アニメ好きから見る、『聖地』としての氷見市

こんにちは、みらいエンジンスタッフの岸本です。

数年前の出来事ですが、京都まで車で行った帰り道、滋賀県のガソリンスタンドで、車の富山ナンバーを見た店員さんが「富山からいらしたんですね、僕、氷見に良く行きますよ」と。
まさに氷見から来た事を告げると、彼はどうやら藤子不二雄作品の大ファンで、聖地巡礼的に氷見市に来るのだそうです。

筆者もアニメオタクですので、他県だろうとどこだろうとそこに好きなアニメの舞台となった聖地があれば足を運びますし、鳥取県の岩美町や熊本の唐津市など、大人気アニメ作品の舞台で、若い女性ファンが聖地巡礼に訪れ、移住に繋がったケースも多いと聞きます。
筆者の友人にも、『進撃の巨人』が好きすぎてドイツに移住した猛者がいました。
そんなわけで、アニメオタク筆者から見た聖地としての氷見を巡ってみようと思います!

まずは何といっても、氷見市と言えば藤子不二雄A先生!
A先生といえば、潮風ギャラリー。

写真を撮っていたこの日も、潮風ギャラリーを目指す女性の姿が。

アニメファンの言う『聖地』には2種類あります。
一つは作者の生まれ故郷で、こういった記念館だったり作者が生み出したキャラクターたちのモニュメントがある場所。まさに氷見もそうです。

平成29年8月に氷見市潮風ギャラリー(藤子不二雄Aアートコレクション)は、一般社団法人アニメツーリズム協会の『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)』に選定されました。

(画像をクリックするとアニメツーリズム教会公式サイトへリンクします)

当時、市の職員をしていて該当施設に関わっていた筆者、運が良いことに幕張メッセで行われた記念式典に市代表として参加しました。
会場で全国各地から集まったPR担当者を目の当たりにしたのですが、どの担当者も熱量が凄くて、今こそ我がまちをPRしようと前へ前へ出てくる勢いに圧倒され、驚いたのをよく覚えています。
それほど『聖地巡礼』が地域へもたらす効果に多くの期待が寄せられているのですね。

さて、A先生の作品といえば、何を思い浮かべますか?
まずは忍者ハットリくん。
町中にモニュメントがあったり、おおきな人形があったり、カラクリ時計もあります。
注目すべきはこちら。

海にちなんだ浮き球や錨に乗るハットリくん達。
原作にそういったシーンはないので、これは海のまち氷見を象徴するモチーフとハットリくんのコラボ、つまり氷見でしか見る事の出来ないご当地ハットリくんの姿なのですよ。
忍者ハットリくん、過去には香取慎吾さん主演で実写映画化もされています。
2次元アニメファンもアイドルファンも楽しめますね。

次に、A先生のブラックユーモアの代表格、『笑ゥせぇるすまん』。

笑ゥせぇるすまんのキメポーズとも言えるこの指さしですが、アイドルオタク筆者からしたら、推しからの指さしは何としてでも欲しいものなので、自ら指さしファンサをしてくれる像はありがたいですよね。

そしてなんと、笑ゥせぇるすまん喪黒福造の隣に座れるベンチもあります。

日陰にちょこんとお行儀よく座っている姿がもうなんていうか、”らしい”じゃないですか。
しかもよく見たら、足が地面に着いてないんですよ!!!カワイイ!!!

細かなディティールまでしっかり再現されています。
へぇ、福造のカバンってこんな模様になってるんだ、スーツの襟の部分だけグレーでベストが紺なんだ。オシャレだな、福造。
ここに来てじっくり見てこそ分かる、新たな発見があります。
もしかしたらファンの方なら、「これはアニメ〇話の時に着ていたスーツ!」とか分かるんですかね。
福造推しの方はぜひ、いかがですか。
福造の隣、空いてますよ。

上目遣いの可愛いかんじに撮ってみました。
ちょっとまだ気軽に遠出は出来ないという福造推しの方の為に、隣に座った気分になれる画像をご用意しました。

いつか隣に座りに来て下さいね。福造もここで待っております。
笑ゥせぇるすまんは2020年に大人気舞台俳優佐藤竜司さん主演で舞台化もしました。

(C)藤子スタジオ/笑るすまんNEW製作委員会
(画像クリックで公式サイトにリンクします)

2.5次元舞台ファンの皆さまも、いつかお待ちしております。

そしてやはり何と言っても怪物くんですよ!

