3年熟成のその味わいとは・・・「柿太deちょこっと こんかバル」

7月8日、ちょっと変わったイベントが開催されました。
その名も「柿太deちょこっと こんかバル」
氷見で獲れた新鮮な魚を加工し、販売する「柿太水産」さんが主催する食のイベントです。
3年間熟成された「こんか漬」を頂ける貴重な機会にお邪魔してきました。

 


 

突然ですが、みなさん「こんか漬」をご存知でしょうか?
それは氷見のソウルフード。魚を塩漬けし、米糠と米麹で熟成させた保存食の一種です。魚をぬか漬けにしたもの、というとわかりやすいでしょうか。ですが、作るのはとっても大変。毎日、漬樽を見守り、気候、湿度、温度によって調整が必要です。しかもその熟成期間は3年間。中学生が高校生になるのと同じ時間です。この熟成された「こんか漬」の樽開きが行われると聞きつけ、取材してきました。
イベントの会場は、氷見で100年あまり魚介類の加工販売を行っている老舗「柿太水産」さん。無添加、素材の味にこだわり、その商品は氷見市内の学校給食にも使われています。この日は作業場を解放し、こんか漬を味わえる「バル」に大変身。昼と夜の2部構成で、今回は昼の部に参加してきました。

 

 

主催の「柿太水産」さんの皆様からご挨拶。進行は老舗の伝統を受け継ぎながら、ネットショップでの拡販や、今回のイベントのような企画を担当される6代目、柿谷政希子さんです。(左から2番目)

 

 

そして、メインイベントの樽開き。長年の封が切られる緊張の一瞬です。樽を開くのは5代目正成さん。仲買歴50年の大ベテラン。買い付けや漬け樽の見守りを担当されています。
正成さんが樽を開いた瞬間、周囲からは無数のシャッター音が。まるで記者会見のようです。樽から取り出されたのは3年ものの「こんかぶり」。このこんかぶりは今まで手がけてきた「こんかいわし」の製法を応用したもの。8年前に加工をスタートされたそうですが、最初の2年は納得する味を作り出せず、かつ、ぶりの不漁なども重なり、大変な苦労されてやっと出来上がったものだそう。正成さんが優しく樽から「こんかぶり」を取り出す様子を見ているとその苦労が伝わってくるようです。

 

 

さて、実食。これは…濃厚! 本来の魚の味にチーズのようなコクがプラスされ、長い間舌に旨味が残ります。普段からぶりは刺身や照り焼きでよく食べるのですが、それとはまた違った旨味。熟成することで生まれる発酵食品独特の風味はアンチョビにも似ていて、お酒が進むこと間違いなしです。バルということでお酒もご準備されていましたが、残念ながら仕事中の身、精一杯我慢しました。
 

 

ですが、その我慢をさらに揺るがすのが、その後いただいた食事です。氷見市内で割烹を営まれる「秀月」さん、イタリアンレストランの「オリーブ」さんによる、こんか漬のアレンジメニューです。こんか漬のかぶら寿し風や、生春巻き、トマトを使ったカプレーゼ風や、アイオリソースにこんか漬けを混ぜ込んだアヒージョ仕立てのものまで…そのどれもが絶品。こんなにも幅広く使える食材なのかと驚きました。

 

 

メニューの説明をされる「割烹 秀月」の水口さん

 

食事の後は、作業場を見学させてもらいました。目の前に広がるのは大量の煮干し。塩だけで作るという素材にこだわった製法です。カタクチイワシ、ウルメイワシ、サバなど様々な煮干しが。サービス精神旺盛な正成さん、「好きに試食していいよ!」とのことで、申し訳ないくらい試食させてもらいました。

 

 

最後に作業場見学の「ワン」シーン。煮干しをワンちゃんの目の前において、「待て」をする正成さん。ですが、この「待て」、予想以上に長い。必死に耐えるワンちゃんの口からは大量のよだれが… 人間も動物も美味しいものを我慢するのは辛いです。
 

