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2018.04.14

まちあるきのススメ! 氷見の暮らしを感じる散歩コースをご紹介

藤田智彦
藤田智彦
移住相談員
こんにちは、スタッフの藤田です。
大雪に見舞われた長い冬が終わりを告げ、ようやく氷見に春がやってきました!
こうして春の到来を心から喜べるのも氷見暮らしのひとつの楽しみかなと思います。

今回はそんな季節にぴったりの「まちあるき」のススメとして、私のお勧め散歩コースをご紹介します。
景色の良さはもちろん、氷見らしい暮らしや日常をじんわりと感じられるようなルートになっていますので移住を検討されている方には自信をもってお勧めしたいです!
それではさっそくいってみましょう!!


まずはIJU応援センターの事務所「タマル場」から出発。
事務所は海岸通りと商店街との間にある細い道にあります。通常の観光であればすぐにメインストリートに出るところですが、今回は暮らしがテーマですのでマニアックな道を進みます。
事務所を出て右手に。通りを渡って直進します。


このあたりは旧町名で今町といって古くから漁師さんの多く住んだエリアです。
氷見の中心市街地は昭和13年にあった大火のため多くの建物が焼失しているのですが、このあたりまでは火が及ばず伝統的な氷見の町家が残っているのが特徴的です。

なにげない住宅地にみえるのですが、こうした情報を持って家並みを眺めてみると、氷見の歴史や伝統が感じられるものと思います。

今町の小路を縫って進むと上庄川にぶつかります。
視界が開けて気持ちがいいこの場所からは、対岸に古い蔵や名物五重塔を望むことができます。
現在の漁港が整備される以前はこの川が港となり岸から水揚げをしていたという歴史があり、そのため川沿いに蔵や倉庫が多く残っています。この川沿いを歩くコースも楽しいのですが、今回はそちらにはいかず商店街を通って南へ進みます。

架替工事中の北の橋から南にアーケードが続いているこちらの商店街は中央町商店街。
ごらんいただくとわかるようにファサードが連なったおもしろい建物が並びます。これらは防災街区と呼ばれるもので、中心市街地にあって火災時の延焼を防ぐ目的で複数件が共同で建てたビル群です。
ファサードが道に沿ってカーブしているのがポイント。晴れた日には窓に映る青空も素敵です。

昨年はこの通りを舞台にした『うみのアパルトマルシェ』が開催され、多くの人で賑わいました。マルシェは今年も開催ということですので、イベントにあわせてまちあるきも楽しいかもしれません。

中央町商店街を抜けると、右手に日宮神社が見えるあたりからは比美町商店街。
日宮神社は旧氷見町北六町の総社で、7月の『祇園祭』の際には正面の通りで港町らしく荒々しいけんか祭りをみることができます。
八百屋さんや魚屋さん、和菓子屋さんなど、色々な商店がまとまったエリアに並んでいるので、日常の買い物にお薦めです。
また近々新しいお店もオープンするらしく……注目のスポットです。

比美町商店街を進むと湊川という川に当たります。氷見の町を南北に分けるこの川の名物は桜。細く蛇行して流れる川と桜の風景はなんともいえず風流なもの。
さらにこちらの川では毎年『春さくら天馬船』というイベントが開催されています。伝統の木造和船に乗って桜を鑑賞する贅沢はまさに今だけここだけのもの! おすすめです。

商店街から川沿いに上流側にまっすぐ歩いていくとなんとも趣深い土蔵造りの建物がみえます。この建物も大火を免れた貴重なものなのですが、こちらが次の目印になってくれます。



蔵の隣にある小さな通りを入っていくと階段が現れます。こちらは氷見のシンボル朝日山へと続く道。階段の登り口左手にはひっそりと閻魔堂があり、ちょっとした非日常への入り口を感じさせます。



ゆるやかな階段を上ると『まるまげ祭り(観音大祭)』で有名な千手寺、そして桜の名所朝日山公園に到着です。
公園には展望台もあり氷見のまちを一望できます。俯瞰してまちを見ることで、海と山が近くコンパクトなまちの構造がよくわかります。

公園を抜けて反対側から町に戻りましょう。
実はこの下山道こそ一番のお勧めビューポイントなんです。
曲がりくねった坂道を下りる途中、角を曲がると突然視界が開けます。柵もなく町並みが広がるこの場所の開放感……伝わりますでしょうか? 本当に特別でもなんでもない場所なんですが、だからこそ愛おしいというか……是非歩いて確かめてくださいませ。
(以前スウェーデンから旅行に来たというカップルをご案内した際は大喜びで写真を何枚も撮っていました!)

さて、やや急な坂道をおりたところには上日寺というお寺があります。こちらは桜ではなく銀杏の名所。樹齢○○年という大木の紅葉は見事としかいいようがなく、自然の色彩美を堪能できるスポットです。その他4月にはごんごん祭りというお祭りも有名です。50キロの丸太を担いで鐘をつき、その回数や音の響きを競うという変わったお祭りで、当日は参道に夜店も並ぶ春の風物詩です。

上日寺から商店街の方に戻りましょう。

湊川の上流を渡って今度は本町商店街へ。商店街を歩いても良いのですが、今回はあえて裏路地へ。
静かです。人も車も少なく、たまには猫が横切って……通りからは海がちらりと見える。この余白たっぷりな風景が氷見の日常です。静かな生活を望むもよし、そこに自分らしい色付けをするもよし、都会とは違った自由な未来を描くことができる気がしてきますね。



ゴールが近づいていますが、ここでもうひとつ、氷見のまちあるきを楽しむポイントを。
まちなかのあちらこちらにあるこちら。なんだかおわかりでしょうか?





そう、お地蔵さんです。
氷見のまちなかではこうしたお堂がたくさんあり、各所にお地蔵さんがいらっしゃいます。町内の人が大切に管理しており、お花が飾られていたりかわいらしいお召し物を着ていたり。注目して歩くと楽しみがひとつ増えますのでチェックしてみてください。

そろそろタマル場に戻りましょう。新しくオープンしたビアカフェ『BREWMIN』さんを横目に湊川下流の橋を渡って歩いていくと……お疲れ様でした。タマル場に到着です。

いかがでしたでしょうか?
今回私が実際に歩いてみたところ所要時間は40分ほどでした。
氷見への移住を検討している方には物件や生活利便性だけでなく、肌で感じるまちの空気感というものも大切にしていただきたいと考えています。この記事を参考に是非ご自身の足でまちを歩いてみていただければ幸いです。

また事前にご相談をいただけましたらまちあるきのガイドもさせていただきます。今回ご紹介したコースに限らず、時間とご要望をお聞きしてコースをつくってご案内していきたいと思いますので、現地を下見に来られる際には是非当センターまでご連絡くださいませ!

[今回ご紹介したコース]

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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