氷見市IJU移住応援センター「みらいエンジン」について



 
 

自然環境にやさしい定置網漁、そして有機の里づくりに取り組むまち、富山県氷見市をご存じですか?まちのすぐ目の前に広がる豊かな漁場と、海岸線から数キロメートルの範囲に広がる豊かな里山は、人の心を穏やかに、そして思慮深くさせてくれます。
氷見の人は、身の丈に合った豊かさが、どういうものか、よく知っています。だからこそ、必要以上に魚を取らない氷見ならではの定置網漁が生まれ、必要以上に山を荒らさず自然に寄り添う農業や林業が発達しました。
また、腕のいい宮大工を沢山育てた地域で、氷見の大工が全国の大事な伝統建築にかかわった歴史があります。そのため、氷見の里山には、驚くほど立派な古民家が沢山あります。
私は、氷見で自然と共に生きる人々の哲学に触れているうちに、すっかりこのまちに魅了された一人です。しかし、多くの若者がまちを離れ、漁業や農林業、商店などの後継者が少なくなり、伝統的な黒瓦の家並みが美しい町の風景が一つ、また一つと消えていく様子に心が痛みます。
私たちが忘れかけている日本の良さが、ここ氷見には沢山残っていると思います。そこで、この地で生きる喜びと、豊かな自然に感謝し、幸せな暮らしをしたいと願う方を応援したいと思い、IJU応援センター長に手をあげました。
センターの愛称は「みらいエンジン」です。ロゴマークは込めた思いは、ハートが原動力になって働く組織になることです。プロペラで飛びながらも足元をしっかりと見る、タイヤもあるから時には地を這い、必要とあらばジェットエンジンで飛んでいくこともできる、…私自身もそうありたいです。

氷見市IJU(移住)応援センター長 明石博之

 

みらいエンジンのスタッフ

 

運営スタッフは、ほとんどが県外出身です。氷見のことをよーく知っているスタッフのほうが安心だ、という方もいるかと思います。しかし、私たちの活動のコンセプトは、移住を考えている人に寄り添うこと。私たちがそうであったように、知らない土地へ移住することへの希望と不安を分かち合い、理想の未来について、一緒に考えていきたいと思っています。
あなたの未来は、他の誰の未来とも同じではありません。ですから、私たちの知識や経験は、ある一定以上の領域では役に立たないと思います。だからこそ「ハートがエンジン」でなければならないのです。

センター長(推進代表) 明石博之

場づくり・まちづくりコーディネーター。広島県因島市(現尾道市)生まれ。多摩美術大学でプロダクトデザインを学ぶ。大学を卒業後、株式会社地域交流センター企画に入社。東京を拠点に、全国各地のまちづくりプロジェクトのコーディネーションを行う。2009年に同社の代表取締役に就任。2010年に妻の故郷である富山県へ移住した以降は、まちづくりの主体者として、場づくりから、まちの価値を創造するプロジェクトを展開している。古民家のオーガニックカフェ、uchikawa六角堂のオーナー。

実践的ディレクター 山口 覚

まちづくりファシリテーター。福岡県北九州市生まれ。九州芸術工科大学卒業後、鹿島建設に就職して東京へ。途中、国交省所轄の財団、国土技術研究センターへ出向。過疎地域の現状に触れ、ハード事業よりもソフト事業が地域の活性化に不可欠と感じ、鹿島建設を退職。その後、NPO法人地域交流センターのにて、全国各地を飛び回る。2005年に九州へUターン。2009年から福岡県福津市津屋崎の海際の旧集落、津屋崎千軒(せんげん)に移住。創造的活動交流拠点「津屋崎ブランチ」を開設。

スポーツ系・移住相談員 大坪 史弥

唯一の富山県出身者で社会人建築学生。1989年、射水市生まれ。横浜市立大学に進学し社会学を専攻。卒業後は株式会社リクルートジョブズに入社し広告営業として静岡県で3年間を過ごすも、母の死をきっかけに生き方を考え直し、2015年に富山県にUターン。富山県の空き家を「豊かに生活できる場」にするため、場づくりコーディネーター見習いとして奮闘中。仕事の傍、建築意匠を通信大学で学ぶ社会人学生。