氷見駅前の通りには、怪物くんのモニュメントがずらりと並んでいます。
国民的アイドルグループ嵐の大野君主演で実写ドラマ化&映画化しているのはかなり強いのではないでしょうか。
しかも映画化の際にはPR番組の撮影の為、A先生と共に大野君が氷見市を訪れています。

こちらは大野君が訪れたお店。

ダイニングバーですが、裏メニューで出していた煮干しラーメンが大人気となり、土日には行列が長く出来るほど。
マスターは気さくな人で、大野君が座った席をこっそりと教えてくれたりします。
元々釣りが大好きな大野君。
撮影の合間に氷見で釣りを楽しんで帰ったそうです。
ジャニーズファンの筆者、当時、大野君のファンの方々がたくさん聖地巡礼にいらっしゃったとファンコミュニティを通じて聞きました。

さらに、同じグループの松本潤くんも、映画「ナラタージュ」の撮影で富山県に来ています。
氷見のお隣、高岡市には撮影で松潤が来た喫茶店があって、やはりファンが多数訪れ「松潤が座った椅子」や珈琲が人気だとか。

推しと同じものを味わいたい。それがファンというものです。

氷見で大野君の、高岡市で松潤の座った椅子をハシゴできちゃいますね。

さてさて、アニメファンの言う『聖地』には2種類あると前述しましたが、2種類の内のもう一つは、作者の生まれ故郷などは関係なく、作品に登場する場所のモデルになった土地。

筆者が注目しているのはこちら、
『送球ボーイズ』です

『裏サンデー』(小学館が配信するウェブコミック配信サイト)で2012年から連載開始した漫画です。

ハンドボール部の少年たちの姿を描いた作品で、氷見市が舞台となっています。主人公たちが通う火鼠高校は市内の県立高校「氷見高校」がモデルで、作中にはキャラクターたちが氷見のお祭りに参加する様子なども描かれているので、こんなご時世でなければ、ファンの方々がキャラクターたちが楽しんだシーンをなぞって、氷見のお祭りに遊びに来ていたり、推しキャラ(好きなキャラクター)が生活している地域を見に来たり、していたかもしれませんね。
毎年春に氷見市で行われている春中ハンドのメイン会場では目玉イベントのひとつとしてこの送球ボーイズの作者のサイン会が行われていました。
(現在は行われていません)
SNSには、サイン会の為に県外から氷見に行きますというファンの方々の投稿がたくさんありました。
今後アニメ化などの展開があればさらに人気に火が点きそうな気がします。

氷見市立図書館には、作画担当サカズキ九さんによるイラストも飾られています。

そのほか、藤子不二雄先生コーナーもこの通り。

有名なタイトルから、マニアックなものまで揃っています。

氷見市出身の漫画家、今市子さんコーナーも充実しています。

こちらはちょっとイレギュラー。
北陸三県の特徴を女の子に擬人化した漫画『北陸とらいあんぐる』

ご当地あるあるが盛り込まれた作品です。

富山代表、黒部りつちゃん推しの方で富山への移住を検討されている方。候補地に氷見もいかがでしょうか。

他にも様々なジャンルの漫画が幅広く取りそろえられていて、さすが『まんがのまち』を名乗るだけあるなと呻ってしまいました。

いかがだったでしょうか。
氷見市にもますますたくさんのアニメファンが訪れて、それがきっかけとなって移住に繋がっていけば……氷見はさらに面白い街になっていくかもしれませんね。

レトロな町と、海辺のランチ

みらいエンジンスタッフの岸本です。

平日休みのとある朝。
11月下旬とは思えないくらいの暖かさと青空。
とってもいいお天気なので、プチピクニックに出かけてみました!

