氷見の住まい


氷見市の中古一戸建ての情報は、ぜひ「氷見市空き家情報バンク」もご覧ください!

 
 

とにかく広い、氷見の住宅

 

富山県内の田園地帯や、山間部に建っている住宅の多くは、県外から来た方を驚かせるほど広いです。そのなかでも、築50以上の古民家の多くは、200坪(約660㎡)以上ある敷地に、60坪(約200㎡)以上の堂々たる大きさです。さらに、敷地内には、土蔵造りの倉庫や作業小屋が建っている場合も多く、ひと家族が暮らすには、持て余してしまう広さです。

 

※実際に空き家情報バンクにて家賃5万円で登録された物件

 

氷見市も例外なく、現代住宅、古民家を問わず、とにかく広いです。比較的小さいとされる町家住宅であっても、大都市圏と比べると、考えられないほどの部屋数があったりします。それでいて、賃貸ならば、都会のワンルームよりもはるかに安い賃料で、一軒家を借りられたりもします。例えば、氷見の中心市街地にある物件でも、4~7LDKで庭付きで家賃4万円、などという物件もあります。ちょっと郊外に行けば10LDK、山間部であればそれ以上に広大な物件がありますが、通勤や買い物には不便であるという理由などから、5万円程度の家賃で借りれる物件もあります。

 

漁師町風情のある沿岸地区の町家

 

一方で、漁業とともに発展してきた歴史的背景を持つ沿岸の市街地には、かつての人口密度を思わせるように、建物間口の狭い町家が、隣との隙間なくびっしりと密集して建っており、北陸沿岸ならではの漁師町風情を感じる町並みを形成しています。

 

 

先ほどの「間口が狭い」という表現が「狭いお家」と誤解されてはいけませんから、補足説明をいたします。下の図面は、沿岸の市街地でよく見かけるタイプ(カタチや大きさ)の町家です。この町家は、築80年くらい経っており、道路に面した建物の間口が2間(約3.6m)です。ちなみに、畳の長い辺が1間=約1.8mです。

 

1階の玄関を入ると、左手にはミセと呼ばれる、格子窓のある小さな部屋があります。その奥に向かって、オエ、ツギノマ、そして中庭のある台所へと続きます。ツギノマには、仏壇が置かれる場合が多く、ここだけ観音開きの襖になっています。どんなに狭い中庭でも、窓の少ない町家の場合は、重要な明かりとり、そして風を通す通路として必要です。

 

1階と2階を合わせると、部屋の数は7つ。台所と広い納戸、中庭まで付いてきます。この間取りの物件が、例えば、東京の下町にあったとすれば、果たして家賃はいくらになるでしょうか。

 

 

町家暮らしで心配になるのは、駐車場が敷地内にないことです。これは、郊外の新興住宅地に新築の家を建てて移り住み、代わりに中心市街地の町家がどんどん空き家になっていく、という状況を作り出している一因にもなっています。しかし、市街地にはそれなりの数の賃貸駐車場があります。車の便利さを知ってしまうと、徒歩5分の距離にあるコンビニに行くのも車を利用してしまうという話をよく聞きます。都市部で暮らしている皆さんであれば、徒歩5~10分離れた場所にある駐車場をどう考えるでしょうか。ここさえクリアできれば、町家暮らしは快適で楽しいものです。ご近所との距離が近い分、コミュニティのなかで暮らしていることを実感しやすいと思います。

 

 

住宅にかかるコスト(維持費・購入費・駐車場)の詳細は、「「生活費」の(4)家にかかるお金」を参照ください。

 

 

氷見に住めば、古民家暮らしも夢じゃない

 

氷見市内には、築50年を超える、いわゆる「古民家」と言われる伝統的な木造建築が多く残っています。古いものでは、築100年を超え、中心市街地には「町家」、山間部では「アズマダチ」と、異なるスタイルの物件と出会うことができます。

 

町家とは

 

「町家(町屋とも表記)」とは、職人や商人など、町人の住まいとして江戸時代以降に発展していった伝統的な民家のことです。1つの屋根の下に、いくつもの世帯が暮らしている「長屋」とは異なる意味で言われます。通りに面した窓には細かい格子戸がはめ込まれていて、昼間の明るいうちは、建物の中の様子が見えにくくなります。逆に建物の中から見ると、格子越しに外の様子がよく見える、という仕掛けになっています。

 

現存する町家の多くは、現代の生活様式にあわせてリフォームされているため、建築された当時の間取りとは異なっています。かつては、正面玄関を入ると、すぐに土間が広がっており、建物の奥に向かって、幅半間(約90cm)ほどの細長い通り土間が続いているのが一般的でした。その通り土間と平行して、畳の間が、同じく奥へ奥へと連なります。

 

氷見の場合、海沿いに建てられた町家の多くは、漁師や網元が暮らした場所で、まちの表通りから、仕事をする海側に面した出入り口まで、通り土間でつながっていた様子が、数少ない建築当時の姿に近い町家から、うかがい知ることができます。

 

※みらいエンジンの町家オフィス、タマル場。 一人で住むにはちょっと贅沢!?