文化系・移住相談員 藤田 智彦

1987年、千葉県柏市生まれ。明治大学で経済学を先行するも本と音楽に溺れ、生き方や幸福について考える日々を過ごす。卒業後通信機器営業の職を経て、まちづくりの道に進むことを決意し氷見市地域おこし協力隊として2015年にIターン。協力隊の任期中は移住施策や中心市街地活性に携わり、商店街でのマルシェイベントなどを企画。任期を終えた2018年春より、引き続き氷見の魅力的なまちづくりを生業にするべくみらいエンジンに入所。

DIY系・移住相談員 西田芽以

1991 年、奈良県大和高田市生まれ。富山大学芸術文化学部及び同大学院で木工・デザインを学ぶ。大学在学中に「モノづくりと同時に、コトづくりもしていきたい」と考え、卒業後はまちづくりに携わる。現在は、みらいエンジンのDIY担当として活動する傍ら、個人的に氷見の美味しいものを探索・満喫中。
 
 

町家の交流拠点「まちのタマル場」

まちに暮らす人と、移住を考えている人が出会い、交流できる場として運営しています。

 

ここは、みらいエンジンの活動拠点となるオフィスです。空き家になっていた町家を大家さんにリフォームしてもらいました。そこへ、みらいエンジンが押し掛け、一階部分を活動拠点として使わせてもらうことにしました。担当スタッフは、代わる代わる二階で暮らし、この「まちのタマル場」の運営をしています。
 

 
氷見の魅力を感じて、多くの方が移住してくださることを望んでいますが、私たちは、まず、地元にしっかりと根をはりたいと思っています。外向きに、派手な情報発信や交流イベントをするよりも、まず、氷見に暮らす人が自然に集まり、楽しい語らいがはじまる「場」をつくろうと思いました。ふと気が向いたとき、何かを思いついたとき、誰かに伝えたい楽しい出来事があったとき「あ、タマル場に行ってみよう」と、ここを思い出してもらえば最高です。
 

まちのタマル場の機能

移住を考えている方の応援

 

ここは、移住や定住に関する、あらゆる相談の窓口です。氷見から遠くにお住いの方は、電話やメールでご連絡ください。氷見までお越し頂ける方であれば、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。また、内容によっては、私たちが取り扱えない業務があります。その場合は、地域の様々な団体と連携をして対応させていただきます。例えば、こんな相談にのっています。

  • 氷見のまちのこと、市役所の移住支援策を色々と知りたい。
  • 住まいはどうやって探せばいいですか?どんな空き家がありますか?
  • 氷見にはどんな仕事がありますか?起業ができる土壌ですか?
  • お店をやってみたいのですが、空き店舗はありますか?
  • 自然に優しく、オーガニックな活動をする仲間はいますか?

 

また、移住先の下見として、氷見に訪ねてこられたときは、色々と頼りにしてください。氷見での行動の拠点として、お座敷のくつろぎスペースをご利用ください。営業時間中は、スタッフが常駐しています。休憩、トイレ、荷物預かり、電源やwifiの利用、道案内が出来ます。

氷見に暮らす方の移住?よろず相談

 

この場を運営して気づいたのは、市外で暮らしている子供さんのUターンについての相談、氷見が大好きになったお孫さんのIターン(孫ターンという言い方もします)の相談が少なくないことです。また、空き家の所有者さんからの相談も後を絶ちません。私たちは、町家の畳の間を無料でお茶が飲めるカフェとして、いつでもウェルカムな雰囲気の場づくりをしています。例えば、こんな相談があれば、お気軽にお越しください。

  • 娘夫婦が氷見に帰ってくるから、ちょうどいい住まいを探している。
  • 夏休みによく遊びに来ていた孫は氷見が大好きで、氷見で仕事を探している。
  • 古い空き家を持っているけど、誰かに活用してもらう方法はないでしょうか?
  • とくに用事はないけど、バスが来るまで待っていよう(大歓迎です)

