和高田市生まれ。富山大学芸術文化学部及び同大学院で木工・デザインを学ぶ。大学在学中に「モノづくりと同時に、コトづくりもしていきたい」と考え、卒業後はまちづくりに携わる。現在は、みらいエンジンのDIY担当として活動する傍ら、個人的に氷見の美味しいものを探索・満喫中。

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