 

山間部の大きな家

 

山間部でよく見かける大きな家の代表格が「アズマダチ」です。「アズマ=東」は、日当たりのことを考えて、家が東向きに建てられてことから、そのように呼ばれるそうです。なんと言っても、切妻(屋根瓦が見えない面)から見る堂々たる大屋根が特徴的。ちょうど本を真ん中で開いて伏せたような形の屋根の下に、縦方向の束(つか)と、横方向の貫(ぬき)という天然木の部材が、白壁のキャンバスの上で規則正しく組まれている様子を見ることができます。

 

 

伝統的な木造建築に興味がある方でしたら、世界遺産に登録されている白川郷・五箇山の合掌造り集落をご存知でしょうか。この建築に深く関わったのが、江戸時代に繁栄した氷見の大窪大工という匠の集団です。能登地方と飛騨地方の文化や伝統技術の架け橋になったとも言われており、その高い技術力により、この地域一帯には、丈夫で質の高い伝統建築が多く残されています。

 

しかし残念なことに、このような立派な古民家が住み手を失い、年々、空き家が増えています。誰も使わなくなって数年経った家の多くは、あっという間に痛んでしまい、すぐに住めない建物になってしまいます。これが「空き家はたくさんあるが、住める家がない」という現象を生み出しています。近年、都会から地方へ移り住み、古い空き家を譲り受けてセルフビルドしたり、好きな使い方ができるようリノベーションしたりと、若い世代の移住者を中心に、古民家で暮らすという憧れが強くなっている傾向があります。

 

いつかは、こんな古民家に住んでみたい…。

 

すぐに住めない物件は、通常の不動産取引では、なかなか扱われないという事情があります。ところが「古民家」と言われる、築50年以上の伝統的な木造建築を求める人々は確実にいるのです。これが、氷見での今後の課題となります。

 

いつか古民家に住みたい。その夢は、きっと叶えることができます。現状では、そのままの状態で、すぐに住める古民家の空き家は、そう多くありません。でも、大丈夫です。まずは、すぐに住める適度な広さと環境を備えた賃貸物件を探して住み、そこを拠点に、色々なご縁を広げていると、近い将来、あなたが好きになった地区で、あなた好みの古民家が見つかるはずです。

 

日本の伝統建築のコンセプトは、夏場を涼しく過ごすことです。ですから、冬の寒さはある種の宿命と言えます。昔はストーブも、エアコンもない代わりに、囲炉裏や釜など、屋内で火を焚き、その熱で暖を取っていました。土のままの土間は、微量な地熱を感じ、今のコンクリートの土間よりも多少は暖かかったはずです。暖かい空気が巡る2階部分は比較的寒さも穏やかですが、それでも、寒冷地の氷見で広大な古民家に住むには、それなりの覚悟と対策が必要になってきます。しかし、それをも乗り越えようと思える魅力が古民家にあるのも事実です。

 

灯油ヒーター、ストーブは必須

 

繰り返しになりますが、氷見の家は伝統的な日本家屋が多く、しかも部屋がいくつもあるような広大な住宅も珍しくありません。そのため、冬の室内の寒さは身に沁みます。

 

その対策としては、室内の空気全体を温めるエアコンよりも、即座に温かい風が出る灯油ヒーターや、大きめの灯油ストーブの方が効果的です。冬に引っ越しを考えている方は、早めに手配することをおすすめします。

 

あわせて、灯油のポリタンクもホームセンターなどで購入しておきましょう。ポリタンクから、ヒーターやストーブのタンクに給油するときは、手動もしくは自動のポンプ給油機が必要です。電動の給油機のなかには、自動停止装置がついているものもあり、便利でおすすめです。値段は1,500円〜2,000円程度です。

 

 

家庭用灯油使用量 平成16年度調査(財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター)

 

 

 

空き家情報バンク


市役所では、市内の空き家になった住宅を、情報バンクに登録し、空き家所有者と空き家利用希望者との紹介を行っています。ただし、市役所が行う業務は、空き家所有者と空き家利用希望者との紹介のみで、宅地建物取引業を必要とする、賃貸借及び売買に関する交渉・契約に関しての仲介行為は一切行っていません。

 

みらいエンジンでは、この情報バンクに登録する空き家を探しています。所有者ご本人様もしくは、そのご家族からの相談を承っておりますので、登録する、しないに関わらず、空き家に関する様々なことについて、お気軽にお問合せください。きっと、何かのお力になれると思います。

 

また、空き家をお探しの方からのご連絡もお待ちしております。建物の劣化が激しい場合や、一般的な市場ニーズには合わないような空き家についての相談も、少なからずあります。私ども、一切の仲介行為が行えないため、所有者と希望者との紹介のみとなりますが、何かのお役に立てると思います。

生活費

インターネットにかかるお金

インターネット回線は、なくてはならない生活インフラになりました。ひと昔前のように、都会と田舎とで、インターネットサービスの質や料金が極端に変わることはありません。そのおかげで、パソコンと小さなオフィスがあれば仕事ができるというクリエーターが、地方で暮らすことの可能性が広がっています。また、多くの方が、ネットショッピングの存在によって、地方で欲しいモノが手に入らないという不便さから解放されていると思います。
 

しかし、山間部の一部の地域では、インターネット回線のエリアやサービスの選択肢が限られていることもあります。里山の自然環境で、お気に入りのお家が見つかったら、しっかりとインターネットサービスが利用できるかどうかを調べてみましょう。
 

同じく、スマートフォン・携帯電話についても、「NTTドコモ」はつながるけど、「au」と「ソフトバンク」は圏外、という地域もあります。モバイルインターネットのサービスエリアのチェックも重要です。詳しい内容は、NTTなどの通信会社やインターネットプロバイダー(接続業者)に問い合わせるか、地元の電気工事屋さんに問い合わせてください。
 

代表的なインターネットサービスの提供エリア

フレッツ 光ネクスト(サービス提供エリア「富山県」)
フレッツ・ADSL(サービス提供エリア「富山県」)
 

