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2023.11.11

お母さんの心に寄り添った支援を―氷見市地域子育てセンター

桑原 佳衣
桑原 佳衣
移住相談員

今回は氷見市の中心部、アーケードのある商店街からほど近い氷見市が運営する「地域子育てセンター」をご紹介したいと思います。

「地域子育てセンター」とは、まだ保育園や幼稚園に入所していないお子さんとその保護者が利用できる施設です。

私自身、子供が産まれる前までは、ガラス張りの建物の前を通るたびに「ここは何をしているところなんだろう?」程度の印象しかなかったのですが、今はこちらに娘と一緒に遊びに来るのが日課に!

最初は人見知りして、泣いていた娘も、今では駐車場に着いたら「楽しい所に来た!」と分かるのか、足をバタバタして喜ぶ程に常連となりました。

氷見市運営の複合施設「いきいき元気館」の中にあります。

写真で見える1階部分が「地域子育てセンター」です。いつ前を通っても明るい室内の中、子ども達が元気よく遊んでいる姿が見られます。

178㎡(約107畳)あるガラス張りの広い室内はおひさまの温もりが感じられ、高い天井は開放感抜群!

室内は全面カーペットが敷いてあるので、赤ちゃんが、一生懸命ハイハイしても痛くありません!娘も広い室内を利用して、こちらで歩く練習をたくさんさせて頂きました。

また、広い室内には発達に応じて遊べるおもちゃや絵本がたくさん!絵本はその数500冊以上!一度に3冊まで、1週間を期限に借りることもできます。

毎週金曜日と土曜日は入口前で、はなまるマーケットの開催です!

不要になった子育てグッズを持ち込んだり、無料で譲って頂いたりするリサイクルの場となっています。

洋服におもちゃ、育児雑誌まで!

こちらでなんと、チャイルドシートを譲って頂いたこともあります!

無垢の木でできた畑やダイニングキッチン、冷蔵庫、電子レンジもあります。

娘は最近、創造的な料理を作るのが得意!

朝どれのキトキトの野菜で今日は何を作ろうかな?

 

世のお母さんの共通した悩みとして、「今日子どもとどこへ行こう?子どもをどこで遊ばせよう?」が挙げられるのではないでしょうか??

しかも氷見は毎年12月後半から雪の気配を感じ始め、2月いっぱいまで雪が降る地域。

夏の照り付けるような暑さの中でも、底冷えするような冬の寒さでも、子どもと安心して快適に遊べる場所、子どもが元気いっぱい体を動かせる全天候型の施設の存在はお母さんの救世主でもあるのです。

毎日、午前10時半からと午後15時から、30分程度を目安に行われるプレイタイムの時間が大人気!

「触れ合い遊びや手遊び」「パネルシアターや紙芝居」「リズム遊びやダンス」など職員の方が内容を工夫して下さるので、毎日通っても飽きません。

私も娘を連れて、このプレイタイムの時間に間に合うように、滑り込みセーフするのが日課です。

「はらぺこあおむし」の音楽に合わせてパネルシアターで上映会です。子どもはもちろんのこと、お母さん達もついつい夢中に!

また、プレイタイム以外でも、年間約100回程度開催される「子育て講座」があり、いつも予約でいっぱいなんです!

今日は大人気講座!「ひみ大好きサラダさん!」(地元のケーブルテレビの撮影も入りましたよ!)

地域おこし協力隊の吉田サラダさんが「この氷見弁知っとるけ?」と遊びにきたお母さんとお子さん達に次々と聞いていきます。

みなさん氷見弁って聞いたことあります?

移住して、初めて近所のおばあちゃんが話した氷見弁を聞いた時、何を言ってるかさっぱり分からず、頭が真っ白になった私ですが、大丈夫!地域子育てセンターでは生粋の「ひみっ子」レジェンド濵下峰子子育て支援コーディネーターが方言まで教えてくれます。

上の写真で「ぼんぼ」とありましたが、皆さん想像つきましたか?

では早速、例文と一緒に答え合わせをしていきましょう!