お店、工場などの継ぎ手を探している方の相談

 

移住したときの仕事の選択肢は色々あります。会社やお店に就職をする、今までやっていた仕事をそのまま持ち込む、新しく氷見で起業する、など。さらに、もっと違うカタチの仕事もあります。それが他人様の「事業を継ぐ」という選択肢です。例えば、都会に就職して、もう氷見には戻ってこない息子さんに店や工場を継いでもらうことを諦めた方が、思いが通じ合い、意気投合した若者に事業を継いでもらう。そのようなケースを模索してみたいと思っています。

  • 商売をやめようと思っているけど、設備やお客さんを誰かに引き継いでほしい。
  • 病気になってしまい、当分の間、うちの民宿を経営してほしい。
  • 長年培ってきた匠の技を、自分の代で絶やしたくない。
  • うちの商売基盤を使って、若い人と一緒に新しい事業をやってみたい。

 

 
 

タマル場について

営業時間 運営時間 9:30 – 21:00/まちのタマル場OPEN 9:30 – 18:30
(水・木曜日定休日・ただし祝日は営業、翌日休み)
電話番号 0766-54-0445
FAX番号 0766-54-0459
メールアドレス info@himi-iju.net
設備 お座敷カフェ(お茶無料)、トイレ、電源&wifi、移住に関する情報、荷物お預かり、シェアオフィス用デスク
サービス 移住・定住に関する相談、空き家の情報提供、住まいについての相談、仕事探し(継業含む)についての相談、暮らし体感ツアーの受付、氷見の暮らしの様子の紹介、趣味や社会的活動の仲間さがし、など

 
 

住所・MAP

〒935-0011 富山県氷見市中央町5-7

JR氷見駅より徒歩15分

車でお越しの方は「いきいき元気館」駐車場をご利用ください。(徒歩5分)
 

 
 

委託運営会社

氷見市の委託事業として、株式会社地域交流センター企画(代表取締役 明石博之)がIJU応援センターを運営しています。この会社は、約30年間、全国各地のまちづくりをコーディネートしてきた実績を持ちます。いわゆるコンサルタント的な立ち位置ではなく、そこに暮らす人々の考え、その地に根付いた文化や営みを、社会的な価値として表現したり、それらとの接点を生み出す場づくりをする実践的なクリエイティブ活動を行う会社です。
 
 

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氷見市IJU応援センター「みらいエンジン」



 
 

 
 
 

氷見市は富山県の西側、能登半島の付け根に位置する人口約5万人の小さなまちです。定置網漁で栄えた漁師町を中心に、三方を山に囲まれ、いくつもある川沿いの谷間には数多くの里山集落があります。この場所に息づく長い歴史と文化の中に、若くて新しい息吹を吹き込んでいきたい、先人に敬意を表しつつ、新しい時代の新しい文化を、皆さんと一緒につくっていきたい、そう思います。

人は、それぞれ、心の中に夢と希望の種を持っているはずです。この氷見で、生きている喜びと自然の豊かさを感じながら、心の種を花ひらかせましょう。あなたを待っています。
 
 

 
 
 

 
 

関係団体と連携して、一緒に仕事を探します。
起業や継承について、一緒に考えます。

もともと世帯年収が常に上位の富山県ですが、氷見市も含めて潜在的な購買力がある地域です。超高齢社会を迎えて、これからの事業の継承者や新たな消費者ニーズに対応する新しい担い手が求められています。それだけに低コストで小さく起業したり、コミュニティビジネスを立ち上げたりする余白(マーケット)が十分にあるまちです。

空き家情報バンク登録物件のご案内をします。
修理が必要な古民家も、一緒に見学します。

氷見漁港から直送の旬の魚たちが市内至るところにある魚屋やスーパーで気軽に手に入ります。また、その季節に収穫できる野菜の種類も豊富です。近年では有機栽培の農家さんも増えてきました。また、商店街のある市街地や山間部の里山集落には、伝統的な木造建築が地域独自の景観を創り出しています。

