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2018.02.06

氷見の大雪を体験して思った3つのこと

金子奈央
金子奈央
ライター




2018年1月そして2月。
富山県氷見市にもアホみたいに雪が降りました。もうね狂気の沙汰ですよ。

「氷見はそれほど雪が降らない」
そう言われてますし、実際に7年間暮らしていて、そう感じていました。

が、2018年の冬は見事に定説を覆してくれました。

一晩でその辺に置いておいたスコップが雪に埋もれて探し出せなくなるレベルで降ったのです。
自分の腰ぐらいまで雪があるって恐怖ですよ。


富山県は過去に、サンパチ豪雪やゴウロク豪雪と語り継がれる、死者までも出てしまった記録的大雪が昭和38年と昭和56年にがありました。
太平洋育ちで、氷見市に移住してきて7年しか経過していないサンソンにとっては、史上最強の積雪となったわけです。
この7年間で私が体験してきた雪は、ただの鼻くそレベルだったんだね。


今回、ガチ雪を体験してみて思ったことを書きたいと思います。


(終わりのない雪かきに途方にくれるサンソン)




1. 雪かきのしんどさ、そして虚しさ。




人力では限界のある雪かき。
そして雪をどかして道を作っても、容赦なく空から降ってくる白いゴミ。
いや、これはもはや白いゴミではなく白い悪魔だと確信しました。





やってもやってもキリのない雪かきに、心が折れかけます。腕も腰も痛い。
でも、やらないとどんどん積もってマジで家から出れなくなるので、やるしかないのだ。

クッソ〜!白い悪魔なんぞお湯かけて全部溶かしてやる!って思ったのですが、雪にお湯をかけても完全には溶けずに凍るだけなので、スケートリンクを作る時以外はやらない方がいいです。(移住初年度に実証済みです。盛大に滑って腰を強打しました)





色んな雪かき道具があるけれど、プラスチックの雪かき道具は雪の重みで壊れたので、個人的にはスコップが最強だと思います。





雪かきのコツを教えてくれる動画をネットで発見しました。雪国初心者はこういう初歩的なことも分からなかったので、すごく役立つ動画だと思いました。
どうせなら腰を痛める前にこの動画を発見したかった…


2. どうしたって車は滑る


どうしても車を出さなきゃならなくて運転しましたが、もうねツルッツル。
時速30キロも出してないのに、タイヤが勝手に滑っていく恐怖。ハンドルが勝手に動くだなんて心霊現象かと思ったわ。

そして雪の段差でハマりかける…四駆のありがたみを感じました。四駆でも完全にハマったら、誰かに助けてもらわないといけません。


あとは、雪道運転して出かける際はガソリンを満タンにしておくこと!
出かける前に必ずトイレに行くこと!
飲み物を車に持ち込むこと!

ひどい時の雪道運転は、普段の2、3倍くらい時間がかかると思って欲しいです。
あと雪のデコボコで膀胱が刺激されるので、トイレも必ず行ったほうがいいですね。


以上のことを体験してみて、何これ罰ゲームなの?って思いが止まりませんでした。前世で何かしでかしたんじゃなかろうか。




3. なんだかんだで雪は美しい




ゴミやら悪魔やら罰ゲームやら散々言いましたが、今回の大雪で感じたのは悪いことばかりじゃなかったんですよ。

雪かき作業を協力し合う人々や、ハマった車を助ける人々の姿を見れたりと、心温まる瞬間が見れたり。
白い悪魔と戦うという謎の一体感が生まれたように感じます。

そして、やっと雪が止み太陽が見れた日の光景です。





雪がもたらした自然の造形美に、心奪われたり。





普段以上に神々しい氷見の海から見える立山連峰を思わず拝みたくなったり。





忌々しいとまで思った白い悪魔が、太陽の光に反射して心が洗われたり。


はっ!!!
これじゃ、まるで暴言を吐く冷たい男がたまに見せる優しさに、胸キュンして別れを切り出せずズルズル付き合い続ける女状態やないかっ!


そうか、雪国の人はこのツンデレに弱いんだね!!





2018年冬の大雪は、私に色々教えてくれました。
悪いことばかりじゃなかったって言ったけど、しばらく雪は見たくないのが本音だし、雪は嫌いなままです。


氷見のみなさん慣れない大雪お疲れ様です。
また、大雪が降った日は、共に白い悪魔と戦いましょう!

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