こんにちは!
みらいエンジンスタッフ(氷見市地域おこし協力隊)の下野です。
この時期だけの特別な木造和船、天馬船体験イベントへいってきました!2024年は4月6日・7日開催。
天馬船(てんません)とは・・・木造の小型和船を手で漕ぎ、人または荷物を運ぶ船の事です。
2009年から(コロナ過除く)毎年開催され、船に乗りゆっくりと花見ができるイベントです。
いってらっしゃーい!!
忍者ハットリくんからくり時計の近く、受付を済ませてそーっと船に足をかける。料金は大人1000円、小学生以上は500円、乳児無料でしたが新一年生?と聞かれてそうです、と答えたら一年生は無料やよーと言ってくださいました。お祝いしてもらったようなうれしい気持ちに。
この日使われる船は3隻。船頭さんは10人。
手で漕ぐのは大変ですよね?!と伺うと、「の~んびり漕ぐからね。」船頭さんの言葉通り、ゆったりとした時間が流れて贅沢な心地いいひとときでした。
乗船しに多くの人が訪れる
私たちの乗った船の船頭さんは子供の頃、たこつぼ漁を営まれていた親御さんのお手伝いとして天馬船で漕いでいたそうです。お孫さんも船頭さんとして漕がれているそう。
昔は漁や移動の際に使われていた天馬船もプラスチック製の船が出始め、だんだん船を造る職人さんもいなくなり、今では国内に数名ほどしかいないとか。富山県氷見市にはいまだ現役の船大工、番匠光昭さんがいらっしゃいます。
番匠さんについての詳しい記事はこちら
桜の開花予想に合わせての開催でしたが満開まではあともう少しかな
氷見で育った杉は和船造りに向いている特徴を持っているそうで、山から木材を切り出して船を造り、その船に乗り漁へ出るという山と海が共存しうまく循環して成り立っていました。需要を失った木は放置され森山は荒れ果てていく。工業化が進み、船大工さんもいなくなる。便利さと引き換えに失った代償は大きいですね。
乗り物大好きな娘はいい笑顔
船頭さんが漕いでみる?と聞くとうん!!!とやる気満々
引くときに力を入れて、左足を前にして・・・船頭さんのやさしいご指導のもと、ギーコギーコと漕ぐ体験は貴重です。川沿いを歩いている方から「じょうずやよー」と言ってもらい、うれしそうでした。
穏やかな表情で見守ってくれていた船頭さんはなんと御年82歳!
氷見へ移住してまだ1か月ほどしか経っていませんが、あたたかい目で見守られながら子育てできていると日々感じています。
記念撮影!かっこいい~!
今から職人さんをたくさん増やすことはできないけれど、私たちにできることは伝えて残していくことかなと思います。自分たちが住むこの国の伝統文化、技術に誇りをもって生きたいですね。
漕ぎ疲れたミニ船頭さん(娘)にはアイスを
来年も必ず乗りに行こう!!と思います。
はる さくら てんません
主催:氷見天馬船実行委員会