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2025.01.20

ひみぐらし・今日は娘とどこ行こう?ー漁港編ー

桑折 純子
桑折 純子
移住相談員

こんにちは。桑折 純⼦です。

今年の元日は昨年を思い起こしながら、氷見で家族と過ごしました。

毎年恒例の商店街通りにおける「イルミネーション・in・ひみ」による中の橋のライトアップも復興への思いが込められたものになっています。

2025年、新しい年が始まりました。

さて、今回は氷見漁港をレポートさせていただきたいと思います。

今冬の『ひみ寒ぶり宣言』は2024年11月20日、前年度は2023年12月23日でしたので、1ヶ月以上も早く出されたことになります。

「ひみ寒ぶり」とは氷見漁協、漁業関係者などで構成される「氷見魚ブランド対策協議会」が定めた期間に富山湾の定置網で捕獲され、氷見漁港で競られた鰤(ブリ)を指します。

「ひみ寒ぶり」開始および終了宣言は、判定委員会(氷見魚ブランド対策協議会が組織する生産者・仲買人・漁協の代表で構成)が水揚げされる鰤の型・大きさ・数量等を総合的に判断したうえで行います。今シーズンは7キロ以上の鰤が対象となっており、開始宣言後、毎日の漁獲情報が氷見市ホームページでも掲載され、閉庁日は本庁舎1階ロビーにも掲示されています。

氷見市の公式マスコット「ひみぼうずくん」が左手に抱えているお魚が鰤でもあるように、漁業のまちとしての氷見市を強く感じる時事でもあります。

宣言後は、この日を境にスーパーに並ぶ鰤には「寒ぶり」というラベルが貼られているのを見かけるようになります。限られた時期の期間限定の鰤となり、今シーズンに至っては大漁だと聞いています。

その正に中心地となる氷見漁港に娘と早朝に見学に行ってきました。

氷見で暮らし始めて3年目となりますが、実はこちらを訪ねたのは初めてでした。漁港の2階には「魚市場食堂」があり、地元の漁師さん、また観光客で賑わっているとは聞いていましたが、実際に足を運んだことはありませんでした。

娘と訪れたのは7時前でしたが、市場では既に多く漁港関係者の方々が忙しそうに働いていて、活気に溢れていました。

驚いたのは鳥たちの存在です。行き来する魚と人と共に、漁港内には多くの鳥達も居り、周辺の動向には全く動じない佇まいが異様な存在感を放っていました。氷見市内で見かける鳥との距離感においては(主に鷺となりますが)日頃から気になっていたのですが、今回この漁港での風景を見て、何か腑に落ちるものを感じました。

漁港内の見学は2階テラスからになります。1階では、今朝水揚げされた魚たちを運ぶため、フォークリフトが右へ左へと走り回っていました。

魚の捕獲においては、氷見市が開催していた定置網漁業⾒学に娘と参加し、⽤意された観光船から海上にて漁場を⾒学する機会に恵まれておりましたが、朝競りの現場に触れ、お店にて並ぶ以前、 商品となる前の⿂たちを実際に⾒ることは、流通の現場を⽬で⾒て知る、新鮮な経験でした。

漁港を出ると、ようやく水平線が色づいており、朝焼けの空が少し見えました。

アスファルトの水たまりに氷が張る寒い朝でした。

この日の夕食には、市内の鮮魚店にて、寒鰤のお刺身を買いました。

今朝、もしかしたら漁港内で見ていた鰤かもしれないね、と娘と話しながらいただきました。

今シーズンの「ひみ寒ぶり」の終了宣⾔は、⼤寒の本⽇に発表がありましたが、 宣⾔終了後も、もちろん氷⾒の鰤を⾷することはできますし、無くなる訳ではありません。

天然の生け簀と呼ばれる、日本でも有数の好漁場と言われている富山湾の旬の幸を味覚とともに味わってみてはいかがでしょうか。

 

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