生きた昭和でレトロを満喫。『喫茶モリカワ』

みらいエンジンスタッフの岸本です。

最近、若い方の間でレトロブームが来ているそうです。
昭和歌謡を聴く高校生や、レトロな柄の服を着たり、昭和の俳優の髪型を真似る若い人が増えているのだとか。
そんなレトロブームの中。
『昭和〝風〟なデザイン』や『レトロ〝っぽい〟色味』ではなく、『生きた昭和』を味わえるお店が氷見にあります。
それがこちら。

中央町商店街にある「喫茶モリカワ」さん。

喪黒福造のいるバス停「氷見中央」のすぐ近くです。

外観からしてもう素晴らしい昭和感。
看板のフォント、角の丸いショーケース、スモークを貼ったガラス扉、レース模様のカーテン。
平成にも令和にも無い、昭和特有の重めで濃い質感のデザイン。
純喫茶が大好きな筆者。レトロ風にデザインされたものではなく、本物のレトロに触れている感じがたまりません。

一歩お店に入った瞬間に、昭和時代にタイムスリップしたかのような、どこか懐かしくてホッとする安心感。
創業は昭和三十?年(具体的には不明だそうです)。
60年近くの間、地元の人に愛されてきたお店です。

外観からのイメージを裏切らないばかりか、曲線が面白いカウンターや使いこまれた革張りの椅子など。
本当にここは生きた化石とも呼べる場所なのでは。
こういったお店が現存している事が奇跡に思えてきましたし、とっても貴重な文化財レベル。そのくらいの感動があります。

このお店のメイン暖房器具として君臨しているストーブ。
我が家にもこのタイプのストーブがありますが、空気をじわじわと温めてくれて、すっごく暖かいんです。
やかんを乗せておけば、お湯が沸いていつでもあたたかいお茶が飲めるし、何よりも乾燥知らず。
やかんもそりゃ光るってもんです。

笑ゥせえるすまんのグッズも売っています。

ご主人曰く「私、喪黒福造みたいだし、このお店は魔の巣(笑ゥせえるすまんに出てくるお店)みたいでしょ」と。

それにしても、独特にして至高な店内。

謎のスペースと、小さな扉。
半円にくり抜かれた屋根(?)といい、それを支える柱のデザインといい、目に映る全てが新鮮で面白いです。

常連客の方に並んで、カウンター席に座らせていただきました。

メニュー表が出てきただけで感動。
伝わりますでしょうか、この、期待を裏切らない感じ。
開いてみるとさらに……

手書き……!!!(感動のあまり顔を両手で覆う筆者)

どんなフォントを駆使しても絶対に出せない、手書き文字ならではの味。
名は体を表すという言葉がありますが、字にもその人の性格が出ていると思います。
丁寧で、親しみと優しさがある接客をされてきたのかなと、勝手に読み取ってみました。

しかも、シンプルでオーソドックスなラインナップに「そうそう、これだよこれ。昭和の喫茶店ってこういうのだよ」と静かに興奮する筆者。
種類も豊富で、価格設定まで昭和の感じがありませんか?

こちらが喫茶モリカワ4代目のご主人。
すごく優しくて穏やかで話しやすく、笑顔が素敵です。
時折、キッチンから鼻歌が聞こえてきて、なんというか、カウンター席に座っているだけで自分の心の角が削られて、気持ちが丸く穏やかになっていきます。

このお店ならきっと、今時のオシャレパンケーキではなく、古き良きホットケーキが味わえるはず。そう確信しました。

ご覧ください、こちら。
問答無用の厚め二段重ね。
今時のゆるふわパンケーキとは格が違うのよと言いたげな堂々たる面持ち。
ここにまで昭和の風格が顕在していようとは。

ナイフを差し入れると、外側がサクッと音を立てるのに、中は密が高くてむっちり、どっしり。

撮るのが下手で申し訳ない。
見ている方にも、このホットケーキにも申し訳ないです。
外側はサクサク、中はもっちり、しかし味わってみると、なんとも優しい甘さ……
シロップをかけなくても十分に味があります。
溶けたバターがしょっぱく絡んでちょうどいい。

ご主人に「何か特別な材料を使っているとか、秘訣みたいなものがあるんですか?」と尋ねると「全然。普通の小麦粉と卵と牛乳だけだよ」と笑顔。

まさかそれだけでこんな風に美味しく仕上がるわけがない……疑心を捨てきれず、
「家でこんな風に美味しく焼けた事が無いです」
と話すと、
「昔の時代の厚くて重いフライパンを使って、油少な目でじっくり火を通していくといいよ」
と教えてくれました。
そして
「一度、小麦粉が切れた時にホットケーキミックスを使ってみたら味が違った事があった」
と。
ホットケーキミックスとテフロン加工に頼ることしかしていなかった筆者。
昭和の道具の質の高さと職人魂をここに見た気がしました。

こんなに美味しいホットケーキでも、昔はそこまで注文がなく、人気商品ではなかったのだとか。
しかし、近年のSNSの普及で喫茶モリカワの存在が広まり、若いお客さんが増えるとともにホットケーキの注文も増えたそうです。
やはり、古き良きオールドスタイルホットケーキを求める方は多いのですね。

若いお客さんでも、以前はドアの向こうから店内を眺めるだけの方が多かったのが、最近はSNSを見てお店に入ってきてくれる方が多いと嬉しそうに語るご主人。

他にも、ホットケーキと並んでミルクセーキ、オムライスが人気との事。
そんなわけでオムライス。

シンプルでスタンダードで万人の心に沁みるオムライス。
ごまかし無しのシンプルだからこそ作り手の腕の良さが伺えるような、優しくて素朴な味で、とっても美味しくてボリューム満点です。

それにしても、店内の装飾は派手なのに、落ち着くのはなぜなんでしょう。

改めて、店内を見渡してみました。

時代の流行り廃りに流されず、独自のスタイルを貫いているお店は「焦り」とか「余裕の無さ」のようなものとは無縁の世界に感じます。
カウンター席の常連さんの手元にはテレビのリモコンが置いてあって、好きなタイミングで好きにチャンネルを変えるし、それに腹を立てたり文句を言う人もいない。
ゆったりとした時間が流れていて、日常生活の中の些細な事でささくれ立っていた心がまん丸になる様な、そんな優しくて温かい空間でした。
昭和の古き良き感を視覚にも胃袋にもしっかりと詰め込み、次はミルクセーキを飲みに来ようと決めて、お店を出ました。

レトロ好きさん、昭和にタイムスリップしたい方、氷見で『生きた昭和』を味わってみてはいかがでしょうか。

喫茶モリカワ

〒935-0011 富山県氷見市中央町11−29
【TEL】
0766-72-0784
【営業時間】
9:00~20:00
【定休日】
 第1・3水曜休

 

氷見の祭に惚れこんだ職人、信念の一杯。

ラーメンは好きですか?

