自分らしい暮らし方

移住を検討している方の中には、住む場所や暮らし方だけでなく、働き方も含めた生き方を変えたいという方も多いのではないでしょうか。

見習い相談員の岸本です。

実際に私がUターンで戻って来る前、地下鉄に揺られて出勤し、残業して帰ってきてなんとなく食事をして、翌日の仕事に備えて寝るといったような日々の繰り返しでした。そんな日々の過ごし方をやめて、もっと心に余裕が出来るような、家賃の為の仕事ではなく自分の人生のための仕事がしたい!と思いました。

そんな風に、移住をきっかけに職種だけでなく働き方もがらりと変えて、氷見でのびのびと自分らしい生き方をしている方にお会いする機会がよくあります。

先日、ご紹介した林知成さんもその一人。
そして、今回はもう一人、氷見でイラストレーターのお仕事をしているハヤカワさんをご紹介します。

ハヤカワさんは、京都嵯峨芸術大学短期大学部 卒業後、京都の企業にて就職されたのちに帰郷。現在は県内でイラストレーターとして活動されています。
主に不透明水彩と色鉛筆を使い、手書きで描く事を強みとして描かれたイラストは、独特の色遣いと繊細なグラデーション、原色や蛍光色の中に差し込まれる淡色のバランスが見事です。

氷見のモチーフを描かれる事も多く、こちらは氷見の獅子舞をイメージして描かれた作品。そして、

こちらは氷見名物、鰤しゃぶをイメージしたイラスト作品。

氷見市内でイラストのお仕事だけで生計を立てられているのかと思いきや、「好きな事、得意なことを幾つか仕事にしている」のだとか。

これを聞いて、ふと思い出したことがありました。
一昨年開催した『小さな仕事づくり塾』で、講師の山口先生が、一個の仕事だけで収入を得るのではなく、いくつかの小さな副業で少しずつ収入を得るやり方を紹介していました。

ハヤカワさんは京都の大学を卒業後、企業に就職されましたが、氷見に帰郷後、仕事を始めるにあたって「どこか一か所に腰を据えて働くというのは自分には向いてない」と気付いたそうです。
どこかの企業に正社員として入る事が一番効率が良いと分かっていながらも、やはり自分の好きな場所で好きな事を仕事に繋げ、楽しく生きたいという想いが強かったのだとか。

ハヤカワさんが更新しているブログの中で、こんな言葉がありました。
『端から見たらかなり中途半端な人間に見えると思いますが、良く言い換えれば、好奇心旺盛(ポジティブ)で、何事にも興味を持てて、誰とでも話を合わせることが出来る。このことを活かして、イベントで似顔絵を描く出張仕事や、人生相談受ける仕事も始めました。得意なことをし続けたら仕事になっていきました』

得意なことをし続ける。
たぶんそれって、一見とっても簡単なように見えて、実際はすごく難しい事だと思います。
趣味の範囲だと、自分の好きな時に好きなタイミングで好きな分だけやるので、やっていない期間がけっこうあったりするのですよね。
仕事に結びつくまでやり続けるというのは、何気に大変なことかと思います。
ただ、先日の林知成さんのインタビューでもあったように、「氷見は人の情がとても温かいから、ご縁がご縁を呼び仕事に繋がっていく」という事が、今、市内の色んな場所で巻き起こっているのだと感じました。

パソコンひとつで場所を選ばずに仕事ができる時代になり、海の傍でも、山の中でも好きな仕事で自由に時間を使いながら生活をする方が全国で増えているように感じます。もちろん、氷見でも例外ではありません。
彼らと接していると、生き方を自由に設計しているという表現がぴったりだと感じます。
また、仕事はそれぞれ個人個人でも、同じような考え方、暮らし方をしている仲間が身近にいると感じるのはとても心強いですよね。

住む場所を変えることは、自分らしく生きることに繋がる。
そんな大切な事に気付かされた気がしました。

【2020年】みらいエンジン東京移住フェア出展情報!!

普段は氷見で移住を考えるみなさんをお迎えしているみらいエンジン。
ですが待っているだけではありません!
ときには東京、大阪に出張相談所を構えて新しい出会いを見つけに行きます!!
2020年は1月からさっそく東京にてイベントとフェア出展が続きますよ。

まずは1月25日(土)開催『暮らしのお見合い大作戦@能登半島~real local life~』。

こちらは能登半島にある4市町村が合同で開催する移住相談会です!
普段はイベントごとでも富山・石川と県ごとにわかれてしまうことが多いのですが、同じ能登半島ということで今回ご一緒するまちとは生活・文化が似通っています。
地図をみていただければ一目瞭然ではありますが、土地に馴染みがなく、都道府県のくくりで考えることが当たり前になってしまっていると意外と気づかないものです。
移住をご検討されている方のなかには、「どうしてもここ!」という方ばかりでなく、「なんとなく北陸が気になる…」や「能登半島ってどんなところ?」と興味を持っておいでの方もおられるかと思います。
このイベントはそんな方々にうってつけ!
それぞれの自治体から「移住者」として地域で活躍しているキーパーソン(みらいエンジン藤田も参加するので恐縮ですが…)が来場しますので、各地域の似ているところ、違っているところなどを知るには絶好の機会です。
イベント詳細・ご応募はこちらをご確認ください!