午前11時、家を出発。
日差しも強すぎず、暖かくて、静かで、のどかで。
裏通りは人が少ないので、マスクを外します。息苦しさから解放され、良い気分。
ちなみに道路がオレンジ色なのは、来る雪の季節の為に、融雪装置の試運転があったからです。

まずは氷見市立図書館へ。
ランチの後、お茶を飲みながら読む本を選びます。

平日の午前中ですが、意外にも人が多く、新聞をめくる音、本を棚から取り出す音が穏やかに響いています。
平和だ……

筆者は電子書籍よりも紙の本が好きです。
背の高い棚にずらりと本が収まっている景色や、古い紙の匂いもなんだか好きですが、電子書籍派の方の為に電子書籍の貸出もあります。

図書館を出て裏道をのんびり歩くこと約10分。
当ブログでもお馴染み「考えるパン KOPPE」さんに到着です。

オープンしてすぐの時間だったので、種類がたくさん。

賑やかな声が聞こえてきて外を見ると、園児たちがお散歩していました。

「平和」とか「のどか」という色の絵の具で描いたような光景。
平和だ……(本日2度目)
頬を緩ませながら、無事にサンドイッチをゲットしてお店を出ます。

この辺りはレトロなデザインのお店が現役で営業されていて、ノスタルジーな気分になります。

中央商店街のアーケードを出ると、ぱっと視界が開けて、「この先に海がありますよ」という雰囲気に包まれます。

左側の古い倉庫、なんだか顔みたい。
昔は魚網を置いておく倉庫だったり、醤油やさんの穀物庫として使用されていたそう。

街灯や煙突もレトロチックで雰囲気がありますね。
この辺りは夕景も風情があって綺麗です。

停泊する船と、芝生の公園。

路地裏、家と家の間に船。

改めて見てみると、海沿いの町ならではの面白い景色がたくさんありますね。

昼食会場をどこにしようかきょろきょろしながら歩いていると、氷見番屋街に辿りつきました。

平日の午前中ですが、賑わっています。
海沿いがサイクリングロードになっているので、ロードバイク用のスタンドもあります。

番屋街の前に、公園がありました。

東屋の目の前のドッグランではワンちゃんが元気に走り回ってます。

ワンちゃんも飼い主さんも気持ちよさそう。
平和だ……(本日3度目)

屋根付きだし、テーブルと椅子もあるし、この東屋でランチも良いかもと思ったのですが、せっかくなので海まで歩くことに。

番屋街の足湯。
誰でも無料で利用出来ます。

タオルを持ってきていたのでちょっとだけ入ってみました。

海を眺めながら、足元からポカポカ、潮風がひんやりしてて癒されます。
平和だ……(本日4度目)

足湯を出たらちょうど12時の音楽が鳴りました。
スッキリ癒された足で海辺へ向かいます。

釣りをする人、散歩する人、釣り人を眺める人……
写真では分かりにくいですが、海越しの立山連峰も見えて、最高のピクニック日和です。
平和だ……(本日5度目)

海を眺めるための特等席のようなベンチ。
ここでランチすることにしました。

クロックムッシュというサンドイッチ。
水筒がボロボロでお見せできませんが、家から温かいミルクティーも持ってきています。

図書館で借りた本。
風がページをめくってくれます。

食べ終わってからゆっくり読もうと、本をしまう為にサンドイッチから目を離した、その一瞬の出来事でした。

『サンドイッチ、大空を舞う』

つまり、トンビにサンドイッチを取られました。

為す術もなく、大空を見上げることしかできません。
氷見生まれ氷見育ちの筆者。
こんな風に、驚愕と、虚無と、空腹と、後悔と憤りを同時に抱きながら氷見の空を見上げたのは初めてです。
そういえば氷見番屋街のまわりにはこんな看板がたくさんありました。

よくある事なんです。
よく聞いていた事なんです。
市内のスーパーにもこういった看板がたくさんあって、買い物を終えてスーパーを出たところでトンビに食料を持って行かれた、という話をよく聞いていたんです。
なんなら目の前で目撃したこともあります。