スマートフォン・携帯電話の主なキャリアのサービス提供エリア

ソフトバンク「SoftBank 3G、3Gハイスピード、ULTRA SPEED、SoftBank 4Gサービスエリアマップ」
au「4G LTE、3Gサービスエリアマップ」
NTTドコモ「FOMA・LTEサービスエリア」
 


 

一方、固定のインターネット回線には、大きく分けて、「光通信(光ファイバー)」「ADSL(電話回線)」「CATV(ケーブルテレビ)」という3つの種類の回線がありますが、「光通信」「ADSL」については、氷見の市街地のほとんどのエリアでストレスなく使用することができます。ただし、山間部では「光通信」「ADSL」が利用できない場合も多く、ケーブルテレビに加入することでネット環境を確保しなければなりません。
 

※「みらいエンジン」にご相談いただければ、可能な範囲ではありますが、調査とアドバイスをいたします。
 

テレビにかかるお金

富山県ではテレビ朝日系の番組は放映されていませんが、ケーブルテレビなら観ることが可能。「能越ケーブルネット」や「ケーブルテレビ富山」などのケーブルテレビを利用すれば、テレビ朝日系の「北陸朝日放送(石川県)」を始め、テレビ東京系の番組なども視聴できるようになります。テレビをよく観るという方は、ケーブルテレビへの加入をご検討ください。
 

月額料金については、テレビの視聴(基本料金)だけで、約2000円〜4500円と、チャンネル数によって幅があります。さらに、インターネットやIP電話とのセットプランなど、組み合わせによって価格もさまざまなので、ご自身の生活に合ったプランを検討しましょう。
 

氷見市で視聴できる地上波テレビ

1ch 北日本放送 (KNB) 日本テレビ系
2ch NHK E テレ
4ch NHK 総合
6ch チューリップテレビ (TUT) TBS系
8ch 富山テレビ放送 (BBT) フジテレビ系

 

車にかかるお金

1人1台持つとなると、購入費だけでなく、維持費も気になってきますね。そこで、自動車にかかる平均的な一年の維持費についてまとめてみましたので、ぜひご参考にしてみてください(以下、すべておおよその参考額です)。
 

ガソリン代

ガソリン代が1リットル120円だとします。例えば、普通自動車で燃費15km/Lの場合、年間10,000km走行すると、およそ80,000円のガソリン代がかかります。
 

駐車場代

氷見市の中心部では、月極駐車場代の相場は大体5,000円程度です(野天式平面駐車場)。伝統的な町家で暮らしたいという方は、ぜひ駐車場の確保もお忘れなく!一方、郊外や山間部へ行けば、一軒家の敷地のなかに、自動車が複数台駐車できるスペースがある場合が多く、家賃以外に駐車場代はかかりません。
 

保険代

自賠責保険+任意保険がかかります。ここでは自賠責、任意保険ともに12ヶ月契約の金額を記載しています。また、任意保険の場合は、平均的な契約内容における参考料金を記しています。
・軽自動車(検査対象者):自賠責15,600円+任意保険約50,000円=約65,600円。
・普通自動車:自賠責16,350円+任意保険約約70,000円=約86,350円。
 

車検代

自動車を持つ以上は、2年に一回の車検が義務となります。ここでは、一般的な車検料の半額、つまり1年分の費用として換算しています。この費用には、基本点検技術料や部品・油脂代、検査手数料などが含まれ、故障などが見つかった場合は、別途修理や部品交換の費用が発生します。
・軽自動車:約40,000円
・普通自動車:約60,000円
 

消耗品代

オイル交換や冬季のスタッドレスタイヤ交換費用など(少し多めに見積もっています)。
・軽自動車:約30,000円
・普通自動車:約50,000円
 

税金

毎年課税される自動車税、車検時に2年分課税される重量税(1年分にして計算)など。区分やエコカー減税適用車か否かを含めた、おおよその平均額を記しています。
・軽自動車:自動車税約7,200円+重量税約5,700円=約12,900円。
・普通自動車:自動車税約39,500円+重量税約30,000円=約69,500円。
 

以上を踏まえると、軽自動車の一年間の維持費は約228,500円。普通自動車は約345,850円となります。その差は、年間に約117,350円(およそ12万円)。
 

ということで、軽自動車と普通自動車では、維持費に約1万円/月の差が出る、と思っておきましょう。
 

※車の購入費については、「車は必須」 をご参照ください。
 

家にかかるお金

氷見の住宅は、全体的に広くて安い、というのが大きな特徴です。それぞれの物件でかなりの条件の差がありますので一概には言えないのですが、不動産情報として流通している物件のなかでは、以下のような家賃や間取りのものが比較的多いように思います。
 

市街地

賃料:3〜5万円
間取り:4DK〜9DK(LDK)
※中庭つき、中には駐車場がついた物件も。
 

郊外・中山間地域

賃料:3〜6万円(売買物件もあります)
間取り:8DK〜15DK(LDK)
※庭・納屋・畑付き、駐車スペース(少なくとも2台、多いところで5、6台分)、中には山付きの物件も。
 

持ち家なら、「固定資産税」に加え、修繕が必要な物件もあるので、「修繕リフォーム費用(経年の手入れ)」などもかかってきます。売買物件を検討される際には、それらをどう捻出するかも考慮に入れておきましょう。
 

セルフリノベーションOKという物件も多いので、自分で家を直したいというDIY精神あふれる方には、氷見はとても良い環境だと思います。DIYに明るい先輩移住者も、たくさんいます!
 

