商店街のはんこ屋さんで実印をつくる! ~お買い物シリーズ『田中金文堂』~

こんにちは、氷見のまちのお買い物情報をお届けするライター・藤田です。
以前はショッピングセンターについてご紹介し、今回も続いてお買い物情報をお届けしようと思うのですが、いきなりちょっと特殊なお買い物になります……!
日々のお買い物の対極、たいていの人が一生に一度しか買わないであろうもの――
 
そう、実印です。
 
実はわたくし、恥ずかしながらこれまで実印というものを持っていませんでした。いつどこでもらったのかも定かでない印鑑(おそらくは学校の卒業記念?)を銀行印やら印鑑登録やらに使いこれまでなんとなくやり過ごしてきたのです。
 
しかし先日、久方ぶりに印鑑証明が必要な場面が訪れてしまいました。
そのとき、頭にふっと浮かんだのが今回ご紹介する『田中金文堂』です。
氷見の中心市街地の、そのまた中心ともいえる旧市役所にほど近い商店街にあるこのお店。

 

 

外観になんともいえない風格があり、氷見に移住して以来ずっと気になっておりました。
仕事柄イベント告知のチラシ配りなどでご挨拶程度はしていましたが、そのとき聞いていたのは店主が「北陸最高齢の女性印鑑彫師」ということ。本当かどうかはさておき、店構えと風貌からは言葉以上の真実味が感じられました。
 
よし、いつか印鑑をつくるときはここにお願いしよう。
そんなことを考えていましたが、ついにそのときがやってたのです。
 
自宅から商店街のアーケードをとことこ歩いてものの数分(筆者は商店街のなかに住んでいるので)。金文堂の扉を引きます。店内は硝子のショーケースをカウンターにして店と工房を兼ねたような形式。ですが店主の姿はありません。奥の部屋から音はするので人はいらっしゃる様子。
 
「こんにちは」と呼びかけること数度、店主が姿をみせました。
田中悦子さん――御年八十七歳。田中金文堂の店主であります。

 

 

実印をつくりたいという旨を伝えると、カウンターからメニュー表が出てきました。
「実印ならこの辺だね」と上中下を提示されます。黒水牛・オランダ水牛・高級象牙……正直にいいますと、ここで一瞬怯みます。自分のなかで勝手に想定した実印の値段の「中」くらいが、提示された「下」の価格だったためです。
 
しかし。思いとどまります。
安いものを買いたいのなら最初からネットで探せばよかったのだ、と。顔の見えない誰か、あるいは便利なマシーンがつくったものでなく、この方に頼もうと思って来たんじゃないか。
 
少し考えて黒水牛の印鑑をお願いしました。……「下」の選択肢です。
 
氏名を書いて頭金を収めると注文手続きは終了。出来上がりは二日後とのことでした。
意外と早くできるものなのだなと思いました。が、そもそも印鑑というのはどういう風に彫るのでしょう。なんとなくのイメージはできるものの、実際にプロがどういう手順でやっているかは知る機会が少ないのではないでしょうか。
 
この際なのでいろいろと聞いてみました。

 

(みせていただいた印鑑帖。印影については性質上画像を加工して文字を変形しています)
 

印鑑の注文が入ると、まずは印影を考えます。印相体、古印体など、あるい程度基本となる書体はあるものの、それをいかに組み合わせて印鑑に収めるかというところに職人の個性が出るのだといいます。考える際には書体ごとの漢字が載った辞書のようなものを参考にすることもあるそうですが、なんといってももっとも重要なのはその店が過去につくってきた仕事のすべてが残る印鑑帖です。代々受け継がれた膨大な仕事が、現在に活かされている訳です。これはお店にとってなにより大事なものだといいます。
 
実際に彫る形が決まると、今度はそれを印鑑彫刻機にかけるため、薄いシートに墨汁で書いていきます。

 
 

画像でぼかしてある部分に出来上がりの1.8倍の大きさで書きます。この紙を銀の台紙ごと機械に乗せると、自動で荒彫りしてくれるそうです。もちろん昔はすべて手掘りだったとのこと。
 
荒彫りが終わると、あとは手作業です。

 
 

拡大鏡に卓上鏡に彫刻刀、これだけを頼りに形を整えていきます。
 
そして、完成。
 
所要時間は、印影がすんなりと決まるかどうかにもよりますが、3,4時間ほどとのことです。早いようにも感じますが、これも熟練の技、そして創業以来積み重ねてきた職人の仕事の歴史があってこそです。
金文堂に買いに来られるのは、その技に惚れ込んだ人たち。一族で代々実印をつくりに来る人、志を持って起業に挑む人、芸術を楽しむ心を持った人……そうした人たちに愛されて、県内のみならず石川・福井からも注文があるそうです。
 
ここまで聞いて、値段で心揺さぶられたことが恥ずかしくなりました。
「機能」だけをみれば、格安のものでもそう違いはないかもしれません。
しかし、ここには何代にも渡って受け継がれた職人技がありました。
印鑑は「道具」であり「作品」なのだと思えば値段は決して高いものではないのかもしれません。

 
 

最後に、気になっていたお店のことについても聞いてみました。
 
田中金文堂は明治37年創業。
金文堂の田中家は元を辿れば加賀藩の藩士であり、明治維新後氷見へと移ってきたのだそう。金文堂の初代は輪島での修行を経て印鑑彫師としての技術を習得。氷見に戻って田中金文堂を開業しました。当時の氷見の町は本川のあたりが一番の商業集積地で、多数の店で賑わったそうです。ところが1938年に昭和大火が起こり、あたりは消失。商いを行っていた人々はバラックを建てて生活を続けていましたが、復興とともに行政による再開発が進みます。当時本川で商いを営んでいた人の多くは現在の商店街通りに土地を与えられ、今もある商店街通りが誕生することになりました。職人気質で頑固者だった金文堂初代はそうした流れに抗って1年ほどバラックに居残り続けたのだそうですが、火災の翌年ついには移転。現在の店舗で印鑑屋を再開しました。
現店主・悦子さんは氷見の鞍川に生まれ、金文堂の二代目に嫁いできました。ご主人とは三十一も年が離れていた年の差婚だったそうです。ご主人は実用印鑑の他に、芸術としての篆刻にも長けていたとのことで、店内にはその作品が飾られているのをみることができます。
 
