2018/7/31 Tue

氷見にかつて存在した阿尾城

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ライター
金子奈央

富山県には、「富山城」「高岡城」などがありますよね。

そんな中、西の最果てである氷見市にも、かつて城があったというのを皆さんはご存知でしたか?
今回は氷見のお城にスポットを当ててみましょう。


 


 



まずは、以前ご紹介した比美之江公園から見た景色をご覧ください。文句なしの絶景ですよね。


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なんと、こちらの赤く囲ったリーゼントのような断崖絶壁の先端部分にお城があったというじゃありませんかっ!
こんな所に建てるだなんて正気の沙汰じゃないですよね。真相を確かめるべく、近くに行って見ましょう。


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やってきたのは、氷見市内の阿尾(あお)という地区にある今回の目的地「阿尾城址」です
阿尾城址は、海に突き出す断崖の城跡です。阿尾城跡は県指定史跡となっていて、16世紀中頃に越中と能登の交通の要であるこの地に菊池武勝の居城として戦国時代末に築城されたといわれています。山を負い海に臨み、築城に適した地形であり、戦術上、「越中の府」といわれていた慶次郎ゆかりの地であり、攻め落とされたという歴史がない城だそうです。


とりあえず、地図を見てみましょう。


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どうせ行くなら本丸目指すっしょ!と意気込んでいましたが、現在地からけっこう遠そうだぞ…まぁ、本丸が近くにあったらすぐ攻撃にあうから、奥に本丸があるのは当たり前なんですけどね。膝が耐えられるか不安が募るだけです。


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傾斜が多いので軽い登山をしているような感覚になります。本丸に向かう途中にあった神社で「私の膝が壊れませんように」とお願いしてきました。


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普段、全く運動をしない私にこの傾斜は半端ないって!!こんなん膝痛めるやん!と嘆きながら登ります。
今は整備されてのこの傾斜だけど、お城があった時代は、もっときつい傾斜で、ここを鎧とか槍とか重たい装備をつけながら敵が攻めたとすると…本丸に着く頃には疲労困憊しそうです。


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本殿へ向かう道は、どんどん狭くなっていく。えぇ…ちょっと不安になってきました。


けっこうガチの登山になってきてない?非常食とか持ってきてないよ!
あと虫除け対策もしてこなかったから、痒いの何のって。(準備不足の自分が悪い)


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そんな虫だらけの草むらから顔を出せば、目的地の崖がっ!!!!近くで見ると、より断崖絶壁加減が分かります。
地図によれば、あの崖の上に本殿があったみたいです。


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そして、山道はまだ続きます。
すると、こんな看板が現れてきました。


両側が崖となった道が続きます。


いや、ダメでしょ。死んじゃうでしょ。
氷見の城址で、こんなにスリル味わえるだなんて思いもしませんでした。


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ここは、ジャングルですか?


泣く泣く、崖の道を突き進んでいきます。

「命をかけてまで、本殿に行く必要があるのか?」と聞かれれば首を横に振らざるを得ませんが、きっと必要なのです。


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そうして、ようやくゴール地点の本丸にやってきました。




まったく城的な要素は見当たりません。


現在は公園として整備され、伝本丸には3mくらいの展望台が設置されています。


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おぉ!展望台からは氷見ならではの素晴らしい眺望を楽しむことができます。
ただ、行った日は黄砂がひどくて、そんなに遠くまで見えませんでした。大昔はきっと、ここから敵がこないか見張っていたんですね。


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この阿尾城は、大伴家持の歌に「東風が強く吹くところ」と詠まれた景勝地なのです。
当時は、潮風がとても気持ちよかった場所だったのでしょう。

氷見市にある「阿尾城址」
実際に歩いてみて、攻め落とされたという歴史がない城というのも納得でした。私だったら攻める途中で諦めます。

皆さんも行く際には、準備運動、歩きやすい靴、水分や虫除け対策など万全の準備をしてから本丸を攻めるといいかと思います。



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