物価のリアル

外食事情

地方の外食は、都会よりも割高に感じます。氷見も例外ではありません。氷見と高岡を結ぶ国道160号(愛称:能登立山シーサイドライン)や主要県道沿いにあるチェーン店は別として、それ以外の飲食店は、個人経営の小さな店がほとんどです。地元で安い食材を仕入れても、手間暇かけて準備すると、それなりの値段になるのは当然です。地方で暮らすと、都会の外食の安さのほうが心配になるくらいです。お店により幅はありますが、ランチの定食が800〜1,000円程度です。
 

氷見に限らず、富山県全般に言えることですが、回転寿しのレベルが高いです!
 

お魚

地元スーパーや鮮魚店などで見かける魚は、とにかく安い!季節物は特に、びっくりするほどの値段で店頭に並んでいたりします。平日の夕方の買い物は、とくに狙い目です。鮮度にまったく問題ない魚が、夕方になると「半額」のシールが貼られ、一気に購買意欲を掻き立てられます。下の写真は、氷見市内にある鮮魚店の陳列です。よく見て下さい。表示されている値段は「一盛」の値段です。
 

魚の価格例

地元の鮮魚店:ブリシーズン少し前のフクラギ(高級魚ブリの子ども/全長35〜60センチ)などは、一匹300円!
地元のスーパー:シーズン時は、氷見産の真アジの丸干(4匹)90円くらい。うまかぶり切り身100g250円、スルメイカ1匹80円、カツオまるごと1匹300円など。
 


 

野菜

野菜は地産地消の比率が高く、地物野菜はとてもリーズナブル。規格外や間引き菜などは、特に安く購入することができます。また、シーズンごとに野菜の種や苗が、スーパーなどでも大々的に売り出され、家庭菜園を推奨する雰囲気が感じられるのは、都会から来た人の目に、面白く映るかもしれません。

また、販売している店舗は限定されているものの、地元の無農薬や有機栽培の野菜も年々増えているように感じます。自然栽培の野菜やお米の宅配をしている農家さんもいらっしゃいますので、安心安全な食卓を目指す方には嬉しい環境です。
 


 

暮らしのモデルケース

※自営業の場合、国民健康保険、国民年金、税金等は別途。冬は暖房のため灯油代も必要になってきます。
 

1人暮らしの場合

固定費 7万4,000円〜計7万9,000円
・家賃(駐車スペース有):4.0万円
・保険料:1万円
・電気代:6,000円
・ガス代:5,000円
・上下水道代:3,000円
・情報通信費(スマートフォン1つ、固定インターネット)1.0万円〜1.5万円
 

その他 4万7,000円
・食費、日用品:3万円
・ガソリン代:6000円
・交際費:1万円
・町内会費:1000円(※住む場所ごとに異なります)
 

合計=12万1,000円〜12万6,000円
 

夫婦2人の場合

固定費 11万3,000円〜計11万8,000円
・家賃(駐車場3〜4台分有):5万円
・保険料:3万円
・電気代:1万円
・ガス代:5,000円
・上下水道代:3,000円
・情報通信費(スマートフォン2つ、固定インターネット)1.5万円〜2万円
 

その他 5万6,000円
・食費、日用品:3万円
・ガソリン代:1万5000円
・交際費:1万円
・町内会費:1000円(※住む場所ごとに異なります)
 

合計=16万9,000円〜17万4,000円

 

ご近所づきあいの心得

氷見人の気質

氷見の人たちって、どういう雰囲気の人が多いと思いますか?
漁師町だから荒々しい感じ? 寒い地方だから閉鎖的な感じ?
 

…実はまったく違います。
 

「みらいエンジン」のスタッフは、全員が県外出身者です。氷見と関わってから、まだまだ日が浅いため、氷見の皆さんのことを十分わかっていないからこそ、移住してくる皆さんの感覚に近い印象を伝えることができると思います。
 


 

氷見の皆さんは、プライベートを重んじ、他者に対しても“遠慮”と“優しい心遣い“をもって接してくれる人が多い。

 

氷見市は、いい意味で都会的な印象も受けます。これは、スタッフ全員の意見が一致したところです。ただし、山間部に行くにしたがって、 “互助”の割合が増し、その分だけ人間関係が濃密になっていくと思います。皆さんが、深いキズナで結ばれているということです。
 

誰でも同じだと思いますが、ある日、突然やってきた隣人が移住者であれば、戸惑いは隠せません。しかし、最初から決して無理をせず、焦らず、徐々にご近所の方々の顔を覚え、毎日挨拶を交わしていけば、いつしかご近所の方々にとっても、「あなたが居ることが日常」になります。
 

まずは町内会さんへの挨拶から

町内の清掃、お祭り、交流、福祉、消防、交通安全など、町内会や自治会がまちづくりを担っています。町内会長さんは、町内にどんな人が住んでいて、みんなが元気にやっているかを、いつも気にかけてくれています。引っ越しが一段落したら、まずは挨拶に行ってみましょう。誰が町内会長さんかは、地域の方であれば、誰でも知っています。その町の雰囲気や地域になじむためのコツを、きっと教えてくれるはず。
 

少し、気持ちに余裕ができれば、地区の集まりや行事に顔を出してみてください。口にこそしませんが、あなたが氷見へ移住してくることは、町内の方々にとっても、とても嬉しいことなのです。地域に馴染むには、それなりに時間がかかるものです。敬意を持って、ご近所の方々に接していってください。あなたなりのテンポで大丈夫です。氷見の皆さんも、無理せず、焦らず、待っていてくれます。
 

地域の活動は仲良くなるチャンス

地域の行事のなかでも、とくに清掃活動は、地域の人たちと仲良しになるチャンスです。自然な雰囲気で集まり、作業しながら気軽に話もできますから、お互いに名前と顔を覚えやすい場です。いつ町内の行事があるのかは、回覧板でお知らせしてくれます。
 

一軒家にお住まい場合、日常的にお家の前の道路を掃除するのもおススメです。とにかくご近所の方かどうかは問わず、家の前を通った人と挨拶をします。すると「ここに、こんな人が引っ越してきたのか」と、すぐに覚えてもらえるメリットがあります。
大事なことは地域へのリスペクトと笑顔の挨拶です。徐々に、ご近所の方との心の距離が縮まる感覚を楽しんでください。
 

「まるまげ祭り」の様子。 氷見の人々は、伝統行事をとても大事にしています。 余裕あらば、お手伝いしてみてはいかがですか?