悦子さんは、子育てが一段落した二十代でご主人から彫刻の技を学んだそうです。そして二代目の旦那さんが亡くなってから、今日も大切に店を守っています。

 
 

さて、注文から二日後。店に伺うと印鑑が用意されていました。
何度か試しに押してみて出来栄えを確認。繊細な仕事に満足です。
お礼をいって持ち帰ってからも楽しくなって何度も試し押しをしてみたのはここだけの話。
 
まちなかの印鑑屋さんで実印を作ったら氷見の歴史の一面が見え、心あたたまる買い物になりました、というお話でした。
一生に一度の買い物だからこそ、こういうご縁を大切にした選び方もいいものだと思います。
田中金文堂さんでは、もちろん実印以外の取り扱いもあります。元気で話好きの悦子さんに会いにふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

【2/4(日)】地域おこし協力隊も募集!「にいがた・ながの・とやま UIJターン応援フォーラム in 東京」に参加します

ご無沙汰しております。マネージャーの大坪です。久しぶりの記事執筆です。
今回は移住フェア出展のお知らせです!
 

2/4((日)に東京コンベンションホールで開催される、
「移住&起業・事業承継・就農 〜にいがた・ながの・とやまUIJ応援フォーラム in 東京」
にみらいエンジンも出展します。
 

 

今回のフェア、ポイントは創業です。

会場には事業承継をサポートする各都道府県の事業引き継ぎセンターや、資金調達の相談ができるブースが設置されるなど、創業サポートのためのコンテンツが充実しています。フェアを主催するのは日本政策金融公庫さん。融資相談や事業のアドバイスをしてくれる個人事業主や中小企業経営者の強い味方です。北陸新幹線開業でチャンスが到来している新潟・長野・富山の地域経済をさらに活発化させよう!という目的のイベントなんだそうです。いいぞ日本政策金融公庫!
 

また、実際に地方で起業した方々をゲストに招き、講演やパネルディスカッションも開催されます。
 

何かを始めるなら、経験者の話を聞くのが一番。事前予約制なので、お早めの申し込みを!
【申し込みフォーム】
 

そして我らが氷見市ブースでは移住相談はもちろん、氷見市地域おこし協力隊の募集も行います。
最大3年の期間の中で地域の各課題解決に向けて取り組む氷見市地域おこし協力隊。今年度は下記の業務に取り組む隊員を募集します。
 
 

1.地域づくり・人材育成推進員

「東地域まちづくり協議会」とともに、地域づくり活動及び子どもを中心とした多世代交流の推進や人材育成等に取り組みます。
また、ひみ漁業文化交流センターとの連携事業や水産資源等の地域資源を生かした新たな特産品や観光資源の開発等も進めます。
 

2.地域6次産業推進員

十二町地域において、農業・林業を通して地域農産物のブランド化及び6次産業化の推進に取り組みます。
その他、地域の文化財の「駒つなぎ桜」を生かした地域のイベント支援や情報発信も推進します。
 

3.総合スポーツ推進員

総合型地域スポーツクラブ等と連携した、健康長寿社会づくりのためのスポーツの普及啓発、イベント参画及びクラブマネジャー業務などに取り組みます。
あわせて、ハンドボールのまち氷見における新たなゆるスポーツの普及啓発によるまちおこし活動に取り組みます。
 

4.木育コーディネーター等

富山県西部森林組合やひみ里山杉活用協議会等との連携体制を構築し、新たな氷見産材製品の開発を進め、木材利用の推進と林業振興に取り組みます。
氷見市海浜植物園を拠点とし、氷見市の木育事業を推進する新たな民間組織の設立を目指します。
 

5.鳥獣害対策実践アドバイザー

先進機関において、イノシシ等の鳥獣害対策を学び、アドバイザーとして鳥獣害対策の普及推進活動に取り組みます。
また、氷見市鳥獣被害防止対策協議会と連携したパトロール活動を行う等、自らも鳥獣害対策の実践を目指します。
 

※各業務につき1名、合計5名の募集
 
 

地域の課題に真剣に取り組む経験はなかなか味わえない貴重な体験。この経験をもとに地域課題解決のビジネスとして起業する隊員もいます。地域おこし協力隊制度を推進する氷見市職員の方もいらっしゃいますので、ご興味のある方は氷見市ブースでじっくりお話ししましょう!
 

フェア全体の詳細は下記より!皆様のご来場お待ちしております!


【イベント詳細】

日時:平成30年2月4日(日) 11:00~18:00

場所:東京コンベンションホール(中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン5階大ホール)

講演スケジュール

<第一部> 基調講演(12:10~13:10)

「地方と都会とをつなぐきずな」久世良三氏(株式会社サンクゼール(創業者)、代表取締役社長)

<第二部> UIJ起業家による講演(14:00~15:00)

<第三部> パネルディスカッション(15:30~17:00)

「わたしたちの移住ものがたり」

講演・パネリスト

新谷梨恵子さん(新潟県へIターン/農プロデュースリッツ、さつまいも農カフェきらら

遠藤美代子さん(長野県へIターン/ 小さな癒しの宿sinra)

坂口直子さん(富山県へIターン/ハーブと喫茶HYGGE)

パネルディスカッション・コーディネーター

古野知晴さん(富山県へUターン/VoiceFull)

※講演会は予約制です(第1部 定員100名 第2部・第3部 定員100名)

ブース出展

・新潟・長野・富山3県の自治体・関係機関の相談ブース
・起業・就農のアドバイス&ご融資のご案内ブース
[富山県出展団体]
「くらしたい国、富山」推進本部 魚津市(うおづし) 上市町(かみいちまち) 朝日町(あさひまち)
とやま呉西(ごせい)圏域<高岡市、射水市(いみずし)、氷見市(ひみし)、砺波市(となみし)、小矢部市(おやべし)、南砺市(なんとし)> 富山県中古住宅流通促進協議会
(一社)富山県介護福祉士会 NPO法人グリーンツーリズムとやま TOGA森の大学校

お問合せ先
日本政策金融公庫 信越地区統轄室
TEL:026-232-5603

日本政策金融公庫イベントページ

昭和を体感できるお出かけスポット氷見昭和館

このサイトを見ているあなたは、昭和生まれですか?
それとも、ゆとり世代ですか?

