こんにちは!見習い相談員の西田です。夏休みシーズンがやって来ましたね。
学生の頃、夏休みに青春18切符を使って中国地方や九州地方を巡った思い出が蘇ります。
初めて行く地域を知るために、ゲストハウスによく泊まりました。宿泊するだけでなく、オーナーや他の宿泊者との交流が生まれやすい「地域の窓口」のような場所。その存在のおかげで地元民しか知らないような食堂や裏道を体験でき、暮らし体験のような旅を楽しんだものです。
氷見にも今年2月、新しいゲストハウス「Bed&Kitchen SORAIRO」がオープンしました。今回は宿泊レポートをお送りします!
「Bed&Kitchen SORAIRO」がある速川地区へは中心市街地から車で約15分。山側へとズンズン進んでいったところにあります。
道沿いに見えるこの看板が目印!
にっこり笑顔で出迎えてくださった男性がオーナーの澤田さんです。1階のカフェと2階のゲストハウスをお一人で切り盛りされているパワフルお父さん!この場所を始める前は氷見市地域おこし協力隊として速川地区で3年間活動されていました。
さっそく中を案内してもらいましょう!
まずは1階のカフェスペース。毎週金〜月曜日、ランチタイムとディナータイムに営業されています。
キッチンや玄関先に置かれてた大量のお野菜。聞いてみると、ご近所さんからいただいたものだとか。採れたての地元食材をたっぷり使ったお食事、オススメです!
ディナータイムにはご近所のおじちゃんたちがよく呑みにいらっしゃるそうです。その時に欠かせないお酒が、速川地区特産のサツマイモで作った芋焼酎「臼が峰」!芋焼酎ですが呑みやすく、お食事に合う味になっているそうです。カウンターには沢山のボトルが置かれていました。
このお酒を作ったのは「NPO法人速川活性化協議会」という3年前に発足した団体。名前の通り速川地区の活性化に取り組んでおり、地元住民を中心に今では会員100名以上!芋焼酎の他に干し芋やお菓子など、名産のサツマイモの加工品は市外からも注目されています。
食事だけでなく、様々なイベントも定期的に催されているそうです。中でも私が気になったのは「藁細工づくりイベント」。速川地区の名産である藁細工、普段は山中の工房で製作しているプロのおばあちゃんたちにカフェスペースで製作してもらうそうです。ニコニコとお話しながらシワシワの手で、でも速く正確に藁を編み込んでいくおばあちゃんたち。地域の特色を肌で感じられる、地元民以外にはとても貴重な機会ですね。
外ではBBQを楽しむこともできます!食材など必要な物は準備してくださるので楽チンです。最近は、夏休み中の小学生たちが親御さんと利用したりしているんだとか。
1階にはカフェスペースの他にも、干し芋の加工場、菓子製造のキッチンがあります。
菓子製造のキッチンはレンタルしており、先日も近所の方がイベント販売用のお菓子をつくられていたそうです。
お次は2階のゲストハウススペースを案内…の前に、この場所ができた経緯をお聞きしました。
この建物は元々、建具屋さんの倉庫だったそうです。干し芋づくりは「Bed&Kitchen SORAIRO」ができる以前から倉庫の一角で行われていました。当時、「NPO法人速川活性化協議会」が速川地区の新しい特産品を作ろうとする中、干し芋以外のサツマイモ加工品、特に販売用のお菓子をつくれる場所がなく悩んでいたそうです。そこに澤田さんの「高齢化の進む速川地区に若い人を呼びたい」という思いが合わさって、「Bed&Kitchen SORAIRO」は生まれました。移住を考えている方が泊まれる場所、宿泊者と地元の人が交流できるカフェ、地元の人が元気に活動するための加工所、地域を盛り上げるためのキーポイントとなりそうです。
もう少し営業が落ち着いたら、カフェスペースを貸し出して近所の方の日替わりカフェを開いたり、高齢者向けにお惣菜の販売も始めたいと語る澤田さん。これからが楽しみな場所です!
「Bed&Kitchen SORAIRO」の全体説明だけでいっぱいになってしまいました!次回こそ、ゲストハウス宿泊レポートです!