祇園祭り(氷見市)で男を磨く

「エイヤサー、エイヤサー」

 

氷見の街に威勢のよい若者の声が響きわたる。

 

氷見市民が心から待ち望んでいる夏のイベント「祇園祭り」が、毎年7月13日、14日(本当は15日もひっそりと行っている)、旧氷見町の北六町、南十町で開催されます。

 

その昔、氷見に疫病が流行し、それを治めるため、疫病封じの神である祇園神を勧請し祀り、悪疫退散を願ったことが由来とされています。

 

“やま(曳山)”5基、“たいこんだい(太鼓台)”17基が街中を練り歩く様は、言い過ぎかもしれませんが、京都祇園祭を彷彿させます。

 

 

歩行者天国にした国道は、露天商が立ち並び、原宿のような人込みとなる。

 

子供たちは、ベビーカステラ、リンゴ飴、から揚げなどなど、口一杯に頬張りながらお小遣いの残りを心配する。

 

 

仕事で疲れて帰って来た親は、子供の「祭りに連れて行け」との声に更に疲れる(自分の体験談)。
様々な思いが集まり、街中は大いに盛り上がります。

 

祭りの一番の盛り上がりは、個人的な意見ですが“たいこんだい”の喧嘩です。

 

「いけ~!、やれ~!、うりゃ~!」

 

異様な声を発しながら青年団が太鼓台をぶつけ合う。そして、相手太鼓台の松を折りに行く。
簡単に言えば運動会の棒倒しのようなもの。

 

 

「おまっちゃ、はよせんかい」
(※おまっちゃ=おまえたち、 はよ=早く)

 

漁師町特有の荒々しい見物人からの声が、一層雰囲気を盛り上げます。

 

運動会の棒倒しはルールがありますが、祭りには???

 

若い男衆は、男気をアピールし威勢を張る。これが、なかなか大変です。

 


飛んでます!

 

男を磨くため、氷見で暮らす。

 

痛いが面白い。

学校の授業で”ひみ寒ぶり”を食べる

 

氷見市といってイメージすることは?
やっぱり、「魚が美味しい」や「寒ブリ」でしょうか。

 

そんな、魚が有名なまち氷見では、魚にまつわる“食育”を推進しています。
氷見市に生まれたからには、魚は捌けるようになろうよ!ではないですが、学校の授業で魚捌きます

 

 

極めつけが、【ブリ捌き】。

 

一本数万円もするブリを実際に捌く、
なかなか経験することが出来ません。

 

そして食べる。
これがまた美味い。

 

 

 

保育園児を対象に「きときとキッズお料理道場」が開催されています。

 

保育園児といっても、しっかり調理をしてもらいます。
案外、包丁も難なくこなす腕前です。

 

さすがに、魚の三枚下ろしとまではいきませんが。

 

 


手のひらに豆腐をのせて切る。学べば怖くありません。

 

三つ子の魂、百まで。
子供の味覚はこの頃に養うことが一番大事だとも言われております。

 

しっかりとした食育が、将来、豊かな食生活を送るために重要であると考えます。
魚だけでなく、氷見牛、お米、氷見のうどん、はとむぎ、ネギ、りんご、稲積梅……。

 

食べることが大好きな方、氷見は美味しいですよ。

氷見愛知東京氷見

 

「東京の●●に勤めることになった。」

 

卒業をひかえた残りわずかな大学生活。
就職先に選んだのは、地元でも大学生活を送った愛知でもなく、東京だった。

 

両親としては、やはり地元にかえってきてほしかったようで、残念そうな姿。
それでも、憧れた東京へ…地方出身者のベタな思考がそこにはあった。

 

10年近くの時間が過ぎ、現在、私は地元である氷見に住んでいる。いわゆるUターンをした。

 

東京の生活が決して嫌だったわけではない。むしろ、今考えても便利で刺激が多くておしゃれで楽しい生活だったと思う。
それでも、今選んで住んでいるのは氷見。生まれてから、高校まで育った地元である。

 

自然が美しいから、食べ物がおいしいから……。

 

地元に戻ったのは正直そんな理由ではないと思っている。
確かにそれは、地元である氷見の大きな魅力であるが、私は“つながり”を求めていたように思う。

 

友達やご近所さん、職場仲間。

 

それぞれ東京にもあるものだが、氷見のそれとは違う気がしていたのだ。
地元だからというのもあるだろう。だが、それを差し引いても都心とは違う氷見らしい人間関係があるように思う。

 

 

氷見愛知東京氷見。

 

私が今まで住んだまち。

 

愛知には大好きな友達がいてすごく良いところだし、東京もすばらしいまちだ。
だけど、氷見はたぶん最後の住んだまちになると思う。

 

文・写真:K

ゲストハウスで観光とは違う氷見を

 

毎日、スーパーへ行って、買い物をする。その食材を調理して食べる。
毎朝、仕事に出掛け、休日は趣味の時間を過ごす。そして、子育てをしながら家事をする。

 