サンソンは昭和の60年生まれなので、昭和イズムも残しつつ、ゆとり世代イズムも微妙にあるという、非常に扱いづらい感じで生きております。

まぁでも、余裕のある大人だから、ゆとりと言われてもしかたありません。
きっと、妬んでるんですね、私のこと。アハハ…

なんと富山県の氷見市には、個人の趣味で集めた昭和グッズの展示館があるので、今回は氷見のお出かけスポットとしてご紹介します。


 


 





氷見市柳田にある「氷見昭和館」にやってきました。現在の外観は、この写真よりもパワーアップしています。

私に昭和館が懐かしいと思えるのか若干不安ですが、ノスタルジックさを懐かしむDNAが私にあることを信じて…いざ入館!





あ、たばこ屋さん。これは懐かしさを感じます。
子供の頃は、周りの大人の多くがたばこを吸っていた時代でした。近所のたばこ屋さんの隣が駄菓子屋さんだったので、たばこのおつかいを頼まれて、お釣りで駄菓子を買ったものです。
今思えば、小学生がたばこ買える時代って凄いですよね。

そういえば氷見にTHE駄菓子屋ってあるのだろうか。今度探してみよう。





そして、この懐かしい目が逝っちゃってるミルキーちゃん。
ミルキーはママの味とはよく言ったものですが、ママの味って何でしょうか。大人のなっても分かりませんでした。

ちなみにカバキコマチグモの母親は、孵化した子どもに食われるらしいです。
きっとカバキコマチグモなら、ママの味を知っているのでしょう。





今度は氷見昭和館のお色気担当であろうマネキンがあります。
昭和に表現された女性って、何だか凄く色気があって艶っぽいと思いませんか?富山の置き薬のパッケージに描かれている団地妻感、けっこう好きなんです。

昭和のエロス…これは奥が深そうですね。誰か一緒に研究しませんか?





今度は、若かりし明石家さんまがいました。
看板には書いてある文字を読んでみましょう。


「ノドごしすっきり 味わいくっきり。」


1つもボケてない…むしろ二枚目路線な気がする…
どうしたさんまさん!
これじゃただの爽やかな広告だよ!





昭和館は、まだまだ続きます。
平成の氷見だと忘れてしまうような不思議な感覚になります。
氷見昭和館が、これほどまでに昭和の世界観を徹底した場所だとは思っていませんでした。完全に趣味の域を超えています。





今度は、昭和の茶の間を再現した空間です。
この虫除けカバーみたいなの、実家にもあったなー。懐かしい。





またここには、喫茶コーナーや似顔絵コーナーもあります。ただ昭和を懐かしむだけの場所ではなく、観光客や氷見市民の方の憩いの場でもあるんですね。





氷見昭和館のオーナーさんにお話を伺いました。
「お店の売上はほとんど整備や改装などに使ってしまうから儲けはないけれど、そのかわりに楽しい気持ちをもらっているんだ」と嬉しそうに笑っていました。最高ですね。





昭和にタイムスリップできる場所が氷見にもあることが分かりましたね。
昭和を知らない世代には、むしろ新鮮で面白いのではないでしょうか?

次のお休みは、是非氷見昭和館へお出かけしてみて下さい。

入場料は、高校生以上 500円、中学生以下300円、乳児は無料です。喫茶・似顔絵コーナーは入場無料。

ADDRESS 富山県氷見市柳田526-1
TEL 0766-91-4000
OPEN 9:00-18:00
CLOSE 水・木曜日

“好きなこと×社会にいいこと”でまちを元気に!【小さな仕事づくり塾 第1講レポート】

こんにちは!とてつもなく久しぶりに記事を書いています、みらいエンジン見習い相談員の西田です。
「小さな仕事づくり塾」が今年も始まりました!
「小さな仕事づくり塾」とは、場づくり・まちづくりを実践されている山口さんを講師に迎え、自分の好きなこと × 社会にいいことで「小さな仕事」をつくるために必要な様々なことが学べる起業塾です。
1月15日(月)・2月5日(月)・3月23日(金)の全3講座の開催予定で、今回は1月15日に開講された第1講《好きなこと×社会にいいことでまちを元気にしよう》の様子をお伝えします!

 


 

まずは、受講者も講師もいっしょに車座になってスタート。最初に講師の山口さんが、今まで開催された「小さな仕事づくり塾」の様子をお話しくださいました。もともとは高めの受講料で、起業に対する意識の高い方々を全国から集って合宿で行っていたそうですが、講座後に実際に起業された方はいなかったそうです。その反面、安い受講料で近所のお母さんたちに気軽に集まってもらって開いた講座の後では、小さな仕事が次々生まれたんだとか。

 

なぜ前者では実際に起業されず、後者では起業されたのか。「なぜだと思う?」という山口さんからの問いかけに対してグループに分かれて話し合っていると、「小さな仕事」を起業するために大切なものが見えてきました。後ろで聞いていた西田も(なるほど、これは地方の方が強みになるぞ…)とニンマリしてしまいました。

 

講座前半はお互いに顔を見合わせながら自己紹介をして、この日集まったメンバーのやりたいことや思いを共有していきました。この日の受講者は12名、氷見で自分のお店を立てようとしている方や地域のために何かやりたくてうずうずしている方、起業する人を応援したい方など。経歴も様々、年齢も祖父と孫ほどの差がある個性豊かなメンバーが集まりました。それぞれの自己紹介内容も、もっと聞きたい!と思う方ばかりで、今年も面白い講座になりそうな予感がします。