みらいエンジンスタッフの岸本です。

もはや日本人のソウルフードと言っても過言ではないラーメン。
日本各地それぞれに味も特徴も具も全く違っていて、富山県ならブラックラーメンなど、今やご当地ラーメンも数えきれない程ありますよね。

市内をゆるりと流れる湊川沿いに、蔵を改装したラーメン屋さんがあります。
それがこちら、「氷見ラーメン」さん。

使用している材料は地産地消にこだわった氷見産のものが中心。
地元の食材を使った氷見生まれのラーメンだから、氷見ラーメン。……というわけではないんです。
シンプルかつ分かりやすいその屋号にも、実はとっっっっ……ても深い意味と熱い気持ち、そして氷見への愛、敬意までもが込められているのです。

筆者がこのお店に最初に入った日の事はもう忘れてしまいましたが、今では大好きでよく訪れるお店です。
店主の伊藤さんは、真面目で職人気質な方ですが、とても愛嬌があっていつもニコニコの笑顔で迎えてくれます。

そして伊藤さんはお隣り石川県から氷見に惚れこんで移住&開業をした移住者さん!
忙しいお仕事の合間に、お話を伺ってみました!

石川県の飲食店に勤めていた伊藤さんは、仕事で知り合った方からのご縁で、氷見で別の飲食店の手伝いをする事に。
初めは「3年くらい行ってみるか」という気持ちで氷見へ移住してこられました。
2年ほど勤め、さてそろそろ自分の店をと考え始めた頃には、氷見をすごく好きになっていたそうです。
「店をやるんだったら氷見でやりたい」
スタートの場所として氷見は面白いかもしれないと考えた背景にあったのは、たくさんの友人との出会いや、土地柄がとっても肌に合っていた事。
そして、なんといっても大きかったのが、氷見の祭りとの出会い。

初めて氷見の祇園祭を知った時の事を、伊藤さんは「カルチャーショック」だったと語っています。

伊藤さんの地元の石川県では、年々祭りへの参加人数が減っていて、三年に一度の開催になるほど規模縮小していたり、町内の盆踊り大会か、金沢市内で数日間かけて行われる加賀百万石まつりのような大きな祭りかのどちらかでしかなく、伊藤さんは祭りに対して好きという気持ちは無かったそうです。

そんな伊藤さんが氷見の祇園祭に参加する事になり、周りの人達に「ケガしないように気を付けて」と言われ、「祭りで気を付けるって、どういう意味?」と首を傾げながら参加。

激しくぶつかり合う太鼓台に「ケガしないよう気を付けて」の意味を理解しながら、同時に「すごく楽しい!」「こんな祭りもあるんだ!」と感じたそうです。


(画像は昨年の記事「氷見夏の大イベント『祇園大祭』」より)

近所の人達が集まって楽しんでいる姿や、進学や就職などで県外に出ている人たちが「祭りだから」と氷見に帰ってくる姿に、氷見の人達の地元愛、地元にかける想い、地域民のキズナの強さを「カルチャーショックだった」と表現するほど、大きな出来事だったようです。

好きじゃなかったものが大好きに転じる瞬間って、化学反応のように、想いと思いがぶつかり合った瞬間なのでしょうね。
伊藤さんに起こった氷見での化学反応、実はこの後にもまた起こることになります。

氷見での開業を決めた伊藤さんがまず直面したのは金銭問題。
しかし、またしてもご縁があり、氷見の方から出資のご縁がったそうです。
ただ、その方はとても熱い方で、「まずはどこかの店で修行を積んでから」と考えていた伊藤さんに「店やりながら修行すればいい」と言葉をくれたそうで、伊藤さんご自身が納得したこともあり、まずはお店を開くことに。
そしてラーメン作りが始まります。
家庭用のキッチンでは上手くいく試作品も、業務用の火力では上手くいかず、失敗続き。ラーメンの味が完成し無いままオープン初日を迎えます。

オープン初日は、広告を大々的に打っていたこともあり、長蛇の列。

しかし、並んだ挙句に味が完成していないラーメンに「不味い!」と怒って帰る方が多かったそうです。
オープンから一ヶ月が経ち、急激に客足が遠のき、クレームや罵倒がだけが増えていく中でも、決してくじけることだけはしなかった伊藤さん。
お客さんの意見を聞きながら、しょっぱいと言われたらしょっぱくないように改善するなど、味を変え続けた結果、「トンネルに迷い込んだように、毎日味の違うものを作って、自分の味が分からなくなった」と当時のつらい日々を振り返りながら語ります。

お店に来るお客さんからのクレームだけでなく、インターネットの掲示板で悪い言葉を書きこまれたり、所謂「アンチ」のような人達からの見えない攻撃もあったとか。
さらに、店名に「氷見」と掲げていることにも多方面から非難の声を受けるように。
「氷見の名前をそんなに簡単に使わないでほしい」
聞こえてくる苦言に、「氷見が好きという気持ちでやっていただけに、ショックも大きかった」そうです。
しかしこのままやめてしまったら、「あぁそんな奴もいたね」「やっぱりあいつはダメだった」というだけの存在になってしまう。
「絶対に諦めないでおこう」
氷見という地名を店名に入れるからには、もっともっと氷見のことを知らなくては、と図書館にこもって氷見の歴史や文化も勉強したとか。
悩んでは前を向き、立ち止まっては顔を上げ、ひたむきに歩み続ける伊藤さんの背中を押してくれたのは、やはり人の温かさでした。
「悩む必要ない。自分を信じてやれ」
「ラーメンはセオリーは無い、邪道が正道に、ルールが無いから自分が思うように作ればいい」
様々な業種の先輩方からそんな言葉をもらい「吹っ切れた」伊藤さんは、自分だけの味を信じ、ラーメンを作り続けます。

すると、ここで起こったんです。二度目の化学反応が。

吹っ切れてから1~2年が過ぎたころ、ちらほらと客足が増え始め、「北陸ラーメン博」(石川県開催、石川、富山、福井3県参加)というラーメンイベントへの出展の機会を手にします。
結果は、開催3日間で売上2位、富山エリアではなんと1位。
その直後から、バッシングしていた人達がなんと応援してくれるように。
「やっと結果を出したな!」
「市外に出ていく人も多い中で、県外から氷見へ来てくれて、氷見という名前を使って、地名を広めてくれている」
決して諦めずに進み続ける伊藤さんの姿に、周囲からの反応にも変化が訪れます。
さらにそこから東京ラーメンショーに出るなどイベントが続く中で、今度は、アンチだった人達がファンに変わり、罵声は応援に変わっていきます。

