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2018.04.09

氷見の食材お料理レポート【春告げ鰯】

西田 芽以
西田 芽以
移住相談員

こんにちは!見習い相談員の西田です。
私事なんですが、最近全く自炊していないことに気づきまして。
せっかく美味しい素材が山ほどある氷見にいるのに、もったいない。気づいてしまったら、つくるしかない。
氷見での暮らしの満足度をちょっとだけあげるための、(料理素人が作る)氷見の食材お料理レポートです。

 

まずはタマル場すぐ前のお魚屋さんで、材料調達。
何を作るか全く考えていませんが、とりあえず旬な魚をもらいましょう。

 

 

朝7時、魚屋さんにお邪魔すると、お母さん2人で魚を仕分けているところでした。地面にはケースに入った大量の鰯と大量のイカ。
鰯がめっちゃおるー!とテンションが上がっていると、魚屋さんのお母さんは「今は鰯しかとれんわ」と少し残念そうな表情。
いやいや、こんな丸々と太って美味しそうな鰯が大量に獲れるって最高じゃん。これが地元の方と移住者の感覚の違いなんでしょうか。楽しい発見です。

 

献立を何にしようか全く考えてないけど、とりあえす鰯を5匹もらうことにしました。
脂がのった鰯5匹で100円。20匹ぐらいのせられた発泡スチロール箱には300円の値札が。完全に鰯デフレが起きています。
美味しい素材が格安で手に入る、旬な食材はいいことしかありませんね。もしかしたら、魚屋さんは商売的には厳しい時期なのかもしれませんが…。

 

鰯をどうしたら美味しく食べられるのか思いつかない。ので、お母さんに聞いてみました。
「焼いてもいいし、フライも美味しいわ。梅と一緒に煮込むのもいいな。刺身でも美味しいけど、あんたはようおろさんやろ(上手にさばけないでしょ)」
おっしゃる通りですー!さすがお母さん、見抜いていらっしゃる。というか、刺身以外ならどう調理しても美味しくなるのか。

 

ちなみに、「鰯さばいて」とお願いすると、「簡単やから自分でやり。やらんな上手くならんで。」
おっしゃる通りすぎますー!!甘えずに頑張ります。

 

ということで、お母さんの強い方言をニュアンスで受け答えしながら、第一関門の材料調達クリアです。

 

 

ここで少し豆知識。
この時期に氷見で取れる鰯は「春告げ鰯」と呼ばれ、3~5月に大量に水揚げされます。
氷見で獲れる鰯の種類は3種類、「マイワシ」「ウルメイワシ」「カタクチイワシ」です。

 

側面に黒い点が7つほど並んでおり、「ナナツボシ」の異名をもつのが「マイワシ」。
水揚げ直後のピチピチ鮮度の「マイワシ」を乾燥させると身のしまりがよい、風味や色・艶も抜群の「干鰯」が出来るそうです。「マイワシ」を乾燥させた「干鰯」は「氷見鰯」と呼ばれ、広辞苑にその言葉が載っているほど、昔から名高い一品として全国的に知られていました。
今回ゲットした鰯は、この「マイワシ」です。黒い点が5つしかない鰯もいますが、ちゃんと「マイワシ」です。

 

「ウルメイワシ」は眼がウルウルしている鰯、「カタクチイワシ」は下アゴが短くて上アゴが長い鰯です。
見た目そのままで名付けられた名前、覚えやすいので好きです。

 

干物以外にもみりん干し(桜干し)、コンカ漬け(ぬか漬け)、煮干しなど、伝統の製造方法で多様に加工されます。
昔から全国的に広まっているのは加工品が主ですが、旬の時期だと氷見では、新鮮な鰯を使ったしゃぶしゃぶや鰯尽くし御前をいただける料理屋さんもあるそうですよ!

 

 

さて第二関門、鰯をさばきます。一番の関門です。
小さい鰯なら、手だけでさばくテクニックもあるそうですが、このでっぷり鰯を手でさばく自信がないので包丁でいっちゃいます。
鱗をとって、頭をボキッと落として、お腹を切って、内臓をゾロゾロっと出して、シッポもパキッっと落とします。
時間はかかりましたが、やってみると案外簡単でした。まな板、血みどろだけど。

 

捌いた鰯5匹中、4匹がメスでした。タラコならぬ、イワシコgetです!ラッキー!
自分でさばかないと当たらない、嬉しいオマケです。

 

 

第三関門、さばいた鰯をおろしましょう。
ちなみに、「さばく」は下処理、鱗をとったり、内臓をとったり、要らない箇所を除去するイメージ。「おろす」は、さばいた魚を骨と身に分けたりして切り分けるイメージ、だそうです。実際の使われ方はあやふやですけど。