続きましては翌26日(日)開催の『JOIN 移住・交流&地域おこしフェア2020』。

こちらは毎年開催されている大きな移住フェア、会場は東京ビッグサイトとなります!
日本全国から400を超える自治体が集合するこちらのイベントはまさに地域の暮らしの見本市!
私たちも毎年お邪魔していますが、会場の大きさや人の多さもあってお祭り会場といった様子です。
本格的に移住を考えている方も、少し興味を持っている段階の方も、気軽にご参加いただけるのがいいところですね。
一箇所に狙いを定めていくもよし、日本列島北から南まで気になったところの話を聞くもよし、特に決めずにひとまずふらっと会場にやってくるだけでもきっと有益な時間を過ごすことができるはず!
トークショーやご当地弁当などのコーナーもありますので、遊びに来る感覚でぜひお越しください。

また、こちらのイベントは地域おこし協力隊の募集をしている自治体ブースが多いことでも有名!
氷見市も協力隊募集のブースを設ける予定ですので隊員志望の方も是非お越しくださいませ!

そして最後に、こちらは以前HPでもお伝えした通り『Little HIMI』が2月8日に開催されます!

東京神田『the c』で行われるこちらのイベントには氷見で活躍する「移住者」さんたちをゲストに迎え、氷見の食を味わいながら氷見の暮らしを語らいます!
今回のゲストは【富山で話題のカレー屋さん】、【魚の「革」でものづくりする作家さん】、【ブログ記事が大好評の若き写真家さん】の三名。
ランチはゲストの「ひみつカレー」さん特製カレーをご用意いたします!
すでに多数ご応募いただいておりますが、募集はまだまだ受け付けております!
こちらから詳細をご確認の上、ぜひともどしどしご応募くださいませ!

以上、みらいエンジン東京出張情報でした!

 

家の中の小さな庭。あなたならどう使う?

氷見への移住を検討した時に、ぱっと思い描く「氷見で暮らす家」ってどんなイメージでしょうか?
農作業も出来るくらい大きな庭のある山間部の一軒家も魅力的だし、町の機能がぎゅっと詰まった中心市街地の中の家も暮らしやすいと思います。

氷見の中心市街地に立ち並ぶ家は、所謂「うなぎの寝床」と呼ばれるような細長い造りになっていて、お隣さんと外壁を共有しながら隙間なく立ち並んでいる家が殆どです。そのため、冬になると屋根の雪を降ろす場所が無いので、雪を捨てるための小さな中庭があります。
筆者が幼い頃は、子供の背丈を超えるくらいの積雪がありましたが、近年は積雪30センチがピークといったところです。

筆者の家にも中庭がありますが、最近はもっぱら雪下ろしの為ではなく、家の中で四季を感じさせてくれる存在となっています。

春。新緑が鮮やかで、窓を開けっ放しにしていると、ふっくらと水気を含んだ苔の上を滑って吹きこんでくる風が、家の中を春の匂いで満たしてくれます。
時々、名前も分からない小鳥が枝にちょこんと停まって可愛い声を聞かせてくれたりもします。

こちらは夏のとある日の一枚です。
古い家なので冬は少し冷え込みますが、反面、夏は冷房いらずの何とも言えない涼しさがあります。
強い夏の日差しと、作り出される濃い影のコントラストを楽しみながら、縁側に腰を降ろして昼食をとりました。(完食後だったので食器のみの写真ですみません)

打って変わって、冬です。(この写真は昨年の1月に撮影したものです)
今年は暖冬で雪の気配もまだありませんが、毎年、雪化粧という表現がぴったりなくらいの積雪があります。
縁側で温かいお茶を飲みながら、湯呑から立ち上る湯気の向こうに雪景色を眺めて「冬だな」と感じると心がほっこりします(^^)

我が家では、この庭づくりが祖母の趣味のひとつです。
朝は雑草をとり、苔の手入れをして、水を撒きます。
窓からふわっと香ってくる苔の瑞々しい匂いと、ホースから飛び出す水しぶきがガラス戸を叩く音で目が覚めると、まだ朝の6時。二度寝をしても、そのまま潔く起床して早朝の空気を味わっても気持ちのいい時間です。
苔にも和風庭園にもさほど興味が無かった筆者ですが、季節ごとに様々な表情を見せてくれるこの中庭と共に過ごす内に、ふと、玄関から自室へ向かう足を止めて縁側に腰を降ろし、ぼうっと緑の風景を眺めるようになりました。
楓の木の葉が緑から赤に変わる頃には、お茶とお菓子を用意して縁側でプチ紅葉狩りを楽しんだこともあります。

空き家情報バンクに登録されている物件にも、小さな中庭付きの家がいくつかあります。
筆者の家の中庭よりも大きなものもあれば、コンパクトなものまで大きさは様々。
家の中の小さな庭を自分好みに作り込んで、移ろいゆく季節を間近で楽しんでみてはいかがでしょうか?