「氷見に恩を返したい」という信念の元、頑張り続けてきた伊藤さんの想いと、「中途半端なモノで氷見を名乗って欲しくない」という両者の熱い想いが出会った結果、化学反応が起こって新しい結果が生まれたのだと筆者は感じました。
そのどちらにもあるのは、地元愛の強さです。
「氷見にのれん分けしてもらっている気持ちでいるから、氷見という土地、ブランド、氷見という看板の名に恥じないようにまだまだもっと頑張って、地元の人達にも誇って貰えるようなお店になれるように頑張って、恩返ししていきたい」

(……ここで筆者の脳内にプロジェクトXの主題歌が流れ始めます)
伊藤さんの言葉に頷きながらお話を伺っているだけでも胸がいっぱいで、拍手喝采、スタンディングオベーションしたいほど胸を打たれました。
いつも食べていたラーメンにそんな熱いストーリーが込められていたとは。

ちなみに、筆者がいつも食べているメニューがこちら。「獅子舞ラーメン」です。

市内各地40連で行われている氷見の獅子舞を表現した一品。
こってりと濃いめの醤油味に黒いラー油が弧を描いていて、ガツンとくる風味に獅子舞の躍動感や豪快さを感じます。

他のラーメンにも全て氷見の祭りの名前が付けられていて、例えば、氷見の祇園まつりは、荒々しく激しく賑やかな祭りだから、激しさを辛さで表現し、辛いラーメンに仕立てられています。

無形有形関係なく、見たものに衝撃を受けインスピレーションが働いて、それを表現し、想いを込めて形にする。
そうして生まれたものはもう「作品」と呼ぶに等しいですよね。筆者はそう感じます。
作品と呼ばれるものには解釈が生まれてくると思うのですが、伊藤さんが味付けや具などで表現したラーメンと、元になった祭り、イメージがその通りでまさに解釈一致です。

感動の大フィナーレのような空気感でインタビューが終わりそうな雰囲気でしたが、筆者、ここで大切な事を思い出しました。

移住者として見る氷見は如何でしょうか?
初めて氷見へ来た時の第一印象を聞いてみました。


(氷見ラーメンの店舗がある湊川周辺)

「田舎だなと思った。でも街中はコンパクトになっていて暮らしやすい。何よりもポテンシャルのある町。まだまだ可能性をたくさん秘めている」
初めてここへ来た時の印象を思い出しつつ、やはりこの土地が持つ魅力に強く心が惹かれているご様子。氷見語りが止まりません。
「チャンスも多い町で、楽しさも、隠れた魅力もまだまだたくさんあって、出し尽くせていないのではと感じるほど。応援してもらえるし、一度受け入れてもらえたら、本当に心強い人達。それこそが氷見のパワー」

ひたむきな努力と信念を貫いて、たくさんのご縁に感謝をしながら、アンチもファンに変えてしまった伊藤さんの言葉だから、説得力しかありません。

伊藤さんにお話しを伺う前、氷見ラーメンには客として何度か来たことがありました。
どことなく居心地がいい、入りやすい、あまり多くは話さないけど、店主の人柄が良いと伝わってきて、食べ終わって店を出る時に「また来よう」という気持ちになるのです。
そして何よりも、味がしっかりと濃厚でこってり系のスープでありながら、食事の後に変な胃もたれや重さが全く無く、丁寧に作られたのが分かります。
化学調味料の類を一切使わずに素材にこだわるから、味だけではなくそういった食後感にまで結果が現われているのかなと勝手に推測していましたが、地元の食材にこだわり、「氷見の名に恥じないように」と丁寧に仕事をされていると知って、大納得でした。

ご本人のモットーは、『毎日コツコツ、一生懸命』。
お客さんからの「ごちそうさま」が何よりのご褒美だと、朗らかな笑顔で語って下さいました。

氷見愛の込められた一品、是非一度味わってみてはいかがでしょうか。

 

氷見ラーメン本店

【住所】〒 935-0017 富山県 氷見市 丸の内12-7
【TEL】0766-72-1813
【営業時間】
 ■火曜〜土曜
ランチ :11:30〜14:00(LO13:30)
ディナー:18:00〜26:00(LO25:30)
■日曜
スープなくなり次第終了
【定休日】月曜日

【コーヒーハウス・マイケル】「懐かしい」は居心地が良い

つい何週間か前まで都会に住んでいた私にとって、飲食店とはただ食事をする場所でした。
しかし、氷見に来てから私にとってそれは、店主とのちょっとした会話を楽しみ、心からリラックスする場へと変化したのです。

この変化が起きるきっかけの一つがマイケルさんでした。

移住して間もない時、私はどこへ行くのも緊張しており、マイケルさんにいった時もそれは同じでした。

お店の中に入ってみると初めてなのになぜか懐かしい印象。
店主さんはどんどん話しかけてくるのではなく、料理の合間に優しい笑顔で話しかけてくれる感じでした。
そして私はいつの間にか自然体で食事とコーヒーを楽しんでいたのです。

なぜこうもリラックスしていられたのか、自分でも考えつつ店主さんにお話を伺ってみましたのでご覧下さい

ーー中央町商店街で喫茶店をやろうと思ったきっかけはなんですか?
店主:お喋りが好きだったから! 当時ママ友とゆっくり話せる場所が欲しくて始めました。
氷見は漁師町だからそのうち漁師さんやサラリーマンのお客様が増えて、しっかりした食事もある今の形になっていきました。

ーーお店のコンセプトみたいなものはありますか?
店主さん: ママ友向けに始めた時から、来てくれた人には安らげる場所を提供したいと思ってたかな。
漁師さんやサラリーマンのお客様が増える中で、いつも忙しくて娯楽とかができない方のために当時人気だったテーブルゲームなどを置くようになりました。


取材日にもテーブルゲームで遊びにきたお客様が!

そして、ここでマイケルを始めるきっかけにもなったママ友さんが登場!!
お店で飾れる手作りの置物を持ってきてくれたみたいです。
本人の写真はNGとのことでしたが置物は撮らせていただけました!

すごいクオリティですよね!!

何十年もの付き合いということで、せっかくなのでママ友さんにもお話を伺ってみました。
ーー店主さんはどんな方ですか
ママ友さん:誰にでも分け隔てなく接してくれる人! 長い付き合いの私もお客さんとして接してくれるし、他のお客さんにも全員同じように優しく接してくれるところが好き!