移住後の生活はこのような“普通の暮らし”の繰り返しではないだろうか。
「氷見には観光で行ったことがある」それも氷見の魅力の一面。
だが、観光では氷見での“普通の暮らし”を感じることはできない。

 

氷見市島尾、JR氷見線島尾駅近くに移住体験ゲストハウスがある。
海水浴場が目の前にあるが、周りは住宅街が広がり観光ではあまり訪れない場所だ。

 

 

この施設は、観光施設ではない。家電や調理器具など普通の生活をおくるために必要なものだけが設置されている。

 

従業員がいるわけでもなく、当然食事の提供もない。
しかし、ここで体験できるのは、“普通の暮らし”の一部である。

 

 

食事を用意するために、地元のスーパーへ行き新鮮な魚を買う。

 

子どもと公園で遊ぶ。

 

趣味の釣りをする。

 

氷見の気候の中で生活をする。

 

 

移住は、今までの生活をがらりと変え、新しい土地で新しい生活をはじめること。
不安も希望もたくさんある。

 

その不安を少しでも解消する手段として、ゲストハウスで氷見の“普通の暮らし”を体験してみてはどうだろう。

 

【リンク先】氷見市田舎暮らし体験ゲストハウス

 

文・写真:K

どの世代も安心して子育てが出来る場所づくりを目指して

氷見で毎日、いきいき元気館内にある「地域子育てセンター」では笑い声が絶えない。

 

そこでは子育て中のお母さんだけでなく、おばあちゃん、お父さん、おじいちゃんまでお子さんを連れて足を運んでいる。

 

氷見らしさのある子育てセンターへ

子育て支援事業の計画から施設の理念「子どもが輝くまち 氷見」。

 

スタッフの「濱下先生」に地域子育てセンターについて話を聞かせて頂きました。

 

地域子育てセンターは子育ち、親育ち、地域育ちをサポートするということを基本方針として、子どもと共に安心してすごすことのできる場の提供を行っている。

 

濱下先生:“氷見は子どもが小さい時から働きに出るお母さんが多いので、おじいちゃん、おばあちゃんの子守りで地域子育てセンターに訪れる方がたくさんいらっしゃいます。富山県全域で働きたいお母さんを全面的にバックアップできる体制を整え、待機児童もゼロ。子どもを預かる体制ができています。”

 

氷見市のお母さん達は保育園が始まる前におじいちゃん、おばあちゃんに預けるケースが多い。地域子育てセンターにはおじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんと利用するケースが非常に多いそう。

 

あと、特に驚きなのは父親の育児参加も多いことです。

 

「イクメン」という言葉を前面に出したくない。

そこには「地域子育てセンター」独自の取り組みがありました。それは、2年前から始めた「氷見らぶり~パパ塾」である。

 

レジェンドの称号を与えられたパパやおじいちゃんが写真として記録される。

 

毎年140人近くのお父さんやおじいちゃんが登録していて、そのうち毎年30~40人がレジェンドパパになっている。「レジェンドパパ」とはポイント制で1回訪れる毎に1ポイントで10ポイントたまれば、その年の人気の絵本がもらえるという仕組み。そして、そのお父さんやおじいちゃんは「レジェンド」という称号が与えられる。

 

土日になると遊びにくる市外のパパも多くいらっしゃるという。氷見市出身の方と市外の方と半々の割合で参加しているそうだ。

 

“あえて、「イクメン」という言葉を使わないようにしている”と濱下先生は言う。

 

その中にはパパの育児を頑張りすぎない配慮が込められている。

 

濱下先生:“イクメンというスタイルから入るのも良いかもしれないけど、子育てを頑張り過ぎず、もっともっと自然な形で始められて背伸びせずに子育てをしてほしい。楽しむのではなく、より自然な形で。”

 

とスタッフみんなで頑張っている。

 

“赤ちゃんを産むとホルモンのバランスが崩れてイライラするお母さんに戸惑い、悩むお父さん達の相談を受けるなど、パパの心のケアも行いたい。そういう期間のサポートもしていきたいとの思いからあえて「イクメン」という言葉を使用してないんです……”

 

しかし、何か子育てセンターに遊びに来るきっかけになれば…という想いでレジェンドパパ制度を始めた。この制度の前段階にお父さん方に徹底的にヒアリングをしたそうです。

 

そこで行き着いたのが実践型の役に立つプログラムとしたスタイル。パパ塾と題してお父さんに対しての子育て実践方法のイベントを行っている。

 

パパ塾の様子。多くの子育てパパが楽しく参加している。

 

濱下先生:“ポイント制のおかげもあって頻繁にお父さん達は地域子育てセンターに積極的に楽しく参加頂いています!”

 

そして、地域子育てセンターに行くのが恥ずかしいお父さんの為にも「絵本がもらえるから行く」というきっかけをダシにして来てくれたらいいな…という気持ちも込められている。

 

他の事業として、こころのはぐくみファーストブック事業では3ヶ月健診時に赤ちゃん達に読み聞かせを行い、絵本をプレゼントしていたり、赤ちゃんを連れて中学校へ出向き、命の大切さを教える授業「ウェルカムベイビー事業」を行ったりと他にはない取り組みを何年も前から意欲的に取り入れている。

 

あくまでサポートする形で子育てを支えていきたい。

子育ての環境やお母さんのメンタル面のサポートをするのがこの場所の役割なので、お母さん達が“「ココに来て良かった!先生に相談して良かった!」という声を聞いたり、スタッフや他の親子と関わって親子のあり方が改善することに出会う時にはとても嬉しい”と、濱下先生はお話します。

 

