こんにちは。考えるパンKOPPEのたけぞえあゆみです。
北陸でもようやく梅雨入りとなりました。暑い夏に向け、気と体を整えるための支度を始めましょう。
阿尾の直売所「おらっちゃの店」で見つけたのは、かわいい山椒の実。
小さくてかわいいですが、ほんの少しでもピリリと辛く、爽やかな香りを辺りに振りまくパワフルなスパイスです。葉っぱも添えられていました。なんてスッとする香り。
早速仕込みを始めます。収穫からできるだけ早く下処理をした方がよいそうです。
房から実を外していきます。たくさんありますが、100gくらいになりました。
熱湯で6分ほど茹でて指で潰せるようになったら、1時間ほど水に晒してアクとエグミを抜きます。
しっかり水気を取って、
今回は塩漬けにしましょう。
実の総量の10%の塩を一緒に清潔な瓶に詰めて、フリフリ。
塩が溶けて1週間ほどしたらできあがりです。
すりつぶしてペーストにして柚子胡椒のように常備しても、ちりめん山椒にしても、甘いお菓子のアクセントにしても使えます。
古来から薬として使われるほど重宝されてきた山椒は、血行促進や防腐などにも効果があるそうです。
下ごしらえに使ったお鍋やボウルからは、しばらくしてもレモングラスのような青々しい香りがしていましたよ。
次は青梅です。氷見市では稲積梅が有名ですね。種が小さくて肉厚な富山県の固有種とのことで、稲積地区には2600本もの梅の木が植えられています。
梅はクエン酸が豊富で、疲労回復や夏バテ防止にもぴったりです。
雨の日曜日、子どもと一緒に梅シロップを仕込みましょう。
青梅は事前に洗って、ヘタを取り除いて冷凍しておきました。冷凍することで梅のエキスが出やすくなって、仕上がりが早くなるそうです。
アルコール消毒した瓶と、梅と同量の氷砂糖を用意します。
順番に瓶に入れていきます。つめたーい!
どんどん入れていきましょう。
ギリギリ蓋が閉まって……できました!
このまま置いて、シロップにします。炭酸で割ったり、かき氷にかけたり、夏の水分補給に欠かせませんね。
最後はプランターで育ったハーブたちの出番です。
レモンミントにセージ、カモミール、いちじくの葉、カレーリーフ、タイム。
いい香りね。
フットバスでリラックスしましょう。シャワーをハーブに当てながら香りの抽出を促して、バスルームが癒しの空間になりました。消臭・消毒効果もあり、やさしい清涼感が夏にぴったりです。
次はハーブティー。洗ったフレッシュハーブ(今回はレモンミント、セージ、タイム)をポットに詰めて、葉に当たるように熱湯をかけ、1〜3分待ちます。
ほんのり緑色のハーブティーは予想以上にしっかりとした味です。キリッと熱々のハーブティを飲む真夏の昼下がり……なんていうのも楽しみになりました。
娘は「ミントの香りの味がする!」と少々苦かったようですが、お砂糖を入れても美味しいと思います。
モロッコでは、ミントに中国茶葉と角砂糖を入れて熱湯をかけたミントティーの、苦甘さを楽しむのだとか。
私たちはモロッコへはなかなか行けませんが、氷見のあちこちで季節の恵みをいただくことができます。
6月は、夏に向けての実りの初夏。暑い日も雨の日も、健やかにありたいですね。