 

絶品の数々を味わい、大満足の「柿太deちょこっと こんかバル」。次回の樽開きも絶対参加したいと思います。
今度は仕事抜きで。

今回、取材させて頂きました柿太水産さんでは、干物作り体験を随時開催。旬の材料でのみりん干し作りを体験できます。包丁を使わない手開きの加工なので、小さなお子様でも安心です。夏休みの思い出作りの一つにいかがでしょうか。(大坪史弥)

 

タマル場の日常 vol.1

 

みらいエンジンの活動拠点である「まちのタマル場」
氷見漁港の前の町屋の並びの一角にそれはあります。
ひっそりと佇む民家のような私たちの事務所。
そんなタマル場の日常をお伝えします。

 


 

 突然ですが、新シリーズをスタートします。題して「タマル場の日常」。
このシリーズでは私たち「みらいエンジン」の日常風景をお伝えします。それ単体では記事にならないような些細なことや、みらいエンジン内でのちょっとしたニュースなど、私たちの普段の様子を知って頂けるような内容を不定期更新でお伝えします。

 

今までみらいエンジンのウェブサイトでは、氷見のお店やイベント、私たちの活動についてのご紹介がメインで、私たちが、どこで、どんな様子で仕事をしているのかはあまりお伝えしてきませんでした。

 

「どこの誰とも分からないのに、移住の相談はなかなかし辛いよなぁ…」

 

とふと思い、もっと気軽にみらいエンジンに足を運んで頂けるように、もっと私たちを知って頂けるように今回のシリーズを企画しました。

 

第1回は私たちの活動拠点「まちのタマル場」の最近をご紹介します。
漁業文化交流センター(旧魚々座)から町側に向かって徒歩2分ほど、住宅が並ぶ一角にあります。木製の看板が目印。
 

 
元々「タマル場」は民家でした。この民家は能登から移築されたもので、しばらく空き家になっており、昨年の秋に改修して「まちのタマル場」として生まれ変わりました。

 

入ってすぐに土間があり、造りはここが民家だったことを思わせます。玄関先に腰掛けて休んで行くおばあちゃんもいます。
 

 
壁には空き家の一覧が張り出してあり、不動産屋さんと間違えられることも。
 
 
最近は観葉植物も仲間入りしました。

 

 
 
2階建ての建物で、1階部分は広い続き間。広さは24畳もあります。ここでは移住相談や打ち合わせなど行い、イベントの際には丸ごと貸し出したりもしています。料金は無料で、wi-fiも完備。

 

 
奥には私たちの作業スペースがあります。中庭を横目に作業をしていると、なんだか自宅にいるような気分になってきます。ちなみに写真に写っているのは私。センター長が隠し撮りしていたようです。

 

 

中庭もかなり広く、中の広間よりちょっと広いくらい。今の時期は空の青さと植物の緑が際立ちます。

 

 

 

そして夏のこの時期は雑草との戦いです。先日草むしりをしましたが、ポリバケツ3つぶんほどの雑草を抜きました。それでももう新しく生えてきています。

 

 

 また、夏を迎えるのが初めてのタマル場。実はエアコンがありません。なので最近は窓を開けたり閉めたり、どうやったら涼しく過ごせるのか試行錯誤中です。頼みの綱はサーキュレーター。

 

 

 初めての夏を迎える「タマル場」。今年の夏はどんな面白いことがあるかなぁとスタッフ全員楽しみにしながら仕事をしているのでした。

 

お近くにきた際にはお気軽にどうぞ。時期によってはスタッフがバタバタしているかもしれませんが…お構いなくくつろいでください。みんなの「まちのタマル場」ですから。(大坪 史弥)

氷見の新しい楽しみ方。大盛況「うみのアパルトマルシェ」レポート

氷見にまたひとつ新しい文化が生まれました。
その名も「うみのアパルトマルシェ」。
「本当にここは氷見?」と一瞬疑ってしまうような新しい雰囲気のマルシェ。
その大盛況の様子をレポートします。