正解は「おんぶ」のことです。「眠たなったねぇ。ぼんぼして寝っか」

みんなでぼんぼ。

意味は分からなくても、なぜか聞いていてほっこりするのが氷見弁の特色。

みなさんも、氷見に移住した際には、ぜひ生の氷見弁に酔いしれてみてください!

そしてこの日は、明日から保育園に入園するため、今日で地域子育てセンターの利用が最後となるお子さんの入園お祝い会も行われました。

職員の方から、お母さんとお子さんが2人で映っている写真をプレゼント。

そして、利用中の思い出を聞かれたお母さんの言葉がとても印象的でした。

「ここに来ることで、自分の気分転換になりました。家にいると気分がうつうつとしてきても、ここに来て職員の方や他のお母さんと話していると気持ちが明るくなれました。」

そう、「地域子育てセンター」はお母さんの心の拠り所でもあるのです。

育児中は1人の時間はないに等しいもの。

私もほぼワンオペの初めての育児。寝てくれない、泣きわめく赤ちゃんとの接し方に途方に暮れ、「大変なのは今だけだよ。」と言われても毎日、今!何とかして欲しいの一心でした。

でも外出しようにも夜中の授乳でヘロヘロ。体はしんどいけど、環境を変えなければ自分が潰れてしまいそうと娘を抱っこして意を決して訪れたのが「氷見市地域子育てセンター」でした。

 

雪が降る寒い冬、利用時間ギリギリの訪問にも関わらず、職員の明前さんが「ようこそ、ようこそきてくれました。」と心のこもった言葉をかけてくださった時、「来るのなんて当たり前のことなのに、何か久々に褒められた。私、ここだったら子供連れて来れるかも。頭ぼさぼさ、スッピンで来て、しんどい、どうしたらいいか分からんって自分から言えるかもしれん。」

人気の絵本「だるまさんが」の実写版を軍手上で作りあげてしまった明前さん!

「地域子育てセンター」は、私の心を救ってくれた初めての大切な場所。

氷見に移住してから子供を授かり、故郷を離れて初めての出産。

コロナ禍で面会制限がある中、1人での出産は不安しかありませんでした。

でも今は氷見で子どもを産んで、育てることができて本当に良かったと心から思うのです。

なぜなら、自分の心ごと預けることができる、あったかい場所に出会えたから。

地域子育てセンターに遊びに行くと、職員の方が皆さん娘の名前を覚えて下さっていて、日に日に成長していく娘の姿をいつも一緒に喜び、見守ってくれます。

子どもにとって、そんな環境と笑顔に囲まれて育ったら、どんなに幸せなことだろう。

そして、お母さんの笑顔が曇る日があったとしても、絶えなかったら、どれだけ子どもは安心して、無邪気でいられるのだろうと日々思うのです。

いろんな方に助けてもらったり、関わってもらえることで、自分の心も、子どもの心も豊かにも育ち、視野が広がっていく。

そんな場所で、今日も「ひみっ子」達の心が育まれています。

いつも子どもだけでなく、お母さん達の心と体に寄り添って下さる職員の方達。「みんないつでもこられ~!待っとっちゃ!」

 

氷見市地域子育てセンター

氷見市中央町12‐21(いきいき元気館内)

【TEL】0766-74-8453

【開設時間】9:00~16:30

※12:00から13:00までお昼休憩。

また、11:30~12:00/16:00~16:30の間は消毒時間となっています。

 

【お休み】第1・3・5日曜、祝日・年末年始

 

※市外や県外の方もご利用いただけます。

※市の健康課や子育て支援課などの関係機関、地元との連携でオーダーメイドの育児相談や保育園や幼稚園への入所の相談も可能です。

 

詳しくはHPへ。 

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お問い合わせ

氷見市IJU応援センター・みらいエンジン
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メール/電話の場合

mailinfo@himi-iju.net tel0766-54-0445

現地の場合

pin富山県氷見市中央町9-1

timeOPEN:9:30 - 18:30※水・木曜日定休

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