他の席にいたお客様もうんうんと頷いています。
店主さんはとても恥ずかしそうでしたが、これには私も納得です。
「私が初めて訪れた時、他の常連さんと同じように接してくれたから初めてきたお店のように感じなかったのか。」
「その優しい気遣いが私にどこか懐かしいような印象を与えたのだな。」と腑に落ちました


みなさん自分の家のようにくつろぎ、世間話をしています。

話が変わりますが、新型コロナウイルスの影響は受けていますか?
店主:かなり受けています。お店も閉めなければと思うけどこの店を楽しみにしてくれている人もいるので難しいところです。今は消毒や換気に気を使って営業しています。

ーー今後テイクアウトやヒミイーツの利用など考えていますか?
店主:お店を回しているのが私一人だから新しいことに手が回らない状態です。でもこんな状況だからお客様からご要望があればできる限り応えたいと思っています。

ーー最後にこれからのマイケルさんや商店街について何かお願いします。
店主:商店街のお店の中には跡継ぎがいない高齢の方が経営しているお店があります。私も含めそういった方々は歳を取るごとに元気がなくなっているのでそこは心配です。でも跡継ぎがいるお店や若い方が始めたお店もあるので悪いことばかりでもないと思っています。
個人としてはお店に来てくれる人がいる間は頑張ってここでやっていきたいと思っています。

取材が終わり帰り際に「美味しいからぜひ食べて。」と氷見うどんを渡してくれました!
こちらは氷見の名物ですがまだ食べたことがなかったので大興奮です!!
移住したばかりの私のことを気遣って頂き、涙が出そうです。。
本当にありがとうございます!!

今回の取材で店主さんの気遣いを知り、お客様に愛される理由が分かった気がします。
そして私自身、地域おこし協力隊として氷見市にやってきましたが、誰かの力になるよりもこうして力を分けて頂くことの方が断然多いです。
このような方々に少しでも恩返しができるように一層頑張らなければと心から感じました。


こちらが私のおすすめ、焼きチーズカレーです!
みなさんも感染拡大を乗り越えた暁にはぜひマイケルさんに行ってみてくださいね!!

【コーヒーハウス・マイケル】
氷見市中央町14−4

新たな味、新たな楽しみ方との出会い

おうち時間、どう過ごしていますか?

みらいエンジンスタッフの岸本です。

先月始まったサービス、「ヒミイーツ」。
市内でじわじわと広がり、定着しつつあるのを感じます。
友人知人から、どこのお店のあのテイクアウトメニューを試したみたらとっても美味しかった、とか。逆に、美味しかったものをお勧めしてみたりだとか。そういった情報交換が増えてきました。
たくさんのお店が登録されているので、時々サイトを開いては、どのお店にどんなメニューがあるのか筆者も眺めています。
知っているお店があると、ここのお店のこれ美味しいんだよなぁーと美味しい記憶が蘇ったりするのですが、
意外と多いのが、
地元民ながら、まだ入った事の無いお店 です。
場所や名前は知っているけど、どんなメニューがあるのか、価格帯はどんな感じなのか分からなくて入ったことが無いお店。
居酒屋だから、一人で入っていいのかどうか分からないな~と躊躇していたお店。
自分のお休みとお店の定休日が重なっててなかなか行けずにいたお店、などなど。
意外とあるんですよね。
そういったお店の情報がこのヒミイーツに集約されているわけです。

そんなわけで、これを機に
お店の場所も知っていて、名前も聞いた事があるのに、入ったことが無かったお店の味をテイクアウトで試してみることにしました。

今回は、氷見市幸町にある「飛味蔵」さん。

普段はお昼にランチメニュー、夜はお食事もお酒も楽しめるお店として営業されています。

持ち帰りのメニューの中からから揚げ弁当を選びました。
お店の公式ホームページを見ていたら、揚げ物の欄に「オリーブオイルで揚げる」と書いてあったので、気になっていたのです。
お店に出向く前に、電話で注文をしてみました。
ドキドキしながら電話をすると、とっても明るい声の店員さんがご対応くださりました。
ヒミイーツのホームページを見た事を伝えます。
ヒミイーツには、ヒミデリという出前サービスもありますが、今回は私の帰宅ルート上にお店があり、帰りに立ち寄れるので、テイクアウトでお願いしました。

お店に入るのは初めてなのでドキドキします

外にもテイクアウトのメニュー表が置いてありました。

初めての店内に、こんな感じかぁ……とこっそりきょろきょろ。

清潔感があって、綺麗で落ち着いた雰囲気です。
カウンター席と、半個室とお座敷がいくつか。

一度でも足を踏み入れると、次回、お店に入りやすくなりますね。

お弁当を受け取って、帰宅しました。

こちらが、から揚げ弁当。
なんとなく予想していたものよりも、色んな種類のお惣菜が入っててびっくり!

初めて食べる飛味蔵さんの味。
揚げ物はオリーブオイルで揚げてあるので、あっさりとしていて食べやすく、お店のおすすめのひとつに揚げ物が並ぶのも頷けます。
煮物にもしっかり味が沁みていて、ご飯が進みます。
とっても美味しかったです。

さて、このヒミイーツですが、
以前から出前をやっていたよ!というお店でも、新たにテイクアウト専用のお弁当メニューを増やしたというお店が多いようです。

こちらは、氷見市十二町にあるイタリア料理店オリーブさんのお弁当。

紙製の容器と手書き風タッチの優しい雰囲気のリーフレットがとても可愛いです。

オリーブさんのお料理を出前でいただいた事は何度もありますが、お弁当は初めて。

中身はこのような感じ。
氷見産の食材を使った品々がご飯の上に敷き詰められていて、彩り豊か。
味ももちろん、安定の美味しさです。

ヒミイーツ、ヒミデリの開始から、色んなお店のテイクアウトやお弁当を試していますが、お家でひっそりと食べるのはもったいない気がしてきました。
色んなお店のお弁当を持って、見晴らしの良い場所で景色を眺めながら食べたい。
頭の中には早くも、色んな場所の候補が幾つも思い浮かびます。
氷見市は海と山が近いので、海を見下ろせる小高い丘の上の公園がたくさんあります。
朝日山公園もその一つ。

円形に設置された長いベンチは密を避け距離をとって座ってもまだ余裕がありそう。

こちらは、九殿浜という場所。

この画像は冬頃に撮ったものですが、春には野の花が咲き、可愛らしい黄色が視界を彩ってくれます。
座ってお弁当を広げられるベンチもあるし、画像内の坂道を登っていった先には、芝生広場と東屋があって、絶景と美味しいお弁当の両方を味わうピクニックが楽しめそう。

氷見の5月はまだちょっと肌寒い日も多いですが、この先の季節の楽しみ、そして氷見の景色やお店の味の楽しみ方に新たな選択肢が増えた喜びを感じています。

食卓の上にある季節

おうち時間、何をして過ごしていますか?