「してあげる」という立ち位置や「こうした方が良い」などの指導をする行為は控える。寄り添ってお母さん達の思いを支える。たとえば、“お母さん達がつらい時に指導する立場ではなく、「そうだよね……。つらかったよね……」と聞いてあげられる施設”でありたい。

 

濱下先生:“ここは特別な場所ではなく、どなたでも立ち寄れる場所。私だけでも子どもをちゃんと育てられるなんて思わず、いつでも地域子育てセンターへ足を運んで欲しい”。

 

お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんが子育に対する多様なサポートが必要になってきています。その為に各地区に子育てサークルをつくることも積極的に応援しており、現在、地区の民生委員、主任児童委員や母子保健推進委員、自治会や地区社会福祉協議会に関わって頂き、市内22地区のうち14ヵ所(16地区)でサークル活動が展開されており、官民協働で地域の子育てをサポートしている。

 

お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんが子育てに携わっている多様なサポートが必要になってきているという子育て家庭のニーズにこたえるためでもある。

 

氷見市「年間の子育て講座」について

 

先生、一緒に悩みを聞いてくれてありがとう!

一人のお母さんが先生達に愚痴をこぼした。

 

「私には子育てがあるのに、冠婚葬祭の対応もしなければならないのは納得がいかない」と泣きながら悩みを先生に打ち明けたお母さんもいる。

 

先生達は一緒に「つらかったよね……」と悩みを聞くだけで「こうした方が良い」などの指導はしない。

 

そのお母さんも今では「先生、一緒に悩みを聞いてくれてありがとう。今、考えてみると私の考えが甘かったと思う。氷見には氷見の風土がある、その風土を受け入れることの重要さ、楽しむことが必要だとわかった」と話をした。

 

地域子育てセンターのスタッフは子育てに関する悩みをじっくりと聞き入れ、その悩みを一緒に解決出来るようなサポートを行っている。

 

その地道な活動が氷見の子育てに関わるママさんをはじめとする多世代の心の支えとなり、癒しの場となって多くの方達が今日も地域子育てセンターへ訪れている。

 

御相談、お問い合わせは下記またはリンク先ホームページをご参考ください。

 

氷見市地域子育てセンター

 

〒935-0011 富山県氷見市中央町12番21号
Tel:0766-30-7202

 

<文・写真:パッチ>

未来を体験する「一日食堂」

その日、商店街の一角にあるシャッターが開き3年ぶりに看板に明かりがともった。

 

事前申し込み制の食事会という形式で15名ほどのお客が入り、満席となった店内には氷見の魚を楽しむあたたかな時間が流れていた。照明が消え整頓されていた店内は、談笑する声により息を吹き返したようだった。

 

腕を振るう「一日限定」の料理長、食を楽しむ「一日限定」のお客さん、そして裏方をてきぱきとこなすオーナーさん。
集まった人たちの姿をみて、早くも企画をやってよかったと実感した。

 

ひとつでも、一日でも、シャッターが開けば……

 

シャッター商店街という言葉はもはや聞き慣れたもの。名の知れた都市にさえ、シャッターが並ぶ風景がみられるようになった。氷見においても高齢化の進む中心市街地からは長年親しまれた店が少しずつ姿を消している。

 

「空き店舗を使った一日食堂」という企画はそうした状況のなか、商店街で少しでも活気づくりにつながることができないかという発想からスタートした。

 

 

氷見の商店街。シャッターの下りた店が少しずつ増えている。

 

ある日、常々相談していた市役所の方から連絡が届いた。

 

「一日食堂に関心を示してくれた方がいる。素敵なお店の持ち主で、すぐにでも営業できるほど綺麗に手入れをしていらっしゃる」

 

教えてくれたのは、商店街にある元お寿司屋さんについて。
実際にお店を拝見しにいくと、驚くことに冷蔵庫やネタケースなどほとんどの設備が今も使える状況となっている。この店は住居併設で今もオーナーさんが住まわれており、普段から店舗玄関を通じて出入りをしているため、店舗部分が綺麗なまま保たれていたのだ。

 

 

「一日料理長候補」と店内を下見にうかがったときの様子。開店準備中にもみえるほど手入れがいき届いている。

 

さっそくアイデアを説明したところ、地域の活性化に想いのあるオーナーさんは快く賛同してくれた。
了解をいただくとすぐに「料理長候補」に連絡する。

 

協力隊同期メンバーに、魚をこよなく愛する男がいる。店をみた瞬間に、彼がカウンターに立っている姿がすぐに思い浮かんだのだ。

 

魚のまち氷見に魚好きの集まる場所を―、『ひみ定置網』

 

一日食堂とはいわば、事前に呼びかけたメンバーを招いて行われる本格的な「お店やさんごっこ」だ。

 

料理好きな人が思う存分腕をふるって、限られた時間だけその場所を理想の空間に変える。ホームパーティでは味わえない「もしも自分がお店を開いたら」という感覚を体感する機会として、使われていない空き店舗に光を当てようという狙いがあった。

 

第1回目の料理長は地域おこし協力隊の左座(さざ)さんは、魚食文化の普及をテーマに活動に取り組む。それまでもイベントで腕を振るってきたが、この日は「自分の店」ということで気合の入り方も普段とは一味違うようだった。店内レイアウトに料理の仕込み、提供の順番など、空間を意識した本格的な準備が進んでいった。

 

 

ネタケースに並んだ魚、魚、魚。

 

当日は看板や張り紙が用意され、ネタケースにはずらりと姿のままの魚が並んだ。

 

大量の魚が次々と捌かれて提供されていく様子は見ていて爽快。集まったお客さんは、左座さんによる魚の解説のもと、馴染みの魚から見たことも聞いたこともない名前の魚まで、その日限りのフルコースを堪能した。