移住したあとも、出会いと交流の機会をつくります。
暮らしと地域性がイメージできる情報を提供します。

氷見市民は、「助けてほしい、手伝ってほしい」というメッセージを発すれば、その人を放っておけない、情に厚い人ばかりです。各集落や町内会では、Uターン、Iターン問わず、若い世代に来てもらいたいという意識が高まっているので、あなたの移住を歓迎してくれることは間違いありません。

 

移住のイロハ

地方に移住することを考えている人たちは、みんな、色々な夢と希望を持っています。しかし、人生の大きなイベントであるがゆえ、現実には様々なリスクが伴うものです。そのためにも、事前に必要な準備や心構えをして頂き、この氷見の地で、人生にとって必要な出会いを楽しんでください。
 

住まい

日本一の延べ面積を誇る富山県、その中でもとくに広い氷見市の住宅は、田舎の古民家での暮らしに憧れる人にとって、大きな魅力の1つかもしれません。ここでは、様々な住宅事情や、沿岸から山間部に至る多様な地形ごとに異なる建物の特徴について、お伝えしていきたいと思います。
 

現地の下見

移住を考えている方が、氷見のことを「情報として知る」だけに留まらず、その場の空気や、そこで暮らす人々の息づかいをも感じながら、住まい、しごと、コミュニティ、といった人生の大事なエレメントに出会っていただくツアーを企画します。ぜひ、あなたの肌感覚で、氷見での暮らしの可能性を感じてください。
 

暮らしの様子

氷見に暮らす人々や氷見によく訪れる人たちが発信している情報を「移住」という観点から再整理したうえでシェアするページです。「移住先としての検討材料」となるよう、移住先を探している方にとって役立つ情報を発信して、氷見の魅力を伝えていきます。
 

移住の助成

氷見市には、さまざまな移住や暮らしの支援制度があります。 このコーナーでは、氷見市のウェブサイトに掲載されている、移住・住まいに関する補助制度をご紹介します。
 
 

暮らし体感サポート

ツアー(イベント)の内容

「ツアー」と言っても、旅行商品のようなプログラムはありません。あなたの体感してみたいコトをお聞きして、オーダーメイドの移住体験をご提案いたします。この体感プログラムにご参加を希望される際は、まずはメールにてご一報くださいませ!

―体感プログラムの例―

メニュー1.空き家見学ツアー

 


好きになる地区は理屈抜きの直観的なことだと思います。また、通勤通学、生活の行動範囲、交友関係など、色々な条件で住まいをお探しの方に、地区や空き家物件のご提案をいたします。

メニュー2.歴史的な町並みと豊かな自然環境に出会う

 

メニュー3.氷見の暮らしぶりを感じる

 


氷見に暮らす人が、どんなところで買い物をして、どんなところに食べに行くのか。趣味の世界を広げるために、スポーツをして健康になるために、どんな活動や拠点があるのか。実際に現地に行っても、なかなか知ることのできない、体験することのできないコトをコーディネートしたプランをご提案いたします。

メニュー4.氷見の仕事ぶりを感じる(有料)

 


商店街の店主さん、水産加工業を営むご家族、Uターンして起業した職人さん、有機や自然栽培をされている農家さん、などの方にご協力頂き、仕事場の様子を見学したり、お仕事や暮らしについての話を聞きます。

メニュー5.その他、特別な体験

 


 

荷物片付け・床貼り・土壁塗りなどの古民家DIYワークショップ、氷見のお魚で郷土料理をつくる体験教室、カメラマンと一緒にまわる町並み写真塾など、氷見の文化と生活を深く知るための特別な体験をあなたの要望に応じて企画、ご提案します。

 

<ご予約・お申込み方法>

必ず事前にご相談ください。また日程によっては完全にご希望に沿いかねることもございますことご了承ください。移住を考えるよい機会となるよう全力でサポートいたします。まずはお気軽にお問合せくださいませ。

 

※メールまたは電話でお申し込みください。

 

氷見市IJU応援センター・みらいエンジン

電話 0766-54-0445 メールアドレス info@himi-iju.net
受付時間9:30 ~18:30(水・木曜日は定休日)

氷見の住まい


氷見市の中古一戸建ての情報は、ぜひ「氷見市空き家情報バンク」もご覧ください!