それなのに、「気を付けていれば大丈夫」とか「トンビが来たら隠せばいい」とか思ってました。

体感したままをお伝えすると、
忍者か?ステルス戦闘機か?ってくらい、音も気配無く物凄い速さでやってくるので、全く気が付きません。
取られた時の衝撃で初めて気が付くんです。
獣、恐るべし……

あそこに鈍臭い奴がいるぞ!と噂を聞きつけてやってきたカラス。
君の分はもうありません。

平和な日常って、こうした一瞬の隙や気の緩みだったり、自分は大丈夫、うまくやれるみたいな慢心から奪われていくんですね。
油断大敵。
敵は己の中にあり。
そんな大切な事を、氷見のトンビに教えてもらいました。

ランチを食べ損ねてとぼとぼ歩いていたら、これまたレトロなカフェ「彦右衛門」さんが目の前に。

吸い込まれるように入店。
筆者の胃袋はサンドイッチを諦められなかったので、ホットサンドをいただきました。

お店のマスターに、トンビにサンドイッチをとられた件を聞いてもらいました。
ホットサンドの味も、マスターの笑顔もとっても優しくて、トンビの爪に抉られた心に沁みました。

そしてこの日、痛感しました。
まだまだ私は、氷見市民レベル1なのだと。
でも、まだまだレベル上げの伸びしろはある。
そんなポジティブ思考にさせてくれるくらいの優しくて温かい味と、面白いプチピクニックでした。

氷見の祭に惚れこんだ職人、信念の一杯。

ラーメンは好きですか?

みらいエンジンスタッフの岸本です。

もはや日本人のソウルフードと言っても過言ではないラーメン。
日本各地それぞれに味も特徴も具も全く違っていて、富山県ならブラックラーメンなど、今やご当地ラーメンも数えきれない程ありますよね。

市内をゆるりと流れる湊川沿いに、蔵を改装したラーメン屋さんがあります。
それがこちら、「氷見ラーメン」さん。

使用している材料は地産地消にこだわった氷見産のものが中心。
地元の食材を使った氷見生まれのラーメンだから、氷見ラーメン。……というわけではないんです。
シンプルかつ分かりやすいその屋号にも、実はとっっっっ……ても深い意味と熱い気持ち、そして氷見への愛、敬意までもが込められているのです。

筆者がこのお店に最初に入った日の事はもう忘れてしまいましたが、今では大好きでよく訪れるお店です。
店主の伊藤さんは、真面目で職人気質な方ですが、とても愛嬌があっていつもニコニコの笑顔で迎えてくれます。

そして伊藤さんはお隣り石川県から氷見に惚れこんで移住&開業をした移住者さん!
忙しいお仕事の合間に、お話を伺ってみました!

石川県の飲食店に勤めていた伊藤さんは、仕事で知り合った方からのご縁で、氷見で別の飲食店の手伝いをする事に。
初めは「3年くらい行ってみるか」という気持ちで氷見へ移住してこられました。
2年ほど勤め、さてそろそろ自分の店をと考え始めた頃には、氷見をすごく好きになっていたそうです。
「店をやるんだったら氷見でやりたい」
スタートの場所として氷見は面白いかもしれないと考えた背景にあったのは、たくさんの友人との出会いや、土地柄がとっても肌に合っていた事。
そして、なんといっても大きかったのが、氷見の祭りとの出会い。

初めて氷見の祇園祭を知った時の事を、伊藤さんは「カルチャーショック」だったと語っています。

伊藤さんの地元の石川県では、年々祭りへの参加人数が減っていて、三年に一度の開催になるほど規模縮小していたり、町内の盆踊り大会か、金沢市内で数日間かけて行われる加賀百万石まつりのような大きな祭りかのどちらかでしかなく、伊藤さんは祭りに対して好きという気持ちは無かったそうです。

そんな伊藤さんが氷見の祇園祭に参加する事になり、周りの人達に「ケガしないように気を付けて」と言われ、「祭りで気を付けるって、どういう意味?」と首を傾げながら参加。