 

 

後半では、山口さんが拠点として活動されている福岡県福津市津屋崎で地域の方々が実際に営んでいる「小さな仕事」についてお話を聞きました。曜日でお店が変わる古民家や部活付きカフェなど「小さな仕事」の先行事例と、色んな方がそれぞれ「小さな仕事」を営んで互いに関わり合いながら生活している姿を見せてくださいました。津屋崎のように「小さな仕事」が氷見でもたくさん起業されたら、それぞれの仕事主の個性が際立って見えて面白いだろうなぁ。

 

次は、津屋崎のお話を参考に“地域が元気になる法則”を、3グループに分かれて探っていきます。模造紙とペンが置かれた机を囲っての話し合いに、メモすることに夢中になってついつい俯きがちになる受講生のみなさん。その様子を見た山口さんから「書くよりも話し合うことの方が大切です」というアドバイスをいただきました。なるほど、お互いきちんと向き合っている時の方がグループ内の話し合いがスムーズに、和やかに進んでいるように見えました。

 

“塾”や“講座”というと、講師がいて、受講生は講師に向かって座り、内容を全てノートにメモする、というイメージがあったのですが、「小さな仕事づくり塾」では全く違いました。みんなで輪になって座り、お互いの顔を見ながら意見を聞き、且つ自分の意見も伝える。普通の講座と比べて身に付く学びの質が圧倒的に良い気がします。

 

 

グループごとに話し合った内容は、山口さんが模造紙にわかりやすくまとめて下さいました。この日のメンバーの意見で出来上がった、世界で1つの教科書です。

 

 

「小さな仕事」ってなんなの?という入り口から、「小さな仕事」から始める良さ、後10年で仕事数が半減すると言われている現代で「小さな仕事」をつくるには何が必要か、「小さな仕事」を営むために大切な地方にこそあるもの、などなど、まさに《好きなこと×社会にいいことでまちを元気にする》ために必要な考え方を学べる凝縮の1時間半でした。グループでの話し合いが主だったおかげか、参加者メンバー同士の距離も一気に近づいたように見えました。講座が終わった頃には、「小さな仕事」を始めるための大切な仲間になっているはずです。

 

次回講座は2月5日(月)18:30~21:00、《第2講 好きなことをカタチにしてみよう》ということで、実際に「小さな仕事」をつくるための行動計画を考えます。今回の自己紹介タイムで聞いたあの人の夢がどのような行動計画で実現していくのか、来月の講座が楽しみです!
ちなみに最終第3講は、3月23日(金)18:30~21:30 《第3講  平凡な行動計画からワクワクの行動計画へ》
全3回を受講するのが基本ですが、2回目からの受講も受付けています。ちょっと気になるかも…という方、ぜひみらいエンジンまでご連絡くださいませ!!

◯◯◯のしごと塾インタビュー(2)自家焙煎コーヒー&カフェ ろいたー前田さん

移住を考えるときにどうしても気になる「自分に合った仕事があるのかな……」という不安に対して、氷見市内を中心に30以上の会社が集まり仕事を体験してもらうことで仕事を探す人と会社とのマッチングを進めていくのが「◯◯◯のしごと塾」です。

 

就職活動、というととかく堅苦しい空気がつきまといますが、リラックスした環境で会社と仕事を探す人との相性を探ることができるようにしているのが「◯◯◯のしごと塾」の特徴です。

 

「◯◯◯のしごと塾」ネットワークに加盟している会社の日常をご紹介し、どんな人がどんな仕事に取り組んでいるのか、そしてどんな人と仕事をしていきたいのかとという事をお伝えします。

 

今回は山下が「コーヒーのしごと塾」を開いている「自家焙煎コーヒー&カフェ ろいたー」の前田将利さんにお話を伺いました。

「自分の写真はいいちゃ」というので前田さんの写真自体はあまりないのですが、かわりにコーヒーを淹れるところを写真に撮らせていただきました。

 

「琥珀玉」と呼ばれる水玉がコーヒーの表面を走るとおいしいという話をしていたのですが、サーバーが曇ってしまったせいかちゃんと押さえることができず……残念でした。それでも香り高いコーヒーは非常に美味しかったです。

 

 

前田さんが経営する「ろいたー」はJR島尾駅にほど近い、国道415号線沿いにあるお店です。お父さんが整骨院を営んでいた店舗を引き継ぎ、改装して挽きたてのコーヒーが味わえるカフェを併設した店舗となっています。

 

 

お店の玄関から目の前には立派な焙煎機が鎮座しています。そして、この焙煎機で朝焙煎したコーヒー豆が棚に並びます。豆の違いだけでなく、焙煎の仕方によって味わいの違いを引き出しているところに、焙煎へのこだわりが見られます。

 

 

こんなこだわりのコーヒー屋を開くまでにどのような経緯があったのでしょうか。また、なぜコーヒーに興味を持つようになったのでしょうか。前田さんにそのあたりから伺ってみることにしました。

 

 

ーーいつからコーヒ-に興味をもつようになったんですか?

 

前田: 高校の時からですね。高校に入ってから缶コーヒーを飲むようになったんだけど、あまりおいしくなくて。美味しいコーヒーってどんなものなんだろう?ということを考えるようになってコーヒーの淹れ方やコーヒー豆の焙煎の仕方に興味を持つようになりました。

 

ーーコーヒーに興味を持ってから、どこかで勉強はしなかったんですか?

 

前田:いや、ほとんど独学で。

 

ーーえ、独学ですか?