 
 

とにかく広い、氷見の住宅

 

富山県内の田園地帯や、山間部に建っている住宅の多くは、県外から来た方を驚かせるほど広いです。そのなかでも、築50以上の古民家の多くは、200坪(約660㎡)以上ある敷地に、60坪(約200㎡)以上の堂々たる大きさです。さらに、敷地内には、土蔵造りの倉庫や作業小屋が建っている場合も多く、ひと家族が暮らすには、持て余してしまう広さです。

 

※実際に空き家情報バンクにて家賃5万円で登録された物件

 

氷見市も例外なく、現代住宅、古民家を問わず、とにかく広いです。比較的小さいとされる町家住宅であっても、大都市圏と比べると、考えられないほどの部屋数があったりします。それでいて、賃貸ならば、都会のワンルームよりもはるかに安い賃料で、一軒家を借りられたりもします。例えば、氷見の中心市街地にある物件でも、4~7LDKで庭付きで家賃4万円、などという物件もあります。ちょっと郊外に行けば10LDK、山間部であればそれ以上に広大な物件がありますが、通勤や買い物には不便であるという理由などから、5万円程度の家賃で借りれる物件もあります。

 

漁師町風情のある沿岸地区の町家

 

一方で、漁業とともに発展してきた歴史的背景を持つ沿岸の市街地には、かつての人口密度を思わせるように、建物間口の狭い町家が、隣との隙間なくびっしりと密集して建っており、北陸沿岸ならではの漁師町風情を感じる町並みを形成しています。

 

 

先ほどの「間口が狭い」という表現が「狭いお家」と誤解されてはいけませんから、補足説明をいたします。下の図面は、沿岸の市街地でよく見かけるタイプ(カタチや大きさ)の町家です。この町家は、築80年くらい経っており、道路に面した建物の間口が2間(約3.6m)です。ちなみに、畳の長い辺が1間=約1.8mです。

 

1階の玄関を入ると、左手にはミセと呼ばれる、格子窓のある小さな部屋があります。その奥に向かって、オエ、ツギノマ、そして中庭のある台所へと続きます。ツギノマには、仏壇が置かれる場合が多く、ここだけ観音開きの襖になっています。どんなに狭い中庭でも、窓の少ない町家の場合は、重要な明かりとり、そして風を通す通路として必要です。

 

1階と2階を合わせると、部屋の数は7つ。台所と広い納戸、中庭まで付いてきます。この間取りの物件が、例えば、東京の下町にあったとすれば、果たして家賃はいくらになるでしょうか。

 

 

町家暮らしで心配になるのは、駐車場が敷地内にないことです。これは、郊外の新興住宅地に新築の家を建てて移り住み、代わりに中心市街地の町家がどんどん空き家になっていく、という状況を作り出している一因にもなっています。しかし、市街地にはそれなりの数の賃貸駐車場があります。車の便利さを知ってしまうと、徒歩5分の距離にあるコンビニに行くのも車を利用してしまうという話をよく聞きます。都市部で暮らしている皆さんであれば、徒歩5~10分離れた場所にある駐車場をどう考えるでしょうか。ここさえクリアできれば、町家暮らしは快適で楽しいものです。ご近所との距離が近い分、コミュニティのなかで暮らしていることを実感しやすいと思います。

 

 

住宅にかかるコスト(維持費・購入費・駐車場)の詳細は、「「生活費」の(4)家にかかるお金」を参照ください。

 

 

氷見に住めば、古民家暮らしも夢じゃない

 

氷見市内には、築50年を超える、いわゆる「古民家」と言われる伝統的な木造建築が多く残っています。古いものでは、築100年を超え、中心市街地には「町家」、山間部では「アズマダチ」と、異なるスタイルの物件と出会うことができます。

 

町家とは

 

