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2019.10.22

見える化で現状を整理!小さな仕事づくりカフェ

岸本乃梨子
岸本乃梨子
移住相談員

こんにちは、見習い相談員の岸本です。

自分のやりたい事や得意なことを仕事にして暮らしていく。そんな日々に憧れ、起業を考えたり、起業塾に参加してみたりしたことある方は多いのではないでしょうか。
みらいエンジンでは過去3度に渡って『小さな仕事づくり塾』という起業・プチ起業セミナーを開講してきました。
小さなしごとづくり塾とは、自分の好きなこと×社会にいいことで「小さな仕事」をつくるために必要な様々なことを学ぶ起業塾です。

【氷見での「小さな仕事づくり塾」の記事はこちら】
第1講目
第2講目
第3講目

今回はそのフォローアップ編ということで、氷見で起業や新しい活動をはじめたいと考えつつ、なかなか行動に移せないというみなさんに向けて、「現状を整理」し「課題を分析」した上で「次の一年の活動計画を立てる」ワークショップ、『小さなしごとづくりカフェ』を開催しました。
『ちいさな仕事づくり塾』を受講していた人もそうでない人も含め、今回の参加者は10名でのスタートです。
「カフェ」という名前の通り、堅苦しくない気楽な空気感のある空間でのびのびと語り合える場となりましたので、その様子をお届けします。

全2回の内、第1回目は「現状を整理し、課題を明確化しよう」がテーマです。
講師には「グラフィックファシリテーション」の専門家・鈴木さよさんにお越しいただきました。

「やりたい事がある」「実現させたい仕事がある」「だけど自分が今何をするべきか分からない」「モチベーションが続かなくて立ちどまってしまう」
そんな風に少し停滞してしまった時に、頭の中だけで考えている事や気持ちを見える化することで、自分では気づかなかった本音や課題・やるべきことを見つけ出し、認識し、解決していくのが「グラフィックファシリテーション」です。

今回の企画は、講師の方に起業のノウハウを学ぶものとは違い、自分の考えや気持ちをアウトプットしてみることがメインです。

初めに行ったのは、チェックインという作業。
紙に描いた絵を使って、1対1で自己紹介と今の気持ち、そして今日の期待している事や参加のきっかけを簡単に伝え合います。
いきなり大勢の前で自己紹介!というのはちょっと苦手、という方にもこれは非常に優しいと感じました。
話すテーマが決まっているので非常にスムーズでした。

次第に盛り上がる会場内。それぞれの表情もあっという間に柔らかくなります。

チェックインが終わったら、3人または4人一組になってをします。グループワークをします。
ストーリーテリングと呼ばれる作業で、重要なのは、話す人、聞く人、それを書き留める人、という風に役割をきっちりと決めること。
そして聞く人は相槌を打つだけで、話す人の邪魔をしないということ。
ただの会話だと、誰かが返事をしたり切り返したりすることで、話す人が話したい事を最後まで出しきれず終わることが多いからだそうです。
これを役割を交代しながら一人ずつ行っていきます。
私も参加させてもらったのですが、確かに、誰かの相槌で本題が逸れてしまうという事がよくあるので、今回はそういった事が無く、話し終わった時に達成感というか、出しきった感がありました。

私がいたテーブルは、私以外の3人が市外からの移住者さん。
氷見市の魅力を外へもっと発信したい、駅前や町中をもっと充実させたい、氷見の海や山の資源をもっと活用させたい!
熱い気持ちを思う存分吐露していきます。

全員が話し終わったら、書き留めたものが本人の前に来るように、紙をぐるっと回転させます。
頭の中でだけ考えていたものが、聞き手によって文字に起こされ、それを改めて目で見て確認すると、自分の中から出たものでありながら非常に客観視することが出来て、考えがスッキリと纏まっていく感覚があります。

グループワークの後は、ヒストリーテリングという個人作業に移ります。
自分の「やりたい事」に対してどんな行動をしてきたか、どういう出来事があったか、年表を作っていきます。

実際にやってみると、自分の浮き沈み、どこでどんな影響を受けてきたかが自分で認識できるようになります。

書き終わると、二人一組になって年表の説明をします。
「何歳の時に決意をして、ここで挫折をして、ある人と出会ってまたやる気が出て……」
頭の中では分かっている事でも、紙に描いて、声に出して相手に説明をするという作業をやると、同時に自分の耳や脳にも音声として入ってきて、それだけで頭の中が整頓されていくのが分かります。
ここでも重要なのは、聞き手は「聞く」に徹する事。そして聞きおわったら、こんな風に感じた、聞こえた、と感想を伝える事。
そうすると無意識の内に言葉に混じっていた自分の気持ちを第三者から教えてもらえるのだとか。

他の参加者の方の年表も見せてもらいましたが、出身地も様々、年齢も様々な方々が、この氷見の地で自分の夢を叶えようとしていたり、もっと氷見市を盛り上げたいという思いだったり、それぞれの熱い気持ちを抱いているのが垣間見れました。

最後に、Keep(継続すること)、Descord(手放したいこと)、Add(付け加えたいこと)という三つの項目を埋めます。

自分の現状と気持ちを客観的に認識することで、自分でも気が付いていなかった本音を知る事が出来たり、頭の中でごちゃまぜになっている「考えるべきこと」「考えなくてもいい事」を仕分けすることで、思考や気持ちがスッキリと片付いていきました。
例えるなら、年末の大掃除のような感覚です。
スッキリとした気持ちで、次回、第二講目はここから先の未来を考えていきます。
受講者にどんな心の変化があるのか、停滞していたやる気が動き出した時、何かが起こるのでは?と期待しつつ参加しますので、またレポをお待ち下さい!

 

【小さなしごとづくりカフェ】

《第2講》
10月29日(火)18:30~21:30
「一年後を見据えた具体的な行動プランを立てよう」
夢を夢で終わらせないために、より具体的な行動計画を立ててみよう
(目標を達成するためにやるべきことやその順序をカタチにする)

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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