 

今晩の献立ですが、鰯サンドイッチと、オイルサーディンからの鰯ペペロンチーノに決めました。氷見の方言が飛び交う、ローカル感たっぷりの魚屋さんで手に入れた材料で、超絶オシャレっぽい晩御飯を作っちゃいます。テーマは「氷見でもオシャレはつくれる」です。

 

オイルサーディンは骨ごと調理するので、さばいた姿そのままで。鰯サンドイッチに使う分は3枚おろしにします。これまた難関です。
骨に沿って包丁を動かして、裏返して骨をそぐように。はい、見事に骨に身がいっぱい残ってしまいました。説明通りにやったつもりなんですが…、これは練習あるのみですね。

 

三枚おろしにしたあと、小さい骨をピンセットで抜いていきます。骨がありそうなところに狙いを定めてピンセットを押し当てて骨を抜く、この作業、めっちゃ面倒臭いです。鰯、骨あり過ぎ。こんな作業を日頃している、日本中の主婦や料理人の方々すごい。黙ってたら美味しいご飯が出てくる環境の、裏側の苦労が垣間見えました。今回の鰯調理で、一番嫌だった作業です。

 

無事、三枚おろしができました。ボロボロだけど。魚屋のお母さんが見抜いた通り、キレイな刺身がおろせるようになるには、まだまだかかりそうです。
そしてこの段階で既に、達成感をすごく感じます。というか疲れた。もうこれで完成でよくない…?と思いましたが、残酷にも鰯調理はまだまだ続きます。
ながらもの時はもっと簡単にできたのに。魚調理、思ってたより大変すぎるよ…)

 

 

おろした鰯をつかって、まずはサンドイッチを作ります。
3枚におろした鰯に小麦粉まぶしてこんがり焼いて、あとはバターとかマヨネーズとかナンプラーとかを塗ったパンに、お好みの野菜と一緒に挟んで完成◎
おろし済みの鰯を買ってくれば簡単スピーディー料理なので、魚料理初心者にも安心のメニューです。

 

 

次オイルサーディンを作ります。缶詰のオイルサーディンって、買うと高いじゃないですか。自分で作れば安くて、しかもいっぱい食べれる!と言われれば作りたくなりますよね。
フライパンにさばいた鰯を敷いて、にんにく・唐辛子・ローリエなどを加えて、オリーブオイルをドバドバっと流し込みます。あとは低温で、じっくり待つだけ。

 

 

骨まで柔らかい(はず)のオイルサーディンが完成です!
これでワインを呑めば、最高の夜を過ごせます。が、今日はもう一手間加えてパスタにします。炭水化物を食べたいので。
オイルサーディンの油を玉ねぎと一緒に温めて、オイルサーディン鰯も加えて、茹でたパスタ麺とあえて出来上がり〜。

 

 

今日の夕飯の完成です。魚をさばくところから始めると、とても疲れました。普段のご飯では無理せず、魚屋さんでおろしてもらうと良いですね。というか、料理初心者はそうしましょう。無理せず長く続ける、大事です。

 

味の方は、さすが今が旬の鰯!身が分厚くて食べ応えがあります。鰯サンドイッチは、ヘルシーフィレオフィッシュ的な味わいで、どんな魚でも美味しく出来そうです。野菜もなにを挟んでもOK、マヨネーズされつければどうにかなります!お魚はあるけど、ご飯ものは飽きたしな〜という時にはぜひサンドイッチにしてみてください。これを持ってお花見すれば、氷見の春を満喫できますよ。
オイルサーディンの方は、キトキト(富山弁で“新鮮な”)の魚をオリーブオイルで煮込むんですから、美味しくないはずありません!しかもこれだけ食べ応えのあるオイルサーディン、氷見ならではです。パスタに使っても、鰯の味がしっかり主張してきます。パスタは仕上げに醤油と鰹節を混ぜると、和風っぽくなって鰯の味が引き立つのでオススメです。

 

さばいている時に出てきた鰯の子は、どう調理すれば良いか分からず、とりあえず素揚げにしました。特に味付けをしなくても、海水の塩っ気が丁度よく、案外美味しくいただけました。皆さんもオマケが出てきたら、挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

せっかく氷見にいるのだから、コンビニ飯ばかりじゃもったいない。と思ってやってみた「氷見の食材お料理レポート」ですが、魚屋さんとお話ししたり、魚をさばく初めての体験をしたりと、氷見住民レベルが20ほど上がった気がします。
3~5月の氷見は鰯以外にもサヨリやクロダイ、山の方ではタケノコも旬です!時期ごとの美味しい食材を知って、楽しい食卓を作っていきたいですね。

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