「町家(町屋とも表記)」とは、職人や商人など、町人の住まいとして江戸時代以降に発展していった伝統的な民家のことです。1つの屋根の下に、いくつもの世帯が暮らしている「長屋」とは異なる意味で言われます。通りに面した窓には細かい格子戸がはめ込まれていて、昼間の明るいうちは、建物の中の様子が見えにくくなります。逆に建物の中から見ると、格子越しに外の様子がよく見える、という仕掛けになっています。

 

現存する町家の多くは、現代の生活様式にあわせてリフォームされているため、建築された当時の間取りとは異なっています。かつては、正面玄関を入ると、すぐに土間が広がっており、建物の奥に向かって、幅半間(約90cm)ほどの細長い通り土間が続いているのが一般的でした。その通り土間と平行して、畳の間が、同じく奥へ奥へと連なります。

 

氷見の場合、海沿いに建てられた町家の多くは、漁師や網元が暮らした場所で、まちの表通りから、仕事をする海側に面した出入り口まで、通り土間でつながっていた様子が、数少ない建築当時の姿に近い町家から、うかがい知ることができます。

 

※みらいエンジンの町家オフィス、タマル場。 一人で住むにはちょっと贅沢!?

 

山間部の大きな家

 

山間部でよく見かける大きな家の代表格が「アズマダチ」です。「アズマ=東」は、日当たりのことを考えて、家が東向きに建てられてことから、そのように呼ばれるそうです。なんと言っても、切妻(屋根瓦が見えない面)から見る堂々たる大屋根が特徴的。ちょうど本を真ん中で開いて伏せたような形の屋根の下に、縦方向の束(つか)と、横方向の貫(ぬき)という天然木の部材が、白壁のキャンバスの上で規則正しく組まれている様子を見ることができます。

 

 

伝統的な木造建築に興味がある方でしたら、世界遺産に登録されている白川郷・五箇山の合掌造り集落をご存知でしょうか。この建築に深く関わったのが、江戸時代に繁栄した氷見の大窪大工という匠の集団です。能登地方と飛騨地方の文化や伝統技術の架け橋になったとも言われており、その高い技術力により、この地域一帯には、丈夫で質の高い伝統建築が多く残されています。

 

しかし残念なことに、このような立派な古民家が住み手を失い、年々、空き家が増えています。誰も使わなくなって数年経った家の多くは、あっという間に痛んでしまい、すぐに住めない建物になってしまいます。これが「空き家はたくさんあるが、住める家がない」という現象を生み出しています。近年、都会から地方へ移り住み、古い空き家を譲り受けてセルフビルドしたり、好きな使い方ができるようリノベーションしたりと、若い世代の移住者を中心に、古民家で暮らすという憧れが強くなっている傾向があります。

 

いつかは、こんな古民家に住んでみたい…。

 

すぐに住めない物件は、通常の不動産取引では、なかなか扱われないという事情があります。ところが「古民家」と言われる、築50年以上の伝統的な木造建築を求める人々は確実にいるのです。これが、氷見での今後の課題となります。

 

いつか古民家に住みたい。その夢は、きっと叶えることができます。現状では、そのままの状態で、すぐに住める古民家の空き家は、そう多くありません。でも、大丈夫です。まずは、すぐに住める適度な広さと環境を備えた賃貸物件を探して住み、そこを拠点に、色々なご縁を広げていると、近い将来、あなたが好きになった地区で、あなた好みの古民家が見つかるはずです。

 

日本の伝統建築のコンセプトは、夏場を涼しく過ごすことです。ですから、冬の寒さはある種の宿命と言えます。昔はストーブも、エアコンもない代わりに、囲炉裏や釜など、屋内で火を焚き、その熱で暖を取っていました。土のままの土間は、微量な地熱を感じ、今のコンクリートの土間よりも多少は暖かかったはずです。暖かい空気が巡る2階部分は比較的寒さも穏やかですが、それでも、寒冷地の氷見で広大な古民家に住むには、それなりの覚悟と対策が必要になってきます。しかし、それをも乗り越えようと思える魅力が古民家にあるのも事実です。

 

灯油ヒーター、ストーブは必須

 

