氷見に限らず、公共交通機関が充実している大都市圏以外の地方(いわゆる田舎)は、そのほとんどが車社会だと思って良いでしょう。 徒歩圏内で駅が利用できる中心街はさておき、大部分のエリアでは自家用車は必須アイテムともいえます。
最寄りのコンビニやスーパーでも、歩くには骨が折れる距離であることが多く、バスなどの公共交通機関を利用しようにも運行本数が十分でないなど、お世辞にも便利な交通環境であるとは言いがたいというのが、氷見をはじめとする日本の田舎の実情です。
地元住民であれば、1家に1台ではなく、大人1人に1台用意しているほどです。
しかし逆を言えば、車さえ手配できれば、ぐっと生活の質が向上します。
例えば、通勤。
玄関を出て、バス停まで歩き、バスを利用して最寄駅へ。そこから満員電車に揺られて、下車のち徒歩の末、ようやく会社にたどり着く。それが都会における通勤の、ひとつのスタンダードだとすると、氷見でのスタンダードは、車通勤です。
駅で荷物を抱えて電車の到着を待つだとか、雨の日に傘をさして最寄駅まで15分歩くだとか、そういった通勤時におけるストレスは、ほぼなくなると思って構いません。ドアツードア(玄関を開けて、会社に至るまで)の時間が同じだとしても、都会の電車・バス通勤よりも田舎の車通勤の方が、移動にかかる労力はぐっと少なくなるはずです。
休日にどこかへ遊びに行く、などという時にも、自家用車は頼もしい存在。車の運転に慣れれば1時間くらいのドライブは苦にならなくなると思いますので、色んなところに気軽に足を伸ばせるようになります。
氷見の中心地からだと、1時間程度で、例えば、以下のようなところにアクセスできます。
[東]
・圧巻の品揃え!アメリカ生まれの倉庫型店舗「コストコ射水倉庫店」(射水市):約40分
・越中の玄関口「富山駅」(富山市):約55分
・富山湾の神秘に触れる「ほたるいかミュージアム」(滑川市):約65分 ※国道8号経由
[西]
・UFOの街!?羽咋市自慢の「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋」(石川県羽咋市):約40分
・加賀随一の繁華街「香林坊」(石川県金沢市):約70分 ※北陸自動車道経由
[南]
・高岡が誇る重要伝統的建造物群保存地区「山町筋」(高岡市):25分
・北陸初の本格アウトレットモール「三井アウトレットパーク北陸小矢部」(小矢部市):35分 ※能越自動車道(無料区間)経由
・越中の小京都「城端市街」(南砺市):約50分 ※能越自動車道経由
・砺波平野の散居村を一望できる「となみ夢の平 散居村展望台」(砺波市):約60分 ※能越自動車道経由
・小さな世界遺産の村「五箇山合掌の里」(南砺市):約65分 ※東海北陸自動車道経由
[北]
・日本の棚田100選にも名を連ねる「長坂の棚田」(氷見市長坂):約30分 ※能越自動車道(無料区間)経由
・のと鉄道の始発駅「七尾駅」(石川県七尾市):約45分 ※能越自動車道(無料区間)経由
・開湯1200年の歴史を誇る「和倉温泉」(石川県七尾市):約55分 ※能越自動車道(無料区間)経由
以上のように、車は、平日の通勤や休日のバカンスなど、様々な生活シーンで大活躍してくれます。重宝しすぎて、車のない生活は想像できなくなるほどです。田舎暮らしで車に頼り過ぎたあまり、都会にいたころよりも身体を動かさなくなった、なんて話もちらほら。ということで、運動不足には、くれぐれも注意しましょう。ちなみに氷見の松田江の長浜や荒磯の灘浦海岸には、富山湾越しに立山連峰を望める、素晴らしいウォーキングスポットがあります。
車の購入は大きな出費
移住の引越し代に加えて、車の購入費も大きな出費となります。家族の大人1人に1台となると、けっこうな額になるはずです。
その場合は、マイカーローンなどを利用するのも一手です。以下のように、大きく分けて3種類があります。
ディーラーローン
新車を購入し、そのまま購入先のディーラーの元でローンを組むというもの。審査に融通が効きやすいというメリットがあります。
銀行系ローン
メガバンクだけでなく、近くの地方銀行などでも取り扱っており、地元密着なので安心感があります。また、最近ではネット銀行系のローンも人気が高く、すでに住宅ローン利用などの実績がある場合は、さらに金利が引き下げられることもあります。
その他
信用金庫、信用組合、労働金庫、信用漁連、そして、証券金融、保険会社と、様々な企業・組織がマイカーローンを取り扱っていますが、有名なのはJAバンクのマイカーローンでしょうか。地域によって金利は異なりますが、概して低金利なのが特長です。また、氷見では「氷見伏木信用金庫」でも、マイカーローンを利用することができます。
スタッドレスタイヤは絶対に必要!
都市部で車に乗っていた方も、スタッドレスタイヤにお世話になった方は、少ないかもしれません。氷見で自動車を所有して、日常的に運転する方は、絶対にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)が必要になります。
スタッドレスタイヤは、雪が積もった道だけではなく、凍った路面を走るときにも大きな効果を発揮します。もし凍結した道路を通常のタイヤのまま走行したら、まともに曲がったり、止まったりすることができずに、衝突などの大事故の発生につながる恐れもあるのです。たとえ、RV(レクリエーショナル・ビークル)などの四輪駆動車でも状況は同じです。
北陸地方は、11月下旬頃になると初雪がちらつきます。山間部を運転する場合は、11月上旬でも早すぎることはありません。ぜひ、余裕を持って、スタッドレスに履き替えてください。氷見市の車道には、多くの場合、路面に融雪装置が設置されています。雪が積もれば除雪車も稼働します。スタッドレスタイヤを履いておけば、市内を日常的に運転するだけであれば、それほど心配することはありません。
そもそも運転が不安、という方には、運転講習に関する氷見市の補助制度もあるので、ぜひ活用してみてください(氷見市移住者自動車運転支援補助金)。
次に、スタッドレスタイヤの費用ですが、メーカーやタイヤのサイズによって異なりますので、下記の表を参考にしてください。詳しくは、地域にあるタイヤ専門店や自動車部品ショップに問い合わせてみてください。
タイヤはシーズンになると若干値段が高くなります。計画的に準備して、早めに購入と交換を済ませておきましょう。早い方で9月、多くの方は10〜11月のうちに購入を検討し始めているようです。
・13~12インチタイヤ:6,000円~10,000円
・16~14インチタイヤ:10,000円~25,000円
・19~17インチタイヤ:20,000円~40,000円
・20インチタイヤ:50,000円~70,000円
買い時はシーズン前の10〜11月が狙い目です。お店によっては早期購入特典などもつく場合があるので、チェックしてみましょう。
本当に必須?
それでもなお、車の運転に抵抗を覚える方も中にはいらっしゃるでしょう。
そんな方は氷見への移住はできないのでしょうか?
そんなことはありません。
実際に、中心市街地であれば車なしで生活することは可能ですし、移住者の中には車を購入せずに暮らしを楽しんでいる方もいらっしゃいます。
不便さも楽しむ、そんな感覚があればきっと移住生活は楽しいものになるでしょう。
移住に際して、車の有無がネックになっている方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談ください。
理想の暮らし方をうかがいながら、氷見でどのように実現できるのか、一緒に考えていきましょう!