みらいエンジンスタッフ、そしてアニメオタクの岸本です。
筆者は元々お仕事の日以外は部屋から出ないので、おうち時間は通常運転です。
そんな引きこもりのプロ、筆者の楽しみは、ゆっくりと丁寧にお茶を淹れて美味しいおやつと共にティータイムを満喫すること。
先日公開されたデリバリーシステム『ヒミイーツ』では、お食事だけではなく、パンやお菓子のお店もあります。
たくさんの魅力的なお店の中から、今回気になったのはこちら!

お気付きでしょうか?
画像内の美味しそうなスイーツに添えられた、彩り豊かな花を。

これは撮影用の演出ではないのです。
こちらのお店「Cafe la liberte NAMI」さんの手掛けるスイーツは全てエディブルフラワー、つまり「食べられる花」が使われているんです。

こちらは、3月上旬に市内にあるナミさんのカフェを訪れた際の写真。

抹茶のケーキです。
見た目で華やか、味も美味しい。
そんなスイーツが自宅でも楽しめるんです。

テイクアウトをした場合も、ご覧の通り。

ケーキだけではなく、フルーツやお花が添えられていました。
せっかくのなので、お皿に盛りつけました。

盛りつけたと言っても、ケースから出しただけです。それでも、この映え。
お皿の上に春が来たみたい。
ちなみに、エディブルフラワーの味はというと、しっとりとしていて柔らかなお野菜に近い感覚です。
まだ食べた事ないという方は、ぜひこの機会に味わってみて下さい。

お花見にも行けないこの春、お皿の上でのお花見。
外出を控えなければならないこの時間の中で、季節を感じさせてくれるものはやはり風景や、花や木々の色の移り変わりだと思うのですが、食材もその一つであると思います。
新鮮な旬の食材って、味や色だけではなく、その季節の空気の匂いまで味わわせてくれる気がします。

そんなわけで、
『不要不急の外出は控えSTAY HOME』という大義名分を得て、引きこもりに磨きがかかった筆者。
この機会に、これまであまり積極的にやってこなかった料理にも挑戦してみようかとキッチンに立ってみることにしました!
使うのは、もちろん春が旬の食材。

富山湾の宝石、白エビです。
『待ちに待った富山の味』『白えび解禁』
全県民が待っていたといっても過言ではありません。

今では富山が誇る名産品のひとつに並び、北陸新幹線に乗って食べに来る人も増えましたが、
実は白エビは、昔は市民権が無くて、桜エビの代用品として扱われたり、出汁を取るためだけに使われたりしていたそうです。
それが今では『富山湾の宝石』と呼ばれるまでになるなんて。
筆者が氷見の観光のお仕事に就いていた時も、白エビに関するお問い合わせがとても多かったです。
氷見では白エビ漁を行っていないのですが、県内で水揚げされた朝とれの新鮮な白エビも、氷見市内のスーパーで手に入ります。

近隣の市の特産品も当たり前に生活の中で手に入るのは、ありがたいことですね。

白エビと言えばかき揚げです。
薄くスライスした玉ねぎと一緒にたっぷりの白エビを絡めて揚げます。

衣をつけたら油へ

油の跳ねる音と共に、美味しそうな匂いが立ち込めてきました。
ご飯の上に乗せて、タレをかけたら完成です。

旬の白エビは身が大きくて、ぷりぷりとふわふわの中間のような、何とも言えない柔らかさの中にある甘みと香ばしさとが同居していて、思わず富山湾に感謝したくなりました。
面倒な背ワタとりや殻外しが無いので、料理初心者の筆者にも簡単に調理が出来ました。

素揚げしてさっと塩を振るだけでも超絶美味なのでおすすめです。
揚げ物を目の前にするとビールを欲してしまうのは日本人のDNAに深く刻み込まれた食欲システムなのでしょうか。
抗えない……腹の虫がビールを寄越せと激しく鳴いている……!

お酒が進みすぎるので、注意が必要です。

そしてこの白エビを使った料理もヒミイーツ対応店にありますので、ぜひ色んなお店のメニューを開いて、チェックしてみて下さいね。

白エビが終わる頃には、夏野菜や夏の魚、そして鮎釣りの解禁と、食の楽しみがまだまだ続きます。
旬の食材を口にした時の、身体の中に季節の欠片を取り入れた感覚を楽しみながら、家庭の食卓から季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

【市内の飲食店を応援】『ヒミイーツ -Himi Eats-』・『おうちで○○』のご紹介

こんにちは、みらいエンジンの藤田です。
こちらのホームページは「氷見への移住を考えている方に向けた情報の発信」を行う場です。ですので、普段はお店の紹介をしても、観光スポットの紹介をしても、そこに「暮らし」の視線を加えることを心がけてきました。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大を受けて不要不急の外出自粛が続き、「どうぞ氷見にお越しください!」と言えないこうした状況下では、どのような情報発信を行えばよいか/行うべきかについて頭を悩ませています。

そうして頭を悩ませた結果…今回ばかりは少しそこから脱線させてください。
今回ご紹介するのは市内で行われている、店舗を応援する取り組みについてです。
外出自粛の影響を真っ先に受ける観光・飲食業を支援しようと、民間・行政が垣根を超えて新しい取り組みを行っています。
ありがたいことにみらいエンジンの記事は、市内の方や隣接する市町村の方々にもご覧いただいていおりますので、そうした取り組みをご紹介することで、微力ながら応援していければと考えています。
苦しい状況にある事業者さんたちは、みなさん氷見の魅力をつくり出すかけがえのない存在。感染拡大を乗り越えた未来の氷見にこうしたお店が残り、移住者さんが笑顔で訪れることができますよう、心から祈り応援してまいります!

さて、前置きが長くなりましたが、ご紹介に移ります!
まずは『ヒミイーツ – Himi Eats –』。
市内のテイクアウト・デリバリー可能店舗をまとめたサイトです。

みらいエンジンHPでも過去ご紹介している『移り住みたくなる宿 イミグレ』の松木佳太さんが発起人として立ち上げたもので、協力店舗を募りながら行政とも連携して運営されています。

ユーザーとしては昼営業/夜営業や和食/洋食/弁当などカテゴリ別で検索できるのがうれしいところ。
いつも通っているあのお店、気になっていたあのお店…選ぶ楽しみが味わえるサイトになっていますので、ぜひご覧ください!