 

前田:通信教育と高岡に焙煎機が使えるお店があって。ホント言ったら東京にね、「バッハ」っていう有名なお店があってそこにみんな勉強しに行くの。だけどそこに行くとしたら何百万ってお金を積んでいかないといけないから、その後お店をつくることまで考えるとお金がかかって大変だよね。

 

それに、コーヒーの勉強だけしても商売で落ち込んだときに立ち直るための方法をおしえてくれるわけじゃないですからね。商売については、ウチはあえて自分で色んな所で仕事をして覚えましたよ。ミスタードーナツだったり和菓子屋やパン屋で働いたり、そういう風にして事業にたどり着いたんですよね。

 

ーー氷見でコーヒーの焙煎しているところはあまりないですよね。

 

前田:市内には他に2軒と、近くでは高岡や石川県の羽咋や中能登にぼちぼちあるぐらいで、少ないですね。でも今は富山なんか増えてきてますよね。手軽だもん。資格もいらないし。でも最後はここ(腕をたたく)。いかにして自分ならではの味を出すか。

 

ーー焙煎の仕方で変わってくるものですか。豆も違うと思いますけど。

 

前田:豆は最初こんな色をしてるんです。これが焙煎されることで深みのある茶色になる。

 

 

この豆は世界一高い豆ですけど、こんな豆も出したりしてるんですよ。1杯3,000円、豆の小売は100g4,500円です。ウチみたいなところでやることじゃないんだけど……

 

ーーいやでも面白いですよね。赤字なんですか?

 

前田:12月で6周年になって、感謝祭みたいな感じです。

 

 

「ろいたー」は前田さんがひとりで営んでいるお店ですが、それだけに自分のこだわりを前面に打ち出して面白いことができるんだなあとお話を伺いながら感じました。

氷見特産のハトムギとコーヒー豆を合わせて焙煎した「はっとむぎコーヒー」という一品もあります。

 

 

コーヒー豆に混じってハトムギの粒が見えるのがわかりますか?こんな商品も、このお店だからこそ生まれたものかもしれません。

コーヒー焙煎の面白さをよりわかりやすい言葉にして伝えたいという事を前田さんは考えています。コーヒー焙煎の仕事を学びながら、この仕事の魅力を伝えていくお手伝いをしてみたいという方は、「コーヒーのしごと塾」を体験してみると良いのではないでしょうか。

「◯◯◯のしごと塾」では、様々な職種の会社が自ら「しごと塾」を開いて就職希望の方をお待ちしています。すぐにでも働ける人を求めている会社もありますので、よければ「◯◯◯のしごと塾」のホームページをご覧になってください。

 

 

 

 

 

 

氷見温泉郷「潮の香亭」自慢の泉質!!

こんにちは。岩田です。
すっかりお正月ムードが落ち着き、普段通りの氷見に。最近は雨やらみぞれやら、天気が悪い日々が続いています。

 

今回は、氷見の温泉のご紹介。氷見には海もあれば、山もあれば、温泉もある!!家族から一人でも楽しめるアクティビティが揃う氷見。その中でも日帰り入浴できる源泉かけ流しの岩風呂「潮の香亭(しおのかてい)」さんのご紹介!

 

 

源泉は氷見岩井戸温泉です。「潮の香亭」さんはくつろぎの宿「うみあかり」さんの別館の日帰り温泉施設です。従業員の方から朝夜の両方の時間が楽しめることを聞いたので、私はどちらも伺いました。

 

朝は視界が開け、岩風呂全体がくっきりと見えます。ここで、朝風呂に入り出勤した日は、いい仕事ができそう!!

 

次に夜。今は冬場なのでとんでもない湯けむりに包まれます。湯けむりのおかげで写真どころじゃないので実際に入りに行ってみてください。

 

そもそも氷見温泉郷とは。全国の温泉を紹介するゆこゆこさんより引用させていただいきました。
「富山平野を囲う丘陵地帯に広がる氷見市内に湧く温泉の総称。富山県内にある約150カ所の温泉のうち。約7割の温泉が一帯から湧き出ているという。800〜1300mのボウリングで得られた源泉の温度50度戦後と高く、泉質はナトリウム塩化物泉。火山の爆発時に噴出した堆積物によって閉じ込められた約1500年前の海水が温泉となったもので、やや塩辛いのが特徴。火傷、切り傷、慢性婦人病、皮膚病などに効能があり、『美人になる湯』としても評判だ。」とあります。

 

 

上の利用証を見てもちょっと理解が難しいですよね…

 

ここで少し温泉の知識を勉強しましょう。「温泉ソムリエの癒し温泉ガイド」さんの解説を参考にさせて頂きました。

 

そもそも、どの温泉も各種の塩類が溶けている液体で、「浸透圧」というのも持っています。
人間の体内にある細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張圧と言います。これを分類すると以下のようになります。

 

低張泉 等張液より低い浸透圧をもつ泉質
等張泉 等張液と同じ浸透圧をもつ泉質
高張泉 等張液より高い浸透圧をもつ泉質

 

浸透圧の隣り合った2つの濃度が異なる溶液を「仕切り」で分けた場合、濃度を一定にしようと濃度の薄い溶液から濃い溶液に水分が移ろうとする力です。なんとなく化学の授業で勉強した方もいるのではないでしょうか?

 

「潮の香亭」さんのお湯の特徴は温泉成分濃度が高い「高張泉」。温泉の成分が体内に染み込むことで身体の芯から温めることができ、長く浸らずとも保温効果で入浴後もポカポカに。また、汗と一緒に体外へ老廃物や毒素が排出されデトックス効果も期待できます。
確かに、私は一回(おおよそ30分程度)の入浴時間で1日の疲れが癒されるように感じました。

 

少しはお分り頂けましたか?(説明が下手ですみません…)
より詳しく知りたい方はgoogleに「温泉 浸透圧」で聞いてみてください。多くの情報が載っています。

 

それでは早速館内へ。
フロント兼売店、クールダウンスペース、お風呂とコンパクトな日帰り温泉施設です。本物の岩を使ったお風呂はゴツゴツとした岩肌と泉質が付着したヌルっとした岩肌のお風呂が楽しめます。

 

 

