こんにちは!みらいエンジンスタッフ(地域おこし協力隊)の下野です。今回はひみ里山活用協議会主催、木のお仕事見学ツアー【後編】に参加してきました。このツアーは前編後編と2回に分けた内容になっており、前編では氷見の山へ行きハーベスターという機械操作の見学や、チェーンソーを使っての伐倒を見た後に杉の苗植樹体験をしました。
前編の記事はこちら
今回の後編は岸田木材株式会社さんの製材所見学と、実際に里山杉を使用した建築現場の見学です。
岸田木材(株)さんに集合
まずは受付をしてヘルメットを借ります。
ひみ里山杉がたくさん!
大きなえんぴつみたい。加工された木がたくさん入り口に並んでいました。森に生えていた木からどういう風に加工されていくのか見ていきましょう。
広い所内を移動します
氷見の山から伐倒された木はまず最初にここへ運ばれてきます。
木の皮を剝いでいきます
ベルトコンベアーのようなもので、丸太が動いて皮が剝がされていきました。大量に出る木の皮はバイオマス燃料というものに使われるそうです。(バイオマスとは動植物から生まれた生物資源の総称)石油燃料の代替エネルギーとして注目されています。皮だけでなく角材・チップ・おが粉まで活用します。
なんの数字でしょう?
木の大きさや長さなどを直接丸太に書き込み仕分けされています。丸太がこんなに積み上げられているところを見るのは圧巻です。木も個性があって少しずつ色味が違うんですね。
カラフルな機械
こちらのレゴのようなカラフルな機械、轟音とともに丸太から角材へと加工します。レーザーで職人の方が微調整し、操作盤のスイッチを押すと次々と切られていきます。新しい機械なので既存のものより2倍くらい作業効率が早いそうです。
スーッと固い木がまるで豆腐を切っているかのように滑らかに切られていきます。
そしてあっという間に丸太から角材へと変わりました。木の種類や大きさなどによって角材のできる数は変わるそうです。曲がったりするものもあるのでそれらを取り分けるのも、職人さんたちプロのお仕事。
切られた後は乾燥
切った直後の角材は水分を多く含んでいるそうです。大体3か月以上もの期間中、機械を使った乾燥と自然乾燥をします。雪が降るこれからの時期は屋根の下で乾かさないといけないので大変です。
30名ほどの職人さんたちで作業
大割から小割へ形を変えて、細く切ったり尖らせたり加工もここでします。こちらも機械の音がすごい大きい。作業中はみなさん耳栓を必ずつけていらっしゃるそうですが、耳栓をしていてもずっと作業していたら耳が痛くなりそうです。
チップも活用します
岸田木材さんでは、チップも活用するので、捨てずに使います。自分たちの住む町の山の木を、最大限余すことなく活用してくださっている事は、とてもうれしいですね。
市内の建築現場へ
加工された角材はこうして家づくりなどに使われていきます。実際に建築途中の現場も案内していただきました。現場の中を見られるなんて貴重です!現段階では柱などの一部に使われていました。フローリングや外壁も施工予定だそうです。さらに現場で出た端材も、ボックスで回収してチップや燃料に。ほぼ里山杉のみでつくることもできるそうです。
富山県産木材や氷見市産木材を使用して家を建てると補助金がもらえる制度もあります。
補助金に関するお問い合わせは氷見市移住定住推進課へ
富山県氷見市鞍川1060番地
電話番号:0766-74-8190
今回の前編後編にわたる「木のお仕事見学ツアー 」以外も、様々なイベントを開催されています。こういったイベントなどを通じて森と人との共存について深く考えることはこれからの未来にとても大切な事かもしれません。
ひみ里山活用協議会
富山県氷見市十二町万尾前247-1 岸田木材株式会社内
0766-91-0093
ホームページはこちらからhttps://himisatoyamasugi.studio.site/