激しくぶつかり合う太鼓台に「ケガしないよう気を付けて」の意味を理解しながら、同時に「すごく楽しい!」「こんな祭りもあるんだ!」と感じたそうです。


(画像は昨年の記事「氷見夏の大イベント『祇園大祭』」より)

近所の人達が集まって楽しんでいる姿や、進学や就職などで県外に出ている人たちが「祭りだから」と氷見に帰ってくる姿に、氷見の人達の地元愛、地元にかける想い、地域民のキズナの強さを「カルチャーショックだった」と表現するほど、大きな出来事だったようです。

好きじゃなかったものが大好きに転じる瞬間って、化学反応のように、想いと思いがぶつかり合った瞬間なのでしょうね。
伊藤さんに起こった氷見での化学反応、実はこの後にもまた起こることになります。

氷見での開業を決めた伊藤さんがまず直面したのは金銭問題。
しかし、またしてもご縁があり、氷見の方から出資のご縁がったそうです。
ただ、その方はとても熱い方で、「まずはどこかの店で修行を積んでから」と考えていた伊藤さんに「店やりながら修行すればいい」と言葉をくれたそうで、伊藤さんご自身が納得したこともあり、まずはお店を開くことに。
そしてラーメン作りが始まります。
家庭用のキッチンでは上手くいく試作品も、業務用の火力では上手くいかず、失敗続き。ラーメンの味が完成し無いままオープン初日を迎えます。

オープン初日は、広告を大々的に打っていたこともあり、長蛇の列。

しかし、並んだ挙句に味が完成していないラーメンに「不味い!」と怒って帰る方が多かったそうです。
オープンから一ヶ月が経ち、急激に客足が遠のき、クレームや罵倒がだけが増えていく中でも、決してくじけることだけはしなかった伊藤さん。
お客さんの意見を聞きながら、しょっぱいと言われたらしょっぱくないように改善するなど、味を変え続けた結果、「トンネルに迷い込んだように、毎日味の違うものを作って、自分の味が分からなくなった」と当時のつらい日々を振り返りながら語ります。

お店に来るお客さんからのクレームだけでなく、インターネットの掲示板で悪い言葉を書きこまれたり、所謂「アンチ」のような人達からの見えない攻撃もあったとか。
さらに、店名に「氷見」と掲げていることにも多方面から非難の声を受けるように。
「氷見の名前をそんなに簡単に使わないでほしい」
聞こえてくる苦言に、「氷見が好きという気持ちでやっていただけに、ショックも大きかった」そうです。
しかしこのままやめてしまったら、「あぁそんな奴もいたね」「やっぱりあいつはダメだった」というだけの存在になってしまう。
「絶対に諦めないでおこう」
氷見という地名を店名に入れるからには、もっともっと氷見のことを知らなくては、と図書館にこもって氷見の歴史や文化も勉強したとか。
悩んでは前を向き、立ち止まっては顔を上げ、ひたむきに歩み続ける伊藤さんの背中を押してくれたのは、やはり人の温かさでした。
「悩む必要ない。自分を信じてやれ」
「ラーメンはセオリーは無い、邪道が正道に、ルールが無いから自分が思うように作ればいい」
様々な業種の先輩方からそんな言葉をもらい「吹っ切れた」伊藤さんは、自分だけの味を信じ、ラーメンを作り続けます。

すると、ここで起こったんです。二度目の化学反応が。

吹っ切れてから1~2年が過ぎたころ、ちらほらと客足が増え始め、「北陸ラーメン博」(石川県開催、石川、富山、福井3県参加)というラーメンイベントへの出展の機会を手にします。
結果は、開催3日間で売上2位、富山エリアではなんと1位。
その直後から、バッシングしていた人達がなんと応援してくれるように。
「やっと結果を出したな!」
「市外に出ていく人も多い中で、県外から氷見へ来てくれて、氷見という名前を使って、地名を広めてくれている」
決して諦めずに進み続ける伊藤さんの姿に、周囲からの反応にも変化が訪れます。
さらにそこから東京ラーメンショーに出るなどイベントが続く中で、今度は、アンチだった人達がファンに変わり、罵声は応援に変わっていきます。

