氷見の祭に惚れこんだ職人、信念の一杯。

ラーメンは好きですか?

みらいエンジンスタッフの岸本です。

もはや日本人のソウルフードと言っても過言ではないラーメン。
日本各地それぞれに味も特徴も具も全く違っていて、富山県ならブラックラーメンなど、今やご当地ラーメンも数えきれない程ありますよね。

市内をゆるりと流れる湊川沿いに、蔵を改装したラーメン屋さんがあります。
それがこちら、「氷見ラーメン」さん。

使用している材料は地産地消にこだわった氷見産のものが中心。
地元の食材を使った氷見生まれのラーメンだから、氷見ラーメン。……というわけではないんです。
シンプルかつ分かりやすいその屋号にも、実はとっっっっ……ても深い意味と熱い気持ち、そして氷見への愛、敬意までもが込められているのです。

筆者がこのお店に最初に入った日の事はもう忘れてしまいましたが、今では大好きでよく訪れるお店です。
店主の伊藤さんは、真面目で職人気質な方ですが、とても愛嬌があっていつもニコニコの笑顔で迎えてくれます。

そして伊藤さんはお隣り石川県から氷見に惚れこんで移住&開業をした移住者さん!
忙しいお仕事の合間に、お話を伺ってみました!

石川県の飲食店に勤めていた伊藤さんは、仕事で知り合った方からのご縁で、氷見で別の飲食店の手伝いをする事に。
初めは「3年くらい行ってみるか」という気持ちで氷見へ移住してこられました。
2年ほど勤め、さてそろそろ自分の店をと考え始めた頃には、氷見をすごく好きになっていたそうです。
「店をやるんだったら氷見でやりたい」
スタートの場所として氷見は面白いかもしれないと考えた背景にあったのは、たくさんの友人との出会いや、土地柄がとっても肌に合っていた事。
そして、なんといっても大きかったのが、氷見の祭りとの出会い。

初めて氷見の祇園祭を知った時の事を、伊藤さんは「カルチャーショック」だったと語っています。

伊藤さんの地元の石川県では、年々祭りへの参加人数が減っていて、三年に一度の開催になるほど規模縮小していたり、町内の盆踊り大会か、金沢市内で数日間かけて行われる加賀百万石まつりのような大きな祭りかのどちらかでしかなく、伊藤さんは祭りに対して好きという気持ちは無かったそうです。

そんな伊藤さんが氷見の祇園祭に参加する事になり、周りの人達に「ケガしないように気を付けて」と言われ、「祭りで気を付けるって、どういう意味?」と首を傾げながら参加。

激しくぶつかり合う太鼓台に「ケガしないよう気を付けて」の意味を理解しながら、同時に「すごく楽しい!」「こんな祭りもあるんだ!」と感じたそうです。


(画像は昨年の記事「氷見夏の大イベント『祇園大祭』」より)

近所の人達が集まって楽しんでいる姿や、進学や就職などで県外に出ている人たちが「祭りだから」と氷見に帰ってくる姿に、氷見の人達の地元愛、地元にかける想い、地域民のキズナの強さを「カルチャーショックだった」と表現するほど、大きな出来事だったようです。

好きじゃなかったものが大好きに転じる瞬間って、化学反応のように、想いと思いがぶつかり合った瞬間なのでしょうね。
伊藤さんに起こった氷見での化学反応、実はこの後にもまた起こることになります。

氷見での開業を決めた伊藤さんがまず直面したのは金銭問題。
しかし、またしてもご縁があり、氷見の方から出資のご縁がったそうです。
ただ、その方はとても熱い方で、「まずはどこかの店で修行を積んでから」と考えていた伊藤さんに「店やりながら修行すればいい」と言葉をくれたそうで、伊藤さんご自身が納得したこともあり、まずはお店を開くことに。
そしてラーメン作りが始まります。
家庭用のキッチンでは上手くいく試作品も、業務用の火力では上手くいかず、失敗続き。ラーメンの味が完成し無いままオープン初日を迎えます。

オープン初日は、広告を大々的に打っていたこともあり、長蛇の列。

しかし、並んだ挙句に味が完成していないラーメンに「不味い!」と怒って帰る方が多かったそうです。
オープンから一ヶ月が経ち、急激に客足が遠のき、クレームや罵倒がだけが増えていく中でも、決してくじけることだけはしなかった伊藤さん。
お客さんの意見を聞きながら、しょっぱいと言われたらしょっぱくないように改善するなど、味を変え続けた結果、「トンネルに迷い込んだように、毎日味の違うものを作って、自分の味が分からなくなった」と当時のつらい日々を振り返りながら語ります。

