氷見に暮らす私たちと、
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一緒につくる、まちの未来。
2019.11.12

見える化で1年後の目標に近づく!小さな仕事づくりカフェ

岸本乃梨子
岸本乃梨子
移住相談員

小さな仕事づくりカフェ、全2回の内の後編を10月29日に開催しました。

前回、第一回目は、今現在の自分よりも以前、過去を振り返ってみるという内容でした。
■第一回目開催の記事はこちら

『やりたいこと』を思いついたのはいつからで、何がきっかけで、どんな想いだったのか。
無意識の裏側にある自分の本音を見える化して、頭の中でごちゃごちゃになっている思考を整理しよう、というものでした。
原点回帰や初心を思い出すことって大切ですね。
終わった後、参加者さんの面持ちがどことなくスッキリとしていたのが印象的でした。

さて、第二回目となる今回は、今現在の自分よりも先、未来を思い描いていくという内容です。

やりたいことや自分の原点を再認識した後、実現の為に何をどうしていくか。
参加者のみなさんそれぞれに思い描くことがあるようでした。
けれど、それは頭の中だけで、ああでもないこうでもないと考えたり悩んだりを繰り返して、結論が出ないまま思考が中断されて、数日後にまた同じ事をぐるぐる考えてしまう。
同じ悩みを繰り返している事すら、気付かない事もあります。
そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか?

そんな風に、毎日の中で流れていってしまうことを、『書いて言語化』を意識しながら、紙の上にアウトプットして、問題を「見える化」することで、「繰り返されてしまう事に気付く」ということをテーマに、今回は始まりました。

まずは、「現在の自分」を明確にします。
紙を使って、描いても良し、切ったり丸めたり折ったりして立体物にしても良し。
好きなように表現していきます。

出来上がったものを手に持って、同じテーブルの人同士で『今現在の自分』を一人ずつ説明し合います。

なぜその形なのか、なぜその色に塗ったのかを説明しながら、自分が今実際に取り組んでいる事や行動、想いを伝えます。
話し終わると『聞き手』だった人は「どうしてその模様をその場所に描いたの?」など、気になった事を質問していきます。
そうすることで、「本人が気が付いていなかった事」に気付くきっかけになるのだとか。

ある人は紙飛行機を折って、赤く着色し、ジェットが噴出しているロケットを作っていました。
「勢いに乗ってます!」と話すその人からは確かに笑顔が溢れていて、パワーのおすそ分けをいただきました。
またある人は、大小さまざまな色の円を描いて「いろんな思いが交錯しています」と複雑な表情を浮かべていました。
すると自然とテーブル内が、『聞く』モードになるのです。
前回、「『聞き手』は『聞く』に徹する」ということを経験したからでしょうか。
考えている事それ自体に結論を求めようとせず、話し手が「言いたいことを言いきる」まで、話してもらいます。

次に、1年後はこうなっていたいという具体的な自分を思い描いていきます。
どんな風に暮らしていたいか、何をしていたいかなどを、クレパスを使って絵に描き表していきます。
もちろん、正解などないことなので、自由に、思いついたように、頭の中だけで考えている事をアウトプットして、同じテーブルの人同士で、説明し合います。
「もっと勢いが欲しい」「のんびりしていたい」など、思い描く姿は様々ですが、クレパスを触るのは久しぶり!と、みなさんとても楽しそう。
色を重ねて塗っていく内に紙の上で色がどんどん混ざっていくのと同じで、頭の中にある考えを幾つか出してみると、意外な調和だったり、化学反応のようなことが起こって、「なんで今まで気が付かなかったんだろう!」と、話しながらハッとする方もいらっしゃいました。

今回、私がいたテーブルには、「すでに市内でお店を始めた人」「まさにこれから市内でお店を始めるため準備をしている人」「クラウドファンディングをスタートした人」という、お話を聞いているだけでも得るものを多そうな方が揃っていました。
どの方も、私から見れば、やりたいことや夢に向かって着実に進んでいて、順調そうという印象を抱いていましたが、みなさんそれぞれに頭の中にはたくさんの「考え事」を持っていらっしゃって、たくさんの「視点」がありました。

一家の中での父・母としての視点、いち起業者の視点、地元民としての視点、など。
様々な視点を幾つも自分の中に持っていて、その全部で一つの悩みや考えを見るから、どんどん頭の中が複雑になっていく。
そんな印象を受けました。
それを今回、問題そのものを見える化する事で、自分の在り方も感じ取っていたように見えました。

そして、この仕事づくり塾&仕事づくりカフェは、ただ「頭の中をスッキリと整理するため」だけのものではありません。
同じ地域で、街にお店を作りたい、盛り上げたい!という意志のもと頑張っている同士が集まり、「でも今行き詰っててうまくいかない」とか「モチベーションが続かない」という人間味のあるリアルな気持ちも交わし合う事で、人同士が繋がっていく場だと感じました。
「頑張ろう」と励まし合う事と同じくらいかそれ以上に、悩みや弱音、頭の中で渋滞を起こしている雑念を吐き合うということも大切なのだなと学びました。
一回目も二回目も、帰る頃にはみなさんスッキリした面持ちと、自分の中にやる気を見つけたような表情で帰っていかれるので、立ち止まることにも大いに意味があるのだなと感じました。
立ち止まっていなかったら、このグラフィックファシリテーションに出会っていなかったかもしれないですからね。

講師の鈴木さよ氏が、2回目終了後に「氷見にこんなに『何かやりたい!』って行動している人が集まっていて、すごいですよね」と、感動したように仰っていました。
私も参加者さん達の描いたものを見せて頂きましたが、みなさんそれぞれに「氷見でこういうことが出来そう!」と感じている事が多種多様、千差万別、十人十色で驚きました。

私はアニメオタクですけども、「ファンの熱狂によって盛り上がるアニメ作品」には「想像する余白が残されている」と常々感じています。
氷見にも「余白」があります。
それは、この土地にある「魅力」が、人の「想像力」を掻き立てていて、夢を思い描く「余白」、そして誰でもそれを実現することが出来る「余白」があるということ。

この土地の余白に、やりたいことを思い描いてみませんか。

 

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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