またこちらのページでは4月19日月曜日からの1週間『ヒミデリ』という宅配サービスが試験的に受け付けられます。
注文方法は至ってかんたん、『ヒミデリ』対応店舗からお店を選んで、『ヒミデリ』センターに電話を一本かけるだけ!
普段は配達をしていない店舗でも、気軽に注文し自宅でその味を楽しむことができます。
そしてなんとこちらのサービス、配送料は“無料”。
あくまで実験段階ということもありますが、市内に拠点のある平和交通さんのご協力があって実現したものだとか。
対応の速さはもちろん、一丸となって氷見のお店を守ろうという気持ちに心打たれます。
実験期間中は前日までの注文が必要とのことですが、折角の機会ですのでぜひご活用ください。

そしてもうひとつ。
氷見商工会議所でも同様にテイクアウト・デリバリー可能店舗を紹介しています。

「おうちで○○」ご紹介ページ

こちらのページも続々と掲載店が増えており、なかにはおうちで「DIY」という変わり種も。
岸田木材さんのこちらの商品は、テーブルやイスのDIYキット。外出自粛で家にいる時間に、氷見産の杉材でDIYをして過ごしてみてはという提案です。
自粛が続くと気持ちが落ち込みがちになりますが、こうした発想で新しいことに挑戦し、楽しく乗り越えたいものです。

また、氷見商工会議所さんはこうした情報をFacebookでも積極的に発信していらっしゃいます。

Facebookを利用されている方はぜひフォローして、まだ知らなかったお店を利用するきっかけとしていただければと思います!

ひとまず以上となりますが、今後もこうした情報があればホームページやFacebookで発信して参ります。
また、すべてのお店をとはいきませんが、みらいエンジンとしても市内のお店を紹介する記事も増やしていければと考えています。

それにしても…おいしそうなメニューの写真ばかりみていたらおなかが空いてきました(笑)
今日はどこのお店のテイクアウトを頼もうか、魅力的なお店ばかりで悩んでしまいます……
大変な状況は続きますが、氷見の豊かな「食」を楽しみ、応援しながら、明るく過ごしていきましょう!
そして移住をお考えの皆さん、この時期を乗り越えたらぜひ氷見へその味を確かめにいらしてくださいね。

信念と、改革と。町のお豆腐やさん

町の豆腐店と聞いて思い浮かべるのは、水の張られた容器から丁寧に豆腐を掬う職人の手と、蒸された大豆の湯気。
しかし最近のお豆腐屋さんはどうやら、サラダやデザートまであるらしい。

見習い相談員の岸本です。
氷見市の中心市街地に位置する商店街の中に、「さがのや」さんというお豆腐屋さんがあります。筆者宅からすぐ近くなので、ずっと気になってはいたのですが、聞けば、どうやら京都の料亭で修業した板前さんがお店を継ぎ、豆腐だけでなくお惣菜やデザートを手掛けているとか。
気になる……!
そんなわけで行ってきました。

かねてより、若いご夫婦が色々なメニューを展開していると聞いて、気になっていたのです。

氷見駅からは徒歩約8分程度。
朝9時半から開店し、商品が売り切れ次第終了との事だったので、早めの時間に行ってみました。

さがのやのご主人に写真撮影をお願いしたところ、照れて恥ずかしがっていらっしゃったので、手元だけ撮らせていただきました。
京都のご出身との事ですが、話していてあまり京都訛りは感じませんね。
氷見に来て10年。身も心も言葉もすっかり氷見人といったところでしょうか?
初めに氷見に来た時の印象を聞くと、「立山が綺麗で感動した」「ブリが美味しかった。塩焼きが本当に美味しい!」と、景色、そして食の豊かさがやはり印象に残ったようです。
他にも、「スーパーの半額シールのお刺身でも美味しい」、「焼き魚の骨付きのはちめ、イシダイが当たり前なことに驚いた」、「赤巻き蒲鉾が何にでも入っているのが不思議だった」、「氷見牛メンチカツが美味しい」など、やはり板前さんだけあって、ついついグルメチェックが捗ったようです。

それでは、氷見の人の印象はどうだったのでしょうか?
ここでご主人の口から飛び出したのは、「氷見の人の「分かったよ」という口癖が素敵だなと思った」という言葉。
筆者、氷見生まれ氷見育ちですが、「分かったよ」という口癖を特に意識したことは無かったので、この言葉にはとっても衝撃でした。
さらに「気さくな人、穏やかな人が多い」と話すご主人も穏やかな笑顔で、住み始めた当初の事を振り返りながら「近所付き合いで色んなことを教えてもらった。聞きやすい、教えてくれる、みんな親切でいじわるな人がいない」と話してくれました。

そんなご主人、料理人から豆腐屋への転身についてはどうでしたかと尋ねると、急に顔つきが職人のそれに変わります。
「豆腐作りは水とにがりのみ。非常に難しい。商売としては、食に関する職業の人だけでなく、色んな界隈の人たちとの繋がりや付き合いを広げて、多種多様なお仕事をいただいている」
穏やかな表情ながら職人の顔を見せるご主人。
言葉の端々に拘りの強さを感じて、豆腐を作る上でのポリシーを尋ねるとと、「自分の欲しいものより相手のニーズ 」というキーワードが出ました。
「自分がやりたいことよりも、相手のリクエストに応える、相手が求めているものを作るようにしている」、「相手が欲しいものに今までの経験を重ねたり、出店するイベントの空気感や雰囲気に合わせ、和食以外のものも作ったりする」という意外なお答え。
筆者としては、職人というものは絶対に己を曲げず、妥協もしない、といったイメージがあったのです。
ところが、次の言葉を聞いて、大納得しました。
「味に繋がらないことはしたくない」
「ヘルシーさだけを求めて味は二の次で終わるのではなく、美味しさの裏側に素材の良さ、成分の割合があるもの。味に繋がってこそ」
そう力説するご主人。奥さんと試行錯誤しながら作り出すさがのやさんの商品は、大豆の割合が上位、おからや豆乳をふんだんに使用した上で、味も大切にしているのだとか。

ここで「良かったら食べてみてください」と、冬季限定の柚子豆腐が登場。
筆者のテンション、今日イチで最高潮。
「いいんですか!?」と言い終わらない内にスプーンを掴み、いただきました。

ふわふわの見た目からは想像もつかない程、豆の味がしっかりとしているのでお醤油が不要です。
胃に優しそうな温かさで、朝ごはんやあまり食欲の無いときにとても良さそう。そう感じました。
ささやかに拡がる柚子の風味に隠れて、味覚の端で微かに主張する唐辛子の気配。
よーく見ると赤い粒が見えます。

もう一点、試食させて頂いたのは、豆腐の味噌漬け。

一口食べて、衝撃。
「豆腐の味噌漬け」というワードからは想像もつかないくらい、イタリアンなお味と食感。
「週末に、ワイン片手に映画を見ながらおつまみにするイメージで、クラッカーとか野菜に付けて食べてもらえたら」と笑顔のご主人。
分かります。すごくよく分かります。
これは白ごはんじゃない。
今すぐクラッカーにディップしたいです。
味の想像がつかない、という方。ぜひご賞味ください。
筆者の数少ないボキャブラリーを総動員しても「クリームチーズみたい」という事しか言えないのですが、クリームチーズよりもカロリーが低く、胃もたれもせず、まさに、「ヘルシーなだけでなく、味に繋がっている」んです!

