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一緒につくる、まちの未来。
2022.11.22

氷見ろんくまを知る・学ぶ ~『集落の教科書』を考える~

藤田智彦
藤田智彦
移住相談員

氷見市から石川県羽咋市に抜ける国道を走ると、市境の手前にあるのが「ろんくま」地域。
「ろんくま」というのは論田・熊無という隣接した2地域を指す言葉です。

地域の様子がわかる動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=JiprQby1N1g

こちらの「ろんくま」地域では2年前に「ろんくま移住定住促進委員会」を設立。地域の未来を見据える上で、移住者の受け入れは重要であるとし、受け入れ体制づくりや地域のさらなる魅力化、そして情報発信について、地域ぐるみで考え、実行してきました。

たとえばこちらのリーフレット。

こちらは地区の特徴や現状とともに、住民や移住者のコメントを掲載。地域の雰囲気をより多くの人に伝えることを意図して制作され、私たちみらいエンジンでも氷見の里山に関心を持つ方々を中心に配布しています。

と、ここまでは以前にもお伝えした内容。
ここからは、そんな「ろんくま」が今進めているプロジェクトについてお伝えします。

とある日曜日の夕方、車を走らせ論田地区公民館へ。
あたりはすっかり暗くなっていますが、公民館からは明かりが漏れています。
この日はろんくま移住定住促進委員会の定例会がありました。この会議には私たちみらいエンジンのスタッフもメンバーとして参加しています。

定刻となり、会議がスタート。
会長の内さんから、これまでの活動を振り返るとともにさらに歩みを進めていこうという前向きなメッセージが伝えられた後、会の次第について説明があります。

この日の議題のなかで、メインとなったのは「集落の教科書」について。
これから移住しようという人に向けて、地域の特徴やルールについて、「良いことも悪いこともちゃんと伝える」ことで、安心して移住してもらいたいと制作を進めているものです。
過去の定例会では「集落の教科書」づくりについて、先進地から学び、自分たちの地域ではどのような「教科書」をつくればいいかを考えてきましたが、今年度はついに本番です。
ということで、この日は配布された「教科書」案をもとに、各テーブルに分かれて内容を確認し意見を集めます。
私がいたテーブルには女性がたくさん。
それぞれの視点から出る感想や意見を模造紙にまとめていきます。

「伝わりやすいように絵や写真は多いほうがいい」
「イラストならば得意な人を知っている!」
「ろんくまの両地区でも行事やルールに違いがある」
「改めてみると住んでいる自分たちでも知らないことが意外とある」
などなど…

テーブルで出た意見は全体に共有し、まとまった意見をもとにそれぞれのページの担当を決めていきます。
たとえば「集落の全体図」については自治会に、「子どもに関する情報」は女性部に、イラストは地域で得意な方に…
こうして地域で協力しながら、「教科書」の完成を目指します。

この会議では他の議題として、来年度以降に進めていく「交流拠点」整備についてや、自治会運営・地域の特産品である「草もち」についてのアンケート結果について、来年度予算案についての話がありました。

ろんくま地区の会議に参加すると、様々な立場の方が参加し、それぞれが地域のことを思い、積極的に発言する姿勢に心動かされます。
「良いことも悪いこともちゃんと伝える」という教科書のコンセプトにもあるように、田舎暮らしは理想ばかりでなく、過疎地域ならではの課題もたくさんあります。
それでも、こうして地域のことを考え、地域のために行動する人たちが、ろんくまには暮らしています。
「集落の教科書」は今年度末に完成予定。できた際には是非お手にとってみてください。
そして、「こんな地域で暮らしてみたい」と感じましたら、是非ろんくまを一度訪れてみてください。
もちろん、みらいエンジンにお声掛けいただければしっかりご案内させていただきます!

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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