 


 

 717日、氷見市の中央町商店街で「うみのアパルトマルシェ」が開かれました。これは氷見市中心部にある中央町商店街を歩行者天国にして、コーヒー、ワインなどのドリンク、サンドイッチ、カレーなどのフード、小物や工芸品などの雑貨を販売するイベントです。

 イベントの目的は中央町商店街の活性化。というのも、中央町商店街は少子高齢化が深刻で担い手が不足。かつ近隣の架橋工事により通行量も減少し、商店街の衰退が危惧されていました。市の中心部である中央町商店街が衰退することは市全体の衰退にもつながります。

 そこで中央町商店街振興会が中心となってこのマルシェが企画されました。商店街に新たな価値を創り、たくさんの新しいお客様に来てもらう。そして商店街の方々にも、新しく商売を始めたい方にも、「中央町商店街ならできる!」という自信を持ってもらいたい。そんな想いの詰まった手作りのマルシェです。ちなみに名前の由来はフランス語で集合住宅を意味する「アパルトマン」、市場を意味する「マルシェ」を組み合わせたもの。住宅と商店とが組み合わさったレトロな街並みの中央商店街を表現しています。

 
 マルシェは私たちの活動する「タマル場」から歩いてすぐのところで開かれており、昼ごはんを買いに出かけてみたところ…驚きました。見てください、人通りで先が見えないくらいの大盛況。後でお話を聞いたところ、来場者数は2000人以上だったそうです。

 

    

 いつもはレトロで落ち着いた様子の中央町商店街なのですが、この日はいつもとは違う雰囲気。おしゃれな屋台にはこだわりのフードや個性の光る小物が並び、小さなお子様づれのご家族やカップルなど、比較的若い年代の方々が多くお見えでした。パラソルや来場者のファッション、お店や並ぶ品物の色があいまって全体的にとってもカラフル。なんだか本当に外国の市場に来たような気分になります。

 

 

 
 また、私は人混みが苦手なタイプなのですが、これだけの人通りがあるのに、混雑感、というか嫌な感じが全くしませんでした。その理由はおそらくこれ。

 

 
会場には子供達が地面に落書きできるスペースや、ヨガを体験できる芝生スペース、踏むと音が鳴るスペースなど、なんだか公園のような雰囲気があるんです。その様子をぼーっと眺めてるだけもいい気分になります。会場にはお子様づれのご家族がとっても多く、こういった配慮があると家族で1日楽しめそうですね。

 

 さて、今回の「うみのアパルトマルシェ」ですが、私の印象としては運営の皆さんの想いの通り、氷見に新しい価値が生まれたと感じました。公式ページの紹介文には次のような文章が。

 

「マルシェの日は、屋上は海とまちが見渡せる展望台になり、商店街の道路はグリーンパークへ。
 コーヒー片手に海辺の町を散歩してみる?
ベンチや芝生に座って、あのお店の新しいお菓子をほおばってみる?
はたまた、屋台を並べて自分のお店をはじめてみる?」

 

 この文章、名文だと思います。ただ買い物するだけではなく、参加した人の数だけ楽しみ方がある、そんな場だと感じました。私だったら、ちょっと朝寝坊できる日曜日、マルシェでコーヒーとサンドイッチを買って、自宅に置く家具や雑貨をゆっくりと見て回る、そんな楽しみ方をしたいなぁ…なんて思います。

 

「うみのアパルトマルシェ」は今後も月に1回開催。8月から11月の毎月第3日曜に開催される予定です。次回の開催は8月20日(日)の10:00〜15:00。今回参加した方も参加できなかった方も、是非中央町商店街へ!

(大坪 史弥)

「うみのアパルトマルシェ」公式ページ

『暮らす働く富山まるごと相談会2017』参加レポート!

7月9日(日)、東京の有楽町にて

 

暮らす働く富山まるごと相談会2017

 

が開催されました。今回はその様子をレポート致します。

「移住に興味はあるけど、何から手をつけていいやら…」

なんて方は是非ご一読を!

