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2017.08.28

【ひみ暮らしインタビューvol.2】ヨガインストラクターの鵜飼さん

大坪史弥
大坪史弥
移住相談員

氷見に移住されたみなさんにインタビューし、リアルな声をお伝えする【ひみ暮らしインタビュー】
シリーズ2回目は、氷見在住のヨガインストラクターの鵜飼(うがい)さんです。
2009年に氷見にUターンされ、講師として活躍されています。
「みんなに幸せになってもらえれば、それで十分。」
そう語る鵜飼さん。ヨガに出会うまでの紆余曲折、そして今どんな思いなのか、お聞きしました。

 


 
本日はよろしくお願いします。
鵜飼さんは今まで何度かお会いしてますが、あんまり今までの経歴ってお聞きしてないですよね。
まずはそこからお聞きしてもいいですか?

 
確かにそうですね、じゃあ私の子供の頃からお話します。今の自分とも大きく関わるので。
私の家は結構忙しいお家でした。両親は常に仕事で忙しそうにしていて、小さい頃からあまり親に心配かけたくないなぁと思っていました。素直に甘えることがあまり得意ではなくて、さらに自己表現がとても苦手でした。無意識に我慢してしまう事が多くて自分の感情にすぐに蓋をしてしまう。
 
困った事があっても誰にも相談できない状態が続いて、結局は心と体のバランスを崩してしまった時期もありましたね。
いろんな人たちに助けられサポートをうける中で自分を表現してもいいんだと気づきましたし、自分のように苦しんでいる誰かをサポートをしたい、そんな風に思うようになりました。
 
その後は、どんどん自分を表現したいと思うようになりました。で、芸術。特にガラス工芸がやってみたくて、大阪のデザイン専門学校に進学しました。でも、学校に入るまでは良かったものの、自分の表現したいものとなんか違うな、と思い1ヶ月ほどでやめちゃったんです。(笑)で、親類が奈良に住んでいたので、そっちに移り住むことにしました。家賃3万2000円の古いアパートでお風呂もありませんでした。とりあえず、色んなところでアルバイトしながら自分が何を表現したいのか探すことにしました。お好み焼き屋さんや中華料理屋さん、色んなところでバイトしましたね。バイト先の人たちは本当に優しい人ばかりで、人の温かさに触れましたね。
 

 
そんな中、友達に誘われて陶芸作家さんのところに行ったんです。初めて土や”ろくろ”に触ったんですが、すごく楽しくて。これで何かを表現したいと思いました。で、そこの陶芸教室をお手伝いし始めたんです。そしたら今度はきちんと陶芸を学びたいという思いが出てきて、働きながら京都造形大の陶芸コースに通信課程で入学しました。自分のやりたいことを勉強できるのはこんなに楽しいことなんだと知りましたね。
旦那さんに出会ったのもこの頃です。そして私が大学を卒業する頃にプロポーズしてくれました。その後は旦那さんの仕事の赴任先である千葉に移り住み、陶芸教室のお手伝いをしながら生活していました。
 
なるほど。
あれですね、まだまだヨガと結びつきませんね。(笑)

 
そう、まだヨガには出会わないんです。(笑)
ただ、ずっと「心」ということには興味を持っていて、誰かの心のサポートをしたいと思っていました。今までは「表現したい!」という気持ちが強かったんですが、この時期から少し変わってきました。もっと違う形で人と繋がりたいと思ったんです。作品を通してではなく、その人のためにできることを具体的に考えたい、そんな思いが強くなってきました。なんでですかね?自分でもよくわからないんですが、その当時は楽しいことも辛いことも多く、自分に語りかける機会が多かったんです。自分はなんのために生きているのか、心と体の関わりとは何かをよく考えました。そのせいかもしれません。
 