お店に来るお客さんからのクレームだけでなく、インターネットの掲示板で悪い言葉を書きこまれたり、所謂「アンチ」のような人達からの見えない攻撃もあったとか。
さらに、店名に「氷見」と掲げていることにも多方面から非難の声を受けるように。
「氷見の名前をそんなに簡単に使わないでほしい」
聞こえてくる苦言に、「氷見が好きという気持ちでやっていただけに、ショックも大きかった」そうです。
しかしこのままやめてしまったら、「あぁそんな奴もいたね」「やっぱりあいつはダメだった」というだけの存在になってしまう。
「絶対に諦めないでおこう」
氷見という地名を店名に入れるからには、もっともっと氷見のことを知らなくては、と図書館にこもって氷見の歴史や文化も勉強したとか。
悩んでは前を向き、立ち止まっては顔を上げ、ひたむきに歩み続ける伊藤さんの背中を押してくれたのは、やはり人の温かさでした。
「悩む必要ない。自分を信じてやれ」
「ラーメンはセオリーは無い、邪道が正道に、ルールが無いから自分が思うように作ればいい」
様々な業種の先輩方からそんな言葉をもらい「吹っ切れた」伊藤さんは、自分だけの味を信じ、ラーメンを作り続けます。

すると、ここで起こったんです。二度目の化学反応が。

吹っ切れてから1~2年が過ぎたころ、ちらほらと客足が増え始め、「北陸ラーメン博」(石川県開催、石川、富山、福井3県参加)というラーメンイベントへの出展の機会を手にします。
結果は、開催3日間で売上2位、富山エリアではなんと1位。
その直後から、バッシングしていた人達がなんと応援してくれるように。
「やっと結果を出したな!」
「市外に出ていく人も多い中で、県外から氷見へ来てくれて、氷見という名前を使って、地名を広めてくれている」
決して諦めずに進み続ける伊藤さんの姿に、周囲からの反応にも変化が訪れます。
さらにそこから東京ラーメンショーに出るなどイベントが続く中で、今度は、アンチだった人達がファンに変わり、罵声は応援に変わっていきます。

「氷見に恩を返したい」という信念の元、頑張り続けてきた伊藤さんの想いと、「中途半端なモノで氷見を名乗って欲しくない」という両者の熱い想いが出会った結果、化学反応が起こって新しい結果が生まれたのだと筆者は感じました。
そのどちらにもあるのは、地元愛の強さです。
「氷見にのれん分けしてもらっている気持ちでいるから、氷見という土地、ブランド、氷見という看板の名に恥じないようにまだまだもっと頑張って、地元の人達にも誇って貰えるようなお店になれるように頑張って、恩返ししていきたい」

(……ここで筆者の脳内にプロジェクトXの主題歌が流れ始めます)
伊藤さんの言葉に頷きながらお話を伺っているだけでも胸がいっぱいで、拍手喝采、スタンディングオベーションしたいほど胸を打たれました。
いつも食べていたラーメンにそんな熱いストーリーが込められていたとは。

ちなみに、筆者がいつも食べているメニューがこちら。「獅子舞ラーメン」です。

市内各地40連で行われている氷見の獅子舞を表現した一品。
こってりと濃いめの醤油味に黒いラー油が弧を描いていて、ガツンとくる風味に獅子舞の躍動感や豪快さを感じます。

他のラーメンにも全て氷見の祭りの名前が付けられていて、例えば、氷見の祇園まつりは、荒々しく激しく賑やかな祭りだから、激しさを辛さで表現し、辛いラーメンに仕立てられています。

無形有形関係なく、見たものに衝撃を受けインスピレーションが働いて、それを表現し、想いを込めて形にする。
そうして生まれたものはもう「作品」と呼ぶに等しいですよね。筆者はそう感じます。
作品と呼ばれるものには解釈が生まれてくると思うのですが、伊藤さんが味付けや具などで表現したラーメンと、元になった祭り、イメージがその通りでまさに解釈一致です。

感動の大フィナーレのような空気感でインタビューが終わりそうな雰囲気でしたが、筆者、ここで大切な事を思い出しました。

移住者として見る氷見は如何でしょうか?
初めて氷見へ来た時の第一印象を聞いてみました。


(氷見ラーメンの店舗がある湊川周辺)

「田舎だなと思った。でも街中はコンパクトになっていて暮らしやすい。何よりもポテンシャルのある町。まだまだ可能性をたくさん秘めている」
初めてここへ来た時の印象を思い出しつつ、やはりこの土地が持つ魅力に強く心が惹かれているご様子。氷見語りが止まりません。
「チャンスも多い町で、楽しさも、隠れた魅力もまだまだたくさんあって、出し尽くせていないのではと感じるほど。応援してもらえるし、一度受け入れてもらえたら、本当に心強い人達。それこそが氷見のパワー」