 


 

このイベントは富山県が主催するもので、県内の全15市町村、企業、移住支援団体が個々にブースを出展しています。

 

 

 

 

会場は

 

①移住全般の相談ができる『総合相談コーナー』

 

②富山県有数の企業が出展する『仕事紹介コーナー』

 

③起業、子育て、就農体験など分野に特化した『テーマ別サポートコーナー』

 

④県内全15自治体が出展する『市町村コーナー』

 

⑤すでに移住した方に話を聞ける『先輩移住者コーナー』

 

の5つのコーナーで構成されており、相談事の種類に応じてじっくりと話が聞くことができます。

 

「移住したいけど何から始めればいいか…」

「どの街に引っ越したらいいのかな?」

「仕事があるのか不安で…」

「補助制度ってある?いくらもらえるの?」

「新天地で事業を始めたいけど、ツテがない!」

 

そんな移住に関するご相談に、この場で一度にお応えできる、幕の内弁当のようなイベントです。

当日は大盛況!昨年の177組、227名を上回る、206組、263名の方にお越しいただきました。

 

 

 

私たち「みらいエンジン」は市町村コーナーの氷見市ブースで、「氷見市移住の総合窓口」として出展致しました。

 

 

ブースには子育て世代のご家族から、ご夫婦や単身での移住をお考えの方、と様々な方にお越しいただきました。「みらいエンジンのWebを見て来ました!」とおっしゃる方や、既に電話とメールでやりとりしていた方が実際に足を運んでくださったり、すでに移住のご相談を頂いている方から、それはもう立派なトウモロコシの差し入れを頂いたりと、このイベントが関東圏の方々との、より親密な出会いの場となりました。

ご相談も多岐にわたり、氷見の土地柄が知りたい、地震や台風は来ないか、人間関係はどうするか…などなど。その中でも特に多かったのは空き家に関するご相談です。家賃はいくらぐらいで、どんな間取りなのか、補助制度はあるのか、など多数のご質問をいただきました。住まいに関することはやはり気になりますよね。私たちも力を入れている部分なのでついつい話し込んでしまったり…。

 


 

また、氷見のことは知らないけどまずは観光目的で訪れたい、という方もいらっしゃいました。 知らない土地への移住はやはりハードルが高いもの。土地柄を知るには観光が一番かもしれません。 氷見の暮らしを感じて頂く、そんなツアーも企画しておりますので、 ご興味ございましたら、是非「みらいエンジン」へお問い合わせください。

 

 

さて、盛況で終了した今回のイベントですが、氷見の印象をお聞きすると「氷見といえば海!魚!ブリ!」という印象をお持ちの方が多いようでした。みらいエンジン唯一の富山県内出身者の私としては、「いやいや、それだけじゃないんです!」と、ちょっともどかしい気分を感じていました。

おっしゃる通り、氷見の魚は最高です。でも氷見という土地は魚だけで語るには足りません。海と山があるからこその豊かな土地なんです。実は氷見の半分ほどは山地。農業なども盛んで、食生活全般が豊かなんです。春先に山でタケノコで採り、港で貝を買ってバーベキュー。またサーフィンやトレッキングなど、アウトドア全般も楽しめる土地です。氷見はこんなにも豊かな生活ができる土地だったんだとUターンをして初めて気づきました。今は全体的に魚を推しすぎていて、この魅力を伝えきれていないのかもしれません…。人、風景、暮らし方など、氷見にはまだまだ魅力に溢れる部分がたくさんあります。そんな隠れた氷見の魅力をこのサイトを通じてこれからもっともっと発信していきます!

 

今後の移住フェアですが、 7月29日(土)に大阪の天満橋にて

おいでや!いなか暮らしフェア

 

が開催されます。 「みらいエンジン」も出展いたしますので、関西在住でご興味のある方は是非ご参加ください! /大坪 史弥