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2021.03.16

春の使者を探しに山へ

岸本乃梨子
岸本乃梨子
移住相談員

こんにちは、スタッフの岸本です。

東北や北海道ほどの豪雪地帯はない氷見ですが、曲がりなりにも北陸、雪国。
春の訪れが待ち遠しく、気温が少しずつ上がり、日が長くなるにつれ、よろこびを募らせています。
しかし例年、4月5月に行われるはずのイベントもまだまだ自粛の色が薄まらず、「ごんごん祭り」や「まるまげ祭り」のような伝統的な祭りから、村や部落で開かれる小さなイベントまで、まだまだ封印されたままです。
桜の開花もまだ遠い。
あまりにも寂しいので、こちらから春を探しに行く事にしました!

春の味覚、と言えば真っ先に何を思い浮かべますか?
私はタケノコを思い浮かべました。
しかし、冬眠から目覚めたクマはまず最初にふきのとうを探して食べるそうです。
自然の中では、冬が空けて最初に食べる春と言えばふきのとう、なのですね。
雪の下から最初に顔を出すので、春の使者とも呼ばれているそうです。

そんなわけで、ふきのとうを摘みに、山に来ました。

まずは軽く腹ごしらえ。
氷見と石川県羽咋市の県境を越えてすぐの場所にあるそば処「茗荷庵」さんにお邪魔しました。
山の中にポツンと一軒家みたいな場所にありがなら、お昼時はいつも富山ナンバーと石川ナンバーの車がたくさん停まっています。

店内は古民家風で、懐かしさが溢れています。

囲炉裏を眺めながら、気分はすっかり山に住む者のそれです。

海育ちの筆者、実は密かに山の中での暮らしに憧れています。

3月中旬。暖かくなってきたとはいえ、山の中は少し肌寒いのであたたかいお蕎麦をいただきました。

住所は石川県のお店ですが、市内の感覚で行ける場所で、おすすめです。

さて、腹も満たしたところで県境をまた越えて氷見に戻り、本日の狩りの場に移動です。

中心市街地からは車で約10分ほど。
知人の山なので詳しい場所は伏せますが、「好きな時に来て、採っていっていいよ」との寛大なお言葉。
「今日晴れてる!行こう!」と思い立ってすぐに山に来れてしまうのも、氷見ならではですね。

車を停めて土手を探してみると…ありました。

彩度低めの冬の山の中で、春の色彩を彷彿とさせるような鮮やかな薄緑色が光っています。

ちなみに、冬眠から目覚めたクマが最初にふきのとうを食べる理由ですが、
冬の間に身体の中に溜まった毒素を出す効果が、フキノトウの苦み成分の中に含まれているらしいですよ。
つまり、クマはフキノトウを食べてデトックスしてるんですね。
体の新陳代謝を活性化して目覚めさせてくれるふきのとう。
まさに春の使者ですね。

採取できました。

さっそく天ぷらにしていただきます。

味は言わずもがな。
美味しくないわけがない。
サクッと軽い歯ごたえと新芽特有の爽やかさ。
ほんのりとした苦みを味わっていると、クマのデトックスを思い出し、身体の内側が冬から春へと書き換えられていく気がします。
自分の手で土をはらって山から摘んで食べると感動もまたひとしおです。

山の所有者に無断で山菜を採ることはできませんが、氷見に住んでいれば、「春になったから山に山菜採りに行こう」という素敵イベントがよく発生します。
市内にたくさんある直売所でも、摘んだばかりのみずみずしい山菜が、袋にたくさん入ってとてもリーズナブルな価格で買えてしまいます。

こうして旬のものを食べていると、この土地と共に生きているなと実感します。
海からも山からもその実感と恵みを貰えるのは、なんだか贅沢に思えてきました。

旬の食材、季節を感じながら自然の恵みと共に生きる喜び。氷見で体験してみてはいかがでしょうか。

 

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