街の変化と共に。<考えるパンKOPPEができるまで>

皆さん、こんにちは!写真家の北条です。2020年もどうぞ宜しくお願いします。
 
個人的に振り返る2019年は、ここでは語りきれない程の沢山の出来事がありました。3月開催の自身初写真展『. Colour-Full .』に始まり 、7月からは氷見市への移住。新しい出会いや暮らし方など、身の回りの全ての環境が大きく変わりました。この街で生きていくことに対する価値観も日々アップデートされることの連続で、2020年はそれらの実体験を織り込んだ新しい取り組みが始められる勇気が湧き始めています。
 
さて、前々回に公開された記事『街中の明日を「考える」。』は、ご覧頂けましたでしょうか?こちらは、氷見市中央町商店街で新しくお店を構えるご家族『考えるパンKOPPE』さんをご紹介させて頂いた記事なのですが、去年執筆した記事の中でも1番反響があり、嬉しいことに「記事を読みました!」と沢山の声を頂きました。
 
2020年の最初の記事は、この物語の続編。パン屋さんの佇まいすらなかった建物の様相から、どのように変化して行くのか?数回の記事に分けて、読者の皆様と一緒に見守って行けたらと思います。
 

 
時は遡ること2019年11月17日。中央町商店街の通りを歩行者天国にして行われる『うみのアパルトマルシェ』の当日、KOPPEさんを取材させて頂きました。
 
『うみのアパルトマルシェ』の歴史は、さらに時を遡ること2017年7月17日、第1回目のイベントが開催されたのが始まり。元々、中央町と北大町を繋ぐ橋『北の橋』が、老朽化による建て替える工事の通行止めに伴い、商店街の通行量が著しく減ってしまうことへの危機感から生まれたアイデアが、”マルシェ”の開催だったのです。
 

 
<関連記事>
 
氷見にマルシェができるまで【第1回】
氷見にマルシェができるまで【第2回】
氷見にマルシェができるまで【第3回】
氷見の新スポットだニンニン 「北の橋」架け替え完了(北陸中日新聞)
 
そして、2019年12月15日。北の橋は、2016年10月からの架け替え工事を経て、無事開通しました。この時系列と経緯を踏まえて、<考えるパンKOPPEができるまで>の名の下、新しい生命の記録写真をお伝えして行きたいと思います。
 

 

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【考えるパンKOPPEの店舗工事状況(2019年11月時点)】
 
ご覧の通り、骨組みと足場の施工段階で、まだまだ店舗の全貌は分からないのですが、配線・配管などの基礎的な部分は、少しずつ完成に近づいている印象を持ちました。
 
店舗デザインの観点で個人的に好きな部分は、『ひみ里山杉』が使用されていること。氷見の街は海と里山の距離が近いということは、ここで何度もお伝えしているのですが、その恩恵を受けた『ひみ里山杉』を、身近に感じられる場所が増えるのはとても嬉しい限りです。『ひみ里山杉』が持つ明るく優しい色合いの店内で、パンの香ばしい香りと杉の乾いた癒しの香りに囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごす風景を一度想像してみて下さい。お店の完成がとても楽しみになるのではないでしょうか?
 

 

 

 

 

 

 

 
クラウドファンディングのページにもありますように、当初のオープン予定は2019年11月でした。しかしながら、職人さんの人手不足やスケジュールの関係上、おひとりで作業を進められているとのことで、お店のオープンは2020年春予定へ変更されました。
 
それでも、職人さんの手仕事はどこを見ても丁寧で、細部まで作り手の心意気が通っていると、上の写真からでも伝わってくるのではないでしょうか?
 

 

 

 
今回、(特に地方で)お店を始めるのは、人材不足・物資物流などの様々な問題に直面することを感じました。さらに、KOPPEさんであったり、木造建築などの特殊なリノベーション案件は、職人さんの技術や経験が不可欠とも伺います。対費用面の問題もありますし、これからの地域社会が抱える問題点が見え隠れするようです。
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「街はまるで生き物のように変化し続けている。」
 
北の橋が開通して丸1ヶ月が経ち、そう実感しています。車の流れが再び出来て、閉鎖的に感じられた中央町商店街に、フレッシュな空気が送り込まれました。しかしながら、街を歩く人々の流れは出来たのか?『うみのアパルトマルシェ』の時のように、人と人が立ち止まって会話する光景が見られるようになったのか?と問われると、その答えは難しいところです。
 
2020年、『うみのアパルトマルシェ』と過ごした月日からバトンを受け取り、『考えるパンKOPPE』と一緒に歩む新しい時代の扉が開かれる予感がします。KOPPEさんを皮切りに、また新しい風が吹くかもしれません。
 

 
街の変化と共に。