氷見に暮らす私たちと、
氷見に移住するあなたが、
一緒につくる、まちの未来。
2020.04.25

変わるもの。変わらないもの。

北條 巧磨
北條 巧磨
写真家

皆さん、こんにちは。写真家の北条です。
 
昨年2019年7月から氷見市に移り住み、継続的に行っている本サイトでの執筆活動も、今回の記事を含め9本となりました。日頃から、記事を読んで下さっている皆さんへ感謝申し上げます。
 
文章を書くことは、写真を撮ることと同じくらい好きな行為で、今では生活のルーティーンのひとつになっています。また、氷見市での「暮らし」を基本テーマとした記事を、月に1回執筆する時間は、自身の心の変化と向き合うという面でとても大切な時間だと捉えています。その上で、先月の執筆活動から今月に至るこの期間、新型コロナウィルス感染拡大の影響が本格化すると共に感じた、筆者の心境や価値観の変化は、ここに書き留めておく必要があるとも同時に思いました。
 
今回のコロナショックを受けて、まず念頭に浮かんだのは「この状況下で、自分は一体何が出来るのか?」という問いでした。楽しみにしていたイベントが開催中止になり、世の中のエンターテインメントが次々と減っていく日常に、東日本大震災の時と似た心の痛みを覚えました。当時学生だった筆者も、9年後の今は、影響規模はまだまだ小さいものの、いちメディアの人間として情報を伝えたり、いちクリエーターとして面白いもの・感動するものを届けたいと願ったり、いわゆる「生活必需性がないもの」を扱う立場の人間として、この困難をどう向き合ってきくか?”当事者”として考え続けています。
 
それらを踏まえた上で、今回痛感したことのひとつは、「何も変えることが出来ない」という自分の”無力さ”に気付くと同時に、改めて「自分が出来ること」を見つめ直し、地に足をつけて堂々と行動するということでした。言い換えると、変化を強いられ困難な状況に面している人々へ向けて「救いの手」を差し伸べることは到底出来ないし自分自身に力は無いけれど、今この時代に生きる「ひとり」の”フィルター”を通して、誰かひとりにでも「何かを」真摯に届け続けることが、とても大切だと実感しました。
 
筆者にとって、それは”写真”でした。
 
2020年の春、この街の様相を”記録写真”としてここに残します。
 
麗らかな季節の風景を眺め、少しでも心が安らぐひと時になることを願っております。
 
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暮らしの中で、初めて経験する氷見の桜はとても綺麗で、いつまでも眺めていたくなる程の美しさでした。写真からでも、桜の木々の力強い生命力がひしひしと伝わってくるようです。しかしながら、桜の立場からすると、いつもと変わらない季節の軌跡を辿っているだけなのかもしれません。
 
純粋に自然を愛で生きることの価値観を、私たちはどこかに置き忘れてしまっていたように感じます。
 
これから更に変わりゆく時代のなかで、変わらない暮らしの「一部」があるのならば、私たちはそれらを大切に、大切に守っていきませんか?
 
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今この瞬間も、必死で頑張っているあなたへ、感謝とエールの気持ちをお送りしたいと思います。
 

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