こんにちは、みらいエンジンスタッフの岸本です。
数年前の出来事ですが、京都まで車で行った帰り道、滋賀県のガソリンスタンドで、車の富山ナンバーを見た店員さんが「富山からいらしたんですね、僕、氷見に良く行きますよ」と。
まさに氷見から来た事を告げると、彼はどうやら藤子不二雄作品の大ファンで、聖地巡礼的に氷見市に来るのだそうです。
筆者もアニメオタクですので、他県だろうとどこだろうとそこに好きなアニメの舞台となった聖地があれば足を運びますし、鳥取県の岩美町や熊本の唐津市など、大人気アニメ作品の舞台で、若い女性ファンが聖地巡礼に訪れ、移住に繋がったケースも多いと聞きます。
筆者の友人にも、『進撃の巨人』が好きすぎてドイツに移住した猛者がいました。
そんなわけで、アニメオタク筆者から見た聖地としての氷見を巡ってみようと思います!
まずは何といっても、氷見市と言えば藤子不二雄A先生!
A先生といえば、潮風ギャラリー。
写真を撮っていたこの日も、潮風ギャラリーを目指す女性の姿が。
アニメファンの言う『聖地』には2種類あります。
一つは作者の生まれ故郷で、こういった記念館だったり作者が生み出したキャラクターたちのモニュメントがある場所。まさに氷見もそうです。
平成29年8月に氷見市潮風ギャラリー(藤子不二雄Aアートコレクション)は、一般社団法人アニメツーリズム協会の『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)』に選定されました。
(画像をクリックするとアニメツーリズム教会公式サイトへリンクします)
当時、市の職員をしていて該当施設に関わっていた筆者、運が良いことに幕張メッセで行われた記念式典に市代表として参加しました。
会場で全国各地から集まったPR担当者を目の当たりにしたのですが、どの担当者も熱量が凄くて、今こそ我がまちをPRしようと前へ前へ出てくる勢いに圧倒され、驚いたのをよく覚えています。
それほど『聖地巡礼』が地域へもたらす効果に多くの期待が寄せられているのですね。
さて、A先生の作品といえば、何を思い浮かべますか?
まずは忍者ハットリくん。
町中にモニュメントがあったり、おおきな人形があったり、カラクリ時計もあります。
注目すべきはこちら。
海にちなんだ浮き球や錨に乗るハットリくん達。
原作にそういったシーンはないので、これは海のまち氷見を象徴するモチーフとハットリくんのコラボ、つまり氷見でしか見る事の出来ないご当地ハットリくんの姿なのですよ。
忍者ハットリくん、過去には香取慎吾さん主演で実写映画化もされています。
2次元アニメファンもアイドルファンも楽しめますね。
次に、A先生のブラックユーモアの代表格、『笑ゥせぇるすまん』。
笑ゥせぇるすまんのキメポーズとも言えるこの指さしですが、アイドルオタク筆者からしたら、推しからの指さしは何としてでも欲しいものなので、自ら指さしファンサをしてくれる像はありがたいですよね。
そしてなんと、笑ゥせぇるすまん喪黒福造の隣に座れるベンチもあります。
日陰にちょこんとお行儀よく座っている姿がもうなんていうか、”らしい”じゃないですか。
しかもよく見たら、足が地面に着いてないんですよ!!!カワイイ!!!
細かなディティールまでしっかり再現されています。
へぇ、福造のカバンってこんな模様になってるんだ、スーツの襟の部分だけグレーでベストが紺なんだ。オシャレだな、福造。
ここに来てじっくり見てこそ分かる、新たな発見があります。
もしかしたらファンの方なら、「これはアニメ〇話の時に着ていたスーツ!」とか分かるんですかね。
福造推しの方はぜひ、いかがですか。
福造の隣、空いてますよ。
上目遣いの可愛いかんじに撮ってみました。
ちょっとまだ気軽に遠出は出来ないという福造推しの方の為に、隣に座った気分になれる画像をご用意しました。
いつか隣に座りに来て下さいね。福造もここで待っております。
笑ゥせぇるすまんは2020年に大人気舞台俳優佐藤竜司さん主演で舞台化もしました。
(C)藤子スタジオ/笑ゥせぇるすまんNEW製作委員会
(画像クリックで公式サイトにリンクします)
2.5次元舞台ファンの皆さまも、いつかお待ちしております。
そしてやはり何と言っても怪物くんですよ!
