【賃貸物件】まちをつなぐ食堂を【店舗兼住宅】

今回ご紹介するのは、氷見駅からほど近い伊勢大町に位置する物件です。
昭和36年、当時近くにあったショッピングセンターで開業して以来、移転をしながらも市民に愛されてきたこちらの食堂は、つい先日惜しまれながらも閉店となりました。
その食堂の名前は『お多福』。
営業歴は長かったものの、現在の店舗は平成7年に建て替えられ、二階は住まいとして作られていることから、そのままの状態で店舗兼住まいとして利用することが可能です。
今回オーナーさんより「地域で飲食店をする人がいれば」とお話をいただき、ここで募集させていただくことになりました。

それでは、どのような物件なのかみていきましょう。

冒頭にある通り、物件は氷見駅のすぐ側にあります。（物件は写真左端、奥に見えているのがJR氷見駅）
どのくらい近いのかというと、物件前の道路に出たところから駅が見えるほど。

こちらは駅の側からみた様子。
角にある手前のお店は魚屋さん。こうしたところからも氷見らしさを感じられます。

お店の正面はこの通り。
それでは中に入ってみます。

店舗部分玄関側を見た図と奥側を見た図。写真に映っているのはご案内くださったオーナーさんです。
お店に入ると左手側にカウンターがあり中が厨房になっています。
天井にあるエアコンは現在利用できない（室外機撤去済み）とのことですので、その点ご承知おきください。

厨房奥には倉庫があります。

そして店舗部分奥には小さな座敷があります。

休憩スペースとして利用されていたそうですが、客席にも利用できそうですね。

この座敷の横にある通路を挟んでトイレ。こちらは和式となっています。

店舗にある階段を上がると二階・居住スペースへ。

綺麗にリフォームされており、気持ちよく暮らせそうです。
居室部分は続きの和室ですのでひとつの空間として使ってよし、仕切って使ってよし、入居者さんのライフスタイルにあわせて工夫できそうですね。

トイレ・お風呂が比較的新しいのもうれしいポイントです。

以上、コンパクトにまとまっており、単身・ご夫婦でお店をやりながら生活するにはぴったりの物件となっています。

今回ご案内いただく中で、オーナーさんからお店をやっていた時の話を色々お聞かせいただきました。
駅が近く、当時は自家用車が普及していなかったことから、仕事帰りの人たちがよく立ち寄ってくれたこと、食の流行り廃りがあっても「食堂」として親しまれたメニューをほとんど変えずに営業してきたこと……地域に根ざし、その食を支え、そして常連客に支えられてきた『お多福』。お話を聞きながら、既に閉店した私も、それを惜しむ気持ちになりました。

近年の氷見市では『お多福』のような食堂が、高齢化により少しずつその幕を下ろしています。
それは仕方のないことではありますが、やはり寂しいものです。
食堂は単にご飯を食べる場所ではなく、そこにはコミュニティが生まれます。
ご飯を食べながら交わした言葉、お店での偶然の出会いから生まれた縁、そうしたものがお店には確実に刻まれていきます。
だからこそ、そうしたお店の閉店には一層の寂しさを感じるのでしょう。

今回募集する人が新しくお店をやるときには、それは『お多福』とは違うお店です。
しかしいくら業態が変わろうとも、改装をしようとも、場所に残された記憶は引き継がれるものと信じます。きっと訪れたお客さんの中に「ここは以前こういうお店だったんだ」と懐かしげに語る方が出てくることでしょう。
新しいお店にお客さんが集うことで、まちをつなぐ。そして『お多福』の記憶をまちにつなぐ。そんな方に、是非この場所でチャレンジをしていただければと思います。

賃料は住居兼店舗として7万円/月です。駅に近い好立地で飲食店を営みたいと考えている方は是非ご検討ください。
物件の契約は不動産会社を仲介して行いますが、まずはIJU応援センターでご相談を受け付けた後、物件内覧・オーナーさんとの相談へと進めさせていただきます。業態や諸条件などをお互いに確認して、双方の合意を経て契約となります。
この記事を読んで気になったという方は、まずは当センターまでお気軽にご相談くださいませ。

※新規創業をお考えの方に　～支援制度のご紹介～

○氷見市の創業者向け補助金やまちなかでの空き店舗活用の補助金について（氷見市HP）
https://www.city.himi.toyama.jp/gyosei/soshiki/shokoshinko/2/4/1881.html

○氷見市ビジネスサポートセンター
https://himi-biz.net/