冬場は湯けむりがすごく、夜だとお風呂の全貌が見えないほどです。朝は比較的湯けむりが薄く、写真で見るような景色になります。

 

「潮の香亭」
利用時間 7:00〜22:00(最終受付 21:30)
入浴料金 500円(12枚綴り 5000円)
※バスタオル、タオルの貸し出しあり
※ボディソープ、シャンプーあり

 

ここで少しだけ本館の「うみあかり」さんのご紹介!
絶景、海の幸、おもてなし、天然温泉がご自慢の旅館です。冬には有磯海(富山湾)ごしに見える立山連峰が大迫力で望め、氷見を全身で感じながらゆっくりと楽しめます。

 

「うみあかりさん」= ( 美味しい海の幸 + 泉質自慢の天然温泉 ) × 絶景

 

下の写真は、昨年10月にオープンしたばかりで、絶景を堪能できる新ダイニングです。

 

 

 

「非日常的な景色」を最大の魅力とし、素晴らしいおもてなしが堪能できる旅館だと思います。氷見へご旅行の際にはオススメのお宿です。(岩田慧一)

 

氷見温泉郷 くつろぎの宿「うみあかり」
〒935-0422
富山県氷見市宇波10-1
電話 0766-74-2211
FAX 0766-74-2250
HP www.umiakari.jp/index.php

ブリだけじゃない氷見の地魚の魅力

こんにちは。岩田です。
今が旬で、氷見が誇るブリのご紹介!ではありません。このような記事はGoogle検索すれば山ほど出て来ます。もちろんブリが有名で美味しいのは知っています。ただ氷見の人が旬だからといって毎日ブリを食べている訳ではありません。むしろ氷見は非日常的な魚です。
今回はブリ以外の旬な魚たちの紹介です。氷見の人たちにとってはこっちが日常的な魚なのです。

 

 

始めにメジマグロ。メジマグロとはクロマグロ(本マグロ)の幼魚で、主に産卵前の若いクロマグロを言います。世界的にクロマグロの漁獲量が減っていることが近年話題になっています。この問題にはクロマグロが成熟する(産卵する)前に獲られ、食べていることに原因の一つとだと言われています。クロマグロの漁獲量のおおよそ9割が0〜1歳のクロマグロなのです。そりゃ大きなクロマグロの漁獲量が減って当然ですよね…

 

ただここで忘れてはいけないのが、メジマグロをターゲットにした漁はないこと。定置網など無差別に魚が入ってしまう漁では網の粗さで小型、中型、大型くらいは選別できるものの、同程度の大きさの魚を種類で選別し、捕獲することはできません。なので氷見ではブリを獲るための定置網にメジマグロが入ってしまい、市場に運ばれ、魚屋さんに並んでいるのです。マグロは皮膚がとてもデリケートな魚なので、網を揚げる時には死んでしまいます。そういうこともあってメジマグロが市場に出回ってしまうのです。

 

 

これはスズキ。別名はシーバスと言われています。夏には河口や岩礁地帯に生息し、冬は深みで越冬や産卵をする魚です。
バス釣りには二つあり、海のシーバス釣り、川や湖のブラックバス釣りがあります。引きが大きく、ルアーで釣れることもあってとても人気があり、多くのフィッシャーマンに愛されています。

 

スズキは1mを超えることもあり、淡白な白身魚で比較安価で手に入ります。大きく分けて夏(旬)と冬に獲れる魚ですが、冬の方が脂が乗り、今の時期氷見で獲れる魚の中ではイチオシの魚と言えます。

 

 

次はカワハギ(皮剥)です。名前の通り、皮が丈夫なので口先を切ると簡単に皮を剥ぐことができます。
実際に、私はこの時にカワハギを購入し、お刺身にしてもらったのですが身に歯ごたえがあり、肝醤油で食べる美味でした!2〜3人前にでき、なんと1匹400円です。安くて美味いに勝るものはありません。

 

 

と言っても今の時期の氷見でははずせないのがブリですよね!
第6回ひみぶりフェアが開催されています。こちらをご覧ください。

 

 

番屋街で行われていたブリフェアのPRイベントの様子。長蛇の列ができており、具沢山カブス汁とブリの刺身が振舞われていました。平日の昼間なのにこの人だかりはすごかったです。さすが氷見最大のブキです。

 

 

これからの季節は少しずつ魚の漁獲量は減ってきますが、まだまだ氷見の魚を楽しめるチャンスはあります。朝どれの魚がほしい!食べたい!方は天気の良い日で日曜日以外で氷見に遊びに来てみてください。(岩田慧一)

氷見の歴史が詰まった土蔵!利用者募集中!

こんにちは!みらいエンジンの岩田です。
本年もどうぞ、よろしくお願い致します!

 

タマル場はこの素敵な空間が命!ストーブフル稼働で営業しています。それにしても相変わらず寒い古民家。笑
おしゃれな人は寒さに関係なく足を出したり、薄着をしちゃうのを見かけます。そんな感覚とちょっぴり似てますね!!

 

 

今回は、湊川の目の前にある「土蔵」の紹介と利用者募集のご案内です。この土蔵、普段家の敷地内にある米蔵、味噌蔵、家財蔵とはちょっと違うように思いませんか?6つに空間とそれをつなぐ蔵前があるひと癖(他にはあまり見られないというポジティブな意味です)ある土蔵が誰でも借りられるんです!