繰り返しになりますが、氷見の家は伝統的な日本家屋が多く、しかも部屋がいくつもあるような広大な住宅も珍しくありません。そのため、冬の室内の寒さは身に沁みます。

 

その対策としては、室内の空気全体を温めるエアコンよりも、即座に温かい風が出る灯油ヒーターや、大きめの灯油ストーブの方が効果的です。冬に引っ越しを考えている方は、早めに手配することをおすすめします。

 

あわせて、灯油のポリタンクもホームセンターなどで購入しておきましょう。ポリタンクから、ヒーターやストーブのタンクに給油するときは、手動もしくは自動のポンプ給油機が必要です。電動の給油機のなかには、自動停止装置がついているものもあり、便利でおすすめです。値段は1,500円〜2,000円程度です。

 

 

家庭用灯油使用量 平成16年度調査(財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター)

 

 

 

空き家情報バンク


市役所では、市内の空き家になった住宅を、情報バンクに登録し、空き家所有者と空き家利用希望者との紹介を行っています。ただし、市役所が行う業務は、空き家所有者と空き家利用希望者との紹介のみで、宅地建物取引業を必要とする、賃貸借及び売買に関する交渉・契約に関しての仲介行為は一切行っていません。

 

みらいエンジンでは、この情報バンクに登録する空き家を探しています。所有者ご本人様もしくは、そのご家族からの相談を承っておりますので、登録する、しないに関わらず、空き家に関する様々なことについて、お気軽にお問合せください。きっと、何かのお力になれると思います。

 

また、空き家をお探しの方からのご連絡もお待ちしております。建物の劣化が激しい場合や、一般的な市場ニーズには合わないような空き家についての相談も、少なからずあります。私ども、一切の仲介行為が行えないため、所有者と希望者との紹介のみとなりますが、何かのお役に立てると思います。

移住や空き家の補助・助成

[対象]移住して住宅を新築・取得した人に

(1)氷見市定住マイホーム取得支援補助金

・基本補助額60万円。
・「子育て世帯」または「新婚世帯」に該当すると、20万円。
・「20歳代」「転入前より市内で就業」「医療介護人材」のいずれかに該当で、20万円。
・合計最大100万円の補助。
※移住世帯生活応援金の対象となる場合、さらに10万円の補助あり。

 

 

 

[対象]移住して市内で住居を取得・リフォームし、三世代で住もうと考えている人に

(2)氷見市三世代同居・近居奨励補助金

・三世代同居をしていると30万円。
・三世代近居をしていると10万円。
・取得・リフォーム費用を最大50万円補助(※取得・リフォームの場合は近居は対象外)

 

 

 

[対象]移住者・都会にお住まいの家族などに

(3)氷見市移住世帯生活応援金

・「子育て世帯」「新婚世帯」「20歳代」「転入前より市内で就業」「医療介護人材」などには、10万円分の地域商品券。
※ただし、転勤や勉学の終了に伴う転入など、一定の要件に該当する場合は対象外。

 

 

(4)氷見市住宅リフォーム支援補助金

・「移住者である」「空き家情報バンクの物件を購入した」「その住宅をリフォームし、居住している」という3つの要件を満たす方が対象。
・リフォーム費用を最大50万円補助。

 

 

(5)氷見市定住促進賃貸住宅家賃補助金

・子育て世帯に、2万円/月。
・「20歳代」「転入前より市内で就業」「医療介護人材」のいずれかに該当で、1万円。
・合計最大3万円/月(最大2年間)の補助。
※年度末に支払い実績に応じて支給。

 

(6)氷見市移住者自動車運転支援補助金

・運転に不安を抱く人を対象に、自動車学校での運転講習費用を補助。

 

 

 

[対象]まちなかで隣の土地を売買する人に

(7)氷見市まちなか地区居住支援補助金交付制度

・まちなか地区において、居住・居住している建物の敷地に隣接した土地を購入した方、または、その土地を売却した方が対象。
・購入した方:敷地面積(m2)×2,000円(最大20万円)の補助。
・売却した方:敷地面積(m2)×1,000円(最大10万円)の補助。