大興奮のまま、あっという間に時間は過ぎ去ります。
少しの時間でしたが、豆腐に懸ける想いや商品開発を語ってくれたご主人。
お店を出ようと扉を開けると、目の前に広がった商店街の光景に、試食させて頂いた柚子豆腐の優しい香りの記憶が重なります。
先日、からあげ店を取材した時にも感じた事ですが、商店街とお惣菜の香りって、なぜこんなにも相性が良いんでしょうね。

帰り際に、こちらの商品を購入いたしました。

このボリュームが二つ入りで550円!
食卓に優しいお値段……しかも、外側のあげも中に詰められた具材も全て手作りと分かっているので、安心感があります。
生産者の顔が見えるって大切ですね。
さっそく、夕飯のおかずにしました。
真空状態で冷凍してあるので、袋のまま湯煎します。中火で、だいたい6分~10分程度。

袋を開けてお皿に盛るだけという手軽さにどことなく罪悪感。
こんなに楽でいいんだろうか。
そんな気持ちから逃れるため、見本の写真にならってネギを盛ってみました。

巾着の中には、キクラゲと氷見牛とお餅の3種の具材がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、箸を差し入れた場所からほろりと零れそうになるキクラゲや氷見牛に、とろとろに溶けたお餅が良い具合に絡んで引き留めます。
あっさりとしているのに、しつこすぎない絶妙なしっかりとした味付け。
上品な口当たりの和風出汁と、罪悪感から添えたネギの歯ごたえがアクセントになって、完食するまでの間に「これが一つ275円だなんて信じられない」を何度言ったか分かりません。
美味しいものを食べ終わった後の、食事に対する満足度が凄かったです。
使う素材選びにも、組み合わせや味のバランスにも、お皿に盛りつけた時の見た目も、全ての工程にご主人のこだわりが息づいているのを感じて、「味に繋がらないことはしたくない」「全ての商品に思い入れがあり自信作」の言葉の意味が分かりました。
インタビューの最中にご主人は「自分は天才タイプじゃない」と仰っていましたが、この味、触感や見た目のバランスはご主人のひたむきな努力や想いの結晶の内のひとつであると確信しました。
そして、こんな風に商品ひとつひとつに想いや信念、こだわりを込めて商売をしている方が、この商店街にはまだまだいらっしゃるのかもしれない、とも。

「さがのや」さん、そして筆者宅のある氷見商店街は、筆者が幼い頃は活気にあふれていて、八百屋の店先には新鮮な野菜が並び、魚屋のショーケースには朝どれの魚や、透明感のある刺身や焼き魚が並び、精肉店からは揚げたてのコロッケの匂いが行き交う人の空腹をつついて誘うように漂っていました。
人の数、ではなく、笑顔や声や足音、そういった『人のぬくもり』がそこにありました。
その記憶も徐々に色あせつつあって、寂しくもあり、時代の流れと共にそれも仕方のない事だと思う気持ちもありましたが、こうして商店街を歩いてお店に入り、作り手から直接商品を受け取ると、人のぬくもりが確かにここに存在している事を感じました。

 

さがのや/(有)坂津豆富店

◇ 定 休 日: 日祝
◇ 営業時間:(月~金)9:30~17:30 (商品なくなり次第終了)
(土)  前日までのご注文のみ受取可

◇ 住  所: 富山県氷見市本町9-4
◇ 電話/FAX: 0766-72-0575
◇ Facebook: @saganoyatofu

未知(珍食材)との遭遇

日に日に気温が下がり、我が家でも暖房器具がフル稼働しています。
見習い相談員の岸本です。
テレビにもお正月特番のCMが増え始め、年の瀬を感じ始めたある日の事。
我が家のキッチンで、未知との遭遇がありました。
それがこちら。

落ち着いているように装って書いていますが、見た瞬間の第一声は
「ふぁっ……?!?!」
でした。
不思議な物体の正体は

『慈姑(くわい)』

という植物。

クワイ(慈姑、学名:Sagittaria trifolia L. ‘Caerulea’)は、オモダカ科の水生多年草であるオモダカの栽培品種である。別名(田草、燕尾草、クワエ)ともいう。

日本での主流は青クワイで、ほくほくとした食感が特徴である。デンプン質が豊富で栄養価が高く、100グラムあたりのカロリーは126キロカロリーとサツマイモに近い。 炭水化物の他にカリウム、葉酸、カテキンなどを含む。

日本では「芽が出る」縁起の良い食物と評され、煮物にしておせち料理で食べられる習慣があるため、世界でも日本で最も普及している。(Wikipediaより抜粋)

上記のとおり、おせち料理のひと品として登場する縁起の良い食材らしいですね。


画像:無料写真素材『写真AC』より

一体こんな不思議な食材をどこで入手したのかと母に尋ねたら、
「氷見産じゃないよ。神子の里で買った。車で20分くらい」
と言うので、
お隣、石川県の神子の里に、行ってきました!
神子の里は石川県羽咋市神子原町と言う場所にある農産物直売所です。
氷見中心市街地から車でなんとたったの20分。
近すぎて他県という感覚がありませんね。県内の隣市に行くより近いです。
山の方に住んでいる方なら、車で10分もかからないかもしれません。

山道を進んでいくと、県境を越えてすぐ、神子の里の直売所があります。

採れたての野菜や加工品がずらりと並んでいます。
どこの直売所に行っても感じる事ですが、この、生産者から直に届いた感がとても好きです。

こちらはイノシシ肉の加工品ですね。
ソーセージは食べた事はないので、今度挑戦してみたいと思います。

氷見にも野菜の直売所がたくさんありますが、車でほんの20分走るだけで、隣県のご当地野菜や名産品が手に入るのは嬉しいですね。

氷見は『食』が豊かと言われる事が多いですが、氷見産と神子原産、両方の食材が大した移動距離も無く、新鮮に手に入るなんて、氷見ならではの贅沢ですね。
お店の人と会話しても、氷見の言葉には無い石川訛りがあって、プチ旅行気分というか、日常の中でのちょっとした気分転換になります。

ちょうど、神子の里のFacebookでクワイの紹介が上がっていました。
やはりこの時期が旬の食材なんですね。(知らなかった……)

キッチンで遭遇した小さなサイズのミニクワイは、私のお弁当に素揚げになって入っていました。
ホクホクとした芋感の中に、シャリっと歯ごたえがあって、じゃがいもと長芋の中間のような感じです。
『食べたら幸せの芽が出る』と噂の、縁起の良いクワイ。
いつもの食卓に少し違った食材を並べてみてはいかがでしょうか?