ひたむきな努力と信念を貫いて、たくさんのご縁に感謝をしながら、アンチもファンに変えてしまった伊藤さんの言葉だから、説得力しかありません。

伊藤さんにお話しを伺う前、氷見ラーメンには客として何度か来たことがありました。
どことなく居心地がいい、入りやすい、あまり多くは話さないけど、店主の人柄が良いと伝わってきて、食べ終わって店を出る時に「また来よう」という気持ちになるのです。
そして何よりも、味がしっかりと濃厚でこってり系のスープでありながら、食事の後に変な胃もたれや重さが全く無く、丁寧に作られたのが分かります。
化学調味料の類を一切使わずに素材にこだわるから、味だけではなくそういった食後感にまで結果が現われているのかなと勝手に推測していましたが、地元の食材にこだわり、「氷見の名に恥じないように」と丁寧に仕事をされていると知って、大納得でした。

ご本人のモットーは、『毎日コツコツ、一生懸命』。
お客さんからの「ごちそうさま」が何よりのご褒美だと、朗らかな笑顔で語って下さいました。

氷見愛の込められた一品、是非一度味わってみてはいかがでしょうか。

 

氷見ラーメン本店

【住所】〒 935-0017 富山県 氷見市 丸の内12-7
【TEL】0766-72-1813
【営業時間】
 ■火曜〜土曜
ランチ :11:30〜14:00(LO13:30)
ディナー:18:00〜26:00(LO25:30)
■日曜
スープなくなり次第終了
【定休日】月曜日

オンライン移住相談窓口開設!【zoomオンライン相談】

コロナウイルスの感染拡大により、わたしたちは「新しい生活様式」を求められています。
きっと地方への移住もその選択肢のひとつになるはず。
けれど、移住を決める上でわたしたちがとても大切だと考えている、現地訪問や、その地域に人と会って話をすることは、感染拡大のなかにあってはリスクとも考えられるものです。
そこでわたしたちはこの度、新しい相談窓口として『zoom』を使ったオンライン相談窓口を開設しました。
電話やメールよりも親しい雰囲気で、ざっくばらんな会話を通じて、氷見の暮らしを知っていただく機会になればと思います。
もちろん移住を決める前には氷見を訪れていただくことは必須だと考えていますのであくまでこれは受付窓口、あるいは既に現地を訪問した方がより深く氷見を知るための補助的な窓口となるでしょう。

地方移住に関心がある方、氷見の暮らしに興味がある方、
まずはお気軽にご相談ください。

そして情勢に気を配りながら、よろしければ氷見にお越しください。
氷見でお待ちしています。

《オンライン相談窓口について》

オンライン相談には『zoom(zoomサイトリンク)』を利用します。
はじめてご利用の際にはこちら(『zoom』サイト内「ダウンロードセンター」)から事前にアプリをダウンロードいただきますようよろしくお願いします。
相談は事前予約制となりますので、電話・メールまたは本サイトのお問い合わせフォームから、「オンライン相談希望」の旨と希望日時をご連絡くださいませ。

また、アプリの利用方法なども不明でしたらご案内いたしますので、気軽にお問い合わせください!

【ご連絡先】
氷見市IJU応援センター みらいエンジン
電話:0766-54-0446
メール:info(at)himi-iju.net ※ (at) は @ に置き換えて下さい

氷見のお酒を知ろう!「高澤酒造」さんのお酒を飲み比べるイベント、開催。

4月4日(火)、氷見の中心市街地にある酒屋「ロッキー」さんにて、日本酒の飲み比べイベントが開催されます!

 
主催の「ひみSAKE姫会」さんは、ロッキーさんが運営・企画されており、もっとお酒を楽しむためのイベントを定期的に開催されています。今年1月にご紹介した「第5回 ひみSAKE姫会 新年 鰤しゃぶ発祥の地で味わう!これが酒鰤しゃぶ!!」では、参加者の皆さまは賑やかな雰囲気の中、お酒や料理を味わいながら学ぶ楽しさを満喫されたようです。今回は4月に開催される同シリーズのイベント、「第6回 ひみSAKE姫会 春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」をご紹介します!

 

「第5回 ひみSAKE姫会 新年 鰤しゃぶ発祥の地で味わう!これが酒鰤しゃぶ!!」での様子。ロッキー代表の高橋さんからのお酒の説明を聞いた後で飲むお酒は一段と美味しく感じます。高橋さんだけでなく、上杉謙信の末裔・上杉孝久先生からもお酒に関するお話も聞けるという豪華っぷり!

