こんにちは。ふるさとワーホリスタッフの末武です。
氷見に来て数日が経ち、氷見の美味しいものを食べたり、氷見の素敵な人に出会ってお話したりしながら、氷見ライフを満喫しているわけですが…(笑)
「もっと田舎暮らしの楽しさを知りたい!」とのことで、氷見の中でもいわゆる”里山エリア”である、久目地区に行ってみることにしました。久目地区で出会った3人の方々を紹介しながら、久目での暮らしを少し覗いてみましょう。
①地域おこし協力隊の河原さん
氷見の地域おこし協力隊であり、久目地区に住む河原さん。今回、特に河原さんには住まいのこと、交流の深い方々のことなど、沢山紹介していただきました。
▲久目地区を含む地区合同でのハロウィンイベントにて、「氷見はとむぎ茶」の仮装をする河原さん。
<河原さんプロフィール>
・久目地区在住(氷見で5軒目のおうち!)
・2020年5月に横浜から氷見に移住
・氷見では「地域おこし協力隊」として、高校生と地域をつなぐコーディネーターのお仕事
河原さんの氷見に来た経緯、詳しいプロフィールなどは、こちらの動画をご参照ください。
→https://www.instagram.com/p/CaJk7txjj7H/
こちらの写真は、河原さんのおうちの一部屋です。
河原さんは現在、久目地区にある一軒家に住んでいますが、こちらの立派なおうちは、もともと空き家だったそうです。少し中に上がらせてもらいましたが、大きな部屋が沢山あり、とても開放的な空間でした。
こちらの木目調の床は、岸田木材さんから「ひみ里山杉」を仕入れ、DIYしたキッチンの床の写真です。(岸田木材さん→https://kishidamokuzai.co.jp/)木の良い香りがふわっと広がり、歩いたときの感触も気持ち良かったです。ちなみに、家電も貰い物で全てそろってしまい、何も買っていないのだそう(笑)
あ!お洒落な食器棚と調味料置きまである!なんとこちらも、河原さんが手作りしたみたいです。自分で作ったものってやっぱり愛着が湧くし、自然と笑みがこぼれますよね。
これらの食器棚などは、仲の良い地域の方に手伝ってもらって作ったのだとか。氷見には豊かな資源もあり、たくさんの温かい人々もいて。おうちに少し上がってお話を聴くだけでほっこりします。
②”サントスさん”こと佐藤さん
ここからは、河原さんと特に交流のあるお二方をご紹介!
河原さんの暮らしを彩るキーパーソンだそう。
▲この日のお仕事・倒れた桜の木をきれいにするサントスさん
サントスさんのもとを訪れると、このような格好で山の中にいらっしゃったのです!!
正直、初対面の私はビビりました(笑)
この日は、地域の方から依頼を受け、雷(?)で倒れた桜の木を処理するお仕事をされていました。私たちも、少し木を切る様子を見せていただきました。木くずも飛んでくるし音もすごい…!もちろん距離は取りましたが、ここまで近くで見たことはなかったので、迫力に圧倒されました。
▲写真右の赤い服を着ている私は、河原さん手作りの“もんぺ”を貸していただきました。地区の方から貰った着物をリメイクしたのだとか。
サントスさんは林業のほか、農業や狩猟、DIYなど様々なスキルを持っており、ジャンルを問わず依頼を受けたお仕事をされているそうです。ちなみに、河原さんのおうちの床や食器棚などのDIYも、サントスさんがお手伝いしてくださったのだとか。いわば「なんでも屋」のようなサントスさんは、「自分にはこのやり方が合っている」と仰っていました。
どうしてそんな沢山のことができるようになったのかを伺うと、「何でもどうにかしてやろうとしたらできる。ただ、できないと周りから言われたり、自分でそう思い込んだりしているだけ。」という言葉をいただき、ハッとさせられました。
優しいお人柄のなかにも、言葉に力強さがあるサントスさん。私も自分らしくありたいと改めて感じました。
写真:久目9
▲天然素材の桜の木のコースター。サントスさんが、余った木の部分を切って即席で作ってくださった。
③市議会議員の北さん
続いては、河原さんのご近所さんで、市議会議員の北さん。北さんは、昔からずっと久目地区に住まれています。
河原さんは、「北さんからよく野菜をもらうなど、すごく良くしてもらっている」と嬉しそうに話していらっしゃいました。私たちにも、北さんの持つ山?!を案内していただくことに。山を持っているだなんて、リアルにある話なんですね(笑)
今は“ふきのとう”が収穫できるとのことで、私たちも体験させてもらうことに。ですが目の前に現れたのは、びっくりするほどの急斜面…!それも北さんは難なく上っていきます。凄すぎます…!