氷見”の”うどん

まだまだ残暑厳しいと感じる日もありますが、暦の上ではとっくに秋です。
食の秋です。
見習い相談員の岸本です。
とりわけ秋の食材には目が無い私が今日ご紹介するのは、

『氷見うどん』です!

旬関係ない!
なぜ今ここでうどんか。それは、昨日、市内のお店で食べた氷見うどんがとっても美味しかったからです。
感動と記憶が新しいうちにその魅力をお伝えしたい。そう思った次第です。
お店についてはまた後ほど紹介させて頂くとして、
まずは氷見うどんの歴史について。

そもそも氷見うどんってご存知でしょうか?
実は氷見の名産品で、日本三大手延べうどんのひとつと言われていたりします。

氷見うどんとは
作り方は稲庭うどんと同じで竹によりながらかける手縫いで、油を塗らない。ルーツは輪島のそうめんで、1751年(宝暦元年)に「高岡屋」が輪島から技法を取り入れて作り始めたとされる。元々は「糸うどん」との名称で、他の手延べうどんとは異なり、最後まで手で撚りをかける特徴があり、高岡屋においては『一糸伝承』の名で現在も販売されている。このうどんは加賀藩御用達のうどんであり、商品名の通り製法は家伝のものであった。なお、かつて高岡屋では「手打」の表記を採用していたが、これは周辺に類似する製法がなく、市販のような機械製麺ではないとの意味であり、切って麺にしているわけではない
現在氷見うどんと呼ばれるうどんには、こうした伝統的なものと、手延べによるものの2種類があり、高岡屋では両者が販売されている。一般的な手延べうどんの場合、麺が折れにくいようあえてコシを出さない場合が多いが、氷見うどんは両者ともに生地に対して力を加え練り上げるため、手延べの滑らかさと手打ちのコシを共に具有している特徴がある。
(Wikipedia「氷見うどん」より抜粋)

1751年発祥で268年の歴史……!
そんなにも長い間、愛されてきたのですね。
しかし。
ここまで「氷見うどん」と記述してきましたが、実はこの「氷見うどん」という名称は「海津屋」さんの関連会社が保有している商標なのです。
なので、氷見うどんというと海津屋さんのうどん商品のことを指すので、氷見産のうどんの事は「氷見のうどん」とか「氷見産うどん」と言うのが正しいのだとか。
うどんに歴史ありですね。

そんな氷見うどん改め氷見産うどんですが、市内で食べられるお店がたくさんある中で、私がご紹介するのは「氷見丼本舗『みきさん』」です。

知人友人から評判を聞いていたので、行ってみました。

店内はカウンター席とテーブルが2席。
元気の良い男性店主が笑顔で迎えてくれます。
私以外のお客さんは、地元人らしき男性と、旅行者っぽいご夫婦。
地元民に愛され、旅行で氷見を訪れる方も気軽に入れるお店なんですね。

こちらがみきさんの冷やしひみうどんです。
ちなみに、どこの地域でも「地元民ほど地元の特産品を食べない」という傾向はあるかと思いますが(え、無い???)、例に習って私もお土産として持って行ったことはあっても、自分で食べるのは久しぶり。
うどんメニューは全て追加料金で麺を氷見うどんにしてもらえます。
その上、「高岡屋」さんと「海津屋」さん、どっちの麺にするか選べます……!
今回は高岡屋さんの麺にしてもらいました。

冷やしひみうどんには天ぷらが添えられています。
衣が薄くてさくさくの揚げたてでとても美味しいです。

甘口のタレにはとろろが入っています。
肝心の麺はというと、表面はツルツル。
鏡面仕上げでも施してあるのかというほどにツルッッツルです。
そして細いのにコシと弾力があって、麺自体に透明感と清涼感があります。
うどんと素麺の中間と言った感じで、ルーツが輪島のそうめんというのも頷けます。
久々に食べましたが、こんなに美味しかったっけと思ったほどでした。
店主の笑顔がいい、食事は美味しい、その上、食後にコーヒーも出してくれます……!
「コーヒー、あったかいのと冷たいのどっちがいい?」とめちゃめちゃいい笑顔で聞かれた瞬間に「あっ、このお店、通おう」と決めました。

まだまだ他にも美味しい氷見うどんのお店がたくさんありますので、ぜひ、お気に入りを開拓してみてください。
そして、アレンジの効くうどんに氷見産の食材を合わせてオリジナルの氷見のうどん料理を作ってみてはいかがでしょうか。

春の味覚!「花見イカ」

こんにちは!地域おこし協力隊の野口です。
氷見では3月末になるとすこしづつ暖かくなり、春の陽気を感じるようになってきました!
香川県出身の僕にとって、晴れの日が増えてくると本当にうれしいです!笑
 
それでは今回は、春が旬の食材を使った料理をご紹介したいと思います!
 
地元スーパーで買ってきた食材がこちら。

スルメイカと菜の花です!
この食材を使ってパスタを作ってみたいと思います!
 
菜の花は言うまでもなく春の食材だと思いますが、意外と知られていないのがスルメイカではないでしょうか?
氷見産スルメイカは3〜5月頃に漁獲され、花見の時期に獲れることから別名「花見イカ」ともいうそう!少し小ぶりで身が柔らかいことが特徴だそうです。
 
イカを買う時の選び方ですが、なるべく茶色が濃く丸みのある個体が新鮮でおいしいですね。
今回は朝どれのものを昼間に買ったので鮮度バツグンです!
やっぱり新鮮なものが食べられるのは氷見の特権だと思いますね〜
もうすでにおいしそう笑

 
さっそくこの「花見イカ」を調理していきたいと思います!


まず、頭の付け根を指で切り離します。


そして頭と胴体をつかみ、内蔵をそーっと引き抜きます。


こんな感じ。


胴体の中にある背骨もそーっと引き抜きます。


頭と内蔵を切り離します。


頭にある目とくちばしを取り除くために半分まで切り込みを入れます。


くちばしと目は下から押し出すような感じで取ります。


後は胴体とゲソを切っていき、


塩こしょうで炒めます。いい匂い!



菜の花は塩ゆでして切りました!

今回はあますところなくイカを味わうためイカの肝とイカスミを使ったパスタソースにしたいと思います!

これがイカの墨袋。


最後に麺と具材とソースを混ぜ合わせると完成です!

イカの肝を使ったのでかなり濃厚な香りがします…!
それではさっそくいただきます!

まずはイカの身から…
や、やわらかい!!そして甘い!
麺と食べると肝の旨味が効いていて相性抜群です。
そして菜の花がさっぱりとしたアクセントになりどんどん食べられます。笑

菜の花が110円、スルメイカが496円の約600円で4人前くらい作れたのでコスパ最強です!
ぜひこの時期の氷見産スルメイカ食べてみてください〜!