 
“春はあけぼの”ということで、本イベントでは、日本酒「曙」を製造していらっしゃる「高澤酒造」さんのお酒の飲み比べを行うそうです。高澤酒造さんは明治から続く伝統の技と近代的な醸造技術、小規模の造り酒屋ならではの心配りと目利きで氷見の地酒を丁寧につくっておられます。「曙」のほかにも「青海白峰」「獅子の舞」などなど、四季折々の氷見の食材とよく合うラインナップが並ぶ、氷見自慢の酒蔵さんです。

 

会場となるロッキーさんの店内の一角。店内にはワイン・日本酒・おしゃれなおつまみetc…がぎっしり詰まっています。一度中に入ると、あれも呑んでみたい!これも食べたい!と目移りしてなかなか出られません(笑)。

 
お酒のお供は、会場となるロッキーさんの店内から気になるものをピックアップでき、ロッキー代表の高橋さん自らがその商品を使ってパスタやスープをその場でつくってくださるそうです!ロッキーさんの店内には、幅広いお酒・おつまみがところ狭しと並んでおり、まさに掘り出し物を見つけるような感覚でおつまみ探しができそう。

 
前回同様、イベントの最初にはお酒についての説明も聞くことができるので、美味しく楽しむだけでなくしっかりと学ぶこともできます。

 

ロッキーさんに置いている商品の一部。海外の缶詰ってなんでこんなに美味しそうなんですかね。

 
地方暮らしの嬉しさのひとつは、その土地ならではの美味しいもの気軽に楽しめることだと思います。氷見では、海から揚がったばかりのピチピチの魚、山でとれる旬のお野菜や山菜、そしてそれらの食材と料理の味を引き立てあう地酒。地域の風土と歴史がぎっしり詰まった食材についての知識を学べば、食べた時の満足度は更に高くなります。氷見の美味しいものを余すことなく堪能するため、まずは日本酒について学んでみませんか?

 
「ひみSAKE姫会」という名前ですが、パートナーの方でしたら男性も大歓迎、イベント開始五分前の飛び入り参加も大丈夫だそうです!日本酒好きの方、氷見の食に関心のある方はぜひぜひ、ご参加ください。

 

SAKE姫女子会さんの前回のイベントの様子。料理やお酒の説明の他にじゃんけん大会も行われ、楽しいひと時を過ごされたそうです。机の上の酒瓶の数と参加者の皆様の表情がその証拠ですね。

 

【以下、元ページ記載のイベント説明文です】

第6回 ひみSAKE姫会
「春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」

 
今回より、ロッキーの店内で開催いたします!

 
おつまみは店内商品、これっ!というものを持ってきてオッケー!
その場で高橋がパスタを作っちゃったり
トムヤンクンスープや、缶詰を温めたり♪
ご期待に添えるようがんばります!

 
今回のイベントの流れです
上杉謙信の末裔、上杉孝久先生のお酒の説明からスタート
お酒とは…を初心に戻って先生に教えて頂きましょう〜

 
『春は曙』と、題しまして
氷見自慢の高澤酒造さんのお酒をいろいろ飲み比べます

 
日本酒だけでは物足りない方、
ワインもご用意してあります♪
あっ!カクテルなんかも出しちゃうかも!

 
初めてのinROCKY
高橋、ドキドキとワクワクがとまりません♪

 
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講師:上杉 孝久
東武カルチャースクール、日本酒アカデミー株式会社 講師 / 有限会社 佐奈井 代表取締役
1952年生まれ 東京出身
 学習院大学法学部卒業後出版業界に身を置く。その後、日本橋で創業60年の老舗甘味屋「いの上」を継承し、赤坂の料亭居酒屋などを出店する傍ら、外食産業のコンサルタントとして活動をする。その間に池袋東武百貨店和洋酒売り場の中に「BAR楽」を開店。日本一早く開店し、世界一早く閉店するBARとして各種マスコミにも取り上げられる。この店は徹底した顧客満足度の追求により、売り場面積あたりの売上高ではダントツの数字を維持している。日本酒の新販売方式を編み出し、若い女性のマーケットを創造するなど、日本酒販売の革命児とも称されている。
上杉謙信公を先祖に持つ上杉伯爵家の分家である上杉子伯爵の9代目君主。

 
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第6回 ひみSAKE姫会
「春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」

 
受 付:18:00〜
日 時:平成29年4月4日(火) 19:00〜
場 所:株式会社ロッキー
料 金:3,500yen
【セミナー料2,000yen+お酒+つまみ1,500yen】
みなさまのご参加お待ちしております
*泊まりをご希望の方は、宜しければお取り致します
*Facebookでの参加表明が嬉しいです

 
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お問い合わせ、ご連絡は
ロッキー氷見店0766−72−0511
または高橋・中原までお願い致します

FBイベントページ「第6回 ひみSAKE姫会 春はあけぼの(曙)〜高澤酒造inROCKY」