「氷見に恩を返したい」という信念の元、頑張り続けてきた伊藤さんの想いと、「中途半端なモノで氷見を名乗って欲しくない」という両者の熱い想いが出会った結果、化学反応が起こって新しい結果が生まれたのだと筆者は感じました。
そのどちらにもあるのは、地元愛の強さです。
「氷見にのれん分けしてもらっている気持ちでいるから、氷見という土地、ブランド、氷見という看板の名に恥じないようにまだまだもっと頑張って、地元の人達にも誇って貰えるようなお店になれるように頑張って、恩返ししていきたい」

(……ここで筆者の脳内にプロジェクトXの主題歌が流れ始めます)
伊藤さんの言葉に頷きながらお話を伺っているだけでも胸がいっぱいで、拍手喝采、スタンディングオベーションしたいほど胸を打たれました。
いつも食べていたラーメンにそんな熱いストーリーが込められていたとは。

ちなみに、筆者がいつも食べているメニューがこちら。「獅子舞ラーメン」です。

市内各地40連で行われている氷見の獅子舞を表現した一品。
こってりと濃いめの醤油味に黒いラー油が弧を描いていて、ガツンとくる風味に獅子舞の躍動感や豪快さを感じます。

他のラーメンにも全て氷見の祭りの名前が付けられていて、例えば、氷見の祇園まつりは、荒々しく激しく賑やかな祭りだから、激しさを辛さで表現し、辛いラーメンに仕立てられています。

無形有形関係なく、見たものに衝撃を受けインスピレーションが働いて、それを表現し、想いを込めて形にする。
そうして生まれたものはもう「作品」と呼ぶに等しいですよね。筆者はそう感じます。
作品と呼ばれるものには解釈が生まれてくると思うのですが、伊藤さんが味付けや具などで表現したラーメンと、元になった祭り、イメージがその通りでまさに解釈一致です。

感動の大フィナーレのような空気感でインタビューが終わりそうな雰囲気でしたが、筆者、ここで大切な事を思い出しました。

移住者として見る氷見は如何でしょうか?
初めて氷見へ来た時の第一印象を聞いてみました。


(氷見ラーメンの店舗がある湊川周辺)

「田舎だなと思った。でも街中はコンパクトになっていて暮らしやすい。何よりもポテンシャルのある町。まだまだ可能性をたくさん秘めている」
初めてここへ来た時の印象を思い出しつつ、やはりこの土地が持つ魅力に強く心が惹かれているご様子。氷見語りが止まりません。
「チャンスも多い町で、楽しさも、隠れた魅力もまだまだたくさんあって、出し尽くせていないのではと感じるほど。応援してもらえるし、一度受け入れてもらえたら、本当に心強い人達。それこそが氷見のパワー」

ひたむきな努力と信念を貫いて、たくさんのご縁に感謝をしながら、アンチもファンに変えてしまった伊藤さんの言葉だから、説得力しかありません。

伊藤さんにお話しを伺う前、氷見ラーメンには客として何度か来たことがありました。
どことなく居心地がいい、入りやすい、あまり多くは話さないけど、店主の人柄が良いと伝わってきて、食べ終わって店を出る時に「また来よう」という気持ちになるのです。
そして何よりも、味がしっかりと濃厚でこってり系のスープでありながら、食事の後に変な胃もたれや重さが全く無く、丁寧に作られたのが分かります。
化学調味料の類を一切使わずに素材にこだわるから、味だけではなくそういった食後感にまで結果が現われているのかなと勝手に推測していましたが、地元の食材にこだわり、「氷見の名に恥じないように」と丁寧に仕事をされていると知って、大納得でした。

ご本人のモットーは、『毎日コツコツ、一生懸命』。
お客さんからの「ごちそうさま」が何よりのご褒美だと、朗らかな笑顔で語って下さいました。

氷見愛の込められた一品、是非一度味わってみてはいかがでしょうか。

 

