みらいエンジンが飛び回る! 東名阪移住フェア出展ツアー?!

こんにちは、みらいエンジンスタッフの藤田です。
突然ですが、みらいエンジンのロゴマークをご存知でしょうか。
 


 

こちらです。
なんともかわいらしいキャラクターが描かれていますね。
『ハートを原動力に、プロペラで飛びながらも足元をしっかりと見る、タイヤもあるから時には地を這い、必要とあらばジェットエンジンで飛んでいく』そんな想いが込めてデザインされたものです。
そしてそんなキャラクターを体現するように、7月のみらいエンジンは出張ラッシュ。
東京に2度お邪魔した他、名古屋、大阪の移住フェアに出展と、毎週のように全国を駆け巡っていました。
自主開催イベント『Little HIMI』を皮切りにはじまった移住フェア巡りのなかでは、新しい出会いがたくさん生まれました!
今回はそんなフェア出展の様子をお伝えします。
 


 

まずは7月8日に有楽町の交通会館で開催された『暮らす働くとやままるごと相談会』。
こちらは県が単独主催した移住フェアで、今年で3年目。
単独開催であることから、すでに富山に気持ちが傾いているお客さんが多く、一段と気合いの入るイベントです。
氷見市からはみらいエンジンスタッフだけでなく市役所担当者もブースに常駐。今回は市が職員の募集を行っていることもあり、総務部の担当さんもいらしていました。
 
会場がオープンすると続々とお客さんがいらっしゃいます。
小さなお子さん連れのご家族もいれば、年配のご夫婦もいらっしゃり、またフレッシュな20代の若者も熱心に話を聞いていたりと、客層は様々。
地方での暮らし・しごとに対する関心が高まっていることが見て取れます。
氷見市のブースにも途切れることなく人が訪れます。
 


 

1日通して18組26名もの移住希望者さんたちとお話をするなかで特徴的だったのは、しごとに関するご相談が多かったことです。
もともと氷見や富山のご出身、あるいはインターネットなどで調べて、ある程度地域の状況はわかっていて、その上で実際に移住する際にどのようなしごとがあるのかという段階で検討されているということでしょう。
 
大きな手応えを得て氷見に帰るとさらにうれしいお知らせが。
なんとこの日ブースにいらしたご夫婦がさっそく氷見を訪れてみたいとのこと。
大喜びでご相談をお受けし、さっそく翌週末に氷見暮らし案内プチツアーをご用意させていただくことになりました。
オーダーは「実際に移住をしたときの暮らしをイメージしたい」とのことでしたので、スーパーや学校、公園、市役所、病院などを巡った後、最近できた飲食店でランチ。
最後に市内随一のおしゃれスポットであるワイナリーを訪れ、駅にお送りして半日のツアーは終了。
短い時間でしたが氷見に暮らすイメージを少し具体的に掴んでいただけたようです。
 
と、そんなうれしいできごとに浸る間もなく翌16日には名古屋の移住フェアに出展のため朝1で高速バスに乗り込みます。
この日の名古屋は気温なんと38度!! 汗だくになりながら会場に向かいます。
 


 

名古屋の中心地・栄で開催されたのは中日新聞主催の『地方の暮らしフェア』。
こちらは北は北海道、南は沖縄と全国各地の自治体が出展されていました。
うだるような暑さでお昼どきは客足が鈍かったものの、時間が経つに連れてブースを訪れてくださる方が増えてきます。
東京のフェアと同様に、このフェアにも小さなお子さんを連れたご家族が多くみられました。
氷見市のブースにはそんな小さなお子様への秘密兵器があります。
それがこちら!
 


 

どうです? かわいいでしょう?
氷見市が制作したオリジナルのしおりとメモ帳です。
ブースにいらしたお子さんにはこちらをプレゼント!
すると、どれにしようかと楽しく悩んでいただいているうちに、お父さんお母さんからゆっくりお話をきくことができます。
 
猛暑の影響もあり、ブースにいらしていただいた組数はそう多くなかったものの、若いご夫婦からの移住・起業に関するご相談もあり、名古屋出展も無事に収穫を得て帰ることができました。
 
続いて翌週21日には東京で『ふるさとワーキングホリデー合同説明会』。
ふるさとワーキングホリデーというのは総務省が実施している取り組みで、都市に暮らす若い人たちが一定期間地方に滞在し働きながら地域の人との交流を持つというものです。
こちらは移住と直接結びついたものではありませんが、交流人口の拡大は移住の第一歩!ということで、みらいエンジンも受け入れに協力させていただくことになりました。
朝一の新幹線で大都会・渋谷に到着するとこの日も暑い暑い!
都会の暑さは氷見のものとはまた違ったものがあります。
 


 

オープンと同時に続々と来場するお客さんはほとんどが大学生。若い人たちがこれほどたくさん集まる機会は氷見には少ないので、なんだか同じ空間にいるだけでフレッシュな気持ちになります。
全体説明のあと、個別のブース対応へ。
実はこの出展はギリギリで決まって突貫工事で準備を進めてきたもの。
さらに富山県ではまだふるさとワーキングホリデーが行われておらず、初の試みということで、ブースに来てくださるか不安を抱えていましたが……
 
はじまってみるとたくさんの方が続々とブースに集まってくださいました!
入れ替わり休む間もなくお客さんがいらっしゃり、およそ2時間しゃべりっぱなしで嬉しい悲鳴が止まらない一日でした。
 
この日は日帰りだったので終わるやいなや新幹線に飛び乗ると、その車中でさっそく参加者さんから応募について問い合わせが!
一時的なものかもしれませんが、氷見のまちで都会の若者が生活することで活力が生まれていくことに期待したいですね。
 
そして月末28日は大阪で『おいでや!田舎暮らしフェア』。
金沢経由特急サンダーバードに乗って大阪は天満橋へ…
事前情報では開催当日に台風が上陸するとのことで、帰りの特急が走るかどうか、ヒヤヒヤしながらの前日移動となります。
 


 

翌朝、台風接近のせいか薄曇りの大阪のまちを歩いて会場に到着すると、列車の運休や遅延への配慮から予定されていた開催時間を1時間短縮するとのお知らせがありました。
しかし、そんななかでもすでに会場には全国からたくさんの自治体さんが!
私も持ち場について準備を整えます。
はじまってみると会場には続々とお客さんが。
やはり天候の不安からか少し人の流れは少ないようですが、富山県のブースにも人が集まってきます。
氷見市のブースにも熱心な移住希望者さんがいらっしゃり、その熱量に負けないように私たちも誠心誠意氷見の暮らしをお伝えします。
 


 

この日、来場者さんからいわれてハッとした言葉がありましたので、多少形を変えてそのやりとりをご紹介させていただきます。
 
来場者さん「氷見に移住したいと思っています。Facebookやホームページを拝見して関心を持っていました。それで大阪に来られるというので話をうかがってみたいと」
「そうなんですね! ありがとうございます」
「ええ。すごくいいところだなと思って……でも、ホームページに載っている方々のように、起業したり新しいことを生み出したりということはできないし……普通に会社員をする人が移住するのは難しいですか?」
「いえいえ! まさか、そんなことはありませんよ!!」
 
……このあとゆっくりお話をして、氷見にも会社に勤めて働いている移住者がたくさんいることを説明してご安心いただきました。
 
たしかにみらいエンジンのホームページでは起業される方や、新しい挑戦をしている人をピックアップしてご紹介することが多いので、ずっと都会で暮らしてきた人たちがホームページをみると、なにか特別な人だけが移住をしているように見えるのかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
氷見にいる人も都会にいる人と変わらない「普通の人」であることはいうまでもないことです。
それでも私たちがなにかに挑戦する人たちを紹介しているのは、氷見というまちがより暮らしやすく幸福を感じられるまちであるために、普通の人たちによる普通の暮らしを少しでも豊かにするために、より「挑戦しやすいまち」、あるいはより多くの人が「挑戦を応援するまち」になっていって欲しいという願いがあるからです。
挑戦というと大げさに聞こえるかもしれませんが、それは起業のような人生の一大事でなくても構いません。
日常から一歩だけ足を踏み出して、これまでより少し豊かな日常をつくる試みすべてが小さな挑戦です。
そうした取り組みひとつひとつを応援していくことで、より多くの市民が小さな挑戦をはじめ、それが集まっていった結果、未来の氷見市は日常に幸福を感じられる住みよいまちになっていくことでしょう。
ですから、移住するため身必要な特別のものなんてありません。
自分たちの暮らしを少しでも豊かにしたいと願う気持ちだけもって移住してきてくだされば、それだけで十分です。
私たちは移住者さんの新しい一歩を全力で応援します!
 
さて、みらいエンジン出張相談怒涛の4連続をご紹介して参りましたがいかがでしたでしょうか?
移住をご検討の際には、まずこうしたフェアに足を運び、その土地の人の話を聞いてみてください。
そして少しでも興味がある地域をみつけたら、実際にそこに足を運ぶことをオススメします。
感性はひとぞれぞれ、あるい地域が気に入る人もいれば、その土地がなんとなく肌に合わないという方もいるでしょう。
土地の空気を肌で感じて、土地の人と話して、未来の暮らしをイメージしてみてください。
もし氷見にいらしていただけるのであれば、当センターにご連絡いただければ場所や人など、ご希望に最大限応えられるようご案内させていただきます。
 
普段はない出張が連続となり、なかなかハードな日々ですが、たくさんの出会いがあってどのイベントも楽しく終えることができました!
しばらくはフェア出展の予定がありませんが、また決まりましたらご報告させていただきます!!

【絶品】氷見の冬の風物詩「かぶら寿司」

富山の冬の味覚と言えば何を思い浮かべますか?

氷見の冬に味覚の代表格と言えば、寒ブリですよね。
しかし今回ご紹介したいのは、富山の郷土料理であり氷見人にとって身近な存在でもある冬の味覚をご紹介します。


 


 


氷見の冬の風物詩とも言えるかぶら寿司





県外から来た方には馴染みのない「なにそのお寿司?」と思う人も多いでしょう。
かぶら寿司を分かり易く説明すると「高級な漬物」です。


今や「NO KABARAZUSHI NO LIFE」なサンソンです。以後、お見知り置きを。

細かい説明はあとからするとして、かぶら寿司の「寿司」という文字が入っていますが、今回に限っては、酢飯の上に魚介類の食べ物が寿司という概念は捨ててください。

本日は、かぶら寿司を製造する工場にお邪魔させて頂く事になりました!





今回お邪魔させて頂いたのは、富山県氷見市にある「ホクリクバイオ」さん。

まず工場に入ると、麹の香りが充満しています。


麹の香りを嗅ぐと、日本の味って感じがしますね!





1番最初に目についたのはカブの大きさ!
i-phone6のカバーへのツッコミはさておき、並べてみるとこんなに違う。


おそらく、このカブで相手を殴ると高確率で赤カブになるのではないでしょうか?

恐るべし氷見産のカブ。





今度は、ガンッ! シュコーッッという音のもとにやってきました。

音がする方を覗いてみると、カブの皮を凄いスピードでシュルシュル剥いていく機械がありました。


見ているだけなのに、こんなに爽快になるとは。





皮を剥いた真っ白なカブに待ち受けていた次なるステップはカット工程です。
端の固い部分は使用せず、真ん中の柔らかい部分のみを使用します。

「なぜ固い部分は使用しないのか?」と聞かれれば、固いおっぱいと柔らかいおっぱいならみなさんはどちらが好きでしょうか?という問いの答えが物語っています。





カットされたカブ達は5日間塩漬けされ、その後、再び出されます。

そして、塩漬けされたブリをカブとカブでサンドイッチします。


この時点ではまだ、かぶら寿しではなく「カブブリカブサンドイッチ」です。





カブブリカブサンドイッチは、無添加の麹と混ぜ、更に5日間漬け込みます。
女優がメイクに時間と手間をかけるように、かぶら寿しも時間と手間がかかります。


つまり、美味しいものには時間と手間がかかるのですね。





そして、こちらが塩漬け5日間、麹漬け5日間されて生まれたてのかぶら寿司です。
まるで白無垢姿の花嫁さんのようですね。

ホクリクバイオさんも「野生のかぶら→カットカブラ→カブブリカブサンドイッチ→かぶら寿し」と立派に成長していった我が子を断腸の思いで送り出しているのです。





こうやっておめかしして、待っているお客様の所に嫁ぐそうです。

行ってらっしゃい。


あなたなら、きっと大丈夫だかんね!





そう、嫁ぎ先はわたし。

「雨晴海岸×かぶら寿司」という、富山らしさをふんだんに詰め込んだ写真が撮れました。


そして、実際に食べてみると、かぶらが果物かと勘違いするほどフルーティで、麹の甘みとブリの旨味が合わさって最高のハーモニー!
御飯のおかずにも、酒の肴にも最高!


これはもっと、全国的に有名になっていいのでは?


ほんとに美味し過ぎて、びっくりしますよ。






「かぶら寿しを食べないと正月が来た気がしない」と言われるほど、北陸地方では昔から親しまれている「かぶら寿し」

富山県民の皆様も他県の皆様も是非、かぶら寿司を食してお正月を迎えましょう。


今回、試食させていただいたホクリクバイオさんのかぶら寿司は「氷見じゃん、ドットコム」もしくは下記の楽天市場からネット注文出来ます。
ちゅなみに、私は毎年実家にホクリクバイオさんのかぶら寿司を送っています。


絶対、食べる価値ありです!

ADDRESS 富山県氷見市柳田50番地
TEL 0766-91-0122
ホームページ 氷見じゃん、ドットコム

【12月15日(金)東京開催】トークイベント「移住のリアルを語らナイト」を開催します!

こんにちは、移住相談員の大坪です。
今回はイベントのご案内です。
12月15日(金)、東京にあります「日本橋とやま館」にてトークイベントを開催します。

今回のイベントのテーマは「移住のリアル」です。

仕事柄、全国各地の自治体が集う移住フェアによく参加します。
移住フェアではどこの市町村も地域の魅力を前面に押し出していて、それはそれは魅力的なフレーズが踊ります。
自然に囲まれて、物価が安くて、食べ物が美味しくて、人が優しくて…こりゃ、地方移住しなきゃ損だ!と思わされます。

ですが、移住ってそんなに良いことばっかりでしょうか?

いやいや、全国の市町村の方がウソついてると言いたいわけじゃないんです。移住し、地方の暮らしを楽しんでいる方は数多くいらっしゃいます。
ですが、皆さん、移住に至るまでの苦労や、移住後の生活で困った点もあるわけです。そんな部分を伝えずに、魅力ばっかり伝えるだけじゃ、納得いく移住はできないと思うんです。

だからこそ、今回のイベントではそんな部分もぶっちゃけます。富山県氷見市に移住された個性豊かなゲストにお招きし、氷見の魅力もお伝えしつつも、移住に至るまで、移住後の生活の大変な部分もトーク形式で赤裸々にお伝えします。

会場では氷見のお酒やこだわりのおつまみもご用意。ちょっと一杯飲みながら、移住について腹割って話してみませんか?

イベント詳細は下記より!皆様のご参加お待ちしております!




「良いことも悪いことも全部伝えないと。」

地方移住がちょっとしたブームになりつつある昨今、
様々なメディアやイベントで地方移住の魅力が取り上げられています。

「都会の喧騒やしがらみから離れて悠々自適な生活」
「安い家賃に大きな家」
「大自然に囲まれてスローライフ」

これらは確かに地方の暮らしの魅力。
ですが、住み慣れた土地を離れて暮らすには未知の部分が沢山あります。それは、決して良いことばかりではなく、住んでみないとわからない大変さも。いざ移住してみて「こんなはずじゃなかった…」なんてことのないように、移住の良い所も、大変な所も納得して移住してもらいたい、そう思います。

今回のイベントでは実際に氷見市に移住し、活躍する皆さんをゲストに迎え、氷見での生活の魅力はもちろんのこと、移住後の大変な部分、暮らしの困った部分も全部赤裸々にお話しいただきます。

金曜日の夜、ちょっと一杯飲みながら、移住のリアルを腹を割ってお話ししましょう。

移住フェアでは聞けないリアルな声が聞けるチャンス。
あなたの移住が納得の行く形になる第一歩になりますように。

《ゲストスピーカー》

ライター
金子奈央

2011年に氷見市に移住。
現在、三世帯同居で兼業農家の嫁として日々奮闘中。
様々なメディアで富山県内のメジャーな情報からマイナーな情報まで執筆するライター活動をしている。
新しい環境になかなか馴染めず悩んでいた時期もありましたが、今は根を張る為に、この場所を一生懸命耕している最中です。
 

ビール醸造家
山本悠貴

氷見市出身のビール醸造家。大学卒業後、IT企業のエンジニアを経て、地ビールメーカーに転職。20178月に氷見へUターンし、現在はパブ併設の醸造所「Beer Café ブルーミン」の開業準備中。『氷見ってどんな街?』魚が美味しい街!自然に囲まれた街!そして、、、ビール工場がある街!になる予定です。他の街に住んでいる人に、ついつい自慢したくなるような色んな側面が、氷見に増えたらいいなって思っています。
 

氷見市地域おこし協力隊
藤田智彦

千葉県出身。地域おこし協力隊として移住・中心市街地活性化の業務に携わる。今年、商店街のイメージ転換のため『うみのアパルトマルシェ』を開催。全5回で市内外の若者を中心に6,000名超の人がまちを訪れた。
 

【日時】
2017年12月15日(金)
19:00~21:00 ※18:30〜受付開始

【開催場所】
日本橋とやま館 交流スペース
https://toyamakan.jp/

【イベント内容】
[前半]先輩移住者プレゼンテーション(19:00~20:00)
氷見在住の先輩移住者3名を招き、移住の動機、ご自身の現在の活動、氷見の暮らしの魅力などをプレゼンテーション形式にて紹介頂きます。

[後半]トークセッション・交流会(20:00~21:00)
氷見の暮らしにまつわるトークセッション。氷見のお酒やこだわりのおつまみを味わいながら氷見の暮らしをぶっちゃけます。
トークゲストと参加者による交流会も実施します。

<メニュー>
・かまぼこ昆布巻き
・かまぼこ赤巻き
・ヤギチーズカプリーノ
・とやま牛の無添加コンビーフ
・氷見ぶりほぐし味噌のおむすび
・ととぼち汁
・いかごろ丸干し
・さすの昆布〆

<ドリンク>
・氷見の地酒(高澤酒造)
・ビール
・氷見ハト麦茶

【定員】
15名

【参加費】
3000円

【申し込み方法】
下記の申し込みフォームよりお申し込みください。
お申し込みはこちら

【締め切り】
定員に達し次第締め切ります。

氷見にマルシェができるまで【第2回】

【第2回】

前回は7月に開催された『うみのアパルトマルシェ』についてご紹介しました。氷見に新しく生まれたマルシェとして多くの人が訪れたイベントはどのような経緯で生まれたのか……今回はその舞台裏のお話です。

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氷見市中央町商店街。そのはじまりは現在も象徴的に建ち並ぶ防災共同ビルの建設時に遡ります。道路の拡幅に合わせて、当時建設省が進めていた防災街区整備の事業に則って最先端のビル群が建設されることになり、その経緯のなかで商店会組織を法人としての商店街組合とすることになりました。
共同ビルの特徴は、文字通り数軒が共同で1棟のビルを建てることにあります。そのおかげで外観はすっきりと整い、両側のアーケードも手伝って統一された外観の通りになりました。地元の人が「なんちゅう素晴らしいもんができた」と目を瞠ったという共同ビル商店街には、買い物客はもちろん、全国からの視察も絶えなかったといいます。

しかしそんな中央町商店街も、全国にみられるように、時代とともに客足は落ち次第に店の数も減っていきました。発足当時加盟の70軒弱すべてが商売をしていた商店街組合も現在では半分ほどが店を閉め、現在では空き家も見られるようになりました。
そして昨年、中央町商店街にさらに〈危機〉となる出来事が起こります。商店街の北の玄関口である『北の橋』が老朽化のため2年半間通行止めとなることが決まったのです。中央町商店街はその大半が迂回経路の内側となり通行量の減少は必至でした。



この事態を受けて商店街は会合を実施。行政の担当者とともに地域おこし協力隊として中心市街地の担当をしていた私も参加して、「橋の工事期間中、商店街はどうするべきか」や「工事を終えた後、将来を見据えてこの地域はどうありたいのか」という点について議論を深めました。
そこで出た課題は「中央町商店街は商店主の高齢化が進み、かつ後継者が少ない」というもので、それでも商店街としてもう一度活気を取り戻すには「若い世代がまちで商売・生活をする」ことが必要という結論に至りました。



若い人を呼び込む――目標を定めたのはよいのですが、問題はその方法です。
「空き店舗があるからここで商売してください」、「ここで生活してください」といったとしても、それで人が集まるようならそもそも困っていないはず。
若い人に商店街でお店を出したいと考えてもらうためには、まず「ここで商売をしてみたい」と思ってもらえる商店街にならなければなりません。卵が先か鶏が先か……というような議論です。
この問題について新しい視点から考えるため、商店街のメンバーでない移住者を含めた氷見に住む若者にも声をかけました。「まちの使い手」としての立場から、どういう商店街であれば若者はまちを楽しめるのかという意見を求めたのです。



そこで生まれた作戦こそが、マルシェという「イベント」でした。
いきなりお店を構えて商売をすることは難しくても月に1度程度であればやってみようと思ってもらえるはず。マルシェは「あり得るかもしれない未来の商店街のひとつの形」、それを実現することで若者が「楽しい」と思えるまちのイメージをつくっていくことがこの作戦の目的でした。



「橋が通行止めになっているということは、逆に考えれば歩行者天国にもしやすいんじゃないか?」
「道路を公園に見立てて自由に楽しめる空間になったらいいよね」
「商店街には緑が少ないから人工芝を敷いてみるのはどうだろう」
「ベンチやテーブルもプラスチックでは味気ないから木製で手づくりしてみるのは?」
――意見は次々に飛び出し、いよいよ作戦が動きはじめました。

2016年の秋からスタートした作戦会議は年をまたいで本格化。3月には商店街の空き店舗を使ってワークショップを行い、マルシェで使うベンチやテーブル、特製屋台をつくりました。屋台については「他にないマルシェの顔になるようなものを」と富山市在住の家具職人さんに依頼してコンパクトでオシャレなデザインのものを設計してもらい、こちらもワークショップでつくりあげました。



備品の準備と並行して行われたのが、マルシェのコンセプト決めです。
今回のターゲットは若い世代――特に休日の行動の決定権を握りやすい女性を核とすることにしました。若い家族がのんびりまちと買い物を楽しめるように、そしていつかまちの「使い手」から「担い手」になっていってもらえるように……
そうしてできあがったコンセプトは、

海風が吹き抜ける商店街で、なかまと遊び、なかまと出会う
じぶんたちの手でつくる“遊び場的”マルシェ

また、タイトルは『うみのアパルトマルシェ』に決まりました。
このちょっと変わったタイトルは、ただのマルシェではなく「アパルトマン」で行われるマルシェなのだという意味があります。築50年弱になる共同ビルを、ただ古びた建物としてみるのでなく、パリのアパルトマンのように古き良きものを大切にするライフスタイルを発信していきたという想いが込めてつけられました。
チラシのデザインもそうしたメッセージを軸に、若い女性の感性に響くものになるようにデザイナーさんと協議を重ねました。



コンセプトやデザインが決まって、最後にもっとも重要なお店への出店依頼。
初回は提示できるマルシェの具体的なイメージがないため苦戦が予想されました。しかし氷見を中心に近隣で活躍されているお店のなかからお声掛けしてみると、コンセプトへの共感と地域貢献の想いから続々と参加を決めてくださり、期待以上の豪華な顔ぶれのマルシェとなりました。
こうしてついに、作戦『うみのアパルトマルシェ』は決行の日を迎えたのです。【第3回につづく】

タマル場の日常 vol.4

みらいエンジンの活動拠点である「まちのタマル場」
氷見漁港の前の町屋の並びの一角にそれはあります。
ひっそりと佇む民家のような私たちの事務所。
そんなタマル場の日常をお伝えします。


こんにちは、大坪です。
氷見はすっかり秋です。朝や夜はもう寒いくらいで、タマル場には早くもストーブが導入されております。



個人的に秋は一番好きな季節です。自分が秋生まれというのもありますが、どこかしこからキンモクセイの香りが漂ってきたり、紅葉で色づくこの時期が1番心踊ります。上日寺のイチョウもぼちぼち見頃ではないでしょうか。

そんな秋の初め、タマル場にプレゼントが届きました。



柿です。スーパーの袋にパンパンの柿です。
先日、タマル場の玄関先を掃除していた際、近くを通りがかったというご婦人に頂きました。なぜ下さるのかお聞きしたところ、「いっぱい採れたから」とおっしゃいました。”なぜ見ず知らずの私に下さるのか”と言う意味でお聞きしたつもりだったのですが、野暮でした。いっぱい採れたらあげるんです。

それから3日後、タマル場にまたプレゼントが届きました。



柿です。お盆にいっぱいの柿です。
タマル場にも何度かお見えになっている漁師の方から「家ででかいと採れたからあげっちゃ!」とのことで頂きました。※”でかいと”は富山弁で”たくさん”の意
今年は柿が豊作だったのでしょうか?なんにせよありがたいことです。スタッフみんなで美味しくいただきました。

たくさんあるから誰かにあげる、こんなシンプルな理由で成り立っているおすそ分けのやりとりが私はとても好きです。私達も何かお返しできるようなものがあるといいのですが…

さて、そんなタマル場は現在、芸術の秋。氷見に移住されたアーティスト、古川歩さんの個展、「海と空」展を開催しています。いつもは移住相談の場であるタマル場がちょっとしたギャラリーに変身しています。
 


古川さんは今年氷見に移住され、みらいエンジンではアトリエと住まい探しのお手伝いをさせていただきました。今回の個展は「こんなすごい人が氷見にいるんだよ!」ということをぜひ地域の方にも知っていただきたいと思い、古川さんにご協力いただいて開催する運びとなりました。タイトなスケジュールにも関わらず、快諾していただいた古川さん、本当にありがとうございます。

古川さんの作品が並ぶタマル場は、私が言うのもなんですが、すごく雰囲気のある空間になっています。古川さんの作品と古民家がマッチしていて、正直このままずっと展示しておいてほしいくらい。











作品はその場で購入することもできますので、気になる作品があればスタッフにお声がけください。ちなみに私が今気になっているのはこの花器。四角い花器から植物がそのまま生えて来ているように見えて、とっても面白い。春先にアスファルトの割れ目からたんぽぽが生えてたりしますが、それがそのまま花器になったようです。



是非古川さんの個性溢れる作品の数々をタマル場で御覧ください。タイミングが良ければ古川さんにも会えるかもしれませんよ。みなさまのご来場心よりお待ちしています。(大坪史弥)