 

ちょうど氷見市博物館の川を挟んだ向かいにあり、向かって左側の新材が使われている建物です。昨年4月初めに業者による改修工事や「市民ワークショップ」により完成した建物です。

 

 

そもそも土蔵は、元々自分の家にあるかないかによって利用する機会が決まるようにおもいます。なので、なかなか「借りる」という機会がない建物だと思います。ある意味、土蔵の賃貸は全国的にも珍しいのではないでしょうか。少なくとも私は聞いたことがありません。

 

 

もちろん、本来の良さを残しつつ、必要なものは新設されているので安心してください!歴史がたっぷり染み込んだ部材は残され、傷んだ部材は新材に取り替えられています。綺麗で立派なトイレも新設されています。

 

 

土蔵と言ったら、どんな印象をお持ちでしょうか?薄暗く、大きな箱のようなイメージをされるかと思います。戸を開けると夏なのに、冷んやりした空気を感じた経験がある方もいらっしゃると思います。

 

 

※氷見市博物館より掲載許可をもらっています

 

「写真にみる氷見の昔と今(発行年:2003年3月、編集:氷見市立博物館)」によると、建築当初は株式会社氷見銀行(現北陸銀行)の倉庫として利用されていました。前を通る道路まで川の淵が来ており、船から直接積荷を揚げていました。昭和60年以降に進められた湊川の改修と護岸工事により、荷揚げ場は埋められ、道路整備が進み、現在の姿となりました。

 

そして、「氷見百年史(発行:1972年8月、編集:氷見百年史編修委員会)」によると、「米屋が収納能力がないときは氷見銀行の倉庫に倉敷料を支払って保管したり、銀行からの賃金担保として米を倉庫に入れておいて、そのときに米相場によって売ったりした米商がでてきた。」とあります。つまり、旧氷見銀行が直接利用するのではなく、米商に米蔵として貸し、利用されていた可能性が高いと推測されます。

 

湊川の川上には水郷地帯が広がり、その水運を利用して、この倉庫まで運び込まれたことも考えられます。

 

また、この土蔵は氷見の大火(1938年)からもギリギリ間逃れた土蔵であり、残存する貴重な伝統的建物であることもわかります。

 

 

図面は氷見市役所商工定住課の許可のもと、HPより転載しています。
※ No.5の部屋はすでに契約済。

 

以下、氷見市役所商工定住課HPで紹介されている内容を転載しております。


 

氷見市では土蔵を「活用しながら保存する」ことを目的に、地域に開かれた場所として有効活用していただき中心市街地や湊川周辺の賑わいの創出に期待し、土蔵内の6区画を利用していただける方を募集しております。
大正10年に建てられた湊川に向かって物資を運ぶスロープが取り付けられていた当時の形跡がうかがえる歴史的建造物(土蔵)です。当時は、米蔵として利用されていました。

 

建物は梁間六間、桁行十八間の平屋建てで、屋根は置屋根形式になり、正面には二間幅の戸前があります。室内は三間間隔で計6室に間仕切られ、それぞれに額縁型で鉄製の片開き扉がついています。
(1) 所在地
 氷見市朝日本町907番地(住居表示:12番22号)
(2) 建 物
 倉庫:土蔵造瓦葺平家建 397.52 平方メートル(6室有り、59.6 平方メートル/室)
 戸前:木造瓦葺平家建 132.23 平方メートル(共有部)
(3) 建築年次:大正10年

 

・各室に分電盤30A(増幅可能)を配備してあります。
・通電は各室の利用者で電力事業者にお申込みください。
・内装等(照明、コンセント、空調 など)の室内整備は利用者で行っていただきます。
・戸前は共有部とし、男・女トイレ(手洗有り)、照明設備、水洗場1カ所を設けてあります。
・各室に給水・排水設備はありません。
・敷地内に駐車場として利用できるスペースはありません。(近隣駐車スペースをご案内させていただきます。(有料))
※詳細については、別添公募要領を参照ください。

 

【公募要領】
貸付要領について
利用申込書について
利用計画書について

 

 

 

 


 

どうでしたか?少しは建物の様子を文面や写真を通して、この土蔵が持つストーリーがおわかりいただけたでしょうか?

「移住し自分でビジネスを立ち上げたいけど場所がなく困っている方」
「何か大量の物を保管できる空間を探している方」
「単発のイベントをしたいけど納得が行く場所が見つからず、困っている方」

そんな方にこの情報が届き、何かのきっかけになればと思います。
利用の様子の一事例として、昨年この土蔵で行われた「みなとがわ のみのいち」の様子もぜひ見てみてください。

 

氷見市役所のホームページからも確認いただけます。少しでも興味がある方、利用提案がある方はぜひ氷見市商工定住課へ尋ねてみてください。(岩田慧一)

 

【お問い合わせ先】
氷見市商工・定住課 定住促進担当
電話 0766-74-8075
〒935-8686 氷見市鞍川 1060 番地
午前 8 時 30 分から午後 5 時 15 分まで( ※土日祝日を除く)

里山の魅力発信!一刎(ひとはね)ってこんなところ…。

地域おこし協力隊の水間です。氷見と言えば今が旬のブリ!海のイメージが強い

ですよね。私も移住してくる前はそうでした。でも一刎(ひとはね)に通ううちに

すっかり里山の魅力にはまってしまいました。

一刎との出会いは氷見に来て間もない2016年春の「水芭蕉ウォーキング」のお手伝いでした。最初は「一刎ってなんて読むの?」、それから「一刎ってどこ?」とチンプンカンプン。一刎は氷見市北西部石川県境の海抜200mの中山間地、80戸・約170人の集落。山深いイメージですが市の中心部から約10㎞、車で20~30分の距離、意外と近いです。

 

 

水芭蕉の群生地があったという言い伝えから、2007年に山から湧き水が流れ続ける水田跡地を整備して水芭蕉園が作られました。水芭蕉ウォーキングは小さなお子さんからお年寄りまで市内外や県外からも毎年200~300人の参加があった人気のイベントでしたが、実行委員会の高齢化などが理由で昨年(第10回)残念ながら休止になりました。

 

ウォーキングのコースには縄文土器が出土した前田遺跡や室町時代の浄土真宗の僧 蓮如が通った道など歴史的な場所も盛り込まれています。

 

中でも私のお気に入りは6㎞のコース途中にある高階社(たかしなしゃ)。トトロに出会えそうな鬱蒼とした鎮守の森にある樹齢250年以上の大杉の鳥居を初めて見た時は、その荘厳な雰囲気に言葉を失いました。10年程前までは急な坂道を通り御神輿や獅子舞もでていたそうです。石川県中能登町、七尾市、富山県氷見市にまたがる標高546メートルの石動山(山頂は中能登町)から来た神様をお祀りしている高階社。県境なので昔は石川県から神主さんが来られていたそう。元々は在所の外れにあった神社が天に近いところにということで徐々に高い場所に移動、現在の場所に建てられたのが約50年前。急な山道を人力で建築資材を運んだと伺い、マンパワーに驚かされました。

 

 

 

高階社(たかしなしゃ)の大杉の鳥居。『氷見の巨樹名木』の本(編集・発行 氷見市教育委員会)にも載っています。

 

地域の方の団結力が強いのも一刎の魅力。内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞した一刎小学校の花壇は平成18年に廃校になった現在も皆さんが継続して手入れをされています。高台にあるので道路からは見えない花壇…まさに秘密の花園です!