氷見ラーメン本店

【住所】〒 935-0017 富山県 氷見市 丸の内12-7
【TEL】0766-72-1813
【営業時間】
 ■火曜〜土曜
ランチ :11:30〜14:00(LO13:30)
ディナー:18:00〜26:00(LO25:30)
■日曜
スープなくなり次第終了
【定休日】月曜日

オンライン移住相談窓口開設!【zoomオンライン相談】

コロナウイルスの感染拡大により、わたしたちは「新しい生活様式」を求められています。
きっと地方への移住もその選択肢のひとつになるはず。
けれど、移住を決める上でわたしたちがとても大切だと考えている、現地訪問や、その地域に人と会って話をすることは、感染拡大のなかにあってはリスクとも考えられるものです。
そこでわたしたちはこの度、新しい相談窓口として『zoom』を使ったオンライン相談窓口を開設しました。
電話やメールよりも親しい雰囲気で、ざっくばらんな会話を通じて、氷見の暮らしを知っていただく機会になればと思います。
もちろん移住を決める前には氷見を訪れていただくことは必須だと考えていますのであくまでこれは受付窓口、あるいは既に現地を訪問した方がより深く氷見を知るための補助的な窓口となるでしょう。

地方移住に関心がある方、氷見の暮らしに興味がある方、
まずはお気軽にご相談ください。

そして情勢に気を配りながら、よろしければ氷見にお越しください。
氷見でお待ちしています。

《オンライン相談窓口について》

オンライン相談には『zoom(zoomサイトリンク)』を利用します。
はじめてご利用の際にはこちら(『zoom』サイト内「ダウンロードセンター」)から事前にアプリをダウンロードいただきますようよろしくお願いします。
相談は事前予約制となりますので、電話・メールまたは本サイトのお問い合わせフォームから、「オンライン相談希望」の旨と希望日時をご連絡くださいませ。

また、アプリの利用方法なども不明でしたらご案内いたしますので、気軽にお問い合わせください!

【ご連絡先】
氷見市IJU応援センター みらいエンジン
電話:0766-54-0446
メール:info(at)himi-iju.net ※ (at) は @ に置き換えて下さい

氷見のお酒を知ろう!「高澤酒造」さんのお酒を飲み比べるイベント、開催。

4月4日(火)、氷見の中心市街地にある酒屋「ロッキー」さんにて、日本酒の飲み比べイベントが開催されます!

 
主催の「ひみSAKE姫会」さんは、ロッキーさんが運営・企画されており、もっとお酒を楽しむためのイベントを定期的に開催されています。今年1月にご紹介した「第5回 ひみSAKE姫会 新年 鰤しゃぶ発祥の地で味わう!これが酒鰤しゃぶ!!」では、参加者の皆さまは賑やかな雰囲気の中、お酒や料理を味わいながら学ぶ楽しさを満喫されたようです。今回は4月に開催される同シリーズのイベント、「第6回 ひみSAKE姫会 春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」をご紹介します!

 

「第5回 ひみSAKE姫会 新年 鰤しゃぶ発祥の地で味わう!これが酒鰤しゃぶ!!」での様子。ロッキー代表の高橋さんからのお酒の説明を聞いた後で飲むお酒は一段と美味しく感じます。高橋さんだけでなく、上杉謙信の末裔・上杉孝久先生からもお酒に関するお話も聞けるという豪華っぷり!

 
“春はあけぼの”ということで、本イベントでは、日本酒「曙」を製造していらっしゃる「高澤酒造」さんのお酒の飲み比べを行うそうです。高澤酒造さんは明治から続く伝統の技と近代的な醸造技術、小規模の造り酒屋ならではの心配りと目利きで氷見の地酒を丁寧につくっておられます。「曙」のほかにも「青海白峰」「獅子の舞」などなど、四季折々の氷見の食材とよく合うラインナップが並ぶ、氷見自慢の酒蔵さんです。

 

会場となるロッキーさんの店内の一角。店内にはワイン・日本酒・おしゃれなおつまみetc…がぎっしり詰まっています。一度中に入ると、あれも呑んでみたい!これも食べたい!と目移りしてなかなか出られません(笑)。

