春になって雪解けと共に、氷見にやってくるのが色とりどりのバイクに乗ったライダー達。
能登に続く海沿いの国道160号を走っているのをよく見かけますが、氷見の町中にもツーリングで訪れてみると良い場所が沢山ありますよ。バイクで走る喜びを感じることができる、氷見の寄り道をここではご紹介します。
松田江浜
氷見の漁港から少し南側に広がる砂浜で、万葉集にも「麻都太要(まつだえ)」の長浜として度々詠まれ親しまれていたことが知られています。1.5kmほど続く砂浜と松原の脇を走るのがとても気持ち良いです。浜辺の道路沿いには氷見市海浜植物園もあり、海にせり出すように設けられた展望カフェ「ボルカノ」からは富山湾を一望することができます。
朝日山公園
氷見の町並みを見下ろすことができる朝日山公園では、愛車とともに、遠くに町並みと海岸線を写真に収めることができます。町のすぐそばにあるのでツーリングで訪れる方は少ないのですが、公園の中を散歩する地元の方達や近くの高校に通う高校生たちが部活に励む姿など、暮らしの風景を間近に感じることもできる穴場です。
天空平
氷見の最北部にそびえる石動山の麓にある、とても詩的な雰囲気のある名前の場所ですが、山肌が大きく崩れた跡にできた、森のなかにある広大な平地です。ここでは周囲から隔絶された、とても静かで不思議な雰囲気を味わうことができます。ここから眺める景色も最高ですし、鳥の鳴き声しか聞こえないひとときは訪れるたびに特別な気分になれます。氷見の町並み、富山湾、そして晴れた日には遠く立山連峰と、いわば富山県の全体をパノラマで味わうことができる数少ない場所です。
長坂の棚田
いくつもの低い山脈によってできる谷が氷見の集落をつくり上げています。バイクであればその谷の合間を縫うように走り、山あいの景色を存分に楽しむことができます。山に囲まれた集落では昔から棚田が非常に美しい営みを見せてきました。先ほどの天空平から長坂の棚田を結ぶ道も、低い山の間を結ぶさまざまなルートがあり、非常に細い道も快適に走ることができ楽しめます。その中に突然海まで続くような棚田が現れるのが驚きです。
大境洞窟
棚田から山を下り海沿いに出ると、海沿いの風景はまたまた一味違って見えてきます。灘浦海岸沿いを走る中でおすすめの風景は大境洞窟です。大境漁港のすぐ側にあり、洞窟の中に祠のある風景が独特です。洞窟の中からは縄文時代と弥生時代それぞれの遺跡が発掘されていて、日本の古代史にとっても重要な場所でもあります。漁港の風景も、昼間だととても穏やかで、漁師さんたちが網の手入れをしている様子など眺めることもできます。