足がすくみましたが、私たちも何とか収穫できました。大きくて立派なふきのとう!
しかも合計20個くらい採れましたよ!!!
沢山のふきのとうが採れたことに感動。帰ったら宿泊先の女将さんのところに持って行って、天ぷらにしてもらおう~っと!こんなことができるのも、町と海、里山が共存する氷見ならではですよね。
他にも、ゆずの木、キウイの木、栗の木、そして北さんお宅の隣にある家庭菜園など、たくさん見させていただきました。
▲キウイの木。氷見の山でキウイができるとは!意外と今日イチの驚きかも。
なんと最後に、北さんご夫婦が育てられた野菜までいただきました。サービス精神がすごすぎて、気が付いたら沢山に!こんなにいただけるなんて、嬉しすぎます。河原さんは、普段から沢山の野菜や果物をもらっているのだとか。
ご近所さんとのつながりが素敵だなあ…
▲北さんにいただいた野菜と果物。家族にも喜ばれるだろうな。
方言が本当に可愛らしく優しい北さん、ありがとうございます!みんなで美味しくいただきます。
今回、河原さんと久目地区の色々な場所を訪れ、初めてのことばかりで、新鮮で刺激的で。確かに都会と比べたら、駅も遠いし近くにお店が沢山あるわけでもないし、不便だと感じるかもしれません。しかし、久目地区から車を20分弱走らせれば氷見の中心、さらに海にも出られますし、道も広く運転しやすい!そして何より、地域の人と程よい距離感で関わり協力し合う、その意識が根付いているのは大きいと思います。
ちょうど私の滞在期間中に行われた、久目地区の「地域づくり協議会」にも参加させていただいたのですが…その時にも、地区の皆さんの地域愛や知恵、住民同士のつながりを強く実感し、久目への関心は高まるばかりです。
▲久目の地域づくり協議会は、月に2回ほど旧氷見小学校で行われています。
移住者も多い氷見で、元々住んでいる地域の人々と移住者が、個性を尊重し合いながらフラットに関わり合う…河原さんの暮らしをのぞき見して、地域にとっても移住者にとっても、そして私のように外から訪れる人にとっても、新たな発見とか刺激的でワクワクする感覚とかは、そういうところから生まれるんじゃないかな、と昨日北さんからいただいた「氷見はとむぎ茶」を飲みながら考えておりました(笑)
インターネットで簡単に物が買え、リモートワークが進むなど便利になった今でも、「何か足りない」と焦って、日々忙しく過ごす私たち。ですが、「自分にとって何を大切にしたいのか」を、少し立ち止まって見つめなおすことが必要なのかもしれません。
その時、こうやって地域のことを知って、地域の人と関わり合うことが、自分の視野を広げるための選択肢となり得るのでしょう。
もっともっと久目地区のこと、そして氷見のことを知りたくなりました。河原さんを始め、今回お会いした方々、本当にありがとうございました!
久目地区の公式サイト?!「おらっちゃの久目」も是非ご覧ください!
https://oracchanokume.jp/
ユーモア溢れるサイトまで作っちゃう久目地区の皆さん。次はどんな出会いと発見があるのだろう、楽しみだな。