 
お酒のお供は、会場となるロッキーさんの店内から気になるものをピックアップでき、ロッキー代表の高橋さん自らがその商品を使ってパスタやスープをその場でつくってくださるそうです!ロッキーさんの店内には、幅広いお酒・おつまみがところ狭しと並んでおり、まさに掘り出し物を見つけるような感覚でおつまみ探しができそう。

 
前回同様、イベントの最初にはお酒についての説明も聞くことができるので、美味しく楽しむだけでなくしっかりと学ぶこともできます。

 

ロッキーさんに置いている商品の一部。海外の缶詰ってなんでこんなに美味しそうなんですかね。

 
地方暮らしの嬉しさのひとつは、その土地ならではの美味しいもの気軽に楽しめることだと思います。氷見では、海から揚がったばかりのピチピチの魚、山でとれる旬のお野菜や山菜、そしてそれらの食材と料理の味を引き立てあう地酒。地域の風土と歴史がぎっしり詰まった食材についての知識を学べば、食べた時の満足度は更に高くなります。氷見の美味しいものを余すことなく堪能するため、まずは日本酒について学んでみませんか?

 
「ひみSAKE姫会」という名前ですが、パートナーの方でしたら男性も大歓迎、イベント開始五分前の飛び入り参加も大丈夫だそうです!日本酒好きの方、氷見の食に関心のある方はぜひぜひ、ご参加ください。

 

SAKE姫女子会さんの前回のイベントの様子。料理やお酒の説明の他にじゃんけん大会も行われ、楽しいひと時を過ごされたそうです。机の上の酒瓶の数と参加者の皆様の表情がその証拠ですね。

 

【以下、元ページ記載のイベント説明文です】

第6回 ひみSAKE姫会
「春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」

 
今回より、ロッキーの店内で開催いたします!

 
おつまみは店内商品、これっ!というものを持ってきてオッケー!
その場で高橋がパスタを作っちゃったり
トムヤンクンスープや、缶詰を温めたり♪
ご期待に添えるようがんばります!

 
今回のイベントの流れです
上杉謙信の末裔、上杉孝久先生のお酒の説明からスタート
お酒とは…を初心に戻って先生に教えて頂きましょう〜

 
『春は曙』と、題しまして
氷見自慢の高澤酒造さんのお酒をいろいろ飲み比べます

 
日本酒だけでは物足りない方、
ワインもご用意してあります♪
あっ!カクテルなんかも出しちゃうかも!

 
初めてのinROCKY
高橋、ドキドキとワクワクがとまりません♪

 
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講師:上杉 孝久
東武カルチャースクール、日本酒アカデミー株式会社 講師 / 有限会社 佐奈井 代表取締役
1952年生まれ 東京出身
 学習院大学法学部卒業後出版業界に身を置く。その後、日本橋で創業60年の老舗甘味屋「いの上」を継承し、赤坂の料亭居酒屋などを出店する傍ら、外食産業のコンサルタントとして活動をする。その間に池袋東武百貨店和洋酒売り場の中に「BAR楽」を開店。日本一早く開店し、世界一早く閉店するBARとして各種マスコミにも取り上げられる。この店は徹底した顧客満足度の追求により、売り場面積あたりの売上高ではダントツの数字を維持している。日本酒の新販売方式を編み出し、若い女性のマーケットを創造するなど、日本酒販売の革命児とも称されている。
上杉謙信公を先祖に持つ上杉伯爵家の分家である上杉子伯爵の9代目君主。

 
………………………………………………

 
第6回 ひみSAKE姫会
「春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」

 
受 付:18:00〜
日 時:平成29年4月4日(火) 19:00〜
場 所:株式会社ロッキー
料 金:3,500yen
【セミナー料2,000yen+お酒+つまみ1,500yen】
みなさまのご参加お待ちしております
*泊まりをご希望の方は、宜しければお取り致します
*Facebookでの参加表明が嬉しいです

 
………………………………………………

 
お問い合わせ、ご連絡は
ロッキー氷見店0766−72−0511
または高橋・中原までお願い致します

FBイベントページ「第6回 ひみSAKE姫会 春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」