「エイヤサー、エイヤサー」
氷見の街に威勢のよい若者の声が響きわたる。
氷見市民が心から待ち望んでいる夏のイベント「祇園祭り」が、毎年7月13日、14日(本当は15日もひっそりと行っている)、旧氷見町の北六町、南十町で開催されます。
その昔、氷見に疫病が流行し、それを治めるため、疫病封じの神である祇園神を勧請し祀り、悪疫退散を願ったことが由来とされています。
“やま(曳山)”5基、“たいこんだい(太鼓台)”17基が街中を練り歩く様は、言い過ぎかもしれませんが、京都祇園祭を彷彿させます。
歩行者天国にした国道は、露天商が立ち並び、原宿のような人込みとなる。
子供たちは、ベビーカステラ、リンゴ飴、から揚げなどなど、口一杯に頬張りながらお小遣いの残りを心配する。
仕事で疲れて帰って来た親は、子供の「祭りに連れて行け」との声に更に疲れる(自分の体験談)。
様々な思いが集まり、街中は大いに盛り上がります。
祭りの一番の盛り上がりは、個人的な意見ですが“たいこんだい”の喧嘩です。
「いけ~!、やれ~!、うりゃ~!」
異様な声を発しながら青年団が太鼓台をぶつけ合う。そして、相手太鼓台の松を折りに行く。
簡単に言えば運動会の棒倒しのようなもの。
「おまっちゃ、はよせんかい」
(※おまっちゃ=おまえたち、 はよ=早く)
漁師町特有の荒々しい見物人からの声が、一層雰囲気を盛り上げます。
運動会の棒倒しはルールがありますが、祭りには???
若い男衆は、男気をアピールし威勢を張る。これが、なかなか大変です。
飛んでます!
男を磨くため、氷見で暮らす。
痛いが面白い。