 

最後には見事にネタケースが空になり、一日食堂はめでたく閉店となった。

 

 

一夜限定『ひみ定置網』。

 

魚だけでない氷見を味わう――元気野菜のスペシャルランチ

 

 

第2回では移住体験ツアーの参加者にスペシャルランチを提供。

 

第1回の夜から間もなく、第2回を開催した。
移住体験ツアーの一環として、参加者に氷見の食材を使い、氷見の住人が振る舞う料理を食べてもらいたいと考えたのだ。

 

2回目の料理長も、同じく協力隊員に依頼した。農業の6次産業化などをテーマに活動する澤田さんは、和洋中なんでも洒落た美味しい料理に仕上げる、仲間内には知られた料理の腕の持ち主だ。

 

依頼を快諾してくれた澤田さんは、左座さん同様、店内をみてアイデアを練る作業からスタートした。店内の雰囲気、食器、客層など、様々な要素から当日の店内をイメージしていく。

 

 

渾身のランチは自然栽培野菜を中心としたヘルシーな献立。

 

そうして、再びシャッターが上がった。

 

カウンターに並ぶランチのなかで、寿司下駄に配置された色とりどりの料理が特に目を惹く。
使われた野菜は澤田さん自身が育てたものや、知り合い農家さんからもらってきたものなど、それぞれ身体にやさしい自然栽培というこだわりも光った。野菜中心ながら、海のまち氷見であるから魚も忘れられない。魚のフライト並んでメニューに入ったすり身揚げは、実はオーナーさんがつくってくれたもの。よそとは違うこだわりの味付けに、澤田さんからお願いして一品つくってもらうことになったのだった。

 

目にも楽しいヘルシーランチは参加者によろこばれ、あっという間に完食となった。

 

ありえる未来の第一歩としての一日食堂

 

2回の様子をみていただければ、同じ空間ながらそれぞれの料理長の個性が表れた店となっているのがわかっていただけるのではないだろうか。そしてまた、舞台となるお店への敬意も忘れず、場の力を活かした使い方になっているのを感じていただけたと思う。

 

これらの企画で目指したことは、「一日料理長」と訪れたお客さんの特別な体験の場となることと同時に、貸してくださったオーナーさんに小さなまちの変化を楽しんでもらうことにあった。2回の企画ではどちらもオーナーさんが積極的に手伝いに参加してくださり、イベント自体も楽しんでいただけていたように感じられた。

 

「機会があればまた使ってください」

 

イベント終了後、そんな言葉をかけていただけたことがなによりの成果だったように思う。

 

と、ひとまずの小さな成功によろこんでいると、もうひとつうれしいニュースが飛び込んだ。
一日食堂『ひみ定置網』の左座さんが、この度氷見で魚料理店をオープンする運びとなったのだ。

 

移住者としての大決断でそれだけでもよろこばしいことだが、一日食堂が店をはじめようと決意するひとつのきっかけになったといってくれたことがさらにうれしかった。

 

 

『ひみ定置網』左座さんが自分のお店をオープン。

 

ここまでのケースはなかなかないかもしれない。
けれど、こんな未来もある。

 

いつか氷見でお店をはじめたいと思っているみなさん、一日食堂から夢のお店をはじめてみませんか?

 

文・写真:氷見市地域おこし協力隊 藤田智彦

床張りで自分たちの居場所をつくる

氷見の民家はとっても広いので、移住してきてすぐは「こんなに部屋使えないよ~」と途方に暮れる毎日でした。

 

でも暮らしているうちにちょっとずつ意識が変わってきました。来客を受け入れるための部屋、自分が集中して書き物をするための部屋、趣味のものを集めるための部屋……。ひとつひとつの部屋をそれぞれのテーマに合わせてつくり上げていくのがいいんだなと思うようになりました。

 

家が大きいだけでなく、横にある納屋もとても大きいんです。

 

 

2階建てで延床面積で100㎡以上。これだけで家族で住めるんじゃないかってレベル。実際に簡単に寝泊まりできるお部屋もありました。長年使っていなかったので、床はボロボロになっていましたが……。

 

そんな立派な納屋を見てはっと思いました。

 

母屋が心地よく住むための場所なら、納屋は趣味を極めるための場所として使っちゃおう。近くの方達も誘えるような場所にできれば楽しくないかな。そう考えて、自分たちの居場所づくりをはじめました。

 

中には前にお住まいだった方の荷物が満載でしたが、みんなで片付け。

 

 

そして、コンクリートの土間に木で床板を張っていきます。
床の高さを上げるための束を置き、まずは下張り用のベニヤ板を張っていき……。

 

そして、仕上げ用の杉板を張っていきます。

 

 

はじめて床張りをする人も多かったのですが、すぐに慣れてきて、作業スピードはどんどん速まり、丸一日で一部屋の床を張ることができました。

 

氷見の里山で育った柔らかい杉板は、足ざわりが最高です。厚みもしっかりしていて、冬も冷気が上がらずいい感じでした。

 

 

この納屋はこれから音楽スタジオとして、日常的に音楽を楽しめる場所にしていきたいと考えてます。
まだまだ床が整備できていない部屋もあるので、まだまだ床を張れるのが楽しみです。

 

都会では少しためらわれることも、初心者レベルからどんどんチャレンジできる。それだけの環境がここにはあります。

 

 

特に工芸や地域ならではのものづくりなど、ちょっと始めてみようかなと思うことを実現する。そのための場所が簡単につくれますよ。床張りが必要であれば、お手伝いいたします。