 

 

昨年12月中旬の一刎。一面の銀世界。

 


 

1月8日に旧一刎小学校のグラウンドで行われた左義長。住民約50人が参加してお正月のしめ飾りやお札などを焚きあげました。左義長の忌み火に当たると1年間健康に過ごせるそう。左義長の準備でも住民の方の団結力が垣間見えました。一刎の人に限らず、氷見、富山の人は地元のことを「何もないところ」とよくおっしゃいます。謙遜の意味もあると思いますが実は皆さん地元愛にあふれ、生まれ育った場所に誇りを持っていらっしゃるように感じます。何もないどころか移住者の私からしたら「宝の山」です!

以前イベントに参加した若者から「市内にいながら普段あまり縁のない一刎という趣き深い場所に来ることができ有意義な時間を過ごすことができました。氷見をまた好きになりました」というメッセージをいただきました。素直に嬉しかったです。海だけじゃない氷見の里山の魅力をこれからも発信していきます。

 

タマル場の日常vol.6 2018年、スタート!

新年、明けましておめでとうございます!
推進代表の明石です。みらいエンジンは、年明け5日から元気に営業を開始。本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
富山県は、正月早々、曇天のグレーウィッシュな冬空が続き、大して積もるほどではありませんが雪が降る日もありました。しかし、時折見せる青空がいつもにも増してありがたく、そして神々しくも感じたものです。東京に住んでいた頃は、正月といえば晴天という勝手なイメージを持っていましたが、ここでは、当たり前に享受していたことが、実は奇跡的なことである、ということに気付かされます。
 
正月は旧暦の2月にあたり、立春の頃「初春」とも言いますが、北陸の2月はお世辞にも春を感じるとは言い難い季節です。強いて言えば、いよいよ春が恋しくなる季節でしょうか。
 
前置きが長くなりましたが、年明けに酒を飲みながら、雪降る空を眺めて考えたことがあります。氷見、広くは富山県って居心地いいなと…。私は富山県の西部、しかも沿岸部に魅せられた人間です。その理由は、とってもベタなお話ですが、立山連峰の景色です。もう7年以上、ほぼ毎日のように見ていますが、海越しに眺める3,000m級の山脈の景色は飽きることがありません。
 
時には違和感を感じるほどクッキリと、SF映画の3D映像のように見えます。山脈というより巨大な壁です。また時には黒くて重い雲の隙間から現れた山脈が朝陽に照らされ、幻想的な光景を作り出します。なんだか、いつも「守られている感じ」なのです。多分、世界でここだけだろうこのロケーションが、この地を好きにさせてくれました。
 
あとは、伝統的な街並みというよりも、昭和レトロと言ったほうがしっくりとくる街並みが、各地に面的に残っていることです。こういった地域が古い、寂しい、退屈というイメージで語られ、若い人が去り、高齢化が進んでいます。そして、空き家の増加は止まりません。私は、これをチャンスと捉えています。地価が安くて、何をはじめるにもローコストで出来る点が素晴らしいと思います。
 
さらにさらに、北陸新幹線の終着地であり、北陸で一番の観光都市である金沢がある程度完成されている街であることに対して、氷見をはじめとする富山県の各所は何においても「余白たっぷり」です。誤解を恐れずに言うならば、強力なライバルが少なく、ポジション取りが比較的しやすい、ということです。お金を使う時には使うという県民性が、いいサービスが育つ土壌を支えています。一方でサービスに対して厳しい目を持っています。ちなみに、富山県の外食洋食部門の一人当たりの消費額は、石川県を抜いて全国上位です。
 
最後に、大事なことを1つ。それは1つ1つの評価項目が「そう低くない」ために、総合点が高いということです。ニュースを見ていても、大事件や大事故が少ないこと。町を歩いていても、怖そうな人や話が通じそうにない人が少ないこと。酒場でケンカや迷惑行為をするような人が少ないこと。車のクラクションを鳴らす人が少ない、無理な割り込みをする人も少ないこと。乱暴に話す人が少ないこと。などなどの印象を持っています。日々の暮らし、商売で嫌な思いをする場面が少ないと思うのですが、これって本当に珍しいことではないでしょうか。時には「あれ、これの人、全然人の話を聞かないし、無礼な人だな…」と思ったら、県外出身者だったりする可能性が高いです。
 
このように色々考えてみますと、ローカルで起業したい、とくに飲食や観光業をやってみたいという人は、けっこう向いている土地なのではないかと思うのです。基本的に、どんな分野でも供給側が不足しています。本格スパイシーなカレー屋、オシャレなカフェ、オーガニックレストラン、レトロ家具屋、セレクトが自慢の古本屋、古民家をリノベしたゲストハウス、海沿いのスポーツサイクル専門店、アレンジ上手な花屋、などは、例えば都会である程度の経験と実績があれば、地域ナンバーワンになれます。
 
私は、みらいエンジンの他、本業でまちづくり、場づくり(店舗・シェア拠点など)のプロデュースをなりわいとしていますので、氷見で起業したい方は、色々とお手伝いできると思います。それが、みらいエンジンの強みでもあります。
  
今年も、色々な方との出会いを楽しみにしています。