氷見駅前の通りには、怪物くんのモニュメントがずらりと並んでいます。
国民的アイドルグループ嵐の大野君主演で実写ドラマ化&映画化しているのはかなり強いのではないでしょうか。
しかも映画化の際にはPR番組の撮影の為、A先生と共に大野君が氷見市を訪れています。
こちらは大野君が訪れたお店。
ダイニングバーですが、裏メニューで出していた煮干しラーメンが大人気となり、土日には行列が長く出来るほど。
マスターは気さくな人で、大野君が座った席をこっそりと教えてくれたりします。
元々釣りが大好きな大野君。
撮影の合間に氷見で釣りを楽しんで帰ったそうです。
ジャニーズファンの筆者、当時、大野君のファンの方々がたくさん聖地巡礼にいらっしゃったとファンコミュニティを通じて聞きました。
さらに、同じグループの松本潤くんも、映画「ナラタージュ」の撮影で富山県に来ています。
氷見のお隣、高岡市には撮影で松潤が来た喫茶店があって、やはりファンが多数訪れ「松潤が座った椅子」や珈琲が人気だとか。
推しと同じものを味わいたい。それがファンというものです。
氷見で大野君の、高岡市で松潤の座った椅子をハシゴできちゃいますね。
さてさて、アニメファンの言う『聖地』には2種類あると前述しましたが、2種類の内のもう一つは、作者の生まれ故郷などは関係なく、作品に登場する場所のモデルになった土地。
筆者が注目しているのはこちら、
『送球ボーイズ』です
『裏サンデー』(小学館が配信するウェブコミック配信サイト)で2012年から連載開始した漫画です。
ハンドボール部の少年たちの姿を描いた作品で、氷見市が舞台となっています。主人公たちが通う火鼠高校は市内の県立高校「氷見高校」がモデルで、作中にはキャラクターたちが氷見のお祭りに参加する様子なども描かれているので、こんなご時世でなければ、ファンの方々がキャラクターたちが楽しんだシーンをなぞって、氷見のお祭りに遊びに来ていたり、推しキャラ(好きなキャラクター)が生活している地域を見に来たり、していたかもしれませんね。
毎年春に氷見市で行われている春中ハンドのメイン会場では目玉イベントのひとつとしてこの送球ボーイズの作者のサイン会が行われていました。
(現在は行われていません)
SNSには、サイン会の為に県外から氷見に行きますというファンの方々の投稿がたくさんありました。
今後アニメ化などの展開があればさらに人気に火が点きそうな気がします。
氷見市立図書館には、作画担当サカズキ九さんによるイラストも飾られています。
そのほか、藤子不二雄先生コーナーもこの通り。
有名なタイトルから、マニアックなものまで揃っています。
氷見市出身の漫画家、今市子さんコーナーも充実しています。
こちらはちょっとイレギュラー。
北陸三県の特徴を女の子に擬人化した漫画『北陸とらいあんぐる』
ご当地あるあるが盛り込まれた作品です。
富山代表、黒部りつちゃん推しの方で富山への移住を検討されている方。候補地に氷見もいかがでしょうか。
他にも様々なジャンルの漫画が幅広く取りそろえられていて、さすが『まんがのまち』を名乗るだけあるなと呻ってしまいました。
いかがだったでしょうか。
氷見市にもますますたくさんのアニメファンが訪れて、それがきっかけとなって移住に繋がっていけば……氷見はさらに面白い街になっていくかもしれませんね。