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一緒につくる、まちの未来。
2023.08.19

みんなの味方!アウェイ育児友の会・氷見市地域子育てセンター

たけぞえ あゆみ
たけぞえ あゆみ
考えるパン koppe

「アウェイ育児」という言葉を知っていますか?

「アウェイ」という言葉にあるように、出身地や慣れ親しんだ土地ではないところで子育てをすることです。転勤や移住、結婚してから氷見市に来て子育てをなさる方は、たくさんいらっしゃいますよね。初めての場所での育児は、わからないこと、驚いたこと、困ったこと、知りたいこと、見つけたことが、たくさんあることでしょう。

そんなみなさんの悩みや発見を気軽に話し合える会が、「アウェイ育児友の会」です。開催場所は氷見市地域子育てセンター。今日は、7月の会をレポートします。

7月28日は、利用者さん12人が参加しておられました。「スタッフとボランティアさんがお子さんと遊ぶので、お子さんを気にせずおしゃべりを楽しんでくださいね」と、子育て支援コーディネーターの濱下峰子先生。子どもたちを遊ばせつつ、お母さんたちが話に入れるように促してくれます。今日は移住定住推進課の市の職員も参加しています。よろしくお願いします。

まずは自己紹介。お名前と、出身地、氷見にきて何年目? 氷見のどこに住んでいる? こちらで利用者さんの出身地に、シールを貼っていきます。県内から、県外からも氷見にいらしてくださっているんですね。ようこそ!

そうそう、私も子を産んでしばらくは「◯◯ちゃんのママ」としか呼ばれなくなって、自分の名前を言うことがなかったなあ。ウンウン、居住地を聞かれて、何を答えていいかわからないこともあった。駅名?町の名前?学校区?どこ? 隣の高岡市出身で方言に慣れた私でも、戸惑うことはたくさんあったなあ。

今日はみなさんに「見つけた氷見」「わからん氷見」「びっくり氷見」のどれか一つを言ってもらって、それについて濱下先生が教えてくれたり、みんなに投げかけたりしてくれました。

「氷見には、子どもを気軽に連れていける場所がたくさんある」

二人きりだとストレスも溜まるので、なるべく外へ行きたい。氷見は、公園や子育てセンターがたくさんあって、駐車場も施設も無料で行きやすいからうれしい。

「地名が難しくて、どこに何があるかわからないので、マップがあるといい」

読み方が難しい地名もあるし、運転に不慣れだったりするからマップがあるといいよね。

「お祭りに懸ける情熱がすごいです」

「美味しいお菓子屋さんやパン屋さんが多いですよね」

「小さな子を連れていける座敷や安全な椅子がある飲食店は?」

「子どもの服はどうやって手に入れている?」

「節句の神社は、どこへ行けばいい?」

そうだよね、こうしているよ、ここにあるよ。あちこちから声が上がって、とても話しやすい雰囲気になってきました。

「産科、小児科が少ないんですが、どうしています?」

実は氷見市は、産科と小児科が少ないのです。特に小児科は、この数年で激減しました。コロナ渦で、発熱した子をみてもらえない場合もあります。困った時には「#8000」に電話をするといいよ、と濱下先生。でもやっぱりね、と市の職員に訴えます。

市の職員「こうしてみなさんの困りごとやご要望について、お話が聴けてよかったです。移住された皆さんは、氷見を他の地域と比較してくださる。氷見市内と外の視点とを行ったり来たりすることが、市政にもプラスになります。何かあったら、言いやすい市の職員に言ってくださいね。ちなみに、移住の補助は移住2年以内が手厚いです(R5年時点)。」

濱下先生「この辺りでは、移住した人を『旅の人』と呼ぶことがありますが、わからなかったり困っている人を助けたい、教えてあげたいと思っている人もたくさんいるんですよ。子育てがひと段落したら、何かやってみたいことを始めてもいいし、今までとは違う、新しいことにチャレンジしたくなってくるかもしれない。例えば、子どもを産んでから助産師さんに興味ををもって、実際になられた人もいます。まだまだこれからです。子どもの手が離れたらぜひ、何かやってみてくださいね。」

「ハッピーバースデー!」おめでとうございます!1歳のお誕生会です。

コロナ渦での育児のときは、この子育て拠点があったことで救われた、と言うお母さんもいらっしゃいました。そうですよね。育児には、信じて頼れる場所が必要です。

参加者さんたちと、はいチーズ! みなさんいい笑顔です!

濱下先生に「アウェイ育児友の会」を始められたきっかけを、お伺いしました。

「『アウェイ育児友の会』は令和3年から始めました。地区サークルを紹介することが目的で、利用登録書に父母の出身地を書く欄を作ったんです。すると多くの人が、他市他県から来て子育てをしているのだと知りました。また、みらいエンジンの藤田くんが移住者のお母さんを連れてきれくれたりして、〈アウェイ育児〉という言葉に行き当たりました。自分自身は氷見に根付いているからこそ、できることもあるのではないか、実家から離れて子育てをする人のことを知り、ケアする必要があるのではないか、と思ったんです。」

専門的な知識や確かな技術と経験に裏打ちされた、やさしさ、朗らかさ。たくさんの子どもと利用者さんたちが、ここで育まれました。もちろん私も、その一人です。いつもありがとうございます!

「アウェイ育児友の会」は年3回実施していて、令和5年度は10月と1月に開催予定です。他にも様々なおしゃべりワークショップや専門家に学ぶ会、こころと身体のワークショップなども行われています。詳しくは以下のHPをご参照ください。

氷見市地域子育てセンターHP

https://www.city.himi.toyama.jp/gyosei/soshiki/kosodate/4/2181.html

ちなみにですが、子育てセンター横の体育館が再開されました!暑い日も雨の日も、屋内でたくさん遊べますよ。ぜひご利用ください。

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氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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