その後、旦那さんの転勤でまた関西に戻ることになりました。関西では東洋医学や鍼灸に触れる機会があり、その時出会った友達が呼吸法をやっていました。それが今現在私が教えている呼吸法、スダルシャンクリヤです。ただ、当時その呼吸法にそんなに興味を持っていなかったんです。でも、すごく面白い心理学の先生を紹介してもらって、その先生もそれを勧めるんですね。じゃあ、試しにやってみようかと思い、呼吸法の体験会に行ってみました。その体験会がね、なんというか…すごい良かったんですよね。ごめんなさい、めっちゃあっさりした感想ですよね。(笑)
 

 
体験会では色んな体験をお聞きしたんです。例えば、病気で苦しんでた人がこの呼吸法を始めてすごく元気になってたり。みんな良い方向に変化してる人ばかりで、すごく輝いて見えたんです。そんな折に、旦那さんが仕事のストレスで体調を崩してしまいました。そこでこの呼吸法のワークショップを勧めたんです。そしたら元気になって帰ってきました。「これはすごい!もっと多くの人に知って欲しい!」と思いましたね。これがヨガインストラクターへの入口だったんだと思います。

 

その後、3ヶ月くらいして私が妊娠していることがわかりました。その時旦那さんは東京で仕事をしたいようだったので、旦那さんは東京へ、私は氷見に戻ることにしました。氷見なら落ち着いて子育てできそうですし、自然農法をやりたいと思っていたので。奈良にいた時にちょっとやってたんです。そしたら、その後、旦那さんも農業やりたいと言ってくれて、夫婦揃って氷見に移住することになりました。
 
氷見に戻ってからもヨガの勉強は続けていて、呼吸法や瞑想はヨガの一部であり、もっと奥が深い内容があるとわかりました。もっともっとヨガを知りたい、そう思ってヨーロッパとインドにヨガを学びに行きました。ヨーロッパでは、インド古来のヨガがヨーロッパの人たちにも取り入れられて盛んなんです。国籍や文化を超えてみんながヨガで繋がっていました。また、私がインドやヨーロッパで学び、講師となったのは「Art of Living」というヨガで、ヨガの総本山のような団体です。本場でインド古来の「ヨガの智慧」を学んだときにすごいなと思いましたね。
 
「ヨガの智慧」というと?
 
そうですね、例えば、普段生活していて、考えがあちこちに散らばることはありませんか?過去のことを後悔したり、未来のことを不安に思ったり。これにストレスを感じる人は多いと思うんです。でも、これは心や思考の性質だから仕方ないんです。その思考の動きに気づいて、ありのままに受け入れる事ができればすごく楽になります。そこに呼吸法や瞑想、ヨガを日常に取り入れて習慣にする事で心の振れ幅が小さくなり、安定するようになります。多分、自分らしさに立ち戻る方法がわからず、もがいている人は今とても多いと思うんです。ぜひその方法を知ってほしいなと思います。
 
最後に、これからの目標や理想像はありますか?
 
ん〜なんですかね。自分がどうなりたい、というのはあんまりないです。とにかく、みんな笑顔になって欲しい。みんなハッピーになって欲しいなとほしいなと思います。それ以外のことは、みんなおまけみたいなもんですね。(笑)
 

 
【今回お話を聞いた方】
鵜飼 ひろ子 さん
富山県氷見市出身。
京都造形芸術大学卒業。
2007年に関西で呼吸法のコースに出会う。
仕事のストレスで口が開かなくなった旦那さんに呼吸法のコース勧め受講したところ、とてもよい変化が。
2009年3月、氷見にUターン。
富山県で呼吸法を広めたい。呼吸法・ヨガ・瞑想で心身のストレスを取り除き健康に、そしてたくさんの人たちの笑顔が見たいという思いでインドに本部を置く国際NGOアートオブリビングのインターナショナル認定講師として子育てをしながら活動中。
 
9月から毎月1回、「まちのタマル場」にて鵜飼さんのヨガのプログラムを開催します。
初回は9月18日(月)、詳細は下記よりご確認ください。

 
『Waves of